さわよう さんの旅行記


マラッカ初日

9/6(月) 旅行6日め



今日は、マラッカへの移動日。移動の方法は旅行前から友人とメールで相談していた。タクシーで行く事にほぼ決まりかけていたが、結局、ダンナ殿の運転で行く事になった。 彼女の家は、KLIAとKL市内とのほぼ中間に位置し、高速の出入り口に近い。マラッカまでは、車を飛ばせば2時間ぐらいで着く。

マラッカとシンガポール3日間は、友人も同行する。ダンナ殿はお留守番。今朝は荷造り等で忙しくなるので、朝ごはんはカレーのブンクス(お持ち帰り)で済ます。

アヤム(チキンのマレー語)カレーとトーサイ(クレープのような薄焼きパン)。チリチャトニー(写真オレンジ)とサンバル(写真黄色)の2種類のソース。 娘用に甘いココナッツのソースと甘いココナッツ味のアッパム。アヤムカレーの味は、さほど辛くないが深みがあっておいしい。まさに日本のカレーレストランで食べるような味。 辛さが欲しくなったら先程のソースを混ぜて食べる。まいう〜。たった数百円でこんなに美味しいカレーが食べられるなんて、実にうらやましい。

私たち夫婦は用意してくれたフォークとスプーンを使って食べていたが、だんだんそれがもどかしくなってきて、友人夫婦同様、手で食べだした。 こっちの方がだんぜんおいしいし、食べやすい。インド系のダンナ殿に手の使い方が「完璧」とのお墨付きを頂く。

朝ごはんのチキンカレーとトーサイ

シャワー、荷造りを済ませ出発。12時を回っていた。やっと娘に慣れてきたネコともお別れ。

Selamat tinggal(さようならのマレー語。 去っていく人が使う表現。残る人が去っていく人に言うさようならは、Selamat jalan)。

高速を飛ばし、一路マラッカへ。出発当初は楽しくおしゃべりするものの、娘→夫→友人、の順番で眠りに落ちていった。ダンナ殿は大丈夫か。 あんたが眠ると我等の命は無い。一気に緊張が走る。ダンナ殿が眠くならないように話しかけるが、あんまり話しかけると、腕の中の娘が起きてしまう。 娘が起きないように、ダンナ殿を気遣う。小一時間走ったところで休憩。皆降りて伸びをする。私は車内で寝ている娘を抱っこしたまま。暑い。 友人にアイスクリームを買ってきてもらう。31アイスクリームを3つ。20リンギ。高いと友人が怒る。「自転車引いて売りに来るアイス屋なら1個1リンギなのに」とぼやいている。

再び、出発。さらに小一時間走ってマラッカの高速出口へ到着。ここから更に30分、車を走らせマラッカ市内へ入った。さ、まずはホテル。 なのだが、一方通行に泣かされてなかなかホテルに辿り着けない。近づいた、と思うと引き離されてしまう。ぐるぐる市内を何週したことか。ここでだいぶ時間ロス。 ホテルにチェックインしたら3時を大幅に過ぎていた。

2日滞在するホテルプリはオールドチャイナタウンにある。ババニョニャ博物館の並びにあり、斜め前が安宿だが人気の高いババハウスだ。 ババハウスもこのホテルプリも、中国系とマレー系の混血、ババニョニャの富豪の屋敷を改装したホテルだ。一歩ホテルの中へ足を踏み入れると、その豪華な造りに目を奪われる。 天井が高く気持ちがいい。置いてある調度品もアンティークだ。装飾の美しいこと。こういう歴史的な建築に滞在できることが非常にうれしい。

ホテルプリ 外観

ババニョニャ建築は間口が狭く、奥に長い。フロント横のドアから奥に進んで、客室へと向かう。ドアを開けるとツバメが飛び交っていた。 ここは、ホテル内にツバメが巣を作って住んでいるのだ。

ホテルプリ ツバメの巣


用意された部屋は101号室。日本で言うところの2階にある。エレベーターが無いので、大荷物の我々はここで十分。子供もいるしね。 初めて泊まるファミリールーム。うわっ、ひろ〜い。リビングがあって、流しも付いている。

ホテルプリ 部屋内部

ホテルプリ 部屋の流し台

用意された部屋は101号室。日本で言うところの2階にある。エレベーターが無いので、大荷物の我々はここで十分。子供もいるしね。 初めて泊まるファミリールーム。うわっ、ひろ〜い。リビングがあって、流しも付いている。ダブルベッド1つはさんでシングルベッドが2つ。 両側のベッドを友人と夫が使って、私と娘はダブルベッドを夫側へくっつけて使う。

