さわよう さんの旅行記


ロティハイナム

9/7(火) 旅行7日め

今日は、マラッカ観光のハイライト。スタダイス周辺を見て回ることにする。

まずは朝ごはん。ブッフェスタイルの朝ごはん。ホテルの朝食に特筆すべきことは無し。品数も少ない。 その日はナシレマがあったので、そのご飯とよくあるソーセージにポテト、青菜のソテーのようなものを娘に食べさせた。私は何を食べたか記憶に無い。 大した物無かったから、なにか適当に食べたんでしょう。

部屋に戻って休憩&用意をして、出発。ベビーカーを押してスタダイスへ。道が怖い。側溝ぎりぎりのところをベビーカーを押しながら歩く。 車と側溝に気を付けながらやっとスタダイスへ到着。と言っても5分だけど。

まずは、広場をぐるっと回ってクライストチャーチを見学。中はシンプル。次にスタダイスの中の博物館へ。友人は以前にも入ったことがあるので外で待っているとの事。 娘も外で待っていると言っている。大丈夫か?あ、やっぱり付いてきた。あれ?おんも行くと言ってまた出て行ったぞ。友よ、娘を頼んだ。

私達夫婦だけで、博物館を見学。マラッカの歴史が分かりやすく展示してある。これはおもしろい。ホテルにもヒストリカルルームといって、似たような小さな博物館スペースが設けてあった。 スタダイスの方がだんぜん規模、量ともに大きい。にわかガイドになって、夫に展示物の解説およびマレーシア、マラッカの歴史を講釈する。夫も興味深く見入っている。 これで東南アジアおんちも返上できるか? がんばれ夫よ!

スタダイス

外へ出ると、娘は友人と柿の種を食べていた。「食べるってうるさいから」と友人。子守りお疲れ様でした。

丘の上のセントポールチャーチを目指す。けっこう急な丘だ。スタダイスへ小学生の団体が入っていくのが見える。彼らと一緒にならなくてよかったと安堵。 夫が疲れたと言って、教会の鐘のところで座り込んでしまった。今日暑いもんね。夫を残し教会の中へ。さすが有名観光地。観光客でいっぱい。一通り見てマコタパレードへ行くことにする。

セントポールチャーチ

マコタパレードの中は涼しい。これで夫も少し復活。目指すはスーパーGiant。夫にマレーシアのスーパーを堪能してもらうのが目的。さっそく物色を始める夫。 ニョニャ料理のレトルトを発見。これを帰ったら作れとかごの中へ。娘がキャンディーとうるさいので適当に見繕ってかごの中へ。他にも何品かかごの中へ放り込んで友人がレジに並んだ。


マコタパレードの後は昼食。南華鶏飯店へタクシーで行く。ここはチキンライスの店でマラッカでは美味しいので有名。チキンライスもさることながら、私の目的はロティムア。 旅行直前に、マラッカのHPを運営してらっしゃる方に教えていただいた。ロティムアとは無添加のおいしい食パン。ジョホール州のムアという土地ではいたる所で売られているらしい。 この店に来れば、ロティムアを分けてもらえるかもしれない。

店に入り、着席。とりあえずチキンライスをオーダー。チキンはローストとスチームのミックスで。豆腐のなんか(また名前忘れた)もオーダー。 チキンライスのオーダーが済んだところで、友人がフレッシュのロティムア(別名ロティハイナム)を分けてくれないかと交渉してみた。お店のお姉ちゃんは「?」という顔をしている。 ロティハイナム(いわゆるカヤトースト)はあるけど、あんたの言うフレッシュってどういうこと?という反応しか返ってこない。そりゃそうだ。私達はメニューの材料のパンを分けろと言っているのだ。 そんな事言う客はいないだろう。理解されなくてもやむなし。あきらめて、やってきたチキンライスを食べる。チキンがプリプリしていておいしい。ライスもとーっても美味。 娘には私のライスを分け与えていたが、ほとんど食べられてしまった。

南華鶏飯店のチキンライス

友人が、「せっかくだからロティハイナム頼もうか」と言う。そうだね。チキンもライスも食い足りなかった私はすぐに賛成した。一人一切れずつ分け合う。 あ、これすんごくおいしいよ〜。パン自体がとってもやさしい味している。カヤジャムもバターもちょうどいい塩梅だ。しつこくなくてちょうどいい。これはおいしい。 もっと食べてくればよかったと後になって思う。それくらいおいしかった。でも、やっぱり、このパンだけを食べてみたい。どんなにおいしいだろうか。妄想がどんどん膨らむ。 夜に、このロティムアを売る移動販売車が出没する場所へ行こうと決意して店を後にした。


ホテルに戻る。夫はとっても疲れたと言ってベッドに横になってしまった。娘もちょうどお昼寝の時間。夫に娘を託して、友人と二人でホテル周辺の観光に繰り出す。 まず、ババニョニャ博物館へ。 ここは私設の博物館。ババニョニャの富豪の暮らしをそのままに展示公開している。呼び鈴を押して中へ。入館料を支払い、写真は撮れない等の注意を受ける。日本人かと聞かれ、日本語の解説書を渡される。あれ、ガイドは? 「ガイドはあと20分後だ。待つか」と聞かれる。そんなに待てないので、自分達で回ることにした。解説書を読みながら部屋を見ていく。でも、どこだか分からないのに、解説書には「こちらが・・・」とか「右の・・・は」などと書かれているので、それをどこだか探すのに一苦労。しかしながら、ここに展示してある物は高価な物、そして当時の暮らしをうかがえる興味深い物ばかりだ。家の造りも独特で非常に興味深い。一度こういう家で生活してみたくなる。

