議員日記 2005年6月 |
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2005 年 6 月 3 日(金) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6月2日の一般質問と最新の市議会速報
今回、市議会本会議での私の一般質問は、14人中8番目ということで初日6/1の最後になるかと思って臨みましたが、初日は7番目の大野議員で打切られてしまい、6/2の朝一番に回され、またも予測が外れて一部の方にはご迷惑をお掛けしました。ともかく予定した日程が変更になると、ちょっと気が抜けた状態になり、集中力を維持するのが大変です。しかし、すでに9回目の一般質問となり、最初の頃より少しは慣れてきた感じがします。但し、短い持ち時間の中で、市長の長々しい答弁を論破することは困難で、今回もその点であまりうまく行きませんでしたが、毎回経験の浅さや時間のなさを言い訳にするわけにもいきません。今回は山本ひとみ議員が上手に、再質問(壇上での質問のあと、計2回、延べ10分間まで出来る質問)していたのには感心しました。いつもよりテーマ、論点を整理し、主として談合問題に絞り込んでいたのが成功した原因だったのかもしれません。10分間をうまく使って、市長の論理に具体的に反論していた点は大いに参考になりました。 市長は、野党で少数派、かつ新人議員の私などは眼中にないのかも知れませんが、率直に申し上げて、与党議員の質問に対してまで、自画自賛、開き直りが目立ち、相手の言うことに謙虚に耳を傾けるという姿勢は殆ど見えません。これは今に始まったことではありませんが、最近はますますその傾向が目立つように思います。私の具体的な質問と市長答弁の問題点については、HP上で追々書いていきたいと思います。 ◎「議長の辞職」で初めて副議長が議長席に 議長・副議長の任期は2年のため、昨日は形式的に「議長の辞職」が行われ、代わりに副議長の露木議員(民主・市民ネット)が、この2年間で初めて議長の席に座りました(私は本会議を欠席したことがないので間違いないと思います)。取り決めで色々決まっていて難しいようですが、折角副議長になったのですから、もう少し議長席に坐る機会があってもよいのではないかと感じます。 そして、実はこの日副議長に代わってから、予想外のことが起き、議場は大騒ぎとなりました。但し普通の市民には面白くも何ともないことですが、少しだけ説明します。 実は、昨日の本会議で下記の2つの特別委員会は、H17年6月までの期限で終了となるため、さらに設置期限を2年間延長することが本会議で計られました。
各委員長から報告があったのですが、2番目の委員会について、委員長が「外環道路反対特別委員会を2年間延長されたい」と諮ってしまい、それがそのまま認められそうになりました。喜んだのは過去外環道路にずっと反対してきた野党側で、皆拍手していました。もし、このまま進めば、委員会の名称に「反対」がつくことになったのですが、議会事務局がすぐに対応して、委員長が訂正したので、名称は変わりませんでした。これはちょっとした行き違いが原因だったようですが、結構本会議ではこういったハプニングの可能性があります。 手続きを一歩間違えたら後戻りできないこともあるので、「政治の世界は一寸先は闇」というのは、市議会でもあながち大げさではないのかもしれません。 ◎議長は山下倫一議員(市民クラブ)、副議長は深沢議員(民主・市民ネット)に決定 さて今日6/3の本会議では新しい議長と副議長が決まりました。朝10時に本会議が始まり、副議長の露木議員の「議長の選出を行います。暫時休憩致します」の一言でいきなり休憩に突入しました。2年前の議長決めの時は大分待たされたので覚悟していましたが、午後3時頃には自民・民主・市民クラブ・公明などの中心的な会派で調整が終わった模様で本会議が再開され、水面下で決まっていた2人がそのまま議長・副議長になりました。ご両人とも4期目でしょうか。この2役はキャリアが重視されるようで、しかも慣例で1回しかやれないようですから、自民からは今回は議長候補は出せず、他の会派に譲った形になりました。こういった議会人事は私とは関係ない次元の話ですが、これまでの田中議長(自民)が割と話がわかる方で、時に助けてもらいましたので、新しい議長の采配を注視していきたいと思っています。でも、これで後ろの席からヤジが飛んで来ないと思うとホッとします。 |
