さわよう さんの旅行記


また行こ〜ね〜

9/11(土) 旅行最終日

今日の夜、日本へ帰る。今日で旅行もおしまいだ。

さて、今日1日どう過ごすか。飛行機は夜の10時。ホテルをレイトチェックアウトにすべきかどうか。夕べ、夫と話し合った。私はもうこのフラマホテルにはいたくない。 夫はレイトチェックアウトがいいようだ。でも、私はもうホテルと交渉はしたくない。夫に言った。「ホテルとの交渉はあなたがやって。私はもうしたくない」

夕べ、夫と子供が寝た後に、ネットでチャンギ空港内施設をチェックした。空港で時間まで過ごそうと考えたからだ。トランジットホテルというのがあるではないか。 プールもあるからそこで遊んでもいい。よし、ここだ。

朝、起きてから早速夫にホテルのHPを見せた。夫もそれでいいと言う。今日の予定が決まった。じゃ、早速ホテルへ予約の電話をいたしましょう。 ロビーの公衆電話へ、10¢コインを握りしめ、足取りも軽く降りていった。希望の部屋、今日の利用であること、名前。全て順調に行った。 最後に電話に出た受付嬢が言った「30分後にチェックインされないとキャンセルになります」。え?30分後?あの、今、私がいるのは市内のホテルなんですけど・・・。 「飛行機のチェックインをされてないと当ホテルは利用できません。空港のインフォメーションで確認して下さい。電話番号は・・・」

なんということ。ツメが甘いとはまさにこのことだ。そう、トランジットホテルは、出国手続きをした中側にあるのだった。部屋に戻り夫に報告。 夫「まあ、なんかあるでしょう」。楽観的な夫だ。とにかく、朝飯、朝飯。

今朝は、チャイナタウンコンプレックスのホーカーで朝ご飯。ヨントーフを食べに行こう。この旅行中、娘もすっかりヨントーフが気に入ったようだ。 行く途中ずっとヨントーフ、ヨントーフとゴキゲンだ。朝のホーカーはマックスウェルもそうだったが、開いている店が全体の半分くらい。 お目当ての「培記」は残念ながら時間外で閉まっていたが、「高記」という店はやっていた。ヨントーフにクイティァオを入れたスープを注文。夫と娘が食べている間にもう一品を探しに出た。 「高記」の並びの端っこの店に福建麺と書いてある。これにしようかな。店の人に聞いた。朝は福建麺をやっていない、というようなことを中国語で言われた。じゃあ、また粥にでもするか。魚粥は? これは大丈夫。注文して席で待つ。その間に飲み物(仙草ゼリー入りドリンク)も調達。娘と夫はおいしい、おいしいとクイティァオ入りヨントーフを食べている。魚粥が来た。あれ? これお粥?  お魚のスープ? スプーンですくうとご飯が出てきた。ここのはお茶漬けタイプのお粥。ご飯粒が崩れていない、さらさらしていた。へえー。お粥にもいろいろあるんだね、と感心して一口。 お、まいう〜。「お粥といえども、日本のと違ってこのスープがうまいんだよなあ」と夫。最後の朝食もおいしかった。

また、帰りがけにエッグタルトを購入。昨日より10¢安い七毛だった。味は昨日といっしょ。シンガポールのエッグタルトはあっさりですな。

左、高記のクイティァオ入りヨントーフー 右、魚粥

ホテルに戻り、夫と娘はシャワーを浴びた。その間私は最後の荷造り。忘れ物のないように入念にチェックする。身支度を整えて、さあ、行こうか。

ロビーに降りて、チェックアウトの手続きをする。フロントには、チェックイン、ルームチェンジを担当した女性がいた。彼女にチェックアウトと告げた。

「部屋番号は?」

あれ?私のこと忘れちゃった? まるで初めて会ったかのような顔をしてるよ。こっちはアンタの名前を覚えちゃったんだけどねえ。またまた不愉快な思い。 フロント嬢はパソコンの画面を睨み付けたまま、もくもくと作業を続けている。ネット回線、電話を利用した記録を印刷して提示してきた。間違いはない。 「支払いは?」 「カードでします」

