2025年度神戸大入試数学を解いてみた(理系・文系)
2025年度神戸大入試数学(理系・文系)を解いてみましたので, その感想をご紹介いたします。まずは理
系から。
[理系(試験時間120分)]
○第一問(数学Ⅱ:3 次曲線)
(1)難易度D(基本) (2)難易度B(標準)
簡単である。
○第二問(数学Ⅱ:等式不等式の証明)
(1)難易度D(基本) (2)難易度C(やや易) (3)難易度B(標準)
これも難しくない。文系用でちょうどよい難易度。
○第三問(数学Ⅲ:曲線の概形)
(1)難易度A(やや難) (2)難易度B(標準)
(1) が少し面倒。y 軸対称に気づくとだいぶ楽。(2) は易しい。
○第四問(数学C:空間ベクトル)
(1)難易度B(標準) (2)難易度B(標準) (3)難易度B(標準)
P の軌跡は平面 2x-y+z+1=0 である。オススメ問題。
○第五問(数学Ⅲ:簡単な微分方程式)
(1)難易度B(標準) (2)難易度B(標準)
難しくないが, 見慣れない単元からの出題でとまどったかもしれない。オススメ問題。
[文系(試験時間80分)]
○第一問(数学Ⅱ:3 次関数)
(1)難易度D(基本) (2)難易度D(基本) (3)難易度D(基本)
全部基本。
○第二問(数学Ⅱ:等式不等式の証明)
(1)難易度D(基本) (2)難易度D(基本) (3)難易度B(標準)
b_m=b_n ⇔ m=n であることを示そう。
○第三問(数学A:確率 数学Ⅱ:三角関数)
(1)難易度B(標準) (2)難易度B(標準) (3)難易度B(標準)
b-a または (b-a)/6 の表を書いておくと間違えにくい。文系用ならオススメ問題。
[総評・対策]
(理系)難しい問題は一問もなかったが, 受験生のレベルを考えたら割と実力差のつくセットだったと思
う。やはり個別試験なのだから, これくらいの難易度はほしい。目標 7 割。
(対策)毎年難しくないが, せめて青チャートレベルのテキストはしっかりやり込もう。難問に手を出す
必要はない。標準レベルの問題に数多く当たるのがよいだろう。
(文系)1⃣ は簡単すぎる。2⃣, 3⃣ も難しくないが, 数学の弱い受験生は苦戦したかもしれない。理系同様
割と実力差のつきやすいセットだったのではないか。
(対策)まずは教科書及びその傍用問題集を繰り返し解いて基礎力を身につけよう。余力があれば青チャ
ートをやってもよい。難しい問題は一切出ないので, 標準レベルの問題に集中して対策し, 最後に仕上げ
として赤本を解けば十分であろう。