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2005 年 6 月 5 日(日) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
公費から丹羽文雄さん(名誉市民)の葬儀に100万円の弔慰金・・・
5月27日付の読売新聞(武蔵野版)で大きく報じられましたので、ご存じの方も少なくないと思います。先日百歳で亡くなられた、作家で武蔵野市名誉市民の丹羽文雄さん(不幸なことに、介護に尽力された長女の本田桂子さんは4年前先に亡くなられています)に市長・市役所交際費から60万円、議会費から40万円、計100万円の弔慰金が贈られたとのことです。 H10年には前市長の葬儀に香典200万が支出されたとして話題になり、この時は同じく読売新聞の全国版に載りました。 私が丹羽文雄さんの一件を知ったのは、質問通告書を提出したあとでしたが、急遽一般質問に意見として次のような一文を加えました。 「東京都ではH11年から交際費の支出基準を定め、名誉都民の香典は2万円と決めている。武蔵野市の市長・市役所交際費の支出基準に金額を入れて金額の上限を明確にすべきだ。」 現在武蔵野市の市長・市役所交際費の支出基準にはきちんとした金額が定まっていません(市長は「内規では大体金額は決めている」と述べたこともありますが、公表されていないので知る由もありません)。これまでも、議会で支出基準に金額を入れるようにと主張してきましたが、改めて迫りました。 市長の答弁は概略こうでした。 「名誉都民は人数が多い。地元と結びつきが強い名誉市民には前例や社会通念の範囲で、礼を失しないような妥当な額を支出している」 これまでの前例を踏襲したと言えばその通りです。過去、名誉市民や市政功労者に対して、以下のような金額が支出されています。
しかし今の世の中、サラリーマンが天引される社会保険料は毎年増えるばかり、そのくせ医療費の自己負担は重くなり、将来の年金額も減らされそうという不安が募っています。また国、地方の公務員、独立法人などの過剰な手当や滅茶苦茶な公金支出に対して、国民の見る目は一層厳しくなっています。そういう中、過去の慣例を引きずるだけでいいのでしょうか。 インターネットで検索すると、交際費の支出基準で金額を定めている自治体は、東京都のほかは茨城県牛久市くらい(名誉市民の葬儀に計65,000円)で、まだまだ少ないのは事実ですが、実際の支出例を見ると、H15年に川崎市が名誉市民の葬儀に81,500円というのがありました。一方で滝川市(北海道)が、H13年に同じく名誉市民の葬儀に100万円支出したという例も見つかりました。 「全国初、日本でもトップクラス」というのが口癖の土屋市長ですが、この分野の金額の多さでトップクラスを続けるのか、それとも東京都なみに、時代にマッチした基準を作ることができるのか、後者を求め続けながら、注目して行きたいと思います。 |
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2005 年 6 月 10 日(金) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新しい常任委員会などの所属が決定
1年ごとに変わる常任委員会と、2年ごとに変わる各種委員会等のメンバーが先日決まりました。決定の方法は、会派ごとにドント式で基数が振り分けられ、希望が重なると抽選も行われます(去年少し詳しく書きました)。大野まさき議員と会派「むさしのリニューアル」を結成したので、私は初めて総務委員と農水特別委員になることができました。新メンバーによる最初の各委員会は来週開催されます。お時間のある方は是非傍聴にお越し下さい。全市議の新しい所属は市議会のHPのこちらとこちらに掲載されています。これまで私が所属していた文教委員会の委員が今回大幅に入れ替わったのが目を引きます。私と大野議員の所属委員会の今月の開催日程は表の通りです。詳しくはこちらに出ています。
教育委員会6月定例会の傍聴 6月8日午後、教育委員会の定例会があり傍聴しました。私の他には傍聴者は誰もいませんでした。 ● 傍聴してわかったこと
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2005 年 6 月 11 日(土) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
一般質問(6月2日)の中から ・・・(その1) 武蔵野市の情報公開は進んだか?
