議員日記  2005年9月
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   2005 年 9 月 3 日(土                                                                            
 市議会でも「毎日かあさん」論争がありました。
   今週水曜日(8/31)読売新聞(全国版)夕刊社会面には、毎日新聞(日曜版)連載のマンガの一部を載せるという珍しい紙面が見られました。記事はこちらです。内容は見ての通りで、漫画家西原理恵子さんの子供が通っている学校やその関係者が、直接的あるいは遠回しに、連載中の「毎日かあさん」で「学校のことをネタにしてほしくない」と言ってきたというものです。

   記事の中でも紹介されているように、西原さんはNHKで現在放送中の連続テレビ小説、「ファイト」のエンディングイラストを描いている漫画家だと言えば、大抵の人はピンとくると思います。杉本徳久さんという方が、こちらのエッセイ(4月22日分)で西原さんのことを的確に紹介されています。
   
   私も単行本になっている「毎日かあさん」を読みましたが、大いに楽しませてもらいました。元ダンナさんとの離婚のいきさつなどもざっくばらんに表現し、ご自身の生活を伸び伸びとスケッチしている様子に、西原さん独特の創作力を感じました。ご自分のお子さんのことや、子供たちの生態などをヒントにしている部分もありますが、作品に悪意は全く感じられません。「5大バカ」という表現を学校関係者は特に問題にしているようです。しかし、これくらいのユーモアも理解できないのかと悲しくなります。モデルにされたと思った子供の親からも抗議はなく、保育園の頃から描いていて、今迄そのようなクレームは全くなかったとも、間接的にですが聞いています。賞をもらっているからどうこうと言うことはありませんが、西原さんはこのマンガで文化庁のメディア芸術祭賞手塚治虫文化賞も受賞していて、世間の評価も定着しているとはハッキリ言えます。何より色々な人の話を聞いて、西原ファンは幅広い年代層に広がっていることを実感しました。

   読売新聞が武蔵野発でスクープを連発していることは7/23にも書きました。今回は全国版なので反響も大きいのではないでしょうか。武蔵野市の課長などは例によって抗議の電話を読売新聞に掛けているかも知れませんが、西原ファンの逆抗議が市役所に殺到していることも想像されます。
   Googleで 「西原理恵子 論争」として検索すると4000件以上も出てきました。多くが個人のブログで、ザッと見たところ、武蔵野市や学校を支持するものは見あたりませんでした。

   この問題は昨日(9/2)市議会の一般質問でも取り上げられました。私と共に会派を組んでいる「むさしのリニューアル」代表の大野まさき議員が、「学校は過剰反応ではないか。PTA側が西原さんに、PTAのことに関わってくれるなと言うのは一種の大人のイジメでは」となどと追及しました。傍聴席には4〜5人の新聞記者や西原さんのファンらしき方々もいらしていて、いつもの一般質問とはちょっと趣きが違っていた気がします。答弁したのは山上教育長で、この人は比較的バランス感覚を備えた人だと思いますが、今回は学校の現場と有名漫画家の間で苦慮しているようで、「学校がPTAに連絡したという事実はない、作家の自由な創作活動を妨害するつもりもない」と防戦に懸命でした。実際には、西原さんは相当期間一切描けなくなったようです。また「毎日かあさん」では、今も学校のことは題材にしていません。西原さんは今の心境を自身のHPに綴っています(その後本人の意思で削除)。子供の立場もあるので騒ぎをあまり大きくしたくないという気持と、やはり釈然としない、何かおかしいという思いを私は感じました。

   武蔵野市、特に吉祥寺界隈や三鷹市地域を含む井の頭公園の周辺には多くのマンガ、イラスト、アニメ関係の仕事をしている人が住んでいて、吉祥寺の街では「石を投げればマンガ家に当たる」と言われているほどです。ちょっと考えただけでも、水島新司、楳図かずお、井上雄彦、いしかわじゅん、大友克洋、美内すずえ、石坂啓、久住昌之といった人の名前が出てきます。勿論西原さんもそうです。いしかわじゅんさんがこちらのサイトで「一流どころだけで30人以上、その下のクラスのマンガ家とアシスタントを合わせると100〜200人くらいいるだ ろうね」と、なぜ多いかの理由を含めて語っておられます。

   自由の空気を求めてやって来たクリエーターを受け入れている筈の武蔵野市で、一部の学校関係者やPTA関係者が、この程度の毒、風刺、ユーモアを理解できず、情けない対応しかできないのは何故でしょうか。やはり7/23の「武蔵野市に言論の自由はあるか」にも重なりますが、22年間続いた「管理し従わせる」「都合の悪い情報はなるべく隠す」という強権的市政と大いに関係があると思います。武蔵野市全体を淀んだ空気が覆っています。再び自由な風を吹かせることが必要です。
   総選挙のあとには10月9日投票の市長選挙があります。前市政にハッキリ「NO」と言える人が新しい市長になってもらいたいと強く願っています。


                                             

   2005 年 9 月 6 日(火                                                                            
   昨日私のページへのアクセスが3万の大台を突破しました。皆様ありがとうございます。2万を超えたのは今年2月ですが、都議選の頃から特にアクセスが増えてきたような気がします。理由はよく分かりませんが、とにかく嬉しく思っています。

 集中豪雨で、武蔵野市の公立保育園・学童クラブも浸水
   アメリカではハリケーン「カトリーナ」がニューオーリーンズ一帯を直撃し、悲惨な被害状況が伝えられる一方で、日本では台風14号が九州に上陸しそうという現在の状況です。
   台風と関係があるのかどうか、4日夜、都内西部で1時間に100oを超える集中豪雨があり(雷も凄かった)、杉並区・中野区などでは浸水家屋が続出し大きなな被害が出たことはニュースでも流れました。被災された方には心からお見舞い申し上げます。平坦な武蔵野市にも一部低地の地域があり、公的施設では吉祥寺の北町保育園と学童クラブが浸水しました。5日朝には武蔵野市議会でも緊急の代表者会議が開かれ、北町保育園は調理室のある1階が使えなくなったため、弁当を持参してもらい2階だけで園児を預かっていること、またすぐそばの「北コミセン」の地下にある学童クラブ「北町こどもクラブ」では窓ガラスが割れるなどひどい被害で、近くの小学校にある「地域子ども館」に場所を移して子ども達を預かっているとの報告がありました。2学期が始まったばかりで、関係者や市の職員の方々も大変だと思いますが、スピーディな対応をお願いしたいと思います。
   去年の夏、市内の8カ所の学童クラブを訪ねレポートを連載しました。武蔵野市の学童クラブにはソフト面でもハード面でも多くの問題があることを、他市区とも比較しながら明らかにしたつもりです( H16/9/1310/1010/26 など )。特に北町こどもクラブについては、写真でも判るように、これが日頃財政力を自慢している市の施設かと疑いたくなるようなものでした。移転を含めた根本的な対策が必要だと思います。

市長選の話題・・・
   先日「むさしのリニューアル」の控室に「都政新報」の記者が市長選の取材に見えたので、ざっくばらんに話したところ、その内容が記事になっていました。実は1年半後の市長選に向けて、会派として市役所内を含め新たな候補者を発掘しようと動いていたところでした。これはと思える方には直接お目に掛かってアプローチしたのですが、今回あまりに急な展開で、決断してもらうまでには至らず、会派としての候補者探しは難しくなりました。
   与野党とも、候補者として様々な名前が水面下で飛び交っていますが、確定的なことは今のところ何もないようです。お互い相手の出方を伺っているような面もあります。共産党は独自に擁立するらしいと聞きました。
   生意気な言い方ですが、市の幹部や市議に、市長候補としてこれといった人物はいないと思っています。ただし市議の中には出たいという人は何人かいるようです。もし現職市議が市長選告示の11日前までに辞職すれば、市議補選も同日選として実施されるそうです。
   与党のほうは最終的には前市長の鶴の一声で決まるのでしょう。野党側は難航の末にやっと決まるというのがこれまでのパターンで、今回もそうなりそうです。前回立候補した方にはいったんは断られたとの話を聞きましたが、まだ流動的なようです。最終的には与野党とも意外な候補者が出てくるような気もします。


