☆ はずれにくい入れ歯はこんな形です

 

あなたの入れ歯に、こんな不具合はありませんか?
 ・上の入れ歯が落ちやすい。 ・下の入れ歯が外れやすい。
お口の中で入れ歯が動いてしまっては、擦れてそれだけで痛みが出ます。



先日、「他の歯医者さんで入れ歯を作ったのだけど、痛くて入れていられない…」という70代の女性が来院しました。
造った医院で何度も調整したけど、痛くてごはんが食べられないというのです。
入れ歯を見せてもらうと… 右の写真にある外れやすい入れ歯が入っていました。
上の入れ歯は「上あごのところが気持ち悪いから」とU字型に削って馬蹄形(赤曲線)にし、 下の入れ歯は奥歯の後ろ(赤○)がほとんどない入れ歯でした。



動かない快適な総入れ歯のポイントは、

周りから空気が入らない形にして、歯ぐきへの吸い付きを良くする事が大切です。 人の手や足の形がだいたい同じなのと一緒で、理想的な入れ歯もおおよそ同じ形に仕上がります。違いは大きさや少し長い、短いくらいです。

写真の右側が理想の形の入れ歯です。
上の総入れ歯は後ろをほぼまっすぐに作ること(橙線)で外れにくくしています。 気持ち悪いからと言って削ってしまうと、 ここから空気が入って途端に外れやすい入れ歯になってしまうので、時間をかけて慣れるように頑張ってください。
下の入れ歯は奥歯の後ろ(緑○)が1pくらい長いこと、 舌の下になる部分(黄○)がV字型であることが大事です。 ここの形が写真の様にV字型になっていないと、やはり空気が入って外れやすくなります。

あなたの入れ歯はどちらの形をしていますか。入れ歯の形が理想とかけ離れていては いくら痛いところを削って調整しても残念ながら良くはなりません。
大好きなものや、おいしい物を食べられるように早く理想の形に作り直す事をお勧めします。
何回も作りなおしていくつも似たような外れる入れ歯をお持ちでしたら、そのうちの一つを修理する事も可能です。一度見せて下さいね。