ニュージランド手作り旅の記録

クライストチャーチ(2)
<2月15日:トランツ・アルパイ・ンツアー>

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 スプリング・フィールドでの
列車待ち

   カンタベリー大平原

アーサーズ・パスに到着


2月15日の行動記録

07時30分:バスでホテル発


09時15分:スプリング・
     フィールド発

       
10時45分:アーサーズ・パス着、
   <峠・観光案内所見学>


11時40分:ピアソン湖


12時30分:フロック・ヒル着
   <昼食他で1時間休憩>


13時50分:ブロークンリバー
       

14時30分:ワイマカリリ渓谷着
   <ジェットボート>


15時30分:農場訪問
      <軽食・羊の毛刈り>


16時40分:農場発


17時45分:ホテル着



<蛇足ながら夜は和食の「居酒屋」で>




















ニュージランドでも鉄道の多くは廃線となっており、南島のカンタべりー平原を抜けて西海岸に通じるトランツアルパイン号は貴重な鉄道のようである。この鉄道は西海岸で産出する石炭を東海岸まで運ぶ(西海岸には輸出用の船が接岸できるような港がないために)のが主要な役割であるが、1日にちに一往復だけ観光用の旅客列車を運行させている。

我らの宿舎である「Heritage」からスタートしたバスは、隣接のホテル「Millenium」、そして「Crown Plaza」と客を拾って、総勢20人の日本人だけのツアーとなった。この20人の中には、その後の旅の途中で幾度となく再会することとなる方々が含まれている。

ツアーバスは、予想と違ってクライストチャーチ駅に向かうことなく、スプリング・フィールド駅(今日の目的地のアーサーズ・パスとのほぼ中間地点)を目指してスアタート。このツアーの全工程を終ってみると、このバス利用を組み合わせたツアーが非常に効率的であることがよく分かる。バスで約1時間余り走って、人口が100人にも及ばない小さな町スプリング・フィールドの町で小休止の後9時ごろに駅に到着。我々のバスの客以外は数名の観光客が列車を待つのみの寂しい駅の光景。ここで暫しバスに別れを告げてトランツ・アルパイン号へ乗換。

予定通りに列車が到着して、9時15分にこの駅を出発。大部分の乗客は、始発のクライストチャーチから乗込んだ欧米系の観光客(乗客の構成は欧米系7割、アジア系
*3割という印象)で、座席は空席ナシの状況。この旅行の計画の初期段階では、クライストチャーチ到着後に天気などの状況を見極めてからチケットを手配しようと思っていたが、事前に予約してきてよかったということのようだ。観光のトップシーズンには人気のツアーの一つであるという。
<<注記*:この時期、日本人以外に中国系の観光客(おそらく中国系の東南アジア人も多く含まれよう)が多かったのは、春節(旧正月)の時期と重なったためのようである。このあとも各所で中国人の団体を見かけた>>

座席は、対面の4人席で、同席したのは神戸から来られた日本人のご夫妻。車内には朝食をとれるように軽食の販売もされており、朝早い出発でも困らない配慮がされている。車窓から見るカンタベリー平原や残雪の見えるサザンアルプスの光景は飽きることはない。ただ、車窓越しの写真は窓ガラスに光が反射して上手く撮れないので、展望車に移動してみたが、思ったよりも狭いために大型カメラを構えた写真狂達で混み合っていたことと、強風のために手振れのない写真を撮るのは難しい状況であった。

途中で人口一人の小さな村キャス(Cass)に一時停車しのち、11時45分頃には海抜737メートルのアーサーズ・パスに到着した。ここで、観光客の殆どは下車。


スプリング・フィールドで客を下ろしたツアーバスは列車と併走してきており、列車の到着に合わせてアーサーズ・パスに待ち構えており、早速バスへ戻りバス観光が始まることとなった。先ず、さらに西に10分くらい進み、峠越えの難所(要所)となった場所まで行くというのがお決まりのコースのようである。これ以降は、クライストチャーチに帰着するまでバス利用となる。

全10時間余のおおよその時間配分は左記のようであり、アーサーズ・パス以降の訪問地の写真と寸評 は下に示した。

夕食は、「居酒屋」で和食。


スプリングフィールド駅舎
観光客以外の乗客は皆無と思われる小さな駅。駅舎は新しく、この中には駅の歴史を辿る写真の展示があり、しかもカフェもあって暖かいコーヒーを飲みながら列車の到着を待った。当然ながら駅員はいない。近くの町もこじんまりとしているが小さな食堂やお店、宿泊施設もあり、しかも消防署もある。通行客のトイレ休憩場所ともなるようで、公衆トイレも設置されている。ここで、車掌が降りてきて各人の座席の番号を知らせてくれるという仕組みになっている。

西海岸へ続く渓谷
アーサーズ・パスから少し西へ進んだ峠のほぼ最高地点から望む西海岸へ続く渓谷。この地点は、距離的にはクライストチャーチよりも西海岸までの方が近い。ここ眺望を楽しんでアーサーズ・パスへ引き返す。

アーサーズパスの観光案内所
アーサーズ・パスの観光案内所(ビジターセンター)の内部。サウザンアルプスの模型やアーサー氏達がこの峠を開拓した当時の馬車なども展示されている。

ピアソン湖
アーサーズ・パスから帰路に向かい、昼食場所のフロック・ヒルに着くちょっと手前の湖。湖畔で遊ぶキャンプ客(犬が泳いでいた)も見受けられる。ここはキャンピングカーの停車地のひとつのようである。

フロック・ヒル・ロッジの食堂
名前が示すごとく、食堂だけでなく20人前後は泊れそうな平屋建てのロッジも整備されている。食堂が40人程度は収容できそうで、アメリカ(アリゾナ、シカゴ、コロラドなど全米各地から来たという話)の元気なおばさん達と同席した。食事はビュッフェ形式。ここで同じテーブルについた我らと同じ千葉市から来たという母娘(名前が判明するまで、勝手ながら、「千葉の母娘」と呼ばせていただくことにした。お許し下さい!)とは、奇しき巡り会わせを経験することとなる。このロッジは、庭園も広々としていて、食後の散歩も飽きることはない。

ブロークンリバー
正式の地名が正しいか、どうか不明であるが、看板に「Broken River」とあったので、こう呼ぶことにした。日本の「秋吉台」と同じような鍾乳洞の中に地下の川が流れているが観光用に整備されていないので、相当の装備をしなければ中には入れないとのことである。また、雨水が流入するので、雨の日に中に入るのは危険であるという注意書きもあった。
有名な(?)映画「ナルニア国物語」のロケ地としても知られているようで、幾つかの映画のロケ地として使われたという。

ワイマカリリ川のジェットボート
スプリング・フィールドの近郷ワイマカリリ川のジェットボート遊び。船も平たくて安定感があり、川も激流という趣ではなく、「ラフティング」などよりはかなり安全と見受けたが、隠居は心臓病を理由にして乗船は見合わせた。娘は喜んで挑戦。また、娘夫婦及び孫達と共に旅行中の86歳の日本人のお年よりも果敢に挑戦されていた。
感服!

農場訪問
欧州人として初めてニュージランドへ移住したディーンズ家の5代目の農場を訪問。家は100年前に建てたもの(当時の写真が残されている)を修理して使っているという。当時は樹木が全くない原野の中に建てたようであるが、今はうっそうとした森の中といった光景である。奥さんの手作りのビスケットでコーヒーを飲んだあと、「牧羊犬による羊追い」の仕事ぶりや「羊の毛の刈り込み」など見学した。