☆  歯ぐきを何時も健康な状態に保つためにすること

 

あしはら歯科医院では治療が終わると、3ヶ月〜5ヶ月に1度、健診とお掃除を兼ねた 「メンテナンス」に通院していただいています。そうすることで、治療後の状態を長く 保っていただくことと、万が一ムシ歯や歯槽膿漏が再発しても早期の治療で済むことが可能だからです。
歯槽膿漏は一度かかると治癒は難しく、油断するとすぐ再発する厄介な病気です。 おまけに自覚症状が無いのに、全身に悪さをするというのですからタチが悪いですね〜。

 

メンテナンス時に歯周検査をすると前回と比較して良くなったり、悪くなったり明確に結果が出てきます。
先日、いつも優秀な成績を残しているKさんの検査結果が悪化してしまいました。 色々話を伺うと、歯間ブラシのサイズをひとつ大きくしたことがわかりました。
歯グキの腫れがひいて隙間が少し大きくなったので、今まで使っていた歯間ブラシではスカスカして磨いた気がしないというのです。 それで、少し抵抗を感じる太いブラシに変えたそうです。

 

歯間ブラシも歯ブラシも毛先を利用して歯の汚れを取るので、毛先が寝てしまうサイズではきれいに汚れを落とすことが出来ません。
細目の方が毛先がちゃんと当たって汚れが良く取れます。Kさんにはそのことをお伝えして、元のサイズに戻していただきました。

 

歯周病検査では、以下の項目をチェックしています。
  〇 歯周ポケットの深さ 
  〇 出血や排膿の有無 

 

ポケットが深くなったり、出血の箇所や膿が出る箇所が現れたりするのは必ず原因があり、その要因は次のことが考えられます。
@ 歯磨きの回数が減った。磨き残しが出るようになった。
A 歯ブラシの植毛部が大きくなった。毛を柔らかめに変えた。
B 歯間ブラシをゴム質にした。サイズが大きくなった。回数が減った。
C 歯磨きは変わらないが毎日の砂糖を含む飲み物、食べ物の回数が増えた。

 

 

検査時に出血が無いのは歯磨きテクニックが身について歯グキが健康になった証拠です。
硬い歯ブラシを使用していても1ケ月以上変えずに使用していたり、楊枝で食べカスを取るような歯間ブラシの使い方や、ゴム製の歯間ブラシでは汚れが取れず、 残念ながら悪い検査結果になってしまいます。

 

 

☆ お勧めのお手入れ
メンテナンス時にお伝えしたサイズのブラシタイプの歯間ブラシと、フラットな硬めの歯ブラシ を用いて、目を閉じて3分間お口の中に集中して磨いて下さい。
磨き残し無く効率的なお手入れが可能になります。そして「舌磨き」をして歯磨きを終了してください。

 

硬い歯ブラシは売り場にあまり置かれていなくて買い求めるのが大変ですが、健康な歯グキを維持するにはお薦めです。

 

この磨き方が身に着けば、きっと、次回のメンテナンス時の歯周検査で好結果が出ますよ (*^_^*)