どこからともなく助っ人の男性フロントマンが登場。彼女に手取り足取りパソコン入力を指導している。ここではっと気づいた。彼女は新人だ(遅いって)。 どうりで、一連の対応を見ていると余裕が感じられなかったのだ。フロント氏の助太刀でカードの支払い手続きも滞りなく終了。フロント嬢は何も言わず、まだパソコン画面を睨みつけている。もうチェックアウトは終わりなの? イライラした私にフロント氏が申し訳なさそうに言った。 「領収書を印刷しています。お待たせしてすいません」

ここで私は、またまた、はっと気づいた。そう、このすいませんの一言が今まで無かったのよ。 何かあっても客に、「不便をかけてすまないねえ」の気持ちがこのホテル(フロント)には感じられなかった。それが、私には何か足りない、不愉快と思わせていたのだ。 今のフロント氏の一言で胸のつかえがスーッと下りて行った(といってもこのホテルを許したわけではないよ)。

領収書を受け取り、チェックアウト完了。フロント嬢に、荷物を預けたいんだけどと言うと、フロアに立っている男性を指し、「彼に言ってくれ」と言う。言われた通り彼の元へ。 下のベルで預かるとの事。荷物を持ってベルの所へ。ベルで待ち構えていたおじさんに「チェックアウトカードは?」と聞かれた。んなもんもらっちゃいないよ。フロント行ってもらって来いと言う。 フロントへ駆け上がり、さっきのフロント嬢を捕まえて、「チェックアウトカードくれ」と言った。彼女はアッとした表情をして、部屋番号を書いた紙をよこしてきた。ん〜、もう〜。 だーかーらー、さっきー、荷物を預けたいって言ったじゃーん。この紙はー、さっき渡すべきだったんじゃないのー? ったく。最後の最後までやってくれる。

荷物を預け、クラークキーへ。ベルのおじさんは子供がいるからタクシーで行けばと言ったが、タクシーの運ちゃんに「歩いて行けるよ。すぐそこだから」と乗車拒否されてしまった。 ま、いいや。確かに歩ける距離でした。

まずはシンガポール歴史博物館へ。リバーサイドポイントで仮住まい中とのこと。ここは渡星前にWさんに教えていただいた。夫にシンガポールのお勉強をしてもらいましょ。 ここでハプニング。エレベーターを降りる時、夫の腕時計のベルトが切れて、エレベーターとフロアとの隙間から落下。あ〜あ。「取れないかなあ」と私。 「取れてもこの高さから落ちたんだ。もう壊れてるよ」と夫。まったくもってついてない。気分を切り替え歴史博物館へ。大人2人でS$4。娘の相手は私がします。ゆっくり見てね。娘は太鼓橋でおおはしゃぎ。 娘の相手をしながら、私もチラチラ展示物を拝見。各コーナーに液晶モニターがあり、そこに触れると、写っていた子供がそこにまつわるお話しをしてくれるというしかけになっていた。へえーおもしろいね。 娘はCityPlanning(だったかな?)というコーナーで家の模型を並べて遊んでいる。彼女はこういうのが大好きだ。一通り見終えた夫が来た。夫に娘を預けてバトンタッチ。 ササッと展示物を見て、リバータクシーへ移動。

シンガポール歴史博物館で遊ぶ娘

今日はクラークキーからマーライオン公園へ。到着初日と逆方向へ行く。チケット売り場で値段を聞く。「3人ともS$5よ」ブースにいた女性がにこやかに言った。 あれれ、マーライオンからここに来た時は、娘はS$3だったんだけど。逆方向だと値段が違うと言っている。でも、今日はこの子はタダにしてあげるわとも言っている。ラッキー。 船がくるまでベンチで待機。暑い。太陽が真上にきている。JUMBOシーフードの階段の所へ避難。しばらく待っていたら船が到着。 白人の女性が娘と同い年くらいの男の子とそのお姉ちゃんと一緒に乗っていた。

娘も2回目なので、前回のようにへばりついてこない。子供の順応力は大したもんだ。またまた、にわかガイドになって、夫に両岸に見える景色を解説する。 この川下りは夫のような初心者にはもってこいのアトラクションだ。車で回れば移動が大変な観光名所が、船から一望できるのだから。

