JAZZ雑感(10)
manaの選ぶ 2004年 PIANO ALBUM BEST 4
「2004年 ピアノ・アルバム BEST 4 」を選ぶにあたっては、2004年中に僕が購入した64枚のCDの中からこれはと思うベスト・アルバムを紹介していきたいと思う。
但し、あくまでも僕が今年購入して聴いたアルバムの範囲であることをご了承いただきたい。
当初はBEST 3 にするつもりだったが、どうしても4枚になってしまった。だから、敢えてBEST 3 には拘らなかった。一応、今年発売になった新譜に限ってみた。
選定の基準は「躍動感、緊密感、美しさ」。更に、高揚感とか緊迫感が加われば言うことなし。これらのCDのベストと思う演奏曲目を「この1曲 & α」として掲載した。
"BEST 3"と言いながら、結果、"BEST 4"になってしまった。
ALDO ROMANOの"THREESOME"を入れるかどうか迷ったが、どうしても落とせなかった。だったら4枚選べばいい訳で、そのようにした。"THREESOME"は不思議なアルバムで10枚(曲)の絵画を張り合わせると大きな壁画になるような構成力が魅力だ。美しさと激しさが隣り合わせなのも良い。多少のアブストラクトがあるので聴く人を選ぶかもしれない。このアルバムとJESPER BODILSENのアルバムは両方とも輸入盤で仙台のDISKNOTEでゲットしたが、今も入手可能かどうかは分からない。
BODILSENのアルバムはベースがリーダーだが、極め付きはSTEFANO BOLLANIのピアノだろう。イケメンだ、貴公子だと宣伝文句に事欠かないが、本当に凄いのはその実力のほどだ。今までに、これほどのバッキングを弾けるピアニストが居ただろうか!?バッキングだけで感動を呼び起こしてくれるピアニストが居ただろうか?特に@の"NATURE
BOY"には痺れる。今年のベスト・チューンだと思っている。
KEITHとMEHLDAUは順当なところだろう。いずれもJAZZの深い感動を呼び起こしてくれること間違いなし。
「推薦盤」の3作品もJAZZの醍醐味を充分に堪能させてくれるはず・・・。"TIMELESS"では初対面の3人がいきなりこれほどの作品を仕上げてしまうJAZZの即興性に脱帽し、JAN
LUNDGRENの映画音楽集は作る側の思惑を飛び越えて(?!)、飛び切り上等なJAZZに仕上げてしまった。"ANCESTRY"では日本人ベーシスト・北川潔がアコースティック・ベースの魅力を存分に引き出してみせた。
以上、全7枚、甲乙点け難い素晴らしいアルバムだ。
今回の選定は今年発売になった新譜に限ってみた。旧譜まで含むと選定の幅が広がり過ぎるため。
STAN GETZの"PEOPLE TIME"やDAVE PIKEの"PIKE'S PEAK"は座右の1枚として置いておきたいアルバムだ。
このページは僕にとっても今年1年の集大成のページにあたる。そういう意味でも「manaの厳選"PIANO & α"」にピックアップしたアルバムの中から厳選を極めたつもりだ。
2004年は64枚のアルバムを独断的JAZZ批評のレビューとして紹介してきた。購入しながら掲載しなかったのは数枚なので、そのほとんどをアップしてきたことになる。ピアノだけに限っても紹介しきれないアルバムが五万とあるわけなので、ほんの一助にしかならなかったとは思うが来年も続けて行きたいと思っている。僕自身も、これこそ最高のストレス解消法だと思っている。
懲りずにご訪問いただけたら幸いである。 (2004.12.18)
●JAZZ雑感(9) 2003年ピアノ・ベスト・アルバム