                                             

   2005 年 9 月 9 日(金                                                                            
 集中豪雨による、武蔵野市の被害とその後の市の対応
学童クラブの「北町こどもクラブ」の被害その後
   下記の写真は「むさしのリニューアル」の大野議員が、被害の翌朝9/5に撮影した北町こどもクラブの様子です。想像以上に大変な被害です。児童青少年課の職員や他のクラブの指導員の方々、地域の人たちの協力で当面の片付けは早く終わったそうです。指導員の方もおっしゃっていましたが、もしこれが日中子どもがいる時に起こっていたらと想像するだけでゾッとします。



   上の1枚目と2段目左の写真は同じ地下階の「北コミセン」の視聴覚教室のもので、「北町こどもクラブ」の被害の模様を写した写真はこちら(下の2枚)でした。


   追加の情報ですが、5小こどもクラブ(西久保コミセンの地下にある)も床上浸水し、指導員3名でほとんど片付けをしたとのこと、また消毒などのため3日間も使えなかったそうです。こちらも保護者への説明が不十分だったようです。担当課長などは全く現地を見にも来ないそうです(以上9/13追記)。
    
    
    
武蔵野市の対応
 市議会では9/5に緊急に代表者会議が開催され、学童クラブの被害状況などの報告がありました。その後、児童青少年課と防災安全部に問い合わせをして下記のことがわかりました。

  被害直後の市の動き
9/4(日) 夜10:00に市が契約しているウェザーニュースから集中豪雨の予報がもたらされ、庁内に防災安全課の職員2名が集まる。
夜10:30〜明け方   北町子どもクラブに行き、消防団と一緒に消防車で排水作 業を行う。児童青少年課の係長は夜中に駆けつけた模様
9/5(月) 市役所の児童青少年課で指導員と課長らが相談。子ども達は四小の「地域子ども館」などで預かることに。
9/6(火) 朝    市のHPに簡単な災害情報を載せる。

市民の方々からも私の9/6のHPを見て問い合わせなどがありました。主な意見は

・中野区などのHPでは被害状況や行政の対応・ボランティア募集までの情報がドンドン載せられていたのに、武蔵野市のHPでは具体的なことが全くわからなかった。緊急時の情報発信の体制がなっていない。

・被害直後の学童クラブの担当部署の児童青少年課の職員の動きはどうなっていたのか?緊急時の対応が現場できちんとできていたのか?そういった報告を含め説明会はもちろん、市の広報でやるべきではないか? ・・・ 北町こどもクラブについては、上で述べたように、防災安全課、消防団、児童青少年課の課長補佐以下の職員などが迅速な対応をしてくれたようです。ただし市内で60数戸も床上浸水したのですから、全庁的にもっと徹底した救援活動が必要ではなかったのかという疑問は残ります。

・姉妹都市の震災支援などは派手にやっていたが、肝心の市民が被害にあった時の対応が鈍い。災害にあった学童クラブはもちろん、被害にあった市民へ具体的な方策をもっとスピーディに打ち出すべきだ。

・そもそも、コミセンの裏から入る地下室に学童クラブを設置していることが理解できない。被害のあった場所を改修して戻せばよい、では困る。適切な場所に移すべきではないか。

などでした。北町こどもクラブの保護者の方々も、深刻に受け止めて市に対しても説明会の開催などを求める動きをしているそうです。

改善すべき点
上記の意見も踏まえて問題点を私なりに整理してみました。

1.緊急情報をもっと具体的に発信する仕組みが必要。
   中野区のHPを見ると、被害の地域をマップで示していた他、被害情報が刻々と更新されていました。杉並区三鷹市の被害情報は十分とは言えませんが、被災された方への対応が丁寧です。武蔵野市の被害はこれらのまちより少なかったとは言え、「What's new」というところでごく簡単に書かれているにすぎません。それも9/6のところまでスクロールしないと見られないという始末です。もっと具体的な被害情報を大きく、速く示すことが必要です。今後早急に改善して欲しいと思います。市議会でも取り上げるつもりです。
 ※ 杉並区についてはハザードマップから危険箇所を勝手に外すというとんでもないミスをしていたことが明らかになりました。

2.緊急な情報の知らせ方に工夫が必要
   今回の集中豪雨による被害は狭いエリアの話なので、TVなどでは放送されず、半日遅れ、1日遅れの新聞の武蔵野版に小さく載る程度でした。結果として近くで浸水が起きていることを、地域の多くの人が全く知らないということになりました。これは今回に限った話ではありませんが、緊急性が必要な災害情報をどう素早く伝えるかが大きな課題です。ローカルなメディアとしてはラジオの「FMむさしの」、ケーブルテレビの「パークシティー」があるので、これをもっと活用すべきです。FMむさしのはたまに聴きますが、朝は生放送もやっています。ただし、配信を受けている全国ニュースはともかく、地域のニュースは、「交通情報」「市のお知らせ」程度で、スタッフも少ないためか非常に貧弱です。「パークシティー」に至っては、ニュースは月に2回更新されるだけで、とてもニュースとは言えません。災害後の地域のボランティアの募集方法なども含め、緊急時には市のスタッフがすぐ駆けつけて、あるいは電話での出演でもいいので、最新の情報をドンドン発信すべきです。「何かあった時には、すぐに番組を変更してニュースをやる」という方針を確立してPRし、非常に低い(?)と思われる視聴率、聴取率を上げる工夫も必要です。

3.保護者への説明
   保護者の方々から要望が出るのを待つまでもなく、市として被害の状況や対応、今後の方策などをもっと積極的に説明する姿勢が必要なはずです。今後のことに不確定な要素はあるにしても、まず保護者の声を聞き、行政側がやっていることを説明し、不安を取り除くことが必要ではないでしょうか。

4.今後の改善策−−−北町こどもクラブは移転することが必要
   市内の低地に学童クラブが地下にあることは、今後も同様な被害に遭う危険性があり、こどもを預かる場所として適切ではありません。のんびり構えずに、移転先を検討することが求められていると思います。少子化でどこの小学校でも教室には余裕があるはずです。

上記1〜4の改善すべき点については当然市議会でも取り上げるつもりです。

                                             

