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2026年度共通テスト数学/物理を解いてみた

 2026年1月17日・18日に大学入試共通テストが行われました。これを皮切りにいよいよ受験シーズン
が本格スタートするわけですが, 今回は共通テストの数学と物理を解いてみた感想をみなさんにご紹介し
たいと思います。
 まずは「数学ⅠA」から:

[数学ⅠA]
○第一問([1]数学Ⅰ: 集合 [2]数学Ⅰ: 三角比)
[1]例年だとここには計算問題がくるが, 今年は違った。特に難しいところはない。
[2]誘導にしたがって解き進めていこう。頭を使うところはない。
○第二問([1]数学Ⅰ: 2 次関数 [2]数学Ⅰ: データの分析)
[1]見慣れない問題。(2) の (ii) なら m=-2 の条件に, (3) なら b=1, 7 のときに M=0 となることに着目
しよう。
[2]これは易しい。
○第三問(数学A:幾何)
これは易しいだろう。できるだけ速く処理し, 時間を稼ぎたい。
○第四問(数学A:確率)
難しくないが, 話が込み入っているので丁寧に整理しながら解き進めていこう。
(総評)
 昨年よりもやや難程度。難問などはないが, 第二問の 2 次関数と第四問の確率はポイントを整理しなが
ら解いていく必要がある。とはいえ理系なら満点狙いのセット。高 1, 高 2 生は 70 点以上取れていれば
まずまず。

[数学ⅡB]
○第一問(数学Ⅱ:円の方程式, 領域)
簡単であろう。10 分以内に終わらせたい。
○第二問(数学Ⅱ:三角関数)
易しすぎる。これも 10 分かからない。
○第三問(数学Ⅱ:3 次関数のグラフ)
これも簡単な基本問題。10 分あれば十分。
○第四問(数学B:数列)[選択問題]
典型問題。誘導付きだが, 付いてなくても易しい。

○第五問(数学B:確率分布と統計的な推測)[選択問題]
本問が一番易しい。基本しか問うてない。
○第六問(数学C:ベクトル)[選択問題]

ベクトルを習いたての高校生が解いてちょうどよい難易度の問題。
○第七問(数学C:複素数平面)[選択問題]
難しくはないが, 本問が一番やっかい。うっかりしやすい問が 2 つある(軌跡を選択させる問題)。ここま
でで時間の貯金があるはずなので, 時間を使って丁寧に対応しよう。
(総評)
 基本的な問題ばかり。時間も余る。ケアレスミスを考慮しても 90 点は取りたい。数学ⅡBC を勉強した
ばかりの高 1, 高 2 生でも十分対応できる。現高 2 生(新高 3 生)なら 70 点は取りたいところだ。

[物理]

○第一問(各単元からの小問集合)
交流からの出題はかなりめずらしい。コンデンサーとコイルのリアクタンスが等しいので, 直列につなげ
ると打ち消し合う。問 3 はカメラ A にヒントがある。問 5 は分子 1 個の平均運動エネルギーが
(1/2)kT に等しいことに注意しよう(k はボルツマン定数)。
○第二問(運動量保存)
これは易しい。
○第三問
(A:熱力学の第一法則, 理想気体)
これは簡単であろう。

(B:波の重ね合わせ)

易しいが, 問 4 はうっかりしやすいので注意。
○第四問(ローレンツ力)
コンデンサーであるから電位差は電源と等しい。また最後の設問は問 3 との関連に注意すること(うっか
り ③ と解答しないように)。
(総評)
 物理現象の根本まで理解してないと正解できない問題が多く, その意味では力量差が出やすい出題だっ
た。加えてうっかりしやすい問題も所々にあり, 例年と比べて高得点へのハードルが高くなってしまった
(一問毎の配点も大きい)。80 点以上取れていれば十分成功だと思う(70 点台でもそこまで悪くない)。さ
すがに来年は易化するだろう。

2026年01月27日

2026年度東大入試数学を解いてみた(理科・文科)

