年寄りレクレーションや
温かい年寄りコミュニティの復活など。
住民同士が連帯感をもっと大切に・・・。

元気な年寄りがキーマン！
その昔、近所に必ずいた「意地悪じいさん」や「お節介ばあさん」はどこへ行った？

時は昭和から平成へ移ろい、核家族化や少子化など家族構成も変容し、
その器たる住まいも、都会だけでなく地方においてもマンションや団地が建ち並び、
当然ながらそこに住む住民の意識も大きく変化してきた。
俗に“隣は何する人ぞ？”とばかりに無関心、
近所付き合いのない乾いたコミュニティが増えてきた。
そうした、人間関係の希薄な場所では、近隣でさえ挨拶もしない、
ギスギスした雰囲気がはびこり、
孤独死さえ特別なことではなくなってきているようだ。

私なりに考えてみたのが上の見出しのような人たちの存在である。

年寄りは大なり小なり我ままで頑固で、
それがややもすれば意地悪と見られてしまいがちなだけ。

年寄りは長く生きてきた分、経験も豊富で、
いろんなシチュエーションで場数も踏んできている。

そして、年寄りにしかわからない宗教や伝統行事などことも少なくはない。
子育てなどは、昔は隣近所ぐるみ、地域ぐるみで
年寄りたちもごく自然にかかわっていた。

年寄りたちはたいてい、隣近所の子供たちの顔も名前も知っていたし、
誰が誰の子であるかなども・・・。
だからこそ常日頃からごく自然に子供たちを見守っていたし、
悪さをすれば、よその子供であろうが遠慮なく叱りとばした。
無関心の対極で、良くも悪くもお節介な存在なのだ。

人と人の関わりが希薄な現代において、どこへでも出現し、誰とでも会話する、
厚かましさとパワーと人間味のある年寄りたちの出番を増やしてこそ地域が温かく、
元気になってこようというものである。

ふと、『となりのトトロ』を思い出したが、あの頃・・・
多分昭和30年前後の時代には確かにいた、
あの“お婆ちゃん”こそが、典型的なモデルなのかもしれないが・・・。