今回の一般質問では「図書館」と「情報公開」をテーマに取り上げましたが、今日は武蔵野市の情報公開が現在どのような状況か、について一般質問の中では持ち時間の制限で伝えきれなかった情報をピックアップしてお伝えします。 H13年に情報公開条例が改正されてから約3年になります。改正された条例では第2章に「情報公開の総合的な推進」という項目が加わり、これまでの条例に比べて、行政側は市民により積極的に情報を提供すべきであることが明文化されました。しかし、この3年間、武蔵野市の情報公開の姿勢を見ていると、ホームページなどでは一部進んだ部分もありますが、重要な場面で「アレッ!」と思うことがまだまだ多い気がします。前例で物事を進めることの多いお役所の内部では常識とされていることが、市民の眼から見ると、実に奇妙で不可解に映る場合があります。今回はそんなケースをいくつか紹介します。 1)重要な委員会での発言者名がマル秘? 市の重要な審議会・委員会での委員の発言は匿名になることがあり、議事録を読んでも誰がどんな発言をしたかがわかりません。例えば、将来の施策の方向性を決める「長期計画の策定委員会」も同様です。こうした点を問われると、市長の答弁はいつも「プレッシャーを受けることなく、自由な発言を担保するために名前は公表しない。誰が言ったかではなく、何を発言し、どんな議論したかが重要だ」というものです。私は「誰が、何を発言し、どんな議論したかが重要」だと考えます。 有識者として、あるいは公募で、委員に選ばれたのですから、最初から公式の場で発言することは了解済みのはずです。市長が任命した委員が委員としてきちっとした見識を示し、積極的に役割を果たしているかなども含めて、もっとオープンにすべきではないかと考えるのですが、一向に扱い方は変わりません。その一方で、次のような随分おかしなこともあります。 2)市民の名前は公開? 市議会の常任委員会を市民が傍聴すると、名前・住所が議事録に残りますが、他の自治体では、記録に残さないところもあります(他市・区の事情については昨年6/21に少し調べたことを書きました)。一市民が委員会を聞きに行って、なぜ名前や住所のすべてを議事録にまで残す必要があるのでしょうか?全く不思議です。 また年に何回か、市内各地区で開かれる「市長と語る会」で発言した市民も同様です。議事録を読むと、市民の発言の中には、近所との法律がらみのトラブルや相談などもありますが、事前に氏名(ファーストネーム)・住所(何丁目まで)が残ることの了解を得て議事録を作成しているのでしょうか? (「市長と語る会」の議事録はこんな感じです。ごくたまに匿名希望という人もいます。詳しくは市民活動センターのページをご覧下さい)。 市長は「市長と語る会は、そのこと自体が公開されていることを誰もが了解して参加している。時にはケーブルテレビなどでも放送されているので、当然公開されるべき」と答えましたが、氏名はおろか住所まで、なぜ議事録に記録され、公開される必要性があるかについて、明確な答えはありませんでした。 委員会の委員の発言は匿名でOK(出席した委員には手当も出ます)なのに、市民だと住所まで記録されるというのでは不公平ですし、根拠が全くわかりません。個人情報保護の観点からもおかしなことで、時代にマッチした合理的なやり方に見直すべきではないでしょうか。もしも市民から、「名前を公表されたことで不利益を被った」という異議を訴えられたらどうするのでしょうか。 3)公募枠が少ない 現在進行中の「福祉三計画」関連の3つの部会では、委員の合計数が30名なのに、公募委員は3名です。 市長は答弁で「専門分野の各団体からも委員を選出している。市民、市民と言うが、市民を入れておけばよいというものではない」と言いましたが、果たして市長の言うように「常時福祉施策などに参加している各団体の人」を中心に、委員を選ぶだけで良いのでしょうか? 今の高齢化の時代、誰もが「福祉施策」については他人事ではなく、自分のこととして関心を寄せています。もっと広く意見を吸い上げるような仕組みをつくるべきではないでしょうか? 委員の決め方も、団体中心を見直すべきではないでしょうか? 現実には複数の委員会でいつも同じような顔ぶれになることが多く(今年3月の一般質問でも指摘しました)、それでは馴れ合いが生じて、本音の議論が出にくくなり、会議が形骸化するのではないかと危惧します。 4)応募した人は「たまたま手を上げた人」に過ぎないのか? 