二重らせん
|
|
「遺伝」とは、親から子へと、形質(生物がもっている、形や性質などの情報)が伝わる現象です。 無意識ですが、実は、小学1年生のときから、「アサガオの観察」を通して、皆、遺伝を学習し始めています。 人間の親子関係や、栽培植物や家畜の育種を通じて、徐々に意識され始めました。 やがて、単に、すべての形質が親から子に伝わるのではなく、 伝わりにくい形質や、何世代かをおいて出現する形質があるなど、様々な疑問を持つようになりました。 経験則の下で進められてきたものに、ハッキリした理論が与えられれば、さらに発展が見込まれるでしょう。 そのような実用的必要性もあり、「遺伝」について、科学的な解明が始められました(17世紀後半)。 小学5年生で学ぶ「植物の育ち方」や、小学6年生で学ぶ「植物のはたらき」は、まさに、その例です。 19世紀に入ると、グレゴール・メンデル(1822−1884)が「遺伝の法則」を発見します。 遺伝現象に対するそれまでの考え(ケールロイターの「混合遺伝」)を否定したのでした。 この辺りの歴史的背景を知りたければ、こちら。 「遺伝の法則(メンデルの法則)」を理解するには、まずは「場合の数」「確率」を学びましょう! 16世紀末に「顕微鏡」が発明されると、17世紀半ばには「細胞」が発見されました。 顕微鏡の改良がなされ、分解能が上がってくると、より細かく見れるようになります。 18世紀には「細胞核」が発見され、19世紀前半には、細胞核の再発見! “再発見”って、どういうこと? 19世紀後半に入ると、細胞核中に、タンパク質とは別に、リン酸塩の化学物質が発見されました。 「核酸」の発見です。 発見したミーシャーは、先のケールロイターと同じく、テュービンゲン大学つながり。 さて、ここで、疑問が生じました!・・・「遺伝子の本体は、タンパク質なの、それとも、核酸なの?」 20世紀前半、“遺伝子の本体”問題が決着し、核酸に軍配が上がりました。 そして、いよいよ20世紀半ばに、DNAの「二重らせん構造」が明らかになります。 1953年に、ワトソンとクリックが明らかにしました。 これをもって「現代生物学」のスタート! さて、「現代生物学」を学んでいこう!・・・と意気込む前に、素朴な疑問です。 「DNAの二重らせんは、10塩基で1回転」と言われます。 なぜ、「10塩基」なのでしょうか? この疑問を考えるヒントとして、「フィボナッチ数列」を学ぶことにしましょうかね♪ ●数列・・・数の並びには、規則性のあるものとないものがありますが、興味あるのは、もちろん前者です。 ●数列の極限・・・普段から何気なく行っている「足し算」ですが、大前提があることを知ってました? ●角錐の体積・・・(角錐の体積)=(角柱の体積)÷3ですが、「3」は、どこから来た? ●フィボナッチ数列・・・DNAの2重らせんは、10塩基対で1回転です。 なぜ? ●区分求積法・・・曲線が含まれる図形の面積を、どのようにして求めたら良いだろう? ●最初の収束性・・・一番最初の数列の収束性は、どのようにして判断したのだろう? 「塾での授業」に戻る |
|
|