2026年度東大入試数学を解いてみた(理科・文科)
2026年度東大入試数学(理科・文科)を解いてみましたので, その感想をご紹介いたします。まずは理科
から。
[理科(試験時間150分)]
○第一問(数学Ⅲ:定積分の評価)
(1)難易度C(やや易) (2)難易度S(難問)
もちろん (1) は (2) のヒントだが, それをどう生かすのか分かってもまだ道のりは険しい。せめて (1) の
区間が -1≤θ≤1 ではなく 0≤θ≤1 であればだいぶ解きやすいのだが…。
○第二問(数学A:確率 数学B:漸化式)
(1)難易度C(やや易) (2)難易度A(やや難)
(2) は三角形のならない場合の数を a_n として漸化式をたてると解きやすい(n は偶奇に分ける必要があ
る)。決して易しい問題ではないが, 他の問題よりはだいぶマシなので, これは取りたい。
○第三問(数学Ⅱ:軌跡と領域 数学C:ベクトル)
(1)難易度B(標準) (2)難易度SS(捨て問題)
M を通り OM に垂直な直線の通過する領域を求めることになる。媒介変数の消去の仕方が非常に悩ましい。
○第四問(数学Ⅱ:接線のなす角, 3 次曲線の性質)
(1)難易度A(やや難) (2)難易度S(難問)
ベクトル的手法も検討したくなるが, 完全に沼る。それさえ回避できたら何とかなるだろう。
○第五問(数学Ⅱ:軌跡 数学C:偏角)
(1)難易度B(標準) (2)難易度SS(捨て問題)
(2) はまったく無理。(1) が取れればよし。
○第六問(数学A:整数)
(1)難易度C(やや易) (2)難易度S(難問) (3)難易度A(やや難)
(2) の処理が悩ましい(感覚的には当り前)。帰納法の利用を考えたい。(3) は (2) の延長のような問題だ
が, 簡単ではない。
[文科(試験時間100分)]
○第一問(数学Ⅱ:放物線で囲まれた面積)
難易度B(標準)
これは易しい。落としたら不合格。
○第二問(数学A:確率 数学B:帰納法)
(1)難易度C(やや易) (2)難易度A(やや難)
理系の第二問と同じ問題。文系受験者には難しいだろう。
○第三問(数学Ⅰ:放物線 数学Ⅱ:関数の増減)
(1)難易度A(やや難) (2)難易度A(やや難)
易しそうにみえるが, 意外と手強い。
○第四問(数学Ⅱ:接線のなす角, 3 次曲線の性質)
(1)難易度D(基本) (2)難易度A(やや難) (3)難易度S(難問)
理系の第四問と同じ問題だが, (1) が付け加えられている分解きやすくはなっている。
[総評・対策]
(理科)東大の数学は毎年チェックしているが, 今年はかなり難しかった(難しすぎるといってもよい)。
この難易度だと半分が目標になるだろう。A ランク以下の問題をどれだけしっかり取れるかが勝負の分か
れ道だが…難しすぎてあまり差が付かなかったのではないか?
(対策)先ずは基礎力の構築を急ごう。遅くとも高 2 の間には仕上げておきたい(青チャートレベルでよい
)。残りの 1 年で実践力を上げていくのだが, ここでは量よりも質を重視したい。また東大は高難度の問題
も少なくない。高校レベルを超えた内容にも積極的に挑戦