上記のことを質問しましたが、市長は「市民の代表というのは誰もいない。公募に応募した人もたまたま手を上げた人で、この人たちの意見を聞いたからと言って、市民の意見を聞いたことにならない。市としてはニーズ調査などの結果を施策に反映させている」と語りました。 三鷹市が市の基本計画を、「みたか市民プラン21会議」という375人もの大勢の市民の協働で10のテーマに分けて進めたことは有名です。こういった斬新さに比べると、自分のコントロール外の市民(つまり、よく知らない人)を、極力市政に参画させないのが土屋市政の特徴と言っていいかも知れません。市民を参加させるプロセスを省略することは、行政にとっては手間も掛からず都合が良いことかもしれません。しかし、誰もが情報を発信でき、共有もできる今の時代に、こうしたお役所主導のやり方には閉鎖性を感じると共に、アチコチに歪みが生じているのを実感します。また、積極的に応募した市民を、「たまたま手を上げた人」などと軽視したような発言をする市長の姿勢にも首を傾げます。 |
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2005 年 6 月 13 日(月) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
一般質問の中から ・・・(その2) 随分違う定数削減の実態 鳥取県と武蔵野市
前回の続きです。今回の一般質問の中で、鳥取県で実施しているHPでの職員の給与体系の公開について触れましたが、分ったことを説明します。それと関連して、武蔵野市が実施している職員の「定数削減」の実態についても述べたいと思います。 ● HPを行政側の情報提供のツールとしてもっとドンドン活用するべき 4/1付の朝日新聞や5/17付の日経新聞で、鳥取県の片山知事が県民に情報を率直に公開することの重要性を述べたり、書いたりされています。これによると、鳥取県では県民に職員の給与制度に関する情報をホームページなどですべて公開し、給与制度やその運用などを透明性の高い環境の中で改善しようとしているとのことです。実際には鳥取県は県の公報を全てHPで公開していて、平成16年12月28日付鳥取県公報号外第206号(PDFファイル)に詳しく職員給与情報が載っています。 これに対し、武蔵野市のHPではこういった行政の内部の情報はほとんど見ることができません。市報などで「職員の定数削減は順調に進んでいる」と、時々漠然とした発表されるだけでしたが、今年1月に公表された「武蔵野市行財政改革検討委員会報告書」の第2章「 スリムでやわらかい組織・人事体制」の”職員定数適正化への取り組み”の中で、「武蔵野市の人口1万人当たりの職員数は三多摩26市の平均67.0人に対し86.2人で、平均を大きく上回っている」と書かれていました。( この報告書は、公会計制度研究専門委員らが中心の委員会がまとめた、比較的客観的なレポートで、評価できる点がかなりあります)。さらに、私が入手した東京都のデータによると、次の表のような状況で、結局人口に対する職員数の割合は武蔵野市が多摩地区で1位だということがわかりました。 このことは、今年3月16日の予算特別委員会の大野議員の質疑の中で、やっと行政側から説明されました。このようなデータも議員がいちいち質問しなければ出てこないというのでは困ります。 市長はよく「HPに情報を載せたからと言って、それで良い訳ではない。やはり、市報が一番読まれている」などと発言します。デジタルデバイドなどへの配慮は行政として当然のことですが、国や他の自治体のHPの中身の充実が進み、人々の情報源として日常的に活用されている状況を見ると、市長の発言はかなり色あせて感じます。 先日出席した、武蔵野市の障害者関係団体の集まりで知り合った方々は、携帯電話でHPへアクセスをしていて、実に上手にインターネットを利用して情報を入手していました。ハンディのある方にとっては、インターネットはバリアを越えるためのツールになっていることを実感しました。また、私のまわりの年輩の方々も、ほとんどがパソコンでメールを始めていて、「今まで以上にお友達と連絡がとりやすくなった。」「何でもっと早くやらなかったのだろう」などと感想を語っています。 とにかく、市民にはプラスの情報もマイナスの情報も提供すべきです。「武蔵野市は都合の悪い情報は伏せて、都合の良いデータのみを市民に知らせる」と感じるのは私だけではないと思います。 |
