2024年度神戸大入試数学を解いてみた(理系・文系)

 2024年度神戸大入試数学(理系・文系)を解いてみましたので, その感想をご紹介いたします。まずは理
系から。

[理系(試験時間120分)]
○第一問(数学B:漸化式 数学Ⅲ:関数の増減)
(1)難易度D(基本)    (2)難易度D(基本)   (3)難易度D(基本)
全部基本問題。
○第二問(数学Ⅰ:2 次式の判別式 Ⅱ:軌跡)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度D(基本)   (3)難易度D(基本)

文系との共通問題。文系用としても易しすぎる。
○第三問(数学A:場合の数と確率)
(1)難易度C(やや易)   (2)難易度C(やや易)   (3)難易度B(標準)
(1) と (2) は中学生でも解けるだろう。(3) は数え漏れに注意。
○第四問(数学Ⅲ:回転体の体積)
(1)難易度B(標準)   (2)難易度B(標準)   (3)難易度B(標準)
普通の問題。確実に得点したい。
○第五問(数学Ⅲ:不定積分, 面積)
(1)難易度B(標準)   (2)難易度A(やや難)
(1) は易しいが (2) は少し難しい。逆三角関数を知っていれば問題ないと思うが, 知らないと厳しいか。

[文系(試験時間80分)]
○第一問(数学Ⅱ:微分 数学B:漸化式)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度D(基本)   (3)難易度D(基本)   (4)難易度D(基本)
(5)難易度D(基本)
簡単すぎ。瞬殺。
○第二問(数学A:場合の数と確率)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度C(やや易)    (3)難易度B(標準)
理系との類似問題。めちゃくちゃ簡単だが, (3) は数え漏れに注意しよう。
○第三問(数学Ⅰ:2 次式の判別式 数学Ⅱ:軌跡)
(1)難易度D(基本)   (2)難易度D(基本)   (3)難易度D(基本)
理系との共通問題だが, 簡単すぎる。

[総評・対策]
 (理系)毎年当たり障りのない出題で, 今年も第五問の (2) 以外はすべて簡単だった。
 (対策)青チャートなどの標準レベルの問題を数多くやり込む勉強方法がよい。
 (文系)毎年簡単だが, 今年は特に簡単であった。基本問題のオンパレードで, 完答に 30 分もかからない
。いくら文系といえども満点必須の試験で, ここで失点しているようでは合格はおぼつかないであろう。
 (対策)教科書及びその傍用問題集を繰り返し解いて基礎を身に付ければ, それで十分。あとは試験前に
仕上げとして赤本を解けばよい。満点を取るつもりで対策しよう。

2024年03月15日