船を降りて、マーライオン公園へ。お決まりの記念写真を撮って、ホテルへ戻りましょう。どこで車を拾おうかな。マーライオン公園の前の道では逆方向。フラートンホテルの前まで行く。 途中で、昔のマーライオン公園に出た。殺風景。今の場所に移転してよかったね。

フラートンホテルの前の道ですぐ車は拾えた。ホテル到着。時計は2時少し前だった。ベルボーイに空港までいくらぐらいか尋ねてみた。S$15とのこと。 その値段を心に刻んで、タクシーに乗車。フラマホテル、バイバーイ。もう2度と泊まりませーん。

タクシーに乗って、空港ターミナル1と告げた。車が動き出すと、運転手はメーターをいじくり出した。何? 「ERPですよ」。夫が、あそこに書いてあるとドアを指差す。さすが乗り物に強いね。

空港へは15分で到着した。料金はS$12.7。まずは荷物を預けなくては。地下1階の荷物預かり所へ行く。パスポートの提示をして荷物を預けた。すんなり終了。次はお昼ごはん。 娘は、朝に引き続き、ヨントーフーと呪文のように唱えている。2階にカフェテリア形式のレストランがあった。ローカルフードもメニューにある。値段が高いね。市中の約3倍の空港価格。 ま、しょうがないか。味もあんまり期待しないで注文した。ヨントーフが無いねえ。チキンライスで勘弁してね、と娘に言って、チキンライス(娘)、ラクサ(私)、福建麺(夫)を注文。 チキンライスが一番早くできたので、マンゴージュースの特大サイズと一緒に会計へ。2つでS$12.85。あとから夫が福建麺とラクサを持ってやってきた。お味の方は? 意外や意外。 おいしかったです。ホテルのコーヒーショップに近い味でした。でも、高いんだから当然と言えば当然か。

食事が終わって3時。チェックインの時間の8時までまだ5時間ある。とりあえず両替するか。夫に時計を買わないとね。両替のあるところまでベビーカーを押して歩く。途中で娘が寝てしまった。 ベンチを陣取って、私は両替、夫は読書。今日のレートは152.7。夫を残して、ネットができるコーナー探しに出かけた。インフォメーションカウンターが見える。 カタカナでインフォメーションと書いてある。といっても日本語のできる人がいるわけではない。お姉さん曰く、ターミナル2にある、こっちはチェックインした中に行かないとないよとのことだった。 チェックインしないと何にもできないのね、ここは。当たり前と言えば当たり前。

あきらめて、一人で探索。ここでもブンガワンソロ発見。ショーケースの中のクエを片っ端から買ってみた。どれもおいしそ〜。日本へのお持ち帰りにする。

左、林志源のプラウンロール 右、ブンガワンソロのクエ

今度は夫が探索へ。こっちで発行している日本の新聞を買いに行った。値段が高いと言って戻ってきたが、手にはしっかり新聞が。日本と違って幅が狭くて、縦に長い。 へえー、こっちはこうなんだあと関心。

まだまだ時間もあるし、娘も寝ていることだし、ターミナル2へ探検に行くかという話になった。モノレールに乗って到着。ん? なんかこっちの方がきれいだぞ。 さすがSQのあるターミナル。入ってる店もあっちとはちょっと違う(ような気がした)。無料のネットコーナーはどこじゃろな、と探していると、ありました。マックの中にありました。 ここだけみたい。空港のおばさんにきいても(チェックインした)中だと言われたんで。うろうろ歩いているうちに、娘が起きた。時計は6時に近づいている。あと2時間。 「飛行機を見る〜」と騒ぐ娘を連れて、展望ロビーへ。工事をしている足場がじゃまで飛行機が良く見えない。あんまりお腹も空いてないけど夕飯にしましょうか。 ガラスで仕切った(チェックインした)中のフードコートがおいしそうだったが、入れないのであきらめた。

最後の食事は、香港麺。叉焼麺のドライを3人でシェア。あとで温かいボボチャチャも食べた。もっと胃袋が大きかったらもっと食べられるんだけどなあ。残念。 隣の回転寿司屋は地元の人で大繁盛していた。その隣にはクリスタルジェイドもあった。

