IIRフィルタ
αフィルタ
一次LPFのインパルス応答
カットオフ周波数
の一次LPFの伝達関数
をラプラス逆変換するとインパルス応答
が得られます。
周期
で一次LPFのインパルス応答をサンプリングしたデータ列は項比
の等比数列です。
等比数列
項比r (0 < r < 1)の等比数列第n項までの和をSn とすると
これは等比数列による一次LPFのDCゲインに相当します。
この等比級数で一次LPFの伝達関数のインパルス応答をスケーリングし直すと以下の
αフィルタが得られます。
αフィルタのカットオフ周波数
αフィルタは双一次変換によるLPFとは伝達関数が異なり双一次変換のプリワーピングの式は使えないので、伝達関数からゲイン = 1/√2 (= -3.01 dB) になるポイントを直接計算してみます。
まず以下のような w という複素数を考えます。
複素数を w の絶対値の二乗を1/2とおきます。(パワーバンド)
複素数 w をαフィルタの伝達関数に置き換えて
この α についての二次方程式を解くと
ここで、0 < α < 1 から
下のグラフは上記の式で計算した
α値に基づいた-12dB/octのリニア・フェーズ・クロスオーバー・ネットワークの特性です。
スロープが-12dB/oct(αフィルタが2段カスケード接続された特性)なので、-6dB(振幅1/2)でのクロスになっています。
Level Scale
Frequency Scale