   2005 年 9 月 12 日(月                                                                            
 自民圧勝、民主大惨敗・・・総選挙の感想(その1)
   残念な結果になりましたが、私なりに今度の選挙の感想、特に野党民主党がなぜ負けたか中心に述べてみます。
1) 解散になる前から民主党側は「今度の選挙を郵政選挙にしてはいけない」と言っていました。つまり年金や少子化、外交などもっと重要な争点があるということなのでしょうが、相手が「郵政民営化の是非を問う」と言っているのに、いかにもこの問題を避けているという印象でした。事実、郵政民営化法案に対して、民主党の考え方はマニフェストに書いてあるとは言っても、対案も出さず、近い将来の形態も示せなかったのは、やはり選挙で動いてくれるJPU(日本郵政公社労組=旧全逓。約14万人)に対する配慮があったということでしょうか。結局「小泉劇場」の単純化した猿芝居を、大洪水のように止めどなくテレビで流され続け、なすすべもない結果となったと思います。
2) 去年夏の参院選では、民主党は自民と互角以上の結果を残しました。政党支持率でも一時自民党を抜いた事もありました。選挙が終わると政治のニュースは専ら官邸・政府与党が出してくるものが中心になる(特にNHKはそう)のは仕方がないのかも知れませんが、その後国会では順調に法案が通るばかりで、民主党は殆ど存在感を示し得ず、同党発のニュースが大きく取り上げられた記憶がありません。厚労省と社会保険庁、道路公団、郵政公社などのひどい税金の使いぶり、日歯連の贈収賄事件、アジア外交の失敗など材料はいろいろあった筈なのに、期待を裏切られました。マニフェストの中で政策を主張するだけでは世間に思いは伝わりません。
3) 都議選に応援に来た岡田代表はなかなか味わいが見えたのですが、今回の総選挙ではワンパターンなしゃべりで都議選の時の余裕が全く消えていたのは残念です。岡田さんは「愚直なほど真面目」と言われ、普段はそれでもいいのかも知れませんが、今回は融通が利かず、アイデアに乏しいという面が表に出てしまった気がします。川端達夫氏というテレビで論戦もできない人を幹事長に選んだ時から、きょうの敗北は始まっていたと言ってもいいでしょう。大体民社党系の人(中野寛成氏とか、米沢隆氏とか)に魅力がある人は見当たりません。
   また「日本をあきらめない」というキャッチ・コピーは、自分たちは負け犬であることを前提にしているようで、何でこんなものをという違和感が最初からありました。
4) 民主党の新人候補は、若手キャリア官僚やエリートサラリーマンが中心で、そういう即戦力となる人たちが集まるのは結構なことですが、自民党の、話題性のある人(取りわけ女性)を比例1位に並べる戦術にやられてしまいました。また、自民に比べて一癖ある人物が少ないために、全体的にお坊ちゃん育ちがきれいごとをしゃべっている印象が拭えず、本当の激戦の中を勝ち抜く強さに欠けていたのではないでしょうか(例外的に西村智奈美さんとか柚木道義さんのような雑草魂が光る議員が今回当選したことは不幸中の幸いでした)。
   自民党に批判的で著名な女性は沢山います。例えば酒井啓子江川紹子永井愛池田香代子渡辺えり子・・・etc 。 再来年の参議院選挙こういった人たちが立候補、もしくは有力な応援団になってもらうような努力をしないで、またぞろ組合出身者を比例上位に並べるようでは、民主党に明日はないでしょう。
● 東京18区のこと
   前回2003年の総選挙では民主党は東京の小選挙区で12勝13敗でした。今回は御存知の通り1勝24敗の大惨敗でした。唯一の1勝が18区の菅直人前代表で、表のように地元の武蔵野市を始め選挙区の3市で小差ながら土屋候補を上回り、かろうじて面目を保った形ですが、とても喜べたものではありません。

00 武蔵野市 小金井市 府中市
菅 直人 38,129 29,062 59,525 126,716
土屋正忠 34,868 26,807 57,204 118,879
宮本 徹 5,051 5,321 11,170 21,542

  下は武蔵野市の比例区の投票結果ですが、自民党が民主党を逆転していて、前途多難です。

00 2005年9月
投票率69.54%
2003年11月
投票率62.13%
自由民主党  31,648 20,683
民主党  28,884 33,779
日本共産党  5,716 5,027
公明党  5,002 5,295
社会民主党  3,898 3,243
新党日本  2,834 −−−

   突風が吹いた結果の数字と解釈もできますが、私は、これまで菅さんが武蔵野市の土屋市政に対し適切な批判をしてこなかったことも、今回の結果につながっていると思います。そのことについては次回に書く予定です。

9/9の写真等について一部訂正と追加を掲載しました。


                                             

   2005 年 9 月 14 日(水                                                                            
武蔵野市長選の話題
   毎度読売に好き放題にやらせておくわけには行かないということでしょうか、毎日新聞がスクープを放ちました。今朝の武蔵野版で、市民グループが推す人が立候補を決意したことが報じられました。一部の市議は記事が出てアタフタしているようです。記事はこちらです。
   与党サイドでも、昨晩から、市長選に向けての打合せが土屋前市長中心に始まったようです。すでに候補者を何人かに絞って打診しているものの、まだ本人の決心がつかないとも聞きますが、市民側の候補者が浮上したので、与党側でも近々名前が挙がるかも知れません。


 自民圧勝、民主大惨敗・・・総選挙の感想(その2)
今回は菅さんに辛口の苦言を述べたいと思います。

1 小選挙区単独で出てほしかった
   今回菅さんは前回とは違い、比例との重複立候補でした。小沢一郎さんや仙石由人さんのように背水の決意を示すため、今回もやはり単独立候補してもらいたかったのですが、ちょっと残念でした。相手の土屋候補は、東京の自民党小選挙区立候補者の中で唯一、比例単独2位という保険を掛けてもらって当選した候補として記録に残ることになりました。無論自民党は比例名簿の人数が足りなくなるという珍現象が起こったほどですから、結果論ですが、東京でただ一人小選挙区で敗れたとはいえ、土屋さんは普通の重複立候補でも悠々当選できたはずでした。特別待遇が続くことはあり得ないので、次回が正念場になるでしょう。

2 事務所のマスコミ対応
   ある記者から公示前、菅選挙事務所の対応が非常に悪いと聞きました。何度も連絡しているのに候補者アンケートの締め切りを過ぎても回答を送ってくれない、遊説のスケジュールもさっぱり教えてくれないなど、各社からブーイングが出ている程だというのです。ラチが開かないのでその記者は事務所を通さず、伸子夫人に直接連絡を取ることにしたということでした。これに対し土屋事務所では、聞かなくても必要とする情報をドンドン送ってくれて、全く対照的だったそうで、どうしてこうも違うのかと少し心配していました。社民党は社会党の時代を含め、市民からの問い合わせや情報提供に対していつもナシのツブテだと、時々聞くことがありますが、それと似たようなことでしょうか。
   公示後菅選挙事務所の対応がどうなったかは聞いていませんが、こんなことも今回の苦戦したことの一因かも知れません。

3  地元のことをもっと知ってほしい
   今回東京18区の選挙の最終日、三鷹駅北口で菅さんは「土屋候補がこれまで市長としてやってきたことは、長すぎたということ以外は大体評価できる。今まで地方で頑張ってきたなら、なぜ自民党に入ろうとするのかが分からない、むしろ土屋さんは民主党から出るべきだったのではないか?」というような趣旨の発言をしました。私だけでなく応援していた市民の何人かは、がっかりするほかありませんでした。国会議員としての菅さんは、実績、能力ともまことに素晴らしいものですが、同時に「菅さんは地域の実態を知らないんだなー」というのが実感です。

   さらに選挙中に、菅さんを応援していた民主党系のベテラン、中堅市議数名が「私はずっと土屋市長を批判し続けてきた」と演説していたのを聞いて呆れてしまいました。その方々がこの1〜2年間で市議会の一般質問で取り上げたテーマは「美しいまちづくり」だとか、「たばこのポイ捨て反対」だとか、「道徳教育について」などというもので、市政を批判したり問題点を追求するものではありませんでした。更に、予算や決算、長期計画などついて、彼らが反対の表明をするのも聞いたことはなく、これまでの市議会での行動を見る限り、彼等に土屋市政に対する明確な批判姿勢を感じたことは皆無でした。いくら心の中で土屋市政にNOと言っていたとしても、それではダメで、市議会の場での自分の発言や賛否で、態度を表明できなければ意味がない、というのが私の考えです。

  ※ 平成16年一般質問 質問項目
  ※ 平成17年一般質問 質問項目
  ※ 武蔵野市議会議員名簿

   話を戻すと、国政に忙殺され地元のことまで見るヒマがない、というのはよく分かるのですが、もう少しご自身が足元に目を光らせていれば、しっかりした市議も育って、市長選で推薦した対抗馬が負け続けるということもなかったと思います。
   きょうのニュースでは、菅さんはまたまた党首候補として名前が出ていますが、私は今回の党首選は見送って、当面は地元に密着してもらえたらと希望しています。

