佐々木繁樹脚本集
こういうコーナーがあると、何となく演劇部顧問っぽいでしょ?
1 「おとなのしごと」(2010秋)男1女1
→ 設定に無理があると言われたが、結構面白いと思う。
脚本としては、初めて書いたものなので、だいぶ下手ですが。
タイトルは、坂口安吾の『文学のふるさと』後半に出る「大人の仕事」というフレーズから。
2 「練習」(2011秋)男1
→ タイトルはハイテンション・ザ・ベストテンの「おさる」さんの「練習 孤独な戦い」からとった。
私の作品には、自意識過剰で必死過ぎる人が多く出るが、その嚆矢である。
この時期は部員が1人しかいないので、大黒・地明かりのみでできる芝居を無理してつくった。
当時は携帯電話を使うのがズルいような気がして、主人公に携帯を持たせていない。
3 「何だか分からない部屋」(2012春)男1
→ タイトルは松本人志さんが大喜利でよく使う「何だか分からない」という言葉を拝借した。
ドキュメンタリーっぽい絵柄を演劇でできないかなーと思い、このような異様な設定にした。
携帯電話・固定電話を上手に使えたなー、と自画自賛。
4 「面接試験」(2013秋)女4
→ 女子部員が一気に8人も入ったので、女子だけのやりとりを考えてみた。
4人全員においしいシーンをつくる、というのがなかなか難しかった。
実はみうらじゅんさんの「人生は、面接プレイだ」という言葉に強い影響を受けている。
5 「もっとミュージカル」(2014春)女8
→ 元々ミュージカルをしたいと部員が言っていたので、ミュージカルというタイトルの作品にした。
「あめふり」の唄は、本当はハイジの「おしえて」にしたかったが、著作権の事情もあって断念。
いつも私は大げさなリアクションをとって周囲から怒られているので、それを逆手にとってみた。
イリエさんの最後の方の台詞は、明石家さんまさんが笑福亭松之助師匠に教わったことだそうで、
そのエピソードにいたく感銘を受けたので入れてしまった。だから「男の人」ってのは松之助師匠。
タイトルは特に何から取ったわけでもないが、私はたいへん気に入っている。
6 「まにあうかもしれない」(2014秋)女5
→ タイトルは言わずと知れた吉田拓郎の名曲。ただし、内容はあまり関係ない。
女子高校生役を演じたい、という希望だったので、まずはそこをテーマにした。
で、たまには高校生の目線で書こうかなーと思い、部員たちに「高校生の悩むことって何?」と聞いた。
そしたら「勉強関係」「人間関係」「スマホ(LINEとか)関係」という答えが返ってきた。
すべて私は悩んだことがないテーマだったのだが、彼女たちからいろいろ聞きながら三題噺を完成。
あれよあれよという間に東北大会まで出場してしまった。設定にやや無理がある、という指摘もあったが。
7 「アクトレス、アクトレス」(2015春)女6+ちょい役3
→ 元々は2人のカリスマが出る「カリスマ、カリスマ」という話を考えていたが、結局こうなった。
私にしては珍しく、どの役も「いかにも」という感じでカリカチュアライズしてある。
要は、一度コントチックなものをちゃんと書いておきたかった、ということ。
結論、笑いは難しい。特に女性で笑える話は。三谷幸喜ってすごいなー。
番外編1 「From me to you」(2015学校祭)女4
→ タイトルは言わずと知れたビートルズ。ただし、内容は全然関係ない。
大会直後で、学校祭まであまり準備期間がないので、朗読劇をやることにした。
私にしてはたいへん珍しく、ベタベタなテキストにしてある。
ま、こんなんでも書くのは結構大変なんだけど。
8 「最後の女神」(2015秋)女4
→ タイトルは言わずと知れた中島みゆきの超名曲。ただし、内容は全然関係ない。
最初は「ローリング」というタイトルにするつもりだったが、いろいろあって変更。
ま、タイトルを変えてからむしろ台本がスッキリしたような気がするので、よかった。
ただ、やや台詞に頼っている部分がある。これは私の脚本の欠点である。
なお、BGM(はト書きに入れないのが私の流儀)に「金魚」「愛から遠く離れて」などを使用した。
9 「みんな夢の中」(2016春)女4男2(男2は女性で代用可)
→ タイトルは言わずと知れた高田恭子、というか浜口庫之助。ただし、内容は全然関係ない。
引用したタイトルであることを示すために、登場人物に「タカダ」「京佳(恭子の変形)」を入れた。
アニメには全然興味ないので、「実在しないアニメ」の設定を考えるのが大変だった。
ちなみに、台本にはないが、ラストシーンは花川戸が客席にバラを投げた。
今までで高校生の笑い声が一番聞こえた。やっぱつっこみのセリフがないと笑わないのね。
番外編2 「Lady Madonna」(2016学校祭)女5
→ タイトルは言わずと知れたビートルズ。ただし、内容は全然関係ない。
大会直後で、学校祭まであまり準備期間がないので、台本を見ながらできる脚本にした。
はじめにイメージしたのは、実は「オカルト二人羽織」をやりたいなーということだった。
気付いた人はいないと思うが、登場人物の名前にはある共通点がある。どうでもいいけど。
完全にぬる〜いコント台本となっている。引用が多いのは最近の私の流行ということで。
10 「幸せな結末」(2016秋)女4
→ タイトルは言わずと知れた大瀧詠一。ただし、内容は全然関係ない。
もちろん私は占いを全く信頼していないわけで、その辺が反映されてしまっているかもしれない。
書いてみたらいつもよりボリュームが多くなってしまい、強引に終わらせている感が否めない。
ただ、この占い師と助手、もうすこし掘り下げたら面白いかも。