☆ 新しい入れ歯は噛んだ時にどうして歯ぐきが痛くなる?

 

歯型を採ったり、検査をしたり・・・。やっと新しい入れ歯が仕上がりました。
診療室で入れてみたら全く痛くないから嬉しい! これでなんでも噛める。ところが翌日歯グキが痛くて噛めません。きちんと型取りをしたのにどうしてこんなに痛くなるのでしょうか。

 

一般的は総入れ歯の作り方をご説明します。
 @ 上下の顎の型を採ります。
   歯は無いので右写真の様になります。
 A 歯の高さを調べます。
   ピンクのロウで歯の高さを調べます。
 B 仕上がりです。

 

総入れ歯はプラスチック素材で出来ていて、柔らかい歯グキの上に乗っています。入れ歯を入れて物を噛むと、入れ歯の中で柔らかい歯グキは歪んで変形します。
でも一般的な入れ歯製作の工程では歪む前の型取りをします。ですから、出来上がった入れ歯の内面と、物を噛んだ時の歯グキとは厳密には合っていません。
また、歯グキの厚さも場所によってまちまちであり、歯グキの下の骨の形も場所によって異なります。結局合わない入れ歯の硬い内面と硬い顎の骨の間に、歯グキが挟まれて痛みを生じるのです。
ですから、仕上がってからお口の中の様子を見ながら何度も調整が必要になってきます。当たりの強い所を調べながらの調整ですので、限界があります。
結局あまり硬い物が噛めない入れ歯にしかならず多くの方は「入れ歯だから・・」とあきらめてしまうか 調整の結果出来た微妙な隙間を埋めるために、補助材を使う事になってしまうのです。

 

歪んで変形する歯グキの型取りをする方法
でも、安心してください。入れ歯でもあきらめる必要はありません。 歪んで変形する歯グキの型取りをする方法があるのです!
右の写真の様に入れ歯の内面に白い特殊な型取り材を薄く敷いて、この状態でギュッと噛んでいただきます。
すると歯グキの変形に合わせて型取り材も変形して、力を入れた時の歯グキの型が取れるのです。
唇や頬を様々に動かしていただき、食事や会話の時に外れたり、痛みが出ないように入れ歯の縁の型取りも出来ます。

 

この型取り法を取り入れて出来上がった入れ歯は、ギュッと噛んだ時に全体がピッタリして痛くありません。せんべいもたくあんも食べられます。
詳しくお知りになりたい方は医院に見本がありますから、見て頂く事が出来ます。
何回作っても入れ歯が合わない・・と悩んでいるあなた! ご相談ください。