さわよう さんの旅行記


食三昧

9/10(金) 旅行10日め

今回の旅行も残すところあと2日。

今日はお決まりの観光コースを見て回り、午後はWさんとSさんと会ってお昼をご一緒する予定。午前の観光コースはMrs.Tの家にステイしている友人も一緒だ。

朝8時に起きて、まずは夫に体の調子をうかがう。もう大丈夫とのこと。娘を起こして朝ごはんを食べに出かけた。

今朝もマックスウェルフードセンターへタクシーで行く。店がどれだけ開いているか分からないが、まあ何かやっているでしょう。到着。お、昨夜閉まっていた真真のお粥屋が開いている。 迷わずそこを目指す。先客と店のおばちゃんが話しこんでいる。もう他の店にしようかなと踵を返したところで、やっと注文を聞かれた。やれやれ。

真真粥品

鶏粥と魚粥。それぞれS$2.20を注文。待つこと5分。 どんぶりいっぱいの粥が出てきた。すっごい量。娘用にもひとつどんぶりを借りて、さあ、いただきま〜す。お〜いすぃ〜い。鶏粥はしょうがの風味が強めなので、娘には魚粥を食べさせた。 元気を取り戻した夫もズルズルすすっている。オワッ、娘に食べさているうちに夫にほとんど食べられてしまっているではないか(涙)。一方、夫はとても満足した表情。

日本に帰って写真を見て気づいたのだが、真真の対面にはフィッシュビーフンの金華があった。これも今回食べたかったメニューのひとつ。しまった。すっかり見落としてしまった。 これも次回への課題。

真真の粥 左、鶏粥 右、魚粥

席を立ってホテルへ戻る事にする。金華の並びに甘いものやスナックの店があった。ショーケースをのぞくとエッグタルトがある。ちょっと食べてみようか。お勉強を兼ねて夫に注文をさせた。

夫「多少銭(いくらですか)?」 店「八毛」 夫「多少銭?」 店「八毛」 いつまでやるつもりだろう。見かねて夫に80¢だよと教えた。彼も知識として中国語で「角」(セント)が話し言葉では「毛」になることは知っている。とっさには出てこないのだ。 要は実地訓練が足りないんですね。どんどん中国語でお話ししましょうね。

部屋に戻って「八毛」のエッグタルトを味見。あっさりしてますね。横浜の中華街の方がコクがあっておいしいや。娘はよろこんでパクパク食べていた。

出かける準備をしていると、友人からの電話。Mrs.T が起きてこないからタクシーに乗ってホテルまで来るとの事だった。今日の夜で友人もマレーシアに帰る。彼女とも今日で最後だ。

友人が到着。今日はMRTを使いましょう。チャイナタウンの駅を目指して歩いていると、路上にドリアンの屋台が。友人も私も大のドリアン好き。友人が夫にドリアンを食べてみないかと言っている。 夫は食べた事が無い。じゃあ、と言うので食べる事にした。チャイナタウン駅すぐそばの屋台で、弁当大の容器に4個入り3ドルを2つ購入。1ドルおまけしてもらった。駅の脇の階段を陣取り、早速食べる。

夫「うげっ。もういいです」 やわらか〜いドリアンの食感が独特の匂いとともに彼を襲った。一口でギブアップ。娘もぺロッと舐めただけでもうおしまい。友人と二人で全てたいらげた。ああ、おいしかった。 友人が夫に、「私も初めはドリアンが好きではなかった。量を食べて好きになった。いっぱい食べて練習しろ。これが食べられないようではまだまだだ」と説教を垂れていた。


そして、MRTでリトルインディアへ。MRTも切符の仕組みが変わってしまっていて、昔の知識が役立たない。しかし、こちらには鉄ちゃんという強〜い見方がいる。 彼は外国でも乗り物関連には滅法強い。こういう時は全面的におまかせ。ホイホイと切符を購入。真新しい北東線に乗り込んだ。

車両もずいぶん垢抜けたなあと関心しているとリトルインディアにご到着。

MRTリトルインディア駅

左手にテッカマーケットが見えたので見に行く。 ここがウエットマーケットだよ、と夫に案内して、ハンドルームスを目指す。象さんのクッションカバーをお土産に買ってくることを母と約束したのだ。 店のお兄ちゃんが、一生懸命、金刺繍の高いカバーを売りつけようとする。マレー語で高いというと、マレー語でセールストーク。どうしても買わせたいらしい。でも要らんもんはいらない。 私の買い物中に、友人はヘナアートをしてもらっている。結局、お手頃なのを両実家用に4枚、テーブルセンターを1枚、タペストリーを1枚購入。おまけしてもらってS$123。 ここで私は100にしてと言ってみた。夫、友人にそれはえげつないと非難を浴びた。店のおやじは、もうまけてるんだからと言って、でもS$3はしょってくれた。あ〜りが〜とさ〜ん。