ババニョニャ博物館の外観

ババニョニャ博物館を後にして、ジョンカーストリートへ。

ここは骨董屋や、お土産屋さんがいっぱいある。 お金があればババニョニャの骨董でも買いたいところだが、いかんせん先立つものが無いので見るだけ。観光客向けの服屋で娘用に中国服を買う。 その近所に、マラッカのHPを運営している方が紹介していたお土産屋さんがあった。ここで買いたい物がある私はすぐその店に飛び込んだ。あった、あった。HPで紹介していたスパイスマグネット。 本物の唐辛子や香辛料を小さな麻袋に詰めて磁石をくっつけた物。お土産用に多めに買う。他にショルダーバックと手提げ袋。センスが良くて値段も手ごろだ。 お店のお兄さんも陽気で、乞われて日本語を教えるとずっと練習していた。日本人のお客さんもいっぱい来るらしい。HPで見たんだと言うとディスカウントしてくれた。 友人はシンガポールでお世話になる友人のためにサンダルを購入。


ジョンカーストリートを更に一本奥に入り、寺院の見物へ行く。まず、モスク。マレーシアで最古といわれるカンポンモスクという所。 モスクなのに中の装飾がニョニャ博物館と同じなのはこの土地ならではか? モスクと言われなければちょっと分からないかも。ミナレットも円錐形じゃないし。日本人の一人旅の男性が転寝していた。 このモスクの並びにヒンズー寺院と中国寺院もある。ヒンズー寺院から見る。中にいる人がじっとこちらを見ていて入りにくそうだが入っちゃえ。ここもかなり古そうだね。 奥で男性4、5人が神様の像を掃除していた。次に行った中国寺院は改修工事が済んだばかりのようで、屋根の装飾の色が鮮やかできれいだった。


ホテルに戻る。部屋に入ると、娘がベッドの下で泣いていた。ちょうど落ちたところだったみたい。シャワーを浴びて、娘にさっき買った中国服を着せた。 顔立ちもこっちの子みたいだけど、中国服を着せるともっとこっちの子みたいだ。でも今時のこっちの子はこんな中国服なんか着てないけどね。

昨日とおなじくスタダイスまで歩いて行きタクシーを拾う。トライショーの客引きはやって来ない。 仲間の一人が来ようとしたが、別の一人が「あいつらはタクシーだ」と言ったのを友人が聞き逃さなかった。


タクシーを捕まえて、ロティムアの屋台が出没する場所を目指す。 たまたまタクシーの運転手が中国系だったので、友人が聞いてみると、彼はそれを知っていた。ラッキー。その場所も知っており、すんなり目的地に到着。 そこに居た油條屋台の人に来たかどうかも聞いてくれた。まだ来てないとのこと。降りて待つかどうか聞かれたが、食事をして出直すことにして車を出してもらった。


ミモサホテルのそばで降ろしてもらい、近所の飯屋で夕飯に。どれでも1品4リンギという店が繁盛している。今日の夕飯はここにする。店のおやじがつきっきりで我々の注文を聞いてくれた。 オーダーしたのは青菜炒め、酢豚、何かの炒め物(忘れた)、牡蠣と卵の炒め物、ご飯にビール、娘にスイカジュース。後から追加で2、3品注文したが何だったか忘れてしまった。 その時、私の頭の中はロティハイナムでいっぱいだったのだ。でも、食べている時はすっかり忘れちゃってたけど。

食事の後、歩いてさっきの場所に戻る。まだ来てないのか、それらしき車は止まっていない。油條屋台の人に聞くが、英語が通じないのかパン屋の方向を指さしている。 友人がそばにとまっているタクシーの運転手に聞いた。「もう来て行っちゃったって」。え〜、ショックー。どうする?  友人がダンナ殿に電話して、車に置いてきた地図でもう一つの出没場所を調べてもらった。「よし、行こう」。またタクシーを拾って出発。 今度のタクシーの運転手はマレー系かインド系かよく見えなかったが、ロティハイナムなぞ知らないと言っていた。これは中国系しか知らないようだ。


目的地に到着。 でもなんだか様子が変。人がいっぱい通りに溢れている。とても屋台が来ている雰囲気ではない。友人が警官に聞いてみる。そんなもの知らないと口々に言われている。 そこではムルデカ(独立記念日)に関連した、インド系の人たちのイベントをやっていた。こんなんでは屋台は来ないよ、ということでロティハイナムを探す旅はあえなく終了。 インド人のイベントをちょっとだけ見てホテルへ歩いて帰る。背中におぶった娘が重かった。

ホテルに戻り、荷造り。明日はマレー鉄道に乗ってシンガポールへ移動する。



  初日 2日め 3日め 4日め 5日め 6日め 7日め 8日め 9日め 10日め 帰国  


さわよう さんの旅行記