   武蔵野市政の大きな転換点となる今度の市長選でも、一部の民主党系議員は自民党との相乗り候補の擁立を画策しているとの噂も耳に入ってきます。まさか菅さんがこの提案に乗るとは思いません。7月の都議選の時と同じく、チャンとした野党統一候補を立てるのに尽力して頂きたいものです。
 
                                             

   2005 年 9 月 16 日(金                                                                            
最新 武蔵野市長選情報 
  14日に続きまた毎日新聞がスッパ抜きました(記事はこちら)。与党側候補者について、3人に絞られたという観測記事の体裁になっていますが、一番目の候補者でほぼ決定的で、16日中には決定するようです。これを書いた記者は女性ですが、市長選候補者選びではタフな取材をしているようです。読売、毎日、さらに東京といった新聞社の元気のある記者のお陰で、武蔵野版の記事が活気づいていると感じるのは私だけではないと思います。地元の情報をきめ細かく足で取材するこういった記者には、ドンドン記事を書いてもらい、新鮮な情報を市民に届けてほしいものです。

 
一方、市民グループの支持を受けて出馬の意志を固めた山田清さんの記者会見がきょう市内であり、私も聞きに行ってきました。記者の質問は政策のことと民主党など政党との関係に集中しました.。政党には現在打診中とのこと、また政策については当初「まだ詰めているところ」と答えていましたが、最後の方ではかなり具体的に語っていました。記者会見のことは17日の朝刊各紙に載るはずです。


   ところで上の各社に較べて、先日ねつ造記事問題を起こして部数を7万部以上落したと言われる朝日新聞の影が武蔵野市では非常に薄く、武蔵野関係の記事も殆ど出てこないのが気になります。今日は珍しく取材に来ていましたが、「最近ではハコモノ建設がプロポーザル入札など、市民参加で事業が進んでいる。武蔵野市も同様な流れだが、あなたは専門家としてプロポーザルコンペに参加できる立場なのに、なぜまちづくりをやるために市長に立候補するのか?」と、私にはトンチンカンとしか思えない質問をしていました。
   プロポーザルコンペと市民参加とは全く関係ないことですし、市議会の常任・特別委員会の傍聴に一度も来たことのないこの記者が、武蔵野市の施設建設の実態をどの程度把握しているかも疑問に思いました。よく朝日新聞の記者については、昔から「気位が高く、態度が高圧的」「分析記事は得意だが、滅多に現場に来ない」としばしば言われてきましたが、それを地で行くような人でした。私は2年前の「パークシティー(地元のケーブルテレビ局)の中学校給食番組の放送中止事件」のとき、本社で地方版の責任者だった元「ニュースステーション」のレギュラー、菅沼栄一郎氏に連絡を取りましたが、その時の態度に非常に不信感を持ったので、それ以来朝日は信用していません。それでも今も家では朝日だけをとっていますが、現在真剣に変更を考えています。

   朝日新聞については改めて考えを書いてみたいと思います。



                                             

   2005 年 9 月 17 日(土                                                                            
武蔵野市長選の動き・・・
  「山田清とまんなか市民集会」 9/18(日)午後7時から武蔵境のスイングホール

  9/16の毎日新聞朝刊の記事の通り、昨晩、市役所の落合恒教育企画課長が与党側の候補として正式決定しました。今朝の朝日・読売・毎日・東京各紙に載っています。読売には「素晴らしい実績の前市長の路線を継承したい」とのコメントがありました。選挙戦ではどんな演説をされるのか、じっくり聞いてみたいと思っています。土屋前市長は7月の都議選、9月の自身の衆院選と、自慢の組織をバックに臨んだ選挙で小差ながら2連敗しているので、大変な危機感を持って取り組むことは間違いありません。

   反土屋側の市長候補山田清さんは、明日9/18(日)午後7時から武蔵境北口のスイングホール10階でイベントを開催するとのことです。いよいよ市長選が始まります。

武蔵野市の集中豪雨被害情報 その後の動き
 9/9に速報した、集中豪雨による武蔵野市の被害と市の対応などについて、その後の情報をお伝えします。

●9月12 日の総務委員会
   防災安全部長が私のHPでの指摘を読んだのか、9/6だけでなく9/9にも市のHPでもチャンと記載してあると述べました。しかし相変わらずスクロールしないと読めないことには変わりはなく、読みにくいのは事実です。そう思っていたら、9/14になってやっと独立したページを別に作っていました。
 
   「FMむさしの」をもっと活用することについては、古田土助役から一応前向きな答弁がありました。しかし局員は夜10時には皆帰宅してしまうので、簡単にはいかないということでしたが、やる気と工夫次第だと思います。「聴取率が低いのが問題だ」と問題をすり替えるような事も発言していましたが、災害放送や開票速報など、緊急性のある情報をもっと流し、市民にまず「FMむさしの」を身近な情報源として認知してもらうことが大事ではないでしょうか。
●9月13日の文教委員会
   北町こどもクラブだけでなく、すぐ隣の北町保育園も浸水し、1階の調理室が使用不能になり、現在も給食やおやつは外注しているとの説明がありました(9/8まではお弁当業者に委託、9/8以降は幼児は吉祥寺保育園に頼んで給食とおやつを作ってもらい、2歳児以上はお弁当業者のままだということです)。
   被害施設の改修費用は予備費で7,000万円を計上し、その内6,000万円を北町コミセン・こどもクラブ・保育園などの施設の工事費に、1,000万円を備品購入費に充てるとのことでした。
   低地にある2つのこども施設の移動などの根本的な問題解決はと質問が出ましたが、「北町こどもクラブの移転は市長が決めること。今後検討していくとしか言えない」「直ちにどうするかは申し上げられない」「都市の改造でしか問題の解決はできない」「このような豪雨は昭和45年以降の記録はない」などといった、お役人的、消極的な答弁が目立ちました。
●9月15日の建設委員会
   市内各地の「道路冠水」と「道路陥没」箇所一覧表が配られました。
   ある社の新聞記者が、北町こどもクラブの保護者の意見を直接聞きたいと思い、つてを頼って何人かに電話したところ、「上の方から、取材には一本化して対応するので個々に話をしないようにと言われている」という理由で断られ、人探しに苦労したそうです。
   別の学童クラブの有志が、北町こどもクラブのためにカンパを始めようとしたら、市から「カンパはしないこと」というお達しがあり、取り止めになったとのこと。

   今求められているのは、こういう市民の自由な発想・行動を、抑圧しようとする雰囲気を吹っ飛ばすことではないかと思います。中越地震の時には市を挙げてカンパを集めていたのに、地元の施設の被害に市民が自主的に動こうとするのを役所が禁止するのはなぜなのでしょうか?


自民圧勝、民主大惨敗・・・総選挙の感想(その3)

  総選挙のことは今日ともう1回書きたいと思います。

国民に対して失礼な戦略
   今回自民党は無党派層の多くを民主党から奪って地滑り的勝利に結びつけたと言われています。その通りだと思います。ただ無党派層と言ってもピンからキリまであり、「今度は何か面白そうだから」とか、「小泉さんは殺されてもアレ(郵政民営化)をやると言っている。可哀想だからやらせてあげよう」というような、ミ−ハー的で滅多に投票に行かない人たちが大量に自民党に投票して、あのような結果をもたらしたということは否定できないと思われます。

   しかし自民党は意識的にハッキリと、失礼なことを考えていたようです。具体的には、郵政改革PRのため、国と特別契約を結んだ竹中平蔵郵政民営化担当大臣の知人が経営するPR会社が提出したPR企画書の中に、「郵政改革PRは、老人、女性など、“ちょっとIQの低い人々中心に進める”」というくだりがあり、政府関係者はこれを絶賛して受け入れ、この提案に沿って郵政民営化PRが進められ、解散総選挙の戦略もその延長だったというのは、メディア関係者の間では半ば常識のようで、国会でも追求された(竹中大臣は全く知らぬ存ぜぬで通した)というのに、公示前も選挙期間中にも、テレビや新聞で殆ど報じられなかったのは不可解です。

