☆ 歯間ブラシは重要です !!

 

 写真@の様に念入りに歯磨きして健康的なお口の中でも、残念ながら細菌をゼロにすることは不可能で、たとえ食事をしなくても時間が経 つ毎に細菌は増え続け、歯磨きを怠ると下の写真Aの様になります。

 

写真@の歯は表面に付着物が無く光っていて、緑○の中の歯グキは引き締まり表面がプツプツしていて薄いピンク色をしています。 歯磨きが上手に出来ると、歯グキはこういう色、形になります。

 

 

一方写真Aの歯は表面にツヤが無くモコモコとして明らかに何かついているようにみえますね。(黄矢印部)
この付着物こそが、「歯垢(しこう)」と呼ばれる、細菌の塊です。歯グキは全体に真っ赤で、青〇の中の歯グキはポテっと丸く腫れています。
写真Aの歯の表面に付いた付着物を楊枝や、器具で掻きとって電子顕微鏡で見たのが、白黒の写真です。

 

 

 

 

 

更新情報 ツブツブした塊の中ににょろーっと長く何本もミミズの様に横たわっている物が見えますね。これが歯周病菌です。
ジンジバリス菌と呼ばれる血液を好む細菌で特に歯と歯グキの境に住みついていて、中高年の方は、ポケットが4ミリになると多くなる細菌です。
ジンジバリス菌は歯グキの毛細血管の壁を突き破り、血管の中に入り血流に乗り全身をめぐります。 行きつくところは、心臓、脳、関節・・・。菌体だけでなく菌がまき散らす毒素は全身に影響し
脳梗塞 心筋梗塞 心内膜炎 認知症 誤嚥性肺炎 糖尿病が治りにくい 低体重児の出産 等
の病気を引き起こします。

 

残念ながら、ジンジバリス菌は先の@の写真の様に毎食後丁寧な歯磨きをしていても除去しきれません。
特に、中高年の方のお口の中は若者とは違っていて、右写真の様に歯と歯の間に大なり小なり隙間ができて来ます。
この隙間も磨かないといけないのです。
右の写真は、歯がピカピカしていて、歯グキの色もピンク色で一見きれいに磨けているようにみえますが、 歯と歯の間(白□の部位)を拡大のしてみますと、黄色矢印先の歯と歯の間に当たる横壁に何やらモコモコと着いています。
この部分は普通の歯ブラシでは汚れを落とす事が出来ません。
ここだけ何日も歯垢(しこう)が増えっぱなしの状態で、実際にこの部分のポケットは5ミリありました。

 

ジンジバリス菌は、この様に歯と歯の間の磨き残しがあり、ポケットが深くなったところから全身に入っていきます。
これを防ぐために、歯間ブラシの使用が必要になるのです。

 

 

ちょっとゆるめのサイズの歯間ブラシを頬側からと、内側からとそれぞれ5往復。毎食後、歯ブラシの前に使ってください。

 

サイズが分からなかったり、うまく使えない場合はメンテナンス時に聞いてくださいね。