☆ 夜中のお菓子と炭酸で口の中の細菌が増殖します。

 

最近の20代は以前に比べるとムシ歯がグッと少なくなりました。ムシ歯の治療を受けた形跡がない方もいらっしゃいます。無傷の歯は貴重な財産ですからこのままの状態を維持してほしいと願うばかりです。 でも時々こんなお口の中も・・・

 

20代の女性で、歯磨きは毎日行っていたのですが、最近は痛くて磨けないと来院されました。 歯グキは赤く腫れあがり、歯との境には褐色の歯石が見えています。歯の平らな面は光の反射具合で、モコモコと何か付いていることがわかります。

 

お話を伺うと、夜は歯磨きをした後、自室でグミを食べながら炭酸飲料を飲みスマートホンを片手に夜更かしをして、たいてい深夜の2時3時まで起きているようです。
お口の中は700種類の細菌の宝庫ですが、ムシ歯にしたり、歯グキを赤く腫れさせる細菌は全部で4〜5種類しかいません。
細菌はグミや炭酸飲料の糖分をエサにして増え歯グキから出血させ、歯グキからにじみ出た血液や新陳代謝で剥がれ落ちた粘膜をもエサにさらに増殖し、歯グキの腫れ・出血はますますひどくなるのです。

 

ここまで腫れた歯グキも、歯石を取りきちんと歯磨きをすれば治って来ます。
でも、悪い習慣を直さない限りは再びこの状態に陥り、骨まで炎症が達すれば、歯も失うことになります。

 

この方の将来が目に浮かぶのですが・・・
もし、あなたが夜な夜なグミを食べ炭酸飲料を飲んでいるとしたら、あるいはスナック菓子に炭酸だったら、今夜からやめることをおすすめします。 
歯を失う事を考えたら、グミや炭酸を我慢する方が絶対賢いです!!