時計が7時を回った。そろそろ行こう。モノレールに乗って、ターミナル1へ。地価のスーパーでお買い物をして、反対側の荷物預かり所へ。 そこで荷物を再び整理して、チェックインカウンターへ向かった。8時までまだ少し時間があったが、チェックインは始まっていた。なんだ、もっと早く来ればよかったよ。 カウンターのお姉さんに、スクリーン前の席をリクエストしてみたが、もう埋まってしまったとのことだった。座席は、切符発行時に押さえた通りの席だった。

出国手続きを終え、シャワーを浴びにトランジットホテルへ。シャワーの受付もここのフロントになる。料金を支払い、チケットを受け取った。お向かいのジムに行けと言われる。 行って見ると、しょぼいジムの中にドアが3つある。そこがシャワールームのようだ。夫が真ん中、私と娘が右端を使う。あー、さっぱりした。シャワーから出るとドリンクサービスがあった。 冷蔵庫の飲み物一つ選んでいいと言う。大人はペットの水、娘はオレンジ茶をもらった。

シャワーを出て、夫の時計を買いに行った。娘が愚図り出した。どうもこの時間になると愚図ってしかたない。夫だけ時計屋に送り込み、私は娘の相手をした。夫が戻ってきた。 よさそうなのがあるが予算オーバーだと言う。どれどれ、確かに予算オーバーだねえ。でも、あんたもシンガポールに着いてダウン、時計を落とす、といい思い出がなかろうから、ここは一つ買ってやりましょう(と言っても支払いはアンタの稼ぎからよん)。 足りない分はカードにして、腕時計を購入。

小銭がまだ余っていたので、月餅を買って使い切った。

子供のプレイコーナーに移動して、娘のストレスを発散させてやる。でもさあ、この空港って照明が暗いのよねえ。せめてプレイコーナーぐらい明るくしてよ。 子供が良く見えないからあぶないじゃんと思ったのは私だけか?

搭乗案内のアナウンスが入った。さ、行こう。娘に「飛行機乗りに行こう」と言って、搭乗ゲートに向かう。途中で無料のネットコーナーが見えたが、しょぼいものだった。 成田のヤフーコーナーの方が使える。

飛行機に乗り込む。前から5列目ぐらいだが、ここで娘が騒いで周りに迷惑をかけるのは、火を見るより明らか。乗務員はおらんか。あ、いた。すっ飛んでってつかまえた。 「成田でチェックインする時に、バルクのリクエストを入れてたんだが変えてもらえないか」 さすが、日本の翼JAL。後ろのスクリーン前をあてがってくれた。これで一安心。だが、娘はちょっと興奮気味で、落ち着かせるのに腐心した。 離陸して、飲み物、軽食(バナナケーキのみ、子供用にはチーズサンドのみ!ちょっとびっくり)のサービスがあった。娘の食いつきが良くない。眠いのか?よし、眠らせちゃおう。

毛布をすっぽり頭からかぶって、娘を抱っこした。今度は照明が明るくて、娘が眠れないのだ。しばらくそうしていたら、娘は眠ってしまった。慎重に隣の席に娘を置いて。これでゆっくりできる。 夫はビールを飲んでグーグー寝ている。照明も落ちて、さあ休もうとするが、娘が椅子からズリズリ落ちる。抱っこして戻すを何度も繰り返した。ぜんぜん眠れなーい。 照明もついて、朝ごはんの時間になってしまった。娘は起きない。

着陸だ。まだ娘は起きない。乗客はさっさと降りていく。最後に我々が降りた。抱っこして歩いてもまだ起きない。天下泰平だね。入国審査で娘がお目覚め。日本に着いたよ。おつかれさん。

荷物を宅配に預け、スカイライナー乗り場へ。スカイライナーでは3人ともぐっすり眠った。あっという間の旅行が終わっちゃった。「また行こ〜ね〜」とは、娘の言葉でした。


  初日 2日め 3日め 4日め 5日め 6日め 7日め 8日め 9日め 10日め 帰国  


さわよう さんの旅行記