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2005 年 6 月 16 日(木) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今週の委員会速報・・・(その1)総務委員会(6/13)、文教委員会(6/14)
6/13(月)から新しいメンバーによる委員会がスタートしました。委員長も替わり、メンバーもかなり入れ替わったので、傍聴する側から見ると各委員がどんな質疑をするか興味深いところです。 1)6/13(月)総務委員会 (委員の構成) 午前10:00〜午後2:00 ベテラン議員3人がズラッと並んで・・・ 初めての総務委員会だったので、委員会室に入った時、自民党の議長経験者の3委員が窓際の席に勢揃いしていたのを見た時は、ちょっと気後れしました。しかし、この日の質問者は川名委員(民主)・本間委員(共産)・与座委員(市民ク)・三宅(むさしのリニューアル)の4名だけで、自民の3委員からは陳情者への質問以外ほとんど発言がなく、少し拍子抜けしました。 H14年に組織条例の一部が変更され、それまで企画部の所管だった「組織管理・定数管理」などが総務部に統括されたのですが、今回また議案が出され、元の企画政策室(市長直属の部署)に戻りました。これまでの仕組みではどこがまずかったのかについて、明確な説明はありませんでした。3年も経たない内にコロコロと組織をいじることに、現在の武蔵野市のシステム自体の問題があるように感じます。 (主な審議内容) ・市長提出議案4件を採択しました。
・下記2本の陳情がありましたが、継続審議になりました。
・「防災安全センター設置についての行政報告」がありました。 2)6/14(火)文教委員会(委員の構成) 午前10:00〜11:50 K委員(自民)・M委員(共産)などが奮闘 2年間所属していた委員会なので、傍聴していても知らず知らずに自分も委員のような気になって真剣に聞いてしまいます。留任の委員はM委員(共産)と委員長(自民)のみですが、この日は委員全員が割と活発に発言していました。中でも目立っていたのはM委員とK委員で、M委員はいつものポーカーフェースでしぶとく行政側に迫り、K委員は上記の陳情に関連して「国私立校に通っている子どもが学童クラブに入れない理由は何か?」などポイントをついた質問で、行政側から答弁をうまく引き出し、それぞれ感心しました。 (主な審議内容) ・市長提出議案1件を採択しました。
・これまで継続となっていた陳情が1本ありましたが、今回も継続となりました。
・3件の行政報告がありました。
@とA・・・ 学力調査について、教育長の答弁は「数値に一喜一憂するのではなく、実際の授業の改善や生徒間の格差を縮めるための対策など、今後に生かす」というもので、正論だと思いました。具体的な現場の改革については「教育企画会議」がうまく機能するかどうかに掛かっている部分が大きいのではないでしょうか。教育現場がリフレッシュするように頑張って頂きたいものです。 B・・・ 都営住宅建替えで、緑町にできる11階の建物の1階部分(8号棟)に複合型施設ができることがわかりました(土地は東京都の所有、1階の建築費は武蔵野市負担)。この複合施設の総面積は650u、こどもテンミリオンハウスに220u、知的障害者通所厚生施設と児童育成広場として430uをあてるとのことです。H20年6月の竣工予定で、障害児の放課後等の育成の場としても活用していく予定との話でした。今後、どのような中身になるのか、運営母体はどう決まっていくのかなど、注視していきたいと思います。 |
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2005 年 6 月 21 日(火) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6/19武蔵野公会堂で、武蔵野青年会議所主催により、三人の都議選立候補予定者が出席して「公開討論会」が開かれ、私も傍聴しました。この様子は明日にでもレポートしたいと思います。 最近のメディアから(2)・・・ヒゲの記者にエール
