地面より上(気象学)

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中学校理科の地学分野では、

1年生で地震や火山、化石のことを学び、2年生で天気のことを学び、3年生で宇宙のことを学びます。

3年間通して、いろいろな分野の“ごちゃ混ぜ”という感じです。



次のような考え方で、体系付けることができるかも知れません。すなわち、

1年生で“地面より下のこと”を学び、2年生で“地面より上のこと”を学びます。

これらは、あくまで“地球という星”の1つの例に過ぎず、

普遍的な法則を導き出すには、多くの例を見ないといけないので、

他の星の例を見ることを3年生でしています。



地球のことを理解するのに、地球の外も見ておかないと、主観的になってしまい、客観的な判断ができない

・・・というわけですね。

日本のことを理解するのに、日本の外も見ておかないといけない・・・というのと同じでしょうか。



ここでは、「地面より上のこと(気象学)」を学びましょう!

(※)「地面より下のこと(地質学)」はこちら、「他の星の例」はこちら



【気温】


小学5年生の社会科(地理)で、「国土の気候の特色と人々のくらし」を学び、

暖かい地域で暮らす人々の例として「沖縄県」、寒い地域で暮らす人々の例として「北海道」が出てきます。

理科年表で、沖縄県(那覇)と北海道(札幌)における気温の月別平年値を見ました。

(※)「平年値」って、何? → こちら



上の表を見ると、沖縄県、北海道ともに、

夏至のある6月よりも、その後の7月や8月の方が、気温が高いことが読み取れます。

この表は“1年間の気温の変化”ですが、“1日の気温の変化”についても、同じようなことが言えます。

すなわち、太陽が最も高くなる正午前後よりも、その後の午後2時前後の方が、気温が高いです。 はて?

→ こちら



上の表からは、ひょっとして、北は寒く、南は暖かい?・・・という予感も浮かびます。

日本という狭い範囲で見てるだけじゃダメだ! もっと広い範囲で調べてみないと!・・・ということで、

世界に目を向けてみました。



シンガポールは赤道直下にあり、沖縄県より南にあります。 予想通り、暖かいですね。

バローはアメリカのアラスカ州なので、北アメリカ大陸のかなり北側。

北海道よりも北側にありますが、これも予想通り、寒いです。

やはり、北は寒く、南は暖かいようです。



ところが、理科年表で、日本各地の気温の月別平年値を見ていると、1つ気になる観測地点があります。



昭和基地は、南極大陸にあり、南緯69度。 したがって、シンガポールよりも、ずーっと南側です。

・・・にも関わらず、シンガポールよりも寒い。 さらには、沖縄県や北海道よりも寒い。

「北は寒く、南は暖かい」を修正しなければ、なりません。

正しくは、「赤道に近いと暖かく、赤道から遠ざかると寒い」です。

では、なぜ、赤道に近いと暖かく、赤道から遠ざかると寒いのでしょうか? → こちら



【降水】


気象要素として、「気温」と同じく大事なのは「降水量」です。 次に、「降水」について、見ていきます。



運動場に雨が降ると、地面に浸み込んだり、表面を流れていったりします。

しかし、雨が止んでしまうと、いつの間にか、地面は乾いています。

地面の中の水分が蒸発し、水蒸気となって空気中に出ていった可能性が考えられます。

地面に降った雨が本当に蒸発しているのかどうか、どのようにして調べたら良いでしょうか?

空気中に水蒸気が含まれているかどうか、どのようにして調べたら良いでしょうか?



暖かく湿った空気が急に冷やされたり、暖かい空気と冷たい空気がぶつかったりすると、

空気中の水蒸気が細かい水滴や氷の粒となって「雲」になります。

なぜかと言えば、温度が下がると、冷たい空気には、少しの水蒸気しか含めることができず、

余った水蒸気が水になって出てくるからです。

中学2年生で「飽和水蒸気曲線」を知りますが、まさに、あれに関連しています。

・・・ところで、「飽和水蒸気“直線”」ではなく、「飽和水蒸気“曲線”」なのですが、

あのグラフが描ける以上、その基となる関数式があるはずです。 → こちら



雲粒の大きさは直径0.01mm程度です、

雲粒が成長して、直径1mm程度になると、いわゆる「雨」となって地上に降り注ぎます。

ところで、雲粒が雨粒になるとき、

「雲粒に、水蒸気が付着していって、雨粒に成長する」というような単純なことではありません。 → こちら



「降水量」を観測するには、どうすれば良いでしょうか?

アメダスでは、「転倒ます型雨量計」を用いて、「0.5mm単位」で観測しています。

「転倒ます型雨量計」とは、どのような原理なのでしょうか?



【ケッペンの気候区分】


ケッペンの気候区分」は、気温と降水量の2変数で気候を分類しています。

植物は移動できないので、その分布が、気温や降水量といった環境要因に大きく影響されるからです。



「ケッペンの気候区分」を意識しながら、「日本の気候」や「世界の気候」についてみていきましょう!



【地球温暖化】


現在準備中です。 しばらくお待ちください。



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