よく見かける、ネギ坊主です。花が出来るまでを観察してみました。
ネギ属などは、雄性先熟と言って、雄しべが先に延びて花粉を付けてから、雌しべが後から伸びてきて受粉が可能になると言います。これは自家受粉を避ける仕組みだそうです。
ここでは、葉ネギの花を紹介します。
満開になった花の全体像です。
無数の花がかたまって、ひとつのネギ坊主となります。
たくさんの雄しべが出ています。中には雌しべも見えますが、ちょっと見えにくいですね。(ページの下のほうで詳しく解説しています。)
白く透明な膜のようなものが花被と呼ばれていて、6枚あるそうです。
いやゆる花弁と呼ばれています。
雄しべを拡大してみました。
3本の雄しべが先に花粉を付け、後から残りの3本の雄しべが出てきます
。
丸っこいのが後から出てきた雄しべです。
まだ雌しべは奧の方にあって見えません。
これは葉ねぎのネギ坊主です。
以下、ネギ坊主が成長する過程をみてください。
ねぎ坊主が根元あたりから出始めている様子です。
まだ薄い膜に覆われています。
1枚の薄い総包という膜に包まれていて、やがて上の方から破れて花が出始めます。
花は上から順番に咲いてきます。
最初の雄しべが出てきたところです。
花は上から順番に下の方に向かって咲いていきます。
雄しべが顔を出始めているところです。
チョット失礼して1つを摘んでみました。
雄しべが6本あって、その内3つは花粉を付けていて、残りはまだ付いていないようです。
雌しべが伸びているのがあったので花弁を少し開いてみました。真ん中に細長くて白いのが雌しべです。
ピンセットで開いてみたところです。
花弁が6枚あるのがわかり、真ん中の緑色のところから雌しべが出てくるところです。
細い雌しべが突き出ている様子です。