 2026年度東大入試数学(理科・文科)を解いてみましたので, その感想をご紹介いたします。まずは理科
から。

[理科(試験時間150分)]
○第一問(数学Ⅲ:定積分の評価)
(1)難易度C(やや易)   (2)難易度S(難問)
もちろん (1) は (2) のヒントだが, それをどう生かすのか分かってもまだ道のりは険しい。せめて (1) の
区間が -1≤θ≤1 ではなく 0≤θ≤1 であればだいぶ解きやすいのだが…。
○第二問(数学A:確率 数学B:漸化式)
(1)難易度C(やや易)   (2)難易度A(やや難)
(2) は三角形のならない場合の数を a_n として漸化式をたてると解きやすい(n は偶奇に分ける必要があ
る)。決して易しい問題ではないが, 他の問題よりはだいぶマシなので, これは取りたい。
○第三問(数学Ⅱ:軌跡と領域 数学C:ベクトル)
(1)難易度B(標準)   (2)難易度SS(捨て問題)
M を通り OM に垂直な直線の通過する領域を求めることになる。媒介変数の消去の仕方が非常に悩ましい。
○第四問(数学Ⅱ:接線のなす角, 3 次曲線の性質)
(1)難易度A(やや難)   (2)難易度S(難問)
ベクトル的手法も検討したくなるが, 完全に沼る。それさえ回避できたら何とかなるだろう。
○第五問(数学Ⅱ:軌跡 数学C:偏角)
(1)難易度B(標準)   (2)難易度SS(捨て問題)
(2) はまったく無理。(1) が取れればよし。
○第六問(数学A:整数)
(1)難易度C(やや易)   (2)難易度S(難問)   (3)難易度A(やや難)
(2) の処理が悩ましい(感覚的には当り前)。帰納法の利用を考えたい。(3) は (2) の延長のような問題だ
が, 簡単ではない。
[文科(試験時間100分)]
○第一問(数学Ⅱ:放物線で囲まれた面積)
難易度B(標準)
これは易しい。落としたら不合格。
○第二問(数学A:確率 数学B:帰納法)
(1)難易度C(やや易)   (2)難易度A(やや難)
理系の第二問と同じ問題。文系受験者には難しいだろう。
○第三問(数学Ⅰ:放物線 数学Ⅱ:関数の増減)
(1)難易度A(やや難)   (2)難易度A(やや難)
易しそうにみえるが, 意外と手強い。
○第四問(数学Ⅱ:接線のなす角, 3 次曲線の性質)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度A(やや難)   (3)難易度S(難問)
理系の第四問と同じ問題だが, (1) が付け加えられている分解きやすくはなっている。
[総評・対策]
 (理科)東大の数学は毎年チェックしているが, 今年はかなり難しかった(難しすぎるといってもよい)。
この難易度だと半分が目標になるだろう。A ランク以下の問題をどれだけしっかり取れるかが勝負の分か
れ道だが…難しすぎてあまり差が付かなかったのではないか?
 (対策)先ずは基礎力の構築を急ごう。遅くとも高 2 の間には仕上げておきたい(青チャートレベルでよい
)。残りの 1 年で実践力を上げていくのだが, ここでは量よりも質を重視したい。また東大は高難度の問題
も少なくない。高校レベルを超えた内容にも積極的に挑戦していこう。思考力を徹底的に鍛えるべし!
 (文科)理系数学よりマシだが, 文系用としては厳しいと言わざるを得ない。4 つある A ランクの問題を
どれだけ解けたかが勝敗を分けただろう。
 (対策)数学Ⅲまでやる必要はないと思うが, それでもできるだけ掘り下げて, 理系学部を受験するつもり
で対策したい。ほぼ毎年このような難易度なので, 文系用の学習では手も足も出ないと思ってほしい。

2026年04月13日

2026年度京大入試数学を解いてみた(理系・文系)

 2026年度京大入試数学(理系・文系)を解いてみましたので, その感想をご紹介いたします。まずは理系
から。

[理系(試験時間150分)]

○第一問( 数学Ⅲ:曲線)
難易度B(標準)
ただグラフを描くだけ。
○第二問(数学C:空間ベクトル)
難易度B(標準)
適当に座標軸を設けると解きやすい。易しいので必ず正解すること。易しいがオススメ問題。
○第三問(数学B:帰納法)
難易度S(難問)
何をすべきか戸惑うが, n=1,2 のときを調べれば方針も立つだろう。Sランク(難問)の評価を与えたが,
手も足も出ないほどの難問ではない。オススメ問題。
○第四問(数学Ⅰ:図形の計量)
難易度S(難問)
答えはすぐにわかる。ただ満点の答案を書くとなると, 案外苦労する。
○第五問(数学Ⅲ:回転体の体積)
難易度A(やや難)
0<a≤π/2 と π/2<a<π の場合分けが必要。難しいとは思わないが, 結構面倒くさい。
○第六問(数学A:期待値の計算)
難易度C(やや易)
これは易しい。