テッカマーケット

せっかくだから、夫にヒンズー寺院を見せましょう。近くにないかな。道行く人に聞いてみる。スリヴィラマカリアマン寺院を教えてもらった。まっすぐ5分ほど通り沿いを歩く。 友人が調理器具の店をのぞきこんでいる。インド人街でインドの調理器具を熱心に物色する日本人女。周りの目にはどのように映っただろうか。その友人がどこかに消えてすぐまた戻ってきた。 手にはラドゥというインドの揚げ菓子が。「食べてみて」。ハグハグ。あ、おいしいね。

友人はシンガポールのことは詳しくない。私の方が来た回数も知識も多い。しかし、ここリトルインディアでは水を得た魚のようにスイスイと動き回っている。 さすが、在馬日系インド人(おい、おい、日本人だろ)。

ヒンズー寺院到着。私は入口で荷物の見張り番。友人と、夫、娘を送り出す。シンガポールの寺院はきれいだ。清掃、管理が行き届いている感じがする。 マレーシアのを先に見てしまったから尚更そう感じるのか。

リトルインディア スリヴィラマカリアマン寺院

スリヴィラマカリアマン寺院 内部

次はタクシーに乗ってアラブストリートへ。タクシーからきれいに装飾されたショップハウスが見える。どんどんきれいになっていくシンガポール。昔ながらの面影はもうどこにもないのか・・・。 サルタンモスクそばで下車。この辺もかなり変わりましたな。モスク正面に遊歩道ができて、お土産屋やおしゃれなカフェがある。へえ〜。変わったもんだねえと関心しながらモスクへ。 じゃあ中に入ろうかと靴を脱ごうとしたら、入口に立っていた長老に「クローズ」と言われた。 なに? 服装のことかいな?「OK,OK」と言って(何がOKだ)、また靴を脱ごうとしたところで友人が「今日、金曜日だった」。あ、そうだった。礼拝の日です。それじゃあ中には入れません。 長老は、服ではなくて閉まっているの意、クローズと言っていたのだった。

サルタンモスク

横丁のカフェで休憩。キンキンに冷えたココナッツを家族でシェア。冷たくておいしい。中の果肉もスプーンで削ってワシワシ食べた。娘もこれなら大丈夫。

ココナッツジュース

MRTブギス駅で友人とはお別れ。彼女はお土産を買って、Mrs.Tの家へ戻って昼食、我々はWさんとSさんとの待ち合わせ場所へ移動する。友人に世話になったと礼を述べ別れた。

MRTを乗り継いで、待ち合わせ場所のKovanへ着いたのは、約束の時間から10分過ぎだった。Wさんは二人のお嬢ちゃんを連れて、ショッピングセンターの入口の所で待っていてくれた。 遅れてすいません。6月に日本でお会いして以来です。下のお嬢ちゃんが一回り大きくなっていた。Wさんの後について、お昼を食べるホーカーセンターへ。行く途中ビラ配りがビラを寄越したのでもらう。 塾のビラだった。シンガポールもお勉強が大変だもんね。ホーカーではSさんの義理のご両親がコーヒーショップを経営しているという。Wさんもそこの常連さん。お義母さんと仲良くお話しされていた。 娘のりんごジュースを買いに行っている間にSさん登場。今日は息子のRちゃんの保育園の遠足で、動物園に行ってきたという。Rちゃんはベビーカーでぐっすり寝んねしていた。 Sさんと一緒にKさんも来ていた。はじめまして。でもHPでは知ってましたよ〜。そのシンガポーリアンの彼氏も一緒。いいなあ、私も人生やり直したいなあ。

Wさんがさくさくとお昼の注文をしてくれた。娘にチキンライス。私たちにラクサ。Wさんは私たちとは違う店のラクサを打包で買ってきた。食べ比べをしてみてねとのこと。 娘が目ざとくKさんが食べている蝦麺に目をつけた。あちゃー。Kさんはいやな顔一つせず娘に麺を分けてくださった。すいません。ありがたく頂戴しろよ、娘。チキンライスとラクサも来た。 チキンライスもおいしい。娘はパクパク食べている。ラクサも昨日のカトンラクサよりおいしい。私にはこっちの方がいい。Wさんの打包したラクサをちょっと味見。 あ、どっちも見た目同じラクサなのに味が違う。へえ〜。新しい発見。私たちの食べているラクサよりもWさんの方が、辛味がマイルドで馴染みやすい味だった。 カップヌードルのラクサ味もこれに近い味とのWさんの話。

食事が済んだ子供たち(娘とWさんの上のお嬢ちゃん)が遊び始めた。遥か彼方にある遊具施設で遊びたいと言っている。夫が二人を引率して連れて行った。 私たちはデザートを食べながら、他愛も無い会話を楽しんだ。こういう時間がいいんだよねえ。夫と子供たちが戻ってしばらくして散会となった。皆さん、ありがとうございました。 シンガポールでの一番楽しい思い出になりました。