  ※ 国会でのの追求(民主党中村哲議員)      
  ※ 竹中大臣の知人が経営するPR会社(有限会社スリード)が提出したPR企画書(PDFファイ        ル)
  ※ 関連のブログ


● 雑感
「政権交代させて下さい」「一度民主党にやらせて下さい」と叫んでいるのを何度も聞きましたが、なぜ自公政権では駄目で民主党だといいのか、具体的に言わないと有権者の心を打つはずがありません。
解散直後「今回は民主党が勝ちますよ。だって負ける要素がないもん」と言っていた民主党の赤松広隆議員(元社会党書記長)は民主党の牙城といわれる愛知県(2003年には小選挙区で10勝5敗)の第5区で負け(比例で復活)。
   大阪7区で当選した自民党公認の女性候補は、もともと杉並区議をやっていて、今年7月の都議選に杉並区から立候補、次点にも遙かに及ばない票数で落選した人です。杉並区議をされている頃、私もある地方議員の集まりで一緒になったことがあり、その後いきなり資料を送ってくれましたが、沖縄出身ながら非常に右寄りで変な人だと思っていました。まさか落下傘で国会議員になるとは。
   同じく大阪2区で当選した、ギターを抱えて下手な歌を歌いながら選挙運動をしていた自民党公認女性候補は昨年民主党公認で参院選和歌山選挙区に出て落選した人でした。

   とかく何でもありと言われる大阪の選挙ですが、「女性」「郵政民営化」と叫ぶ自民党候補なら、誰でもよかったのでしょうか。750億円も掛けて行われたと言われる総選挙の実態が、本当にこんな事で良かったのかと改めて思います。
大前研一さんが8/19のご自分のメルマガで、
「(ここまで略)・・・私は、民主党は政権が欲しければ、どんなことがあってもこの法案を通してしまえと言っていました。この法案以外はアジア外交問題など、小泉さんにとってはマイナスのものばかりですから、郵政民営化法案を通した小泉政権は、来年9月の任期までもたず、今頃はレームダックになっていたはずなのです。ですから民主党は『民営化そのものには賛成するが、この法案は悪法なので、民主党が政権を取った後、不具合な点は我々の手で直す』というふうに、とりあえずこの法案を通す方向に持っていくべきだった」

と書いています。慧眼だと思いました。
   筑紫哲也氏が選挙特番の肝心な場面で、民主党のことを2回も「民社党」と言っていました。そろそろリタイアを考えた方がいいのかもしれません。

   福岡政行白鴎大学教授は特番中、大接戦の東京18区について「菅さんは比例と重複立候補ではないから負けると大変なことになる」と滔々と語っていましたが、誤りを指摘されて大恥をかいていました。ロクに基礎的な事実も調べずに、テレビで偉そうに語る人が多いことを改めて感じました。

   次回は選挙とホームページについて、またまた論じてみたいと思います。



                                             

   2005 年 9 月 20 日(火                                                                            
武蔵野市長選の動き・・・最新情報
市役所の会議室で開催された落合氏の記者会見 
   今日の午後、武蔵野市役所の601会議室で、土屋市政の継承者の「落合恒(わたる)」さんが記者会見を開きました。前市長の土屋さんが隣りにデーンと座り、記者からの質問に答える落合氏にいちいち指示を出していたと後で聞きました。また、この会見に自民の議員が同席していたためか、市議会の本会議の予定が15分遅れました。

 ● 誕生するか 野党統一候補
  これまでの土屋市政に否定的な人たちの間では、
「野党側が候補を一本化すること、ただ一本化するだけでなく、主立った政党、市民グループが全力でサポートしないと強力な『土屋マシ−ン』が推す候補者と勝ち負けの勝負はできない」----ということでは共通認識があると思います。

   市民の有志などが推す山田清さんは、立候補する意志に全く変化はありませんが、前回の選挙母体になった人たちの一部などが独自に動いているため、反土屋側の候補の一本化は流動的です。

   民主党の都議・市議の人たちなどは、(1)山田さんを選んだ手続き(2)民主党に話がくる前に勝手に記者会見をやった(3)候補選びの段階から議員を排除するのはおかしい----の3点を主に問題にしているようです。

   この3つの疑問について私はこう考えています。
(1)    確かに問題がないとは言えません。会合を重ね、最後は山田さんともう一人の中から投票で選んだと言うことですが、投票結果が小差だったらしいということがあとを引いているようです。それに、小さなグループの中で選ばれたからといって、勿論公的にオーソライズされたわけでも何でもありません。ただ急に決まった市長選にむけて、不慣れなシロウト集団が一生懸命議論を重ねた結果、候補になり得る人を見つけ出したということは高く評価できると考えています。
(2)    政党に話を持って行く直前に毎日新聞にスクープされたことで、後追いの各社から問い合わせが殺到したので、記者会見を優先したということです。グループの中にはスクープの犯人探しに血道を上げる人もいたようですが、愚かなことです。また私は「政党のメンツがどうのこうの」という話は大嫌いです。「各政党には現在打診中だが、私はこう考える」という意見を先に表明することに問題があるとは全く思いません。
(3)    武蔵野市ではこれまで、選挙母体になる市民の組織に議員は入らず、候補者を選ぶというやり方が「伝統」のようになってきました。これは議員が最初から入ると、立候補したい議員がその中にいた場合、選考が不公平になるからというのが主な理由と聞いています。とにかく、まず選挙母体が候補者を選び、政党はそのあとで、その人を支持するかしないかを判断するというのがこれまでのやり方でした。少なくとも私が少し近くから見てきた前2回の選挙ではそうです。
   菅さん自身も国政で多忙すぎるからか、あるいは政党は市長候補選びではあまり前に出ない方がいいと考えられてのことか、過去の選挙では、候補者選びの段階から積極的に関わられたことはない筈です。

   私は「市民が出したい人を選ぶ」というのが、ベストともベターとも思っていません。むしろ、例えば民主の市議が早い段階で話し合って、市議の中からあるいは外部の人から、自薦でも他薦でもこれはという候補者を選び、市民グループに支持を求めるということでも何ら構わないと考えますが、これまで市議団がインシアティブを取ってそういう風に動いたことは全くありませんでした。
   さらに私の考えるところを申せば、「市民派」「市民の代表」を自他共に認める菅民主党元代表には、地元の市長選に積極的に関わり、自分で候補者を発掘するくらいの姿勢を見せてほしいと以前から思っていました。特に97年頃からは存在感、知名度が飛躍的に高まり、また衆議院が小選挙区制に変わって、唯一の地元選出衆議院議員になっていたわけですから(これからは違いますが)、そういうやり方をしても、市民に抵抗はないどころか、むしろ歓迎されたと思います。

   私は、決意されてから考えがブレず、市政についての考え方にも共感できる山田さんを個人として支持したいと考えています。まだ正式には決めていませんが、会派「むさしのリニューアル」代表の大野まさき議員もほぼ同様な考えなので、会派として推薦する方向です。

                                             

   2005 年 9 月 24 日(土                                                                            
武蔵野市長選の動き・・・山田さん 突然の立候補断念
   市長選に名乗りを上げていた山田清さんは9/20(火)に交通事故に遭い、頭部を強打して救急車で入院されました。外傷はほとんどなく現在は退院されていますが、しばらく安静が必要という医師の診断で、残念ながら立候補を断念されました。山田さんはよく見られる絶叫型の候補者とは正反対で、訥々と話す人なので一部には懸念もありましたが、未知数の魅力もありました。
   結局その後野党系の候補者は、前回の市長選に出馬した邑上守正さんに一本化されたと聞きました。
   一方、自民系は21日頃に集まりを開いたとのことですが、某市議のHPなどによると候補者決定のプロセスに対して、若手などからずいぶん不満が出たようです。異論があれば自由に意見を述べ合うのは大変結構なことだと思います。ただこのHPには「後日改めて詳しく報告」してくれると書いてあったと思うのですが、確認してみると現在この部分が削除されているようで残念です。再考していただくよう期待しています。いずれにしても「上官の命令には絶対服従?」とされる、これまでの与党陣営では極めて珍しいケースだと感じました。
※ 全国議員サイト