[文系(試験時間120分)]
○第一問(数学Ⅱ:面積)
難易度B(標準)
典型問題。落とせない。
○第二問(数学C:空間ベクトル)
難易度B(標準)
理系との共通問題。理系用なら易しいが, 文系なら割と差が付いたかもしれない。
○第三問(数学A:整数)
(1)難易度B(標準)    (2)難易度A(やや難)
(1), (2) ともに p≡1 (mod 3) と p≡2 (mod 3) とに分けて考える必要がある。たとえば p=5 なら初見
問題ではないはずだが, 考え方は p=5 のときとまったく変わらない。
○第四問(数学B:Σ の計算)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度B(標準)
これは易しい。
○第五問(数学A:期待値の計算)
難易度C(やや易)
理系との共通問題。文系用としても十分易しい。

[総評・対策]
 (理系)昨年より難化。まずハッキリ易しい 1⃣, 2⃣, 6⃣ は確実に取ること。残りはどれもやっかいだが,
面倒なだけの 5⃣ は頑張って取りたい。4 完なら十分合格圏内だろう。
 (対策)まずは出来るだけ早く基礎固めを終えること(青チャートレベル)。高 1, 高 2 の間に全て終わら
せたい。その後は頻出単元を中心に多くの入試問題に当たり, レベルアップを図ろう。問題の難易度はそ
こまで高くないので, 特別なレッスンは要らない。また答案作成技術にも注力したい。普段から日本語を
交えて答案を書く訓練を怠らないように。
 (文系)例年と同程度の難易度。3⃣ はそこそこ難しいが, 他はどれも易しい。4 完が目標。
 (対策)まずは青チャートレベルの問題集をしっかりやり込もう。今年の問題に関していえば, 3⃣ 以外は
青チャートレベルである。そしてこのレベルが問題なければ, さらに上のレベル(理系用でよい)の問題集を
目指そう。ただし, 難しすぎる問題に手を出す必要はない。解答に頼らず, 自分の頭でしっかり考え抜く
姿勢が大切である。

2026年04月15日

2026年度阪大入試数学を解いてみた(理系・文系)

 2026年度阪大入試数学(理系・文系)を解いてみましたので, その感想をご紹介いたします。まずは理系
から。

[理(試験時間150分)]
○第一問(数学Ⅲ:三角形の面積の最大値)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度D(基本)
基本問題。確実に得点しよう。
○第二問(数学C:ベクトル)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度D(基本)
第一問同様基本問題。
○第三問(数学C:複素数)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度A(やや難)
a の値によって解の個数が変わる。とくに a=2 のとき重解が生じるので, そこだけ注意したい。
○第四問(数学Ⅲ:はさみうち)
(1)難易度B(標準)   (2)難易度D(基本)
(2) はもちろん (1) を使う。簡単である。
○第五問(数学A:確率)
(1)難易度C(やや易)   (2)難易度B(標準)    (3)難易度B(標準)
ただ数えるだけ。簡単。

[文系(試験時間90分)]
○第一問(数学B:数列)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度B(標準)
いかにもな文系問題。確実に得点しよう。
○第二問(数学C:ベクトル)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度D(基本)
理系との共通問題。文系受験者が解いてもまったく易しい。
○第三問(数学Ⅱ:3 次関数の最小値)
難易度B(標準)
標準的な問題集に載っているような典型問題。

[総評・対策]
 (理系)ここ数年の中で一番易しい。間違えるとしたら 3⃣ (2) で a=2 を見落とすくらいか。この難易度
だと三完では合格は難しいだろう。医学部で 90%, それ以外の学部では 80% が目標。さすがに来年度は
難化であろう。
 (対策)まずは青チャートレベルのテキストをしっかりやり込みたい。阪大は公立出身の受験生が多いが
それでも高 3 の 1 学期中には数学Ⅲを終わらせたい。夏休み以降はもう 1 ランク上の問題集を使って実
践力を養おう。今年は易しかったが, 難しい年もある。粘り強く考え抜く学習習慣が欠かせない。
 (文系)全部簡単。しっかり満点を取りたい。
 (対策)何より基本が大切。難しい問題もなくはないが, 正答率は低く差にならない。逆にBランク(標準
)やCランク(やや易)の問題を落とすと, 合格から遠ざかる。標準以下の問題を確実に解ける学力を目指そ
う。

