制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)

「とほほのWWW入門」を斬る

本文

ホームページ作成入門を斬る

2001-05-02追記、この項は、このコーナで一番古いもので、餘り良い批判になつてゐません。私自身、直す氣が失せるやうな内容ですので、讀者の方々も眉に唾を附けながら讀んで下さい。

  1. とにかく作ってみよう
  2. タグに関する基礎知識
  3. とほほのスタイルシート入門
HTMLリファレンス リニューアル版を斬る

割と新しいので、それなりに「讀める」批判になつてゐる筈です。

  1. 記号や一覧の意味
  2. HTMLのタグと要素
  3. HTMLの属性
  4. 見栄えの分離とアクセサビリティ
  5. 非推奨の(Deprecated)タグや属性
  6. アクセサビリティ
  7. HTMLの歴史

序文

「とほほのWWW入門」とは?

とほほのWWW入門」は、ウェブで評判の「ほーむぺーじ入門」です。とほほさんの「WWW入門」を知らないネットワーカは「もぐり」でせう。とても有名なサイトです。

「とほほのWWW入門」を、多くのサイトがリンクし、多くの初心者が參考にしてゐます。また、書籍にもなつてゐます。

「便利」だが「不正確」ではないか?

「とほほのWWW入門」は、初心者から絶大な支持を受けてゐます。初心者のみならず、「玄人」からもそれなりの支持を受けてゐます。これは事實です。この「とほほのWWW入門」には、たしかに多くの人に支持される理由があります。

「とほほのWWW入門」では大量の記事が公開されてゐます──それらの中に役立つ記事がないとは言へません。「實用的」な情報が、まとまつた形で公開されてゐる事は確かです。

しかし、一方で、讀んでゐて「とほほ」と思はされる記述も、この「WWW入門」には大量にあります。その點、「つつこみ」を入れる餘地はあるのではないでせうか。實際、幾つも「つつこみどころ」があるのでして、それを指摘しておくのは、決して意味のない事だとは思ひません。

綜合的・體系的なHTMLの理解に、とほほさんの解説は使へるか?

「HTMLとはどんなものなのか」を理詰めで考へると、ある程度一貫した論理がHTMLの仕樣には見出せます。しかし、とほほさんのHTML解説は、一貫性を缺いてゐます。

とほほさんの考へる「現實的」なHTMLの「使ひ方」は、たしかに世間一般に「受けてゐる」かも知れません。しかし、飽くまで良く考へるとの話ですが、どうしてもとほほさんの解説で、HTMLの仕樣の意味を納得する事は出來ないのです。

「Xと書くとブラウザがYのやうに表示する」――さう云ふ解説はあります。しかし、「なぜ」をとほほさんは解説しない事が多く、また、「實用性」に重點を置き過ぎて、HTMLの仕樣に存在する體系的な理念を否定する事があります。

その結果、解説が場當り的な「タグの效能」の列擧となるのですが、さうなると、デザインも何もわからないHTML初心者は、結果として列擧された「效能」をランダムに選擇して「ほーむぺーじ」を作つてしまふ。

それで出來上る「ほーむぺーじ」が、決して良質のものとならない事は自明です。思想の裏打ちの無いプレゼンテーションの爲のプレゼンテーション――それのどこが「良い」ものであると言へるでせうか。

「文字が動く」「畫面がきらきらしてゐる」――さう云ふ事が「面白い」のは、ほんの少しの間の事でしかありません。見た目は派手でも内容の淺薄な「ほーむぺーじ」は、それだけでは決して支持されません。

「長持ちのするサイト」「使ひ勝手の良いサイト」を作るには、良く考へてサイトを作る必要があります。さうなると、HTMLの使ひ方も意識的にならざるを得ないのですが、その時、とほほさんの解説は「役に立たない」のです。

それでは困る――さう考へて、決して全面的に支持されるとは思はれない「批判サイト」を作つて、公開してゐるのです。

とほほさんの文章を轉記する事について

とほほさんのサイトに、こんなご使用上の注意があります。

文章(言い回し)は、目立つ所に出典(このホームページのタイトルとアドレス)を明記いただければ、教育資料としての再配布が可能です。ただし出版は禁止します。

「PC Tips」では、飽くまでHTMLを學習する際の教育資料として、とほほさんの文章を轉記してゐます。

最後に

あと、言つておきますが、とほほさんは惡い人ではないと思ひます。

意地が惡いと言つたら俺の方が餘程。