H16年度決算特別委員会・・・9/21(水)10:00〜午後4:00頃
                                           監査委員審査意見・人件費・総括・歳入、議会費

  9/20〜9/27まで、休日を挟んで、決算特別委員会が始まっています。20日は正副委員長決めだけでしたので、実質4日間の審議です。これまでは傍聴のみでしたが、会派を結成したことで1名の委員割当てを得て、今回始めて審議に参加することができました。審議の全てをお伝えすることは到底できません。正確な記録もできていませんし、読んでも長いばかりで退屈なものになると思いますので、重要と思う部分だけを報告します。議事録は2〜3ヶ月後に市議会の会議録のHPに掲載されます。
   
● 決算特別委員会のメンバー

・委員長:松本清治(民主)  副委員長:土屋美恵子(市民クラブ)
・石井一徳(自民)・井口良美(自民)・田中節男(自民)・近藤和義(自民)
・桑津昇太郎(市民クラブ)
・田辺 あき子(公明)
・梶雅子(共産)
・砂川直美(民主)
・三宅英子(むさしのリニューアル)

●各会派の資料請求について
   決算・予算特別委員会では各会派が欲しいデータなどをあらかじめ行政側に要求することができます。今回も民主が18件、共産が8件、むさしのリニューアルが28件の資料を請求しました。   その中で、民主が要求した「多摩26市の人口1,000人あたりの市職員数」という資料が出てきました(請求しても出ない資料もある)。最近の民主の議員のブログで、この資料請求で武蔵野市の人口あたりの職員数は1位であることがわかったと書かれていますが、これについてはすでに半年前の3月16日の予算特別委員会で大野委員からの質問ではっきりしていました(私のHPでは3/17に掲載、6/13には多摩地区各市の職員数のグラフを載せてあります)。データ自体を求めることは良いことですが、ご自身も委員だった3月の予算特別委員会の中ですでに明確になったことを、今度初めてわかったようにHPで表現することにはちょっと首を傾げます。

自民の4人の市議からの質問はゼロ
   21日、22日は市民の傍聴はゼロで、大変残念でした。21日はH16年度の決算の中の、各部署の具体的な事業についてではなく、大きな観点からの質問でした。今回自民の委員は全てベテラン、長老の方たちばかりです。市長選を考えた布陣でしょうか。委員一人当たり質問時間は延べ20分と決まっていて、自民の市議は合計持ち時間は80分もあるのに、この日は全く質問をされませんでした。皆さん人柄はいい方ばかりですが、職務は励行してもらいたいものです。私は20分しか時間がないので、少し分けてほしいと思いました。
   自分のパソコンを持ち込み、過去の決算データを参照しながら、初めての決算特別委員として質問しました。

武蔵野市の今後の税収の見通しを聞く
  マクロ的な市の財政について、私は次のような質問をしました。

「H16年度では、S59年以来初めて個人市民税の割合が固定資産税より下回ったが高齢化による武蔵野市の税収の見通しをどう考えるか?」
 
 助役と収入役から次のような答弁がありました。

「税収の内訳で、個人市民税の比率(39.3%)が固定資産税の比率(40.9%)より下回ったのは今までなかったことで、指摘の通りだと思う。しかし、だからと言って今後も個人市民税が下がるかと言われればそうとは言えないと考える。経済情勢は変わると思っているし、地価も上がったり下がったりするからである」(K助役)

「2ヶ月毎に歳入状況は理事者同士で検討している。個人市民税が落ちていると言うことだが、個人の求人倍率が増えていたり、正規社員が増えてパートタイマーが減っているという統計数値も出ている。今、バブルの後遺症がいよいよ消えると考えている。」(Y収入役)

   それにしても楽観的、というより脳天気な見通しに驚きました。個人市民税と固定資産税の比率が逆転したのは、市内在住のサラリーマンのリタイアが増えてきた一方、働きざかりの層の人口、収入共に増えないからと考えるのは常識です。
   日本経済にやや明るさが見え、「正規社員が増えてパートタイマーが減っている」という統計数字もどこかに現れているかも知れませんが、一時的と受け取るべきです。人件費を減らすため、また景気に柔軟に対応するため、企業が正規社員を減らし、派遣やパートタイマーを増やす傾向は完全に定着しています。(一例:財団法人 商工総合研究所のH12年のレポート)。今年2月の厚労省の発表データを見ても、製造業以外でパートタイマーは増えていること、常用雇用者も僅かに増加しているものの、パートタイマーの増加の割合の方がずっと大きいことが分かります。つい最近「連合」の会長選に非正社員の立場の鴨桃代さん立候補するというニュースが流れましたが、背景には日本全体の厳しい雇用状況があるのではないでしょうか?
   また、武蔵野市の高齢化傾向は下の市勢データなどでもハッキリしていますし、2007年以降の団塊の世代の退職を考えれば、将来的な個人市民税の税収の減少は予測されるはずです。歳入状況は2ヶ月毎に検討しているとのことですが、短期的な税収だけではなく、10年後、20年後のマクロな市の財政がどうなっているのかについて、収入役・助役の見解が全く見えませんでした。

  武蔵野市の人口構成は、20歳以下が極端に少ないことの他、H11年に較べて
  全体に高齢化が進んでいることが読み取れます。

   結論として、武蔵野市の税収見通しに対する厳しい方向性が市の職員の根底にあれば、財政運営をもっとスリムにしようとか、これまでの経費の見直しをするなどの具体的な方針が出てくるはずです。残念ながら今回の答弁者からはこういった危機感は全く感じられませんでした。公務員の厚遇が批判される今、税収の実体を数値で把握すると共に、住民の生活実態や感覚をもっと直感的につかみ取り、市政に反映させる能力・努力が求められるのではないかと思います。

                                             

   2005 年 9 月 26日(月                                                                            
H16年度決算特別委員会(その2)・・・9/22(木)10:00〜午後3:15頃 
 (決算特別委員会メンバーはこちら        総務費
  この日審議した款(かん)※は、決算書の中で最もボリュームがある市長・助役・収入役や企画政策室、総務部、財務部、交流事業課、児童青少年課などの人件費や事業費などに関する部分です。委員会室の行政側の席はぎっしりで、予備のイスも出されました。

※ 款とは ・・・  一般会計(地方公共団体の行政運営の基本的な経費が計上される会計)は通常、議会費、総務費、民生費など13の区分(「款」という)で構成されている。付け加えると、現在のように広範多岐にわたる行政の活動に対し、より合理的な方法で経理を行うため、一般会計のほかに特別会計が設けられる。(八王子市のHPより)

私の質問で主なものをピックアップします。

●武蔵野市の広報について・・・
1)市民の安全に関わる最近の緊急な問題について市が記者会見を行わない理由について
   質問 
「武蔵野市公共施設の吹きつけアスベスト問題、9/4の大雨被害など、住民の安全の面から記者会見を開催することが必要だと思うが、なぜやらないのか?記者会見を行う基準は何か?

