国民年金、そして厚生年金＆共済年金が、
暮らしの基礎となる。
われわれ一般庶民の老後は、何はさておきまずは年金です。

今までは国民年金のことを書いたが、サラリーマン（OL）や公務員などいわゆる勤め人には、別途上乗せ？部分としての厚生年金や公務員の共済年金がある。
それらは、自分たちの給料の額に応じて定められた保険料を天引きされ国に納めている。
基本は本人と会社が50対50、つまり折半で負担しているのだ。

自分の給与明細をみればわかるが
厚生年金保険料として天引きされている額と同じ額を会社もまた負担し国に納めているのだ。
だからこそ勤め人たちの年金＝老齢厚生年金には国民年金にはない報酬比例・・・
その名のとおり給料の額に応じて納めてきた保険料によって計算されるもので、
もらえる年金もそれぞれみんな違うのである。


では素朴な疑問として、はて？
勤め人である自分は会社で厚生年金には入っているが、
過去に国民年金には入ったという記憶がない？と思うだろう。
実は厚生年金にしろ共済年金にしろ、それに加入するということは
即ちイコール国民年金にも同時に加入していることとなっており、
厚生年金保険料や共済年金の保険料には国民年金保険料の部分も含まれていると考えればいい。
やや専門的になるが、国民年金は加入している被保険者の種類として
1号被保険者＝自営業者や学生（いずれも20歳以上）、
2号被保険者＝サラリーマンや公務員など、
3号被保険者＝2号被保険者の奥さん、などがある。

だから例えば脱サラしたり、会社を辞めた場合に国民年金に新たに加入するのではなく
2号被保険者から1号被保険者へと種別が変更になったいうことなのだ。

少々横道にそれたが、何故、国民年金がお得か？というと、
男女とも世界一の長寿国となった日本で、女性の平均寿命85歳には及ばずとも、
仮に80歳まで生きるとしたなら65歳から15年間にもらう年金は
79万2100円×15＝1188万1500円となる（満額受給の場合）、
女性の場合で平均寿命まで生きたとするなら1582万4000円である。
これに対して納めた保険料はと言えば2008年度の場合14410円/月額、
もちろん昔はもっともっと安かった。

そのことを差し置いて今年度の保険料だけで計算しても
40年間に納めた保険料総額は14410円×480月＝691万6800円である。
もうおわかりだろうが80歳まで生きたなら払込み保険料の1.72倍、
85歳までなら何と2.29倍の額が年金としてもらえることになる。
われわれ一般庶民の老後は、何はさておきまずは年金、
国民年金そして厚生年金＆共済年金が、暮らしの基礎となるのだ。

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