さわよう さんの旅行記


食い倒れの一日

9/5(日) 旅行5日め



今日は、夫の為に、一日クアラルンプール観光をする予定だ。東南アジアに初上陸した夫は右も左も分からない。我々ベテランが、もう行き尽くした観光名所に案内してやろうではないか。感謝しろよ。

さて、今日はベタな観光だけでは我々の身が持たないということで、我々の為には食い倒れの一日とすることにした。何はともあれ、本日食べた料理の数々をご覧頂きたい。食いも食ったり。 良くこれだけ食べました。お腹いっぱい。でもまた食べたい。

朝は友人の作ったナシレマで一日がスタート。イカンビリス(小魚)がたっぷり入ったサンバルソースがおいしい。 このソースの辛さが、辛すぎてもダメ、辛くなくてもダメという友人の講釈を聞きながらバクバク。

朝食 ナシレマ

まず、KLタワーに登りましょうということで、出発。

行く道すがら、KL市内を車窓から観光。前方に見えるのがペトロナスツインタワー。台湾の101ができるまでは世界1の高さでした。101は正月行って見たね。 その左手がこれから行くKLタワー。ちょうど今、左手にKL中央駅が見えます。この先にあるのが、旧中央駅。屋根がイスラムっぽくていいでしょう。 などと、皆でガイドをしてやりながら目的地に向かう。

KLタワー到着。耳がツンとする高速リフトで展望台へ。降りたところで日本語解説のヘッドフォンを受け取る。娘が目ざとく反応し、早速奪われてしまった。 今日は夫が主賓の日。私はずっと娘の相手をして時間を潰す。展望台をぐるぐると何週したことか。 目が回って気持ち悪くなりかけたところで、夫とバトンタッチ。サクッとヘッドフォン解説を聞いて一周する。その間、皆さんは一服して休憩。

KLタワーより市内を望む ヘイズで霞がかってます

タワーの後は、KLの目抜き通りブキッビンタンへ参りましょう。私が8年留守している間に、ここもだいぶ様変わりしましたな。 もう、子供が叉焼包なぞ売っている風景はどこにもない。歩道にきれいに植林がされ、おしゃれなカフェなんかもある。

まだ昔のあやしい雰囲気が残っているとの情報を得て、BBプラザへ入る。うん、うん、この雰囲気。あのころのままだ。こうでなくちゃね。 でも、店が昔は洋服屋が多かったが、今ではパソコン屋が多い。ここにも時代の波が。

途中で、友人のダンナ殿が小腹が空いたというので、広東料理のチェーン店で粽の中身のような、ローマイカイなるものを食べる。娘はKLタワーでの運動で、疲れてベビーカーで寝んねしている。

ローマイカイ おやつに食べた中華粽の中身のようなもの

ローカルな雰囲気を堪能した後は、おしゃれなLOT10界隈へ。CDショップを探すも、あったはずのタワーレコードは閉店していた。残念。台湾に引き続き、ここでも陳百強のCDを探す事ができず。 シンガポールに期待しましょう。

KLにブランドばかり集まったテナントショップができたんだよ。と友人が言うのでちょっと入る。もちろん見るだけ。スターヒル。 ブキッビンタンの英訳まんまやん。値段の高いものばっか(当たり前!)。2フロア見たところでギブアップ。もういいです。ここは私らが来る様な所ではありません。早々に引き上げる。


夕食場所の、ジャランアローの屋台が始まる時間までまだちょっと早い。「じゃ、ムルデカスクエアに行きますか。夜になるとライトアップされてきれいだよ」ということで、一路ムルデカスクエアへ。 広場隣のロイヤルセランゴールクラブの建物が美しい。高級外車が次々とクラブ内へと入っていく。ここは国の要人やセレブだけが高ーい会費を払って入会できるのだそうな。何をやってるんでしょ。 興味ないけど。