   広報課長の答弁
臨時記者会見を行う基準はない。記者からバラバラ取材などがある場合など、いろいろ考えて適宜開催する」

   今回の吹付けアスベスト調査では市の3つの施設(四小・本宿小・中町集会所)からアスベストが発見されました。市が公表しなければその結果は誰にもわからないことなので、市議会の委員会だけに行政報告すれば済む問題ではありません。大雨被害も同様の対応でしたが、市民に不安を与えていることや、安全に関わることは、臨時の記者会見でキチンと公表するのは、行政として当然取るべき姿勢です。市役所がPRしたい時だけ記者会見を「適宜行う」やり方は、今すぐに見直すべきだと考えます。

 2)9/20(火)に与党側の市長候補者の記者会見(土屋前市長も同席)が市役所の会議室で           開催されたことについて
   
質問
「記者会見した主催者は誰か?なぜ、601会議室を利用できるのか?」
   
   広報課長の答弁
主催者が誰かは把握していない。自分は入室しても良いと言われたから会見場にいただけである。これからは直接市と関係ないことでも、広報課に相談があれば、管財課に予約するなど会議室を利用できるように対応していく」

   答弁者の広報課長は主催者も知らないようでしたが、何とも無責任な答弁です。誰が把握しているのでしょうか?  過去に市民等が市役所の会議室を使って記者会見することを拒否されたケースがあったと聞いています。ともかく上記の答弁があった以上、今後は市民が記者会見などで市の会議室を利用したい場合、チャンとした理由があれば、広報課に申し込めば利用できるというルールを、責任を持って確立してもらいたいものです(たとえ市を批判するようなテーマの場合でもそうです)。

職員共済会交付金の約6,300万円の中身について
   質問
「事前に資料請求した武蔵野市職員共済会決算資料を見ると、支出に教養娯楽費として約3,200万円、保養費として約4,500万円とある。この内容は何に支出しているのか?」

   人事課長の答弁
「教養娯楽費はスポーツ・演劇などのチケット類購入の補助に1,995万円。保養費は夏期施設の借り上げ料補助に2,400万円、H16年度までは1泊あたり1万円の宿泊補助を行っていたが、現在は廃止している。夏期施設の抽選にはずれた職員には補助を出していて、それが合計190万円。この他共済会50周年行事と退職前の職員のライフセミナーなどに行事費として合計1,190万円を支出している」

   武蔵野市から共済会への補助は水道会計を含めると約6,300万円、これに比べて共済会会員である職員からの会費の収入は約2,000万円で、補助金の比率は約76%となっています。
   今年3月の朝日新聞の調査によると、自治体の共済会や互助会への補助金は、宮城県や千葉県のゼロから、札幌市や広島市など70%を超えるところまでいろいろですが、武蔵野市は全国最高レベルをも超えています。しかも、これまで交付金の使い道について大雑把な決算書だけで認められていて、何に支出されているかが不明でした。今年資料請求して、やや詳しい資料が出てきましたが、これでもまだまだ不透明です。職員過剰厚遇のあきれた実態が明るみに出た大阪市では、今まで補助金について、部局ごとにごく大まかな決算報告しかしていなかったのを、来年からもっと分かり易くしてHPでも公開すると発表しています(減額するかどうかは不明です)。フリンジ・ベネフィットと言うより裏金に近い、こういった補助金については、支出内容をオープンにした上で、補助金額を常識的な水準にカットしなければ納税者の納得は得ることはできません。三鷹市は来年度から50%の水準に減らすと発表しましたが、武蔵野市でも第一歩として、まず50%以下に減額すべきです(3月に見直しの方向性が出された「土日手当」も、今回1日目に質問したところ、半年経った今も組合と交渉中とのことでした。もっとスピーディに結論を出すべきではないでしょうか)。

● この他の私の質問
@市長メルマガがHP上からなくなったが、行政文書としてHPに載せて保存するべき。
ACATV(パークシティ)の契約件数。経営状況が厳しいが具体的な企業努力は?
B専門委員(4名)の1年間の勤務状況と実績について。
C市報の特集号などを特定のデザイナーに委託している理由は?
D中高年齢者・障害者雇用創出事業について。給与体系はどうなっているのか?
E庁用車の購入費900万円の中身と、運営を委託化してスリムにするつもりはないのか?
F電子計算機の管理運営について。2,500万円のソフト開発費の中身を具体的に。
G「むさしのFM」に対する3,500万円(P123)の広告料の中身は?
H市民文化会館の受け付けは必要か?  などでした。

   22日の質疑は大分長くなりますので、もう1回レポートを続けたいと思います。初日に質問を全くしなかった自民の委員の内3人が質問に立ち、民生費を含めて合計20分くらいの時間を使っていました。多くの委員から質問が出た方が、決算について様々な角度から考えることができますし、ベテラン議員は味のあるなかなかいい質問をする場合もあり、参考にもなります。

                                             

   2005 年 9 月 27日(火                                                                            
 H16年度決算特別委員会(その3)・・・9/22(木)午後3:40〜午後5:20頃
(決算特別委員会メンバーはこちら)         民生費                                    

● 民生費  
   この款は決算書の中での生活福祉課、高齢者福祉課、障害者福祉課、保育園、学童クラブ、児童館などの人件費や事業費など関する部分です。総務費が終了すると答弁する行政側のメンバーは入れ替わり、それを利用して若干の休憩時間がありました。
   総務費に全体で4時間40分ほど費やし、自民以外の各委員の残り時間が残り少なかったので、民生費の質疑は2時間以内で終了しました。私の残り時間は僅か5分間でしたので、早口で質問をしましたが、答弁が煮え切らなかったり、質問に全く答えていないものもあり、少ない時間ではなかなか思うような回答を得られません。行政側にはもっと簡潔に答弁して欲しいと思いました。

主な私の質問をピックアップします。
● 民生・児童委員の現状について・・・
   
質問
「現在の民生・児童委員の定数(97人)の空き状況は?委員になりたい人がなかなかいない中、採用で工夫していることはあるか?」
 
   生活福祉課長の答弁
「現在5名の空きがある。採用については、決定は民生委員推薦会で行うことになっているが、事務局(市の職員)が前任の委員や地域で活動しているさまざまな人に当たって候補者を探しているのが実態である。しかし、候補者の名前は挙がるがいざ会って話してみると、負担が大きくやりたくないということになっているのが実状だ」
   
   H16年4月1日の段階では2名の空きだったが、今回は5名の空きがあるとのこと、後任探しが難しい傾向は今後も続くと感じます。児童虐待の多発などで、民生児童委員の役割がますます大きくなる一方、人材を見つけることが困難になってきているようです。今後、専門知識を高める研修会の開催など、人材育成の方法を変えていくことも必要ではないかと考えます。生活福祉課長の答弁はわかりやすく簡潔で、この日の中では一番良かったと思います。
 
●シルバー人材センタについて・・・
 
質問
「(今後の武蔵野市の高齢化を考えると)シルバー人材センターに今後の事業の可能性が広がると思うが、事業実績について伺う。仕事の契約相手先の公共事業者63,1%、民間事業者46,9%の中身は? 就業率64,7%とのことだが、働きたい人と仕事のミスマッチがあるのではないか? 研修などもやっていく必要があるのではないか? リサイクル部門の充実はどうか?」

   福祉保険部長の答弁
「契約相手先の公共事業者が武蔵野市役所だけかどうかは把握していない。後日、お知らせする。民間企業が依頼する仕事の内容はマンション清掃・植木の剪定などである。就業率を高める方法については、会員へ月2回くらいの説明会を行っている。仕事と会員の希望とのミスマッチがあるので、H17年度にはパソコン研修会なども始めている。リサイクルショップが増えたため、競争が厳しい」

   シルバー人材センターの契約先について、公共事業者が武蔵野市役所だけかどうか、部長が把握していないことには首を傾げました。基本的に押さえておくべき事柄だと思いますが、把握していないのは同センターをあまり重要視していないからなのでしょうか?   今後高齢者が増える中、仕事をしたいというニーズは必ず高まるはずで、それを考えれば、仕事の内容にもっとバリエーションを持たせたり、相手先の公共団体も武蔵野市だけでなく、他の自治体も視野に入れるくらいの積極性が必要ではないでしょうか。やる気になればビジネスチャンスがある分野だとも思いますが、答弁は曖昧で前向きな姿勢を感じられず、残念でした。

