☆ 歯が全部なくなってしまうタバコの害

 

禁煙したいのになかなかタバコがやめられないあなたに是非知っていただきたいです。
この半年の間にも何人かの喫煙者があしはら歯科医院にいらっしゃいましたが、改めてタバコって恐ろしいと思いました。だからその怖さを見える形でお届けします。

タバコを吸っていると、歯ぐきの骨もなくなってしまいます。タバコの中のニコチン、タール、シアン化合物などの有害物質のせいで歯周病治療が治りません。


右のレントゲンは、当院の患者さんです。青線は本来あるべき骨の高さで、赤線は患者さんの骨の高さです。
32歳のAさんはすでに骨が下がって、数年のうちに奥歯の黄〇の部分が噛めなくなりそうです。 そしてこのままタバコをやめなければ、5年後にはBさんのように骨が無くなり、ほとんどの歯を抜かなくてはならない事になります。
37歳のBさんは1〜2年の内に総入れ歯になる可能性が高いです。




歯周病は、歯ぐきの腫れや出血が主な症状で、それをきっかけに歯周病に気付くのですが、喫煙者の歯周病にはこの症状が出ません。 ニコチンなどが歯ぐきの血行不良を起こし、「歯ぐきからの出血が少ない」「歯ぐきの腫れが少ない」という、本来危険信号になるはずの症状を出にくくしてしまい、気が付いたときには重度の歯周病で歯を失う事が多いのです。


右の写真の45歳のCさんは、歯は残っているものの全部がグラグラに揺れて、まともに咬むことができませんでした。 結局、全部の歯を抜いて45歳の若さで総入れ歯になりました。(残念です…)


喫煙していて、まだ歯に症状が出ていない人はラッキーです。噛めるうちに禁煙出来れば、歯を現状で維持する事が可能です。まだ間に合います。 今は禁煙するのに昔ほど意思の強さは要らなくなりました。 病院の「禁煙外来」がサポートしてくれますし、「禁煙ガム」もあります。
ぜひ 歯に違和感が出る前に禁煙をお勧めします!