ホテルプリ ベッド

ホテルプリ パソコンルーム ダイアルアップ接続です。日本語対応ではなさそうな雰囲気でした。

今日ダンナ殿は自宅へ帰るので、その前に車での観光をしようということになった。中心部から離れた観光地と言えば、ポルトガルスクエア。またまた、一方通行に泣かされながらも到着。 あれ、なんか寂しいぞ。ポルトガル語のにぎやかな音楽だけががらんとしたアーケードにこだましている。ほとんどレストランしかないようだ。 ミュージアムと書かれた看板のところだけがオープンしていた。でも、ミュージアム?お土産屋さんじゃないの? ダンナ殿が聞く。どうもお店の中にミュージアムがあるらしい。 入ってみる。ミュージアム入口のところに入場料を入れる箱がポツンと置いてあった。お金を入れて入る。写真と解説、ちょこっと展示物が置いてあった。 ほんとにちっちゃい、ちっちゃーいミュージアムだったが、勉強になりました。 ポルトガルスクエアは夜に来ないとだめだという事を認識して退散。次の目的地へドライブ。

次なる目的地は、友人の希望でセントピータース教会。東南アジアに現存する最古のカソリック教会だそう。友人は結婚する時に、ダンナ殿の宗教、カソリックに入信した。 行く土地に教会があると熱心にお参りをしている。ここは古い教会だ。ぱっと見、古ぼけていて使ってないんじゃないかと思わせる。でも、毎週ミサをやっている現役の教会。 案内にちゃんと書いてありました。

セントピーター教会

教会を後にして、ホテルへ戻る。ホテルの前でダンナ殿ともお別れ。1週間お世話になりました。娘にも「Thank you」と言わせてお別れした。

部屋に戻ってシャワーを浴びる。バスタブ無いのねここ。スイートじゃないと無いことに帰国後知る。遅いって。

さ、お夕飯はどうしましょう。せっかくだから、ババニョニャ料理を食べましょうということに決定。でもどこがいいかがわからない。 ホテルの従業員がナンシーズキッチンという所が近くにあると教えてくれた。そこを目指す。あれ、ないよ。どこだろう。道、間違えたかな。近くに立っていたお姉さんに友人が聞く。 そこ曲がった所だって。あれ?ないじゃん。娘がぐずったのでおんぶで歩く。探せど探せど見つからない。見つかるわけがない。もう閉店していたのだ(次の日の夜確認)。

スタダイスまで歩き、タクシーをつかまえる。その前にトライショーの客引きがうるさい。友人が彼らをうまくさばいた。さすが現地人。上手にさばいた。 タクシーの運転手におすすめのレストランを聞いて連れて行ってもらう。運転手のおすすめはオレサヤンというところだった。

中心部からは離れていたが、いい雰囲気のレストラン。何組かの先客が食事をしていた。娘もいることだし、あまり辛くないものを聞いて注文する。 ポンテーチキン、甘辛いソースの鶏料理。チャプチャイ、野菜の煮込み料理。これも辛くない。豆腐の何か(名前忘れた)。これも辛くない。蝦の炒め物(これも名前忘れた)。 これも辛くない。オーダーした後で、全部辛くないものばっかりだった事に気づく。ま、いいか。とりあえず食べましょ。ビールとナシプティも忘れずにオーダー。 きたきた。どれどれ。お、うまいじゃ〜ん。これはいけますねえ。またまた、娘の食事の世話をしているうちに、みるみる皿の上がなくなっていく。 娘の面倒を見ながら、ビール飲んで料理を口に運ぶ。かなり忙しいぞ。夫よ、手伝え。

ポンテーチキン

チャプチャイ

豆腐のなんか

蝦の炒め物

ああ、おいしかった。お会計してビール買って帰りましょ。もう、我々が最後の客のようだ。満腹のお腹をさすっているうちに、周りのテーブルの上にどんどん椅子が片付けられていく。 会計をして店を出る。すぐそばのドラッグストアでビールと水を買う。

タクシー、タクシー。なかなか拾えない。何で? 車は結構通るんだけどねえ。なかなか来ないので、友人がホテルに電話を掛けてみる。 が、通じない。カードに書かれている番号が古いのか現在使われてないらしい。娘を抱いて、近くにいた中国系の若者達に聞いてみた。どうやらこの時間にタクシーを拾うのは難しいらしい。 途方にくれる私たち。困ったねーと話していたら、先程のお兄ちゃんの一人が、ここにいても仕方がない、マコタパレードまで行けばつかまるかも知れないと教えてくれた。聞けば200Mぐらいの距離と言う。 お礼を言って、そこへ向かう。娘を抱っこして歩くには結構大変な距離だ。途中でホテルが見えた。そっちの方が近い。ホテルならタクシーも集まっているはず。急遽そっちに方向転換。 案の定、タクシーがつかまった。ほっと一息。

でも、マラッカのタクシーってメーターが無いんですよね。いちいち料金交渉するのが面倒くさい。 と言っても、それは全部友人がやってくれたのでいいんだけど。ホテルまで10リンギ。しかし、次の日も、どこへ行っても10リンギというのはどういうことだ? 日本人価格?

ホテルへ戻って、シャワーを浴びて、ビールを飲んでお休みなさい。

明日もマラッカ観光。


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