松倉鉱山跡  探検: 北の細道 松倉鉱山跡

松倉鉱山鉱で激藪の廃道を歩く




北海道赤井川村

   今日、重晶石(BaSO4)と呼ばれる硫酸バリウムの鉱石は、
17世紀の初めに、イタリアのボローニャで発見されている。 
この鉱石は比重4.5と非常に重く、
ギリシャ語の「重い」を意味するbarysにちなんでbarite(バライト)と名付けられた。

バリウムは銀白色の柔らかい金属で延性・展性とも白金程度だ。
鉱石である重晶石の酸化物を約1,200℃でケイ素などを用いて還元することで製造される。

硫酸バリウムは水溶性が無くX線透過率が小さいので医療用として、
X線診断の造影剤に用いられる他、金属の脱酸剤などとしても利用される。
戦前は光学兵器に繋がるレンズ用炭酸バリウム、照明弾用硝酸バリウムが製造されたが、
戦後はカメラのレンズ用光学バリウムやテレビのブラウン管用炭酸バリウムが利用された。

小樽市と赤井川村の境界に位置する松倉鉱山は
昭和7年(1932)に金・銀・銅を目的に採鉱していたが、重晶石の鉱脈を発見し、
昭和10年(1935)大阪の化学会社の所有となり、終戦時に一時休山したが、
再開後、昭和35年(1960)をピークとし、2,500t/月の産出に及んだ。

しかし次第に純度が低下し、需要減と共に規模を縮小し、
昭和46年一時閉鎖、再開したが200t/月の生産に留まり、昭和50年閉山した。



重晶石鉱山は全国でも珍しく、道内では松倉と白老のみである。
標高630m付近、積雪も多く時期の調整に苦労した。
実は3回目のアタック。廃道が400mは続く。

激藪の中の静かな痕跡を見ていただこう。






廃道・電柱・バライト・・・



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( ̄u ̄;)廃道





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