制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2000-10-19
改訂
2001-07-20

「とほほのWWW入門・HTMLリファレンス リニューアル版」を斬る

記号や一覧の意味

とほほ師、相變らずいきなりh3から見出しを始めていらつしやいます。何とかして貰ひたいものです。ISO-HTMLでは認められてゐませんし。

インデックスページの記号の意味

とほほのWWW入門 > HTMLリファレンスの説明。

*
現在よく使用されているもの。(HTML4.01で推奨されているという意味ではないのでご注意ください。)
x
あまり使用されていないもの
S
HTML4.01(Strict : 厳格仕様)で定義されているもの
T
HTML4.01(Transitional : 過渡的仕様)で定義されているもの
F
HTML4.01(Frameset : フレーム仕様)で定義されているもの

私が絶對に使はないfont要素に「*」(現在よく使用されている)の記號が附いてゐます。私がまづ使はないtable、td、th、trに「*」が附いてゐます。一方で、blockquote要素に「*」が附いてゐません。私が非常に良く使ふabbr、acronym、address、big、cite、code、div、em、link、meta、q、samp、small、span、strong、sub、supにも、やはり「*」が附いてゐません。

今一つ、分類の根據がわかりません。

追記

その後の更新で、この分類は廢止されてゐます。

「サポート」欄の意味

Mozilla Browser(Seamonkey)/Netscape 6は默殺されてゐます。しかし、2000年11月にNetscape6「正式版」が出ました。とほほ師による今後の改訂に期待しませう。

もつとも、或要素が或ブラウザのデフォルトスタイルシートでどのやうに指定されてゐるか、と云ふ事は、HTMLの本質と關係がありませんから、その解説自體が無意味です。

HTMLサポート状況一覧に、Netscape 6 の状況が追加されてゐます。

「タグの省略」欄の意味

XHTMLでは終了タグの省略が認められません。

例えば、<P>は終了タグが省略可能なので「<P>なんとか</P>」を「<P>なんとか」と記述することができます。この場合、ブラウザが適切な箇所で</P>を補って解釈してくれます。

省略可能と言ふよりも、「p要素は屡々終了地點が自明なので、終了タグが省略されてゐても分かる」と云ふだけの事です。

「包含可能要素」欄の意味

その他の注意

説明の中の見栄えに関する記述は、Windows版の Internet Explorer や、Netscape Navigator での見栄えについて説明しています。Lynx などのテキストブラウザや、i-mode などのブラウザでは見栄えが異なることがありますのでご注意ください。

「視覺系User Agent(ブラウザ)のデフォルトスタイルシートではどのやうに定義されてゐるかを示した」と云つた類の記述の方がまだよろしいと思ひます。もつとも、さう云ふ記述は本質的に無意味ですが。

HTMLの仕様書に従えば、タグという用語よりも要素という用語を用いた方が適切とのご意見をいただきましたが、わかり易さを考慮し、誤用でない限りはタグの方を優先させていただいています。

ご意見の方が間違つてゐます。恐らくそんな指摘など無かつたと思はれます。多分、とほほ師が勝手に間違へてゐます。

要素とは、文章に既に潛在的にある、文書構造上の一部分です。或要素を文書構造に於る機能に基いて明示するのに用ゐられるマークアップの爲の記號がタグです。

要素とタグは本質的に異るものであり、タグという用語よりも要素という用語を用いた方が適切、等と單純に言へたものではありません。

逆に、わかり易さ云々の理由を附けて安易に「タグ」と云ふ用語を用ゐるのも間違ひの元です。事實、とほほ師の説明は誤つたものになつてゐます。

用語が異ると云ふ事は、概念自體が異ると云ふ事です。「ただの言換へ」として用語法の變化を捉へてはいけません。W3CのHTMLに關する用語法は、一般的な用語群とは異り、一定の基準に基いて體系的に構築されてゐます。

W3Cは、一般の用語を單純に言換へてゐる譯ではありません。とほほ師は屡々、或用語を別の用語に單純に置換してしまひます。それは、間違つた認識或は態度です。

また、HTMLを教えるサイトなのに、インデントに<BLOCKQUOTE>を用いているのはケシカランとの声もたくさんいただきましたので、スタイルシートによるインデントに変更しています。そのため、Netscape Navigator では一部レイアウトが崩れるページがありますので、ご了承ください。

「引用でもないのに引用を意味するタグを使ふのは不適切」と云ふだけの話です。誰もケシカランと言つた事はないと思ひます。單に嗤はれただけの事でせう。

しかし、こんなに簡単に御自分のポリシーを捨てられるとほほ師、何故あんなに向きになつて論理マークアップ派を非難したのでせうか。素直でないですね。

目次

  1. HTMLリファレンス リニューアル版を斬る
  2. 記号や一覧の意味
  3. HTMLのタグと要素
  4. HTMLの属性
  5. 見栄えの分離とアクセサビリティ
  6. 非推奨の(Deprecated)タグや属性
  7. アクセサビリティ
  8. HTMLの歴史