松倉鉱山跡  探検: 北の細道 松倉鉱山

松倉鉱山で湧き立つ温泉に会う




北海道函館市


 北海道の硫黄鉱床は松尾鉱山などの東北地方の諸鉱山と肩を並べ、
その産額も昭和28年(1953)当時、全国の30%を占め、
昭和12年(1937)には約10万tを記録していた。

明治時代の産額全国トップは渡島半島の 古武井鉱山 であり(M43/18,737t)、
大正時代には 岩雄登鉱山(T6/10,847t)、 鹿部鉱山(total/43,870t) などが盛況を極める。
昭和に入ってからは 三盛知床古部精進川 等が稼行されていた。
特に幌別鉱山に至っては、 松尾鉱山に次ぐ規模で最盛期には年間3万tの精製硫黄を産出した。

北海道における硫黄生産額の推移は以下となる。
グラフ
【北海道統計 110年の歩み(1995)よりグラフ化】


WW1(T3〜T7)及びWW2(S14〜20)での生産量下落、
そして重油の精製時に産出する回収硫黄の登場により昭和40年以降、
急速にその生産量は落ち込む。

硫黄鉱床は火山活動と密接な関係にあり、分布をみると以下となる。
(1)渡島半島東部地区
横津岳(1166.9m)、三森山(842.1m)、恵山(620m)などの諸火山に囲まれ、
特徴的なのは精進川鉱山熊泊鉱山雨鱒川鉱山、そして今回紹介の松尾鉱山などが、
すべて標高300〜500m付近に存在していることだ。
これは逆に言えば、その標高付近を探鉱すれば効率が良いこととなる。

(2)幌別羊蹄地区
有珠(725m)洞爺カルデラ、マッカリヌプリ(1,893m)赤井川カルデラなど、
南北に火山が走り、 白老鉱山幌別鉱山岩雄登鉱山 など多量の硫黄を産出した地域となる。

(3)阿寒知床地区
カムチャッカ半島から続く、知床岳・硫黄山・羅臼岳・海別岳・斜里岳などの一連で、
特に 知床硫黄鉱山は 一晩で約20万tもの純硫黄が噴出したことでも有名である。
他に摩周・跡佐登火山群に隣接する 阿寒硫黄鉱山は、
噴気孔付近に昇華する硫黄を採掘していた。


今回探訪した松倉鉱山は、小樽の 松倉重晶石鉱山と同名であるが、
函館硫黄鉱山の前身とされる別の鉱山だ 。
開発時期はかなり古く明治初年に遡り、 かつては松倉・竹山・ 三盛鉱山に分離していたが、
昭和25年(1950)に 白老硫黄株式会社の所有となり、 その後函館硫黄鉱山となった。

硫黄鉱山には白いズリ山という目視可能なヒントがある。
坑口、そして遺構を追って道なき深い山中を歩く。


鉱泉・坑道・ズリ山・・・



遺構
( ̄u ̄;)遺構





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