5/28以来ですが、このタイトルの(2)です。一昨日6/19、事故以来2ヶ月近く経って、JR福知山線(宝塚線)はようやく運行を再開しました。世間やマスコミの関心は次第に遠のいてきた感がありますが、衝突されたマンションの住民を含む、被害者やその家族のJR西日本への不信感は一向に拭えないようです。 この事故報道でひとつ気になっていたのは、記者会見でJR西日本を追求していた大阪読売の「ヒゲの記者」が、テレビや、一部週刊誌の報道で傲慢と非難され、バッシングを受け、大阪本社社会部長が5/13にお詫びの談話を出すまでの事態になったことです。特にあちこちのブログや「2ちゃんねる」で、嬉々としての実名探しや「正義の味方ヅラをしている」などの批判が溢れていることに違和感を持ちました。(比較的冷静に批判しているブログの例) 私はニュースをチラッと見ただけですが(大阪と東京では報道量も違うと思います)、確かに「(事故当日、ボウリング大会や飲み会をしていたことが露見したことを追求する5/4の記者会見の場で)あんたらもうエエわ。社長を呼んでくれ」などと強い調子で迫っているのを見聞きしました。結果的に深夜社長が出てきて改めて謝罪していましたが、それまで担当幹部がいい加減なことばかり言って、やり過ごそうとしていたことを考えれば、当然のことだと思います。 記者の心構えとして、取材される側の心情にも配慮し、傲岸不遜にならず、冷静沈着に事実を追求することは当然です。しかし、いつも冷静沈着ばかりではなく、時には怒ったり、泣いたりすることがあってもよいと考えます。特に相手が組織ぐるみで事実をすり替えたり、ウソを言ったりしている場合には。そうでないと、なめられ、誤魔化されるばかりで、結局損をするのは読者、視聴者、国民です。 ヒゲの記者の場合、行き過ぎはあったようですが、追求すべき標的はやはり先ずJR西日本のはずです。お詫び談話の数日後、参議院に参考人として呼ばれたJR西日本垣内社長は「日勤教育、ダイヤ編成、安全対策への投資不足、利益至上主義、はいづれも事故の原因ではない」などと開き直り発言をしているのですから、手綱を緩めるのは間違いです。 大阪読売社会部は、かつて「誘拐報道」で映画にもなりましたが、数年前亡くなられた黒田清部長のもと、輝かしい実績を残したとされています。何しろ黒田氏は「新聞はなんのためにあるんや。少しでも社会をよくするためにあるんやないのか」というのがモットー(斜に構えた週刊新潮などのメディアはせせら笑うでしょうが)で、多くの読者の評価を得ましたが、自民党機関紙色を強めるナベツネ体制の中で閑職に追いやられ、部下の大谷昭宏記者(今テレビで活躍中)と共に退職するほかありませんでした。 ヒゲ記者は途中入社のようですが、正義感の強い黒田社会部の伝統を踏襲しているのかも知れません。ただ、黒田氏は一方で、大変暖かい人柄のようでした。この記者のその辺のことは分かりませんが、ともかく反省すべきは反省して、しかし初心を忘れず、再スタートしてはどうでしょうか。 |
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2005 年 6 月 22 日(水) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
都議選公開討論会(6/19)とポストに投函された「公開質問状」
6/19 午後7時〜9時、武蔵野公会堂で都議選の立候補者予定者3名による公開討論会があり、見に行きました。観客は年配の人中心に200名程度で、座席には大分空きが目立ちました。急に開催が決まったのでPR不足ということもあるでしょうが、都議選に対する市民の関心はまだ低いようです。 1)討論会の進め方 2年前の市長選の際、婦人有権者同盟主催で、市長候補2名による公開討論会がやはり開催されましたが、今回の方が討論会の進め方としては面白いと感じました。市長選候補者の討論会では、それぞれが自分の主張を述べるだけで、お互いに質問し合うことはできない仕組みでしたが、今回は他の候補者に対して質問ができるので、アドリブの即応力が要求され、見る側は各自のディベート力も観察することができました。質問を投げ掛けられるとなると、ただ自分の主張を述べるだけでは済まないので、かなり高度なテクニックが必要になります。 2時間を5つのテーマに分け、@都議会議員の役割、Aまちの防災・安全対策、B教育問題、Cまちづくり、D少子・高齢化問題や子育て支援策--- などについて、3分づつ各候補が自分の意見を述べ、次に2分間、補足説明と他の候補者への質問ができる、という仕組みでした。この後3人がアピールしたいことを2分間述べて終了しました。9時ぴったりに終了したので、コーディネーターの方の進行が正確なことに驚きました。 2)各候補者の特徴 それぞれの候補者は割と落着いて話していた印象がありました。持ち味が全く異なる3人だったので、徐々に興味が湧いてきました。私は民主党候補者支持の立場ですが、極力公平に3人の特徴をメモしてみました。勿論あくまでも個人的な感想ですので参考程度にお読み下さい。