テンミリオンハウスの活性化について
    質問
「(昨年の決算の討論でも述べたが)テンミリオンハウスの中で利用者が増えているのはショートステイができる関三クラブである。登録者数が減っているところをもっと活性化させるような検討を行うべきではないか?」

   高齢者福祉課長の答弁
「この10月に吉祥寺本町に在宅介護支援センターを開設する。そこでショートステイ4床ができるので、ショートステイに関してはそこを利用して欲しい」

   時間がなくて突っ込めませんでしたが、私の趣旨とは全く関係ない答弁でした。昨年の決算に対する討論でも意見として述べましたが、何ら具体的なアクションにつながっていないようなので、非常に残念です。発言は正直で好感は持てるものの、質問の趣旨を取り違えて、全然別の答弁をされると本当に困ります。わざとすり替えているのではないでしょうが、他の方々にもこういったことがしばしば起こります。

この他の私の質問
@高齢者への友愛訪問を行っている日赤奉仕団自体の高齢化が進んでいるが、今後どうするのか?
A認知症発症・進行予防に関する研究事業で、32グループの内、16グループしか立ち上がっていないというが、計画が遅れている理由は?
B生活保護世帯の家賃が高くなっている背景は?

   この日は自民のT委員が「H16年度の予算の概要」の資料を元に、認知症発症・進行予防に関する研究事業について突っ込んだ質問をしていたのはとても良かったと思います。私もこの質疑を受けて、T委員のやり残した質問をすることができました。別に事前に打合わせしていなくても、それぞれがお互いの質疑を参考にして連携できるケースがあり、与野党問わず、ドンドンやっていけば、議論が一層深まっていくと考えます。
   以前からちょっと気になっていたことがあります。これまで私が議会で主張してきたテーマ(わかりやすい予算書・決算書・データ作り、大雨被害の際のHP活用、テンミリオンハウスの活性化、人口あたりの職員数多摩地区1位etc.)をご自分のオリジナルの意見のように発言する方が時々いますが、これにはちょっと違和感があります。私は他の議員の発言や主張を引用する時は、極力「他の議員も△△委員会で発言されていましたが・・・」というように、ハッキリ借用であることを明らかにしているつもりです。

                                             

   2005 年 9 月 30 日(金                                                                            
  武蔵野市長選最新情報・・・次々発生する不可解な動き                                

   まず、今日30日の新聞各紙武蔵野版で報じられた「第3の候補」出馬というニュースから。
   山本ひとみ武蔵野市議の夫で、過去何度か都議選に立候補したこともある山本あつし元市議が、昨日記者会見して市長選に立候補を表明しました。
   「反土屋というばかりでなく、土屋市政で評価できる点は継承する」などと語ったということですが、これまでずっと最も強硬に「反土屋」の立場だったはずの山本夫妻や「市民の党」からすると、全く不可解な発言です。察するに、7月の都議選で「せっかく一本化に協力して、山本ひとみ市議が立候補を取り止めたのに、何の見返りもない」という不満がくすぶっていることが背景にあるのではないでしょうか。昨晩の午後6時からの記者会見には、これまで野党候補の一本化で動いてきた市民等が大勢駆けつけてきて山本氏に詰め寄り、9時前まで大荒れだったようです。
   2年前の市長選でも、告示直前になって病気療養中とも伝えられていた、市議も5期務めた元社会党都議が急遽立候補表明するという不思議な動きがありました(H15年4月の市長選開票結果)。    前回と今回、後ろで糸を引いている人物がいるのかいないのか、いるとすれば同じなのか、真相は不明です(個人的には前回と今回の背景は違うのではないかと思っています)。
   
   順番は逆になりましたが、次の不可解な出来事は、昨日開催予定だった「市長選立候補予定者公開討論会」が、直前の27日に突如中止になったことです。理由は「偉大な土屋市政?」継承者という落合わたるさんが、「以前から同日同時刻に重要な会議が入っていて出席できない」ことだとしていますが、こんな言い訳が通るのでしょうか。真の理由は言わずもがなです。市民をあまりにも軽く見ていますし、ニーズに応えるべく、短期間に大変な思いで準備に奔走されてきた主催者(今回の場合は武蔵野青年会議所)にも失礼な話です。自民党市議の何人かは青年会議所に所属しています。彼等は本心では今回の経緯を不愉快に思っているのではないでしょうか。都議選の公開討論会は突如ケーブルテレビでの放映が中止になりましたが(詳細はこちら)、今回のことは選挙結果にどう影響するか、見守りたいと思っています。
   衆院選の時に各地で行われた「公開討論会」でも、不参加の候補者がチラホラいたようですが、有権者・国民軽視の困った動きです。是非「全員参加」「地元テレビなどで放映」「不参加の候補者は選挙で落とす」という流れを定着させたいものです。
   ところでこのニュースの余談のようなことですが、9月4日の大雨以来、なるべく朝の市内の情報を伝える時間には「むさしのFM」を聴くようにしています。29日朝8時過ぎに「本日、立候補予定者公開討論会が行なわれます」という放送がありました。27日に中止になり28日の朝刊にも出ていたわけですから、「おやっ」と思って別の情報源で確かめたところ、やはり中止に変わりありませんでした。午前9時になって改めて「むさしのFM」で「討論会は中止になりました。お間違えないように」とアナウンスしていましたが、自分たちが間違えておいて、何のお詫び・訂正もなく、「お間違えないように」とはどういうことでしょうか。その後は市議会に出かけたので聴けませんでした。前日の放送も聴いていませんが、もし訂正が遅れ、お詫びもしなかった理由が「主催者から連絡がないから」ということなら、この局は市内の出来事にも、リスナーのことも何も関心がない事になりませんか。
   聞くところによると「エフエムせたがや」や「調布FM」では、台風や大雨、地震のときには深夜でも災害情報を随時放送しているそうです(むさしのFMは音楽を流すだけ)。「むさしのFMを災害時などもっと活用せよ」と9/9に書きましたが、こんな浮世離れしたことを平然と続けているようでは、市民の認知はまだまだ遙か先になるでしょう。

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   このところ平日昼間はずっと市役所に缶詰状態になっていたので、市内の空気は今ひとつ掴めないのですが、上のような動きはあるものの、目前の市長選(10月2日告示、10月9日投票)に向けて、市民の盛り上がりはあまりないように感じます。やはり今年3回目の選挙ということで、市民には「また選挙か」という、選挙疲れの気分が充満しているのでしょうか。この分だと投票率は、先日の衆院選挙(69.54%)や2年前の市長選(50.44%)はおろか、先の都議選(43.21%)
を上回るかどうかというあたりの数字になるかも知れません。

   私は個人としても、また会派「むさしのリニューアル」としても、土屋市政の継承に反対する立場から、市長選ではむらかみ守正さんを支持し、むらかみさんの政策についても意見を出しています。

決算特別委員会のこと

   決算特別委員会のレポートはあと2日分が残っているのですが、現実には昨日9/29に市議会本会議で賛成・反対の討論が行われ、決算は認定(承認)されました。私は会派を代表して、一般会計には反対、4特別会計・水道事業会計には賛成の反対討論をしました。私の反対討論を「市議会での質問・討論」に載せましたので、ご覧頂けたらと思います。残り2日分の委員会のレポートは逐次掲載します。

 各会派・議員の決算への賛否は次の通りです。

● 一般会計の決算に賛成
自由民主クラブ・市議会市民クラブ・民主・市民ネット・市議会公明党・桜井和実

● 一般会計の決算に反対
日本共産党武蔵野市議団・むさしのリニューアル・山本ひとみ

   一般会計の決算に対して、上記のように賛否が分かれましたが、賛成多数で認定されました。水道事業会計の決算は全会一致で認定されました。