札幌ボルトリペア

ホイールシリンダー




ホンダのN360のホイールシリンダー、ご依頼者様がブリーダープラグ折れを修理されたものです。
元々がM8、ピッチ1.25のネジ穴をM10、ピッチ1.25に拡大したとの事。
ブレーキフルード通路の穴、ブリーダープラグ先端と密着するテーパー座面に対し
ネジ穴がずれて加工されていますね。



以下修理工程です
ブレーキフルード通路の穴を中心の基準として、ブリーダープラグの穴を作り直します。
この時点でテーパー座面、ネジ山も加工しています


ずれて加工されていたネジ穴は使えませんのでそれをカバーする大きさのネジ穴を作ります。
右画像 ネジ穴にねじ込むネジ金具です。内側外側にネジ山があります。


金具をねじ込んで固定します。締め込みとロックタイトを併用しています


修理後の状態です。元々のM8のブリーダープラグが使えるように修理しました。






スバル360のマスターシリンダー、ブレーキパイプ折れを修理しようとしたものだそうです
ネジ穴、ブレーキパイプの受け側の部品もひどく傷んでいます。



左画像 ブレーキパイプ受け側の部品を抜き取った状態です。打痕キズがあり、座面も傷んでいます
右画像 ネジ山を修復し、荒れている部分を削り落とします



ブレーキパイプの受け側部品です。
左側が部品取りの中古パーツから外したもの、
右側が今回の修理品から抜き取ったものです。だいぶ削られているのが分かります。
同形状のものを削り出しでつくることも可能ですが
いずれにしてもまともなものが一個見本に必要になります


 部品取りに使われた中古パーツです。2個目で同じものが見つかりました
NABCOの文字の有るマスターシリンダーの物が同時代、同メーカーで同じ物でした


修理後の状態です。ブレーキパイプの受け側部品も加工、調整して取り付けています。






ダイハツ コンパーノベルリーナと言う車のホイールシリンダーです
ブリーダープラグのサイズが現代の車より細く、ネジ部で6ミリです。かなり細かい作業ですが
折れ残ったブリーダープラグを取り除くことができました。


このコンパーノベルリーナのホイールシリンダーのブリーダープラグは
ネジ径が6ミリです。現在、廃盤で新品は手に入らないそうで
代替案をいくつか考え、その中で、現行車のブリーダープラグが使えるように
ホイールシリンダー側を加工するというご希望を受けました
画像上側が、トヨタ純正部品のブリーダープラグ、ネジ径は7ミリ。
下側がコンパーノ純正のブリーダープラグです。




ダイハツ ミゼットのホイールシリンダーです。
ブリーダープラグ折れにエキストラクターが折れ込んでいます


折れ込んでいたブリーダープラグを除去しました。
純正のブリーダープラグはネジ径6ミリですが
廃盤で入手できないとの事で代替品が使えるように加工しました。