今回のような討論会は、傍目で見るよりもずっと難しいと思います。私がこれをやれと言われたら、汗びっしょりになって、焦るばかりで到底うまくできないだろうなと感じました。そういう意味で今回の3人は、落ち着いて堂々とやり合っていて感心しました。特に、お互いに質問をし合うという仕組みは、その場で戦術を組み立てなければならないし、相手への突っ込みなど速攻的な攻撃力が求められるので、大変だと思いました。私見ですが、今後会場からの質問ができるようになれば、さらに面白くなるとも考えます。 ここまで書いてきたら、玄関の郵便受けに何か投げ込まれる音がしたので見てみると、武蔵野市の自民党及び市民クラブの市議会議員連名による、民主党候補者が落下傘候補であることを主として攻撃するビラでした。深夜の何やら怪しい動きです。落下傘候補ということは候補者本人がチラシでも明言していますし、前回(H15年)、前々回(H12年)の衆院選の、武蔵野市が含まれる東京18区の自民党候補、鳩山邦夫氏、片岡ひさのり氏は、共に落下傘候補というほかありませんでした。相手の場合だけ攻撃するのでは説得力がありません。 4年前の都議選でも、殆ど同じような内容のビラがポスティングされました。保存してありましたので並べて載せてみます。市長選でも実行された毎度お馴染みの作戦なので、賢明な市民は「またか」と思うのではないでしょうか。討論会では、せっかく小美濃氏が品の良さそうな面を少し見せていたのに、これでは逆効果かも知れません。 (今回のビラ 前回のビラ)
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2005 年 6 月 23 日(木) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
都議選立候補者の公開討論会の放送(6/21)が突然の中止に・・・アッ!! またか
昨日の日記で報じた、「都議選の立候補者予定者3名の公開討論会」は、6/21の夜にパークシティ(武蔵野三鷹ケーブルテレビ)の9chで夜10時から放送されることになっていました。 ところが、6/20になって突然放送中止になりました。当日は壇上の立候補予定者からもよく見える場内のど真ん中に、パークシティのテレビカメラが設置され、2時間ずっと収録していました。2年前の市長選の時も討論会を丸ごと放送していたので、今回も当然そうするものとと思っていました。なぜ突然中止になったのか、関係者に問い合わせてみました。 ※ [追記] この問題については6/24の読売新聞武蔵野版でも大きく報じられました。 1)パークシティ側の説明
2)武蔵野青年会議所(JC)の説明 JCには連絡がつかなかったので、民主党側に確認したところ「今回の突然の中止はパークシティ側が勝手に決めた」とJCの担当者は言っているそうです。JC自体も、放送中止については不満に思っているようだというニュアンスでした。とにかくパークシティの説明と全く食い違っています。 3)立候補予定者の話 立候補予定者の1人、松下玲子さん(民主)によると、「テレビカメラが会場に設置されていることは勿論知っていたので、当然放送されると思っていた」そうです。他の立候補予定者も同じ考えだったことは容易に想像されます。 □△○□△○□△○□△○□△○□△○□△○□△○□△○□△○□△○□△○ 以上の話を総合すると、小美濃陣営からの「フル収録・放送については了承していない」という申し入れはいかにも不自然です。立候補者は自分の主張や人柄を、できるだけ多くの人に知ってもらいたいと思うのが当然で、討論会全体が放送されることぐらい覚悟して出席している筈です。 昨日も書きましたが、討論会では3人ともそれなりに持ち味を発揮して、ハッキリした優劣はつかなかったと思います。ただ新人2人から現職への質問が多く(ある程度そうなるのは自然だと思います)、それに対する反撃がやや弱かったこと、「都議の海外視察」について、初めて聞いた人はビックリした、などということはあったかも知れませんが、放送されたら困るほどのことではありませんでした。