日も暮れてきて旧連邦事務局ビルがライトアップされた。じゃ、そろそろ行こうか。メシメシ。

ライトアップされた旧連邦事務局ビル

ジャランアロー到着。

ジャランアロー 車道の様子

おお、懐かしい。我々が8年前に居座っていたコロナインがあるではないか。「あそこのラクサは私の生涯で一番美味しかった。シェフが変わってからはもう美味しくない。 あのシェフをどうしても見つけ出したい。どこにいるんだー」と友人が吠えた。コロナインを背にして、車道を挟んで左右に屋台が並んでいる。 「右の方が美味しい店が多いよ」とのダンナ殿の案内で、右側の店を一通り見て歩く。8年前と店が入れ変わっているのは仕方のないこと。ここは地元のダンナ殿に店のチョイスを頼みましょう。 ダンナ殿の今日のチョイスは海鮮屋台。屋台という表現は正確ではないな。 ちゃんと建物内に店を構えている。店先にテーブルを並べているのだ。店によっては本当に屋台の店もある。店舗形態と屋台形態が混在していると言う方が正確か。

ジャランアローの店 夕食の場所

では、本日のオーダーを一気に。イカンバカール(焼き魚)、今日の魚はエイ。これが脂がのっていて激ウマ。ララ(あさり)の炒め物。辛いです。野菜の炒め物。 これは普通。オイスターオムレット(牡蠣の卵炒め)甘いソースとよく合いました。 サテイ。おなじみの串焼き。そしてナシプティとビール。娘にはスイカジュース。そのあと追加でベビーカイランの炒め物も頼む。

イカンバカール(焼き魚)エイ

ララ(あさり)の炒め物

オイスターオムレット

野菜の炒め物

サテイ

いやあ、おいしかった。全員無言で食べる、食べる。娘の世話をしているうちにみるみる皿の上が減っていく。娘を食べさせながらも、自分も食べるのに忙しい。 お腹いっぱいになって、みんな満足。デザートはアイスカチャンにするかと相談している時、娘が言った。「おかあしゃん、ウ○○出た」 え"っ! オムツ、車の中に置いてきちゃったよ〜。どれ、あ、結構出ている。どうしよ。 あわてて、ダンナ殿が取りに行ってくれた。戻ってくるのを待っていると漏れそうだ。とりあえず、娘を小脇に抱え、トイレへダッシュ。

アイヨー。ここは最もトラディショナルなトイレだぁ。ここで始末をするのは至難の技。しかし、考えている暇はない。娘を壁に向かって立たせて、ズボンを脱がす。慎重に慎重に。 でないと濡れている床にズボンがついてしまう。オムツを外して、お尻を拭いて。と、ここまでは順調。さあ、ここからが大変だ 。立たせたまま履かせると、オムツもズボンも、ビチャビチャの床に触れて濡れてしまう。仕方ない、こうするか。と、肩に担いでオムツとズボンを履かせた。 娘は嫌がってジタバタ暴れる。「こら、動くな。静かにしろ」と叱りながら作業を続ける。ドアの外で友人が「ナナチャーン、お母さんの言う事聞いてー」と悲痛な声を上げている。まさに地獄絵。

何とか作業終了。疲れ果てて席へ戻る。もう、娘の顔も見たくない。夫に娘を押し付けて、すっかり溶けてしまったアイスカチャンをすする。 友人と、この間のチェンドルの方がおいしいねと確認しあう。そして、お会計。これだけ食べて飲んで一人約千円とは。さすが、マレーシア。

ジャランアローをあとにして、シャーアラムの家へ向かう。夜のブキッビンタンはきらびやかだ。 またまた昔の話で恐縮だが、8年前は夜も8時を過ぎると、夜のお姉さんが立っているような所だったのだが、今ではどこもかしも電飾で明るい。 「あの頃は真っ暗だったのにねえ。こんなに変わるとは。長生きはするもんだ」と友人と老人の会話をする。

家も近づいて来た。途中でライトアップされたシャーアラムのモスクを夫に見せたいと、ダンナ殿が言い出す。ところが行ってみると真っ暗。 どうやら10時でライトアップは終了らしい。時計は10時を少し回っていた。

娘が車の中で寝てしまったので、家へ着いて、娘だけベッドへ寝かす。今日でこの家ともお別れ。最後の夜を惜しんで飲みなおす。 旅行の話で盛り上がり、友人夫婦が1年間過ごしたニュージーランドの写真などを見せてもらう。結局寝たのは2時を過ぎてしまった。明日からマラッカ。


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