旅人(筆者)にとって30カ国目の訪問国という大きな節目の国がニュージランドとなった。過去の訪問国の多くが仕事に絡んで訪問したものであり、または仕事以外ではゴルフ目的で出かけるのは殆どで、今回のように仕事でもなくゴルフ目的でもない純粋な観光目的での海外旅行は初めてのことと言ってもよい。
この旅を思い立ったのは、
1) 4年前に患った心筋梗塞の経過も大過なく、何とか健康を保持して今日に至っていること
2) この1月には67歳となり、遠方地までの旅が億劫になりつつあり、先延ばしが出来がたいと思うこと
3) 隣国のオーストラリアは数回訪問しているが、ニュージランドは未訪問であり、また、趣味の一つであるガーデニング上の興味を満たす意味で、ニュージランド訪問に強い願望があったこと
4) JALのマイレージの残額がニュージランドまでの二人分の航空券分以上にあったこと
5) さむさ嫌いの旅人が寒い日本の冬から暫しの間でも逃れられる手段の一つにしたいこと
等などによるものであろう。
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これらが、旅人の重い腰を上げるよう強く働くかけた要因であったということである。
この旅は、航空券の入手の経緯もあって、旅行会社が募るパックツアーに乗らず、クライストチャーチのフラワーフェスティバルの開催される2月13日(この日が開幕日で、これから約1週間続く)には現地に到着できるように調整しながら、自ら旅程を決めて各種の予約も自ら行った手作りの旅となった。それゆえ、旅人の体力に見合った幾分ゆったりの工程での旅とすることが出来た。
ただ、手造りとは言うものの、訪問先はパックツアーの定番のコースであり、これといった特徴のない旅となったことは否めない。また、この計画を進める段階では多くの先人達の旅行記を参考にさせていただいた。これらの方々には心から感謝申し上げたい。
従い、自らの衰えつつある記憶力を補完する目的で旅行記をしたためておくということに留まらず、先人たちへのお礼の気持ちの一部、あるいは義務として、この旅の記録を残す必要性を感じている。 |