陣営内に余程発言力の強い、心配性の人がいて、強引に中止させたということでしょうか。 6/21深夜投げ込まれていた13名の武蔵野市議連名によるビラには、小美濃氏の後援会である東京・新世紀委員会は「徹底した情報公開を行う立場である」と書かれていますが、今回のことはこれと矛盾しませんか。それとも「徹底した情報公開」とは、このビラにあるような、「相手候補の転入・転出を徹底して調べ上げ、個人情報をばらまく」ことを指しているのでしょうか。 今回のことで思い出すのは、同じくパークシティによる、約2年前の「中学校給食の番組の放送中止」事件です。この時は中学校給食実施の是非とは別に、言論の自由に関わる問題として、市議会に真相究明を求める決議を提案しましたが、与党はともかく、番組の中で取材を受けていた人を含む、民主・市民ネットまでが採択に反対したのには、ガッカリというより、感度の鈍さにあきれてしまいました。(「中学校給食の番組の放送中止事件」の経緯については、2003/9/22の日記や激辛通信の一覧で「第1号 の3〜6ページ」 をご覧下さい ) 前回は武蔵野市では微妙な問題の「中学校給食」がテーマ、今回は選挙がテーマ、いずれも何らかの形で圧力が掛かったと考えるのが自然です。 ともかく、「パークシティ」という、三鷹市と武蔵野市をカバーし、両市が補助金も出している公共性の強いケーブルテレビ局が、2度にわたってこのような不可解な放送中止を繰り返すことに強い憤りを覚えます。公共的な放送局が制作した番組が、政治的な介入を受けて、上層部により改変させられたり、放送を中止させられたりするというのは、スケールは全く違いますが、NHKの「ETV2001特集番組改ざん問題」と構図は全く同じです。 言論の自由に関する大きな問題として、マスコミもしっかり取材して取り上げるべきではないでしょうか? 今回、討論会をテレビで見る機会を奪われた市民が一番の被害者です。
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2005 年 6 月 28 日(火) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
選挙中のホームページ更新について改めて考える
選挙期間中のHPの更新について、一昨年の総選挙の時(11/1、11/2)、昨年の参議院選挙の時(7/13)に、私なりの考えを述べました。その時から状況は何も変わっていません。総務省と国会の怠慢です(政府と与党は、急いで整備しても自分たちにメリットは少なそうだと考えて放置していると思われます)。 今回の都議選では、候補者本人やその陣営が自分のHP更新を停止することは完全に定着しているようです。公職選挙法の第142条(文書図画の頒布)、第143条(文書図画の掲示)に抵触するとの解釈でしょう。また、勝手連的に特定の候補者を応援するHP、もしくは勝手連を装うHPも、私が探した範囲では、今のところ見あたりません。 候補者ではない国会議員、自治体議員はどうでしょうか。公選法に規定はない筈です。よく「公選法に触れますので、選挙期間中はお休みにします」などと書いてあるのを見かけます。また、ご丁寧 にも訳知り顔で忠告してくれる人もいますが、「根拠は?」と聞くと答は返ってきません。 更新しない議員たちの理由は「違反になるらしいから」「何となく回りがそうしているから」、あるいはこれが一番当たっていると思いますが、「選挙にかまけて更新をサボっている」ということではないでしょうか。 アクセスが多いことで知られる、民主党の江田五月参議院議員のHPの活動日誌は、選挙期間中も毎日更新されています。それも写真入りで堂々と、都議選各選挙区での応援の様子を報告しておられ ます。唯一、候補者本人の氏名を出さないことを自らのルールとして決めているようです。優れた例だと思います。菅直人民主党前党首も毎日HPを更新しています。 反対派が異議申立てでもしてくれれば、公選法とインターネット利用のあり方について、世間の関心も盛り上がると思うのですが、どうでしょうか。 総務省の要請を受け、蒲島郁夫東大教授を座長とする「IT時代の選挙運動に関する研究会」の答申が出てから既に3年近く経ちます。内容は常識的、リーズナブルなものです(報告書要旨)。外国の物笑いにならないうちに、公選法改正につなげてほしいものです。 |
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