医科学、脳科学への要望

店内イメージ

それぞれに研究分野には、それぞれの課題があるのでしょうけれど、生活の問題に視点をおいての研究をぜひお願いしたいところです。


病気が生活に影響を与えることの問題

症状が生活に影響を与えることの研究と啓発をお願いしたい。

症状が生活に影響を与えることの研究と啓発をお願いしたい。

医療の分野でも、ADLとか前向きなQOLとか、生活の質についての概念が一般的になってきています。単に病気を治療するというだけではなく、病気の影響を生活から排除して、生活の質を高めるということ、これを平たく言えば、幸せを増やすということが価値として認められてきたのではないでしょうか。

但し、それはまだまだコメディカルが多く登場する老人病棟や頑張っている精神科病棟が中心のような気もします。それ以外でも先進的かつ献身的に頑張っていらっしゃる方々を多く知っています。

私は、弁護士として離婚事件を担当して気が付いたのですが、いろいろな治療を要する疾患の中で、対人関係に影響を与える疾患があり、その疾患によるメンタルコントロールがうまくできず、自分も相手も理解できないまま、本当は病気の症状なのに、相互に自分に対する攻撃的態度だと疑心暗鬼が大きくなり、離婚に至るということが少なくはないように感じているのです。

例えばうつ病については、もともと「さぼり病」ということで離婚原因になっていました。自室にこもるということで、自分が拒否されたと感じて不満が高じて離婚に至る夫婦もありました。うつ病者が家庭にいる場合、どのようなトラブルが考えられ、それにどのように対処するのか、離婚問題に限らず、きちんと問題提起と啓発をする、調査研究をする専門家の方がいらっしゃると良いと思います。うつ病がこれだけメジャーになったのだから、治療法だけでなく、実際の生活上の不具合の警告を分かりやすい形でお願いしたいのです。

それから甲状腺機能の障害の問題です。専門的な論文では色々な症状についての報告があるのですが、一般的な疾患の説明書においては、精神症状についてはなかなか十分な記載がされていません。しかし、疑心暗鬼になり、被害妄想的な症状や、理由のない過剰不安、時折見せる突発的な無謀な行動等、患者さんには共通項が多い行動があります。内科と精神科が連携するのか、どうするのかは全くわかりませんが、それが離婚原因になったり色々な問題行動の原因になったりするならば、そのことの警告は必要だと思います。但し、甲状腺機能に問題がある方の多くはそのような行動を起こさないと思われますので、誤解を与えて差別を招くような結果になることは注意する必要があると思います。ただ、あらかじめ、こういう生活上の問題が起きる可能性があるよとわかっていたら、本人も配偶者ももっと大きな目で、患者さんをいたわることができたのだと思うととても悔しい気持ちがあります。特にお子さんが離婚によって、もう一方の親と会えなくなるということがあります。感情的になっていて、何年たっても恐怖が収まらないということですね。それが、相手方の精神面にも悪影響を与えることがあります。この影響は深刻なものになることが多いです。

離婚など大きな決断をする前に、その不安、心配は病気の症状かもしれないよと言ってくれる人がいればなあといつも考えています。

大規模実態調査を行い、正確な調査結果と慎重な報告をお願いしたいと考えています。

 

的外れの所もあるかもしれませんが、もしそれを知っていたらこうならなかったのではないかということがよくあるもので、うつうつと考えているところを書きました。

 

私のブログより ↓

「それ本当に統合失調症という診断でよいのですか?」

 

コラム

ここにパーツをドラッグ