帰りにショッピングセンター内でブンガワンソロを発見。ニョニャクエがズラッとショーケースに並んでいる。思わず涎が・・・。早速いくつか購入。 ホテルに戻って食べたが、おいしかった。こういうういろうのようなブニュブニュ系や寒天系のお菓子に私は目が無い。

夫がデパートを見てみたいと言ったので、オーチャードの高島屋に行く事にした。娘は途中のMRTの中で眠ってしまった。ちょうどいい。ゆっくりデパート見物できる。まずCDショップへ。 マレーシアで買えなかった陳百強を探すが、お目当ての物は無い。香港行って買うか(いつ行くんだ)。次に、本屋さんへ。紀伊国屋があった。けっこう大きい。夫と語学書を物色。 びん南語(福建語)のCD付きテキストが売っている。テキストは中、英、馬、日の対訳付きだ。台湾旅行も控えている。即、かごの中へ。 英馬辞典とシングリッシュの本、ニョニャ料理の本を買ってホテルに戻った。

シャワーを浴びて、今日の夕食場所へ。本日はスミスストリートの屋台街へ行く。シンガポールの各地の名店を集めたという場所。観光客や地元の人で大賑わいだ。

スミスストリート

席を探すと、よくHPで紹介されている花生湯円(ピーナツスープ団子)の店の前が空いていた。ラッキー。すぐに座る。 娘が来る途中からずっと泣き喚いていたので、食料の調達は全て夫に任せた。大丈夫かなあ・・・。まず、ビールを持って帰ってきた。次に娘のりんごジュースを持って帰ってきた。 よし、次はロジャを買ってきて。ロジャとワンタンスープを手に夫は戻ってきた。聞けば全て中国語で注文したという。すご〜い。やればできるじゃん。 娘に「パパン、しゅご〜い」と言わせ、パチパチと拍手。じゃ、カンパーイ。ロジャはシャキシャキしてておいしい。これはシャキシャキ感が命なのね。甘いソースがダメな人にはダメかも。 ワンタンスープは、普通だけどほっとするおなじみの味。

左、ワンタンスープ 右、ロジャ

偵察を兼ねて、今度は私が娘の白飯を買いに行く。娘を抱いて端っこまで一通り見て歩く。 私たちのテーブルの近くの屋台がおいしい物揃いのようだ。白飯を買って戻る。

テーブルから向かって左の屋台がフライドキャロットケーキの店。さっきから行列が絶えない。客足が途切れたところですかさず注文。辛くしないでとお願いして出来上がりを待つ。 できました。見た目がすでにおいしそう。食べてみましょう。これはいけますねえ。ビールが進む。 娘にキャロットケーキでご飯を食べさせていたら、な、な、なんと、またしても、夫に全部キャロットケーキを食べられてしまった。一瞬「離婚」という文字が脳裏をよぎる。食い物の恨みは恐ろしいよ。

フライドキャロットケーキ

ムッとした私の表情を読み取ったか、夫は花生湯円の調達を買って出た。途切れない行列に、早くから並ぼうということだ。テーブルの上に残った夫と娘の食べ残しをつつきながら夫の帰りを待つ。 さっきから、テーブルの相席や椅子をくれだの、あとからやってきた客がひっきりなしに来る。断るのに疲れたころに夫が戻ってきた。一番大きな6個入りのミックス。どーん。おいしいねえ。 今まで不機嫌だったのが瞬時になごむ味でした。

花生湯円(ピーナツ団子スープ)

愚図りっぱなしの娘をおんぶして、ホテルに帰る。ジグザグに路地を入って行きながら、チャイナタウンを歩いた。どこもかしこもパステルカラーに塗られてきれいになった。 たまに、改装前の古ぼけたショップハウスが点在している。これらがきれいに塗り替えられるのも時間の問題だろう。途中、林志源でプラウンロールを買った。

ホテルに戻り私は荷造り、夫は娘と風呂。明日夜のフライトだが、荷造りを今日中にしておかなくてはならない。レイトチェックアウトにしてないので、明日その時間がないのだ。 二人が風呂から出てきた。まだ荷造りが終わらない。夫がビールを買いに出た。娘が一緒に行くと言って泣いている。娘にテレビを見せてご機嫌を取りながら、荷造りを続行。なんとか荷物をまとめ上げた。 風呂に入り、娘を寝かしつけた。今日は夕方からずっと泣いてばかりいて疲れたのか、娘は簡単に寝てしまった。ウトウトしていた夫を起こして、林志源のプラウンロールで飲み直し。 このプラウンロール、全く油っぽくないし辛くなくておいしい。まさに、やめられない止まらない状態。夫は先に寝てしまった。私はメールチェックと明日の情報収集でパソコンに向かう。 今日も寝たのは、結局2時過ぎになってしまった。

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