2026年03月09日

2026年度神戸大入試数学を解いてみた(理系・文系)

 2026年度神戸大入試数学(理系・文系)を解いてみましたので, その感想をご紹介いたします。まずは理
系から。

[理系(試験時間120分)]
○第一問(数学A:確率)
(1)難易度B(標準)    (2)難易度C(やや易)   (3)難易度D(基本)   (4)難易度B(標準)
(4) は前問により c=2 が確定。あとは r(-1)=0 となるような a, b の値を求めよう。
○第二問(数学Ⅲ:グラフと面積)
(1)難易度B(標準)   (2)難易度B(標準)

普通の問題。
○第三問(数学A:整数)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度B(標準)   (3)難易度C(やや易)
m は平方数の和である。(2) は有名事実。
○第四問(数学Ⅲ:不定積分)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度D(基本)   (3)難易度B(標準)
ただ計算するだけの問題。
○第五問(数学C:媒介変数表示 数学Ⅲ:面積の最大)
(1)難易度B(標準)   (2)難易度B(標準)
(1) は α の軌跡を求めればよい。(2) は r が最大のとき三角形の高さが最大となり, したがって面積最大
となる。そのことに気づかなても, 三角形の面積を t の関数で表し増減を調べてもまったく問題ない。
[文系(試験時間80分)]
○第一問(数学Ⅱ:3 次曲線の接線)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度D(基本)   (3)難易度B(標準)
全部基本。(3) では (1) で得られた t の範囲に注意しよう。
○第二問(数学A:確率)
(1)難易度B(標準)   (2)難易度C(やや易)    (3)難易度C(やや易)   (4)難易度B(標準)
理系の第一問とほぼ同じ問題。文系でもまったく問題ないであろう。
○第三問(数学A:集合, 場合の数)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度B(標準)   (3)難易度B(標準)
見慣れない問題。とくに (3) は題意の把握に戸惑う。答えも三角形の種類により異なってくるので注意が
必要。オススメ問題。

[総評・対策]
 (理系)難しい問題は一問もなかったが, 受験生のレベルを考えたら割と実力差のつくセットだったと思
う。やはり個別試験なのだから, これくらいの難易度はほしい。目標 7 割。
 (対策)毎年難しくないが, せめて青チャートレベルのテキストはしっかりやり込もう。難問に手を出す
必要はない。標準レベルの問題に数多く当たるやり方がよいだろう。
 (文系)1⃣ は簡単。2⃣⃣ も難しくない。3⃣ は実力差が出たのではないか。1⃣, 2⃣ は確実に取りたい。
 (対策)まずは教科書及びその傍用問題集を繰り返し解いて基礎力を身につけよう。余力があれば青チャ
トをやってもよい。難しい問題は一切出ないので, 標準レベルの問題に集中して対策し, 最後に仕上げ
として赤本を解けば十分であろう。

2026年03月09日

2026年度京大物理解いてみた

 京大の理科は 2 科目 180 分 で長丁場の試験ですが, 問題文が長く時間が足りないなど, 独特の難しさが
あります。物理だけ解いてみましたので, 以下にその感想・対策を述べていきます。

物理問題Ⅰ(力学的エネルギーの保存, 質点の衝突と運動量保存, 等速円運動, ローレンツ力)
難易度C(やや易)
分野を跨いだ融合問題といった感じだが, 割と簡単ではなかろうか。

物理問題Ⅱ(電流が磁場から受ける力)
難易度B(標準)
これもそこまで難しくない。(ル) は θ の積分になるので 1/2 が付くことに注意したい。

物理問題Ⅲ(理想気体, 熱力学の第一法則, 浮力)
難易度A(やや難)
後半は変数が 2 つも出てきて混乱しやすい。 問題Ⅰ, 問題Ⅱ よりは面倒だろう。

[総評・対策]
昨年より易しい。特に問題Ⅰはかなり簡単だと思う。全体を通しても問題Ⅲがやや複雑なだけで, 目立っ
た難問はない。時間的に厳しいところはあるが, それでも 7 割は取りたい。
(対策)結果や公式を覚えて, それを当てはめる勉強だけでは全く歯が立たない(基本練習としては勿論必要
)。できる限り数学を使って, 問題の背景に迫る練習をしておきたい。また, 典型問題からの出題は少ない
。普段から大学一年レベルの物理・化学のテキストに触れて, 読解力・思考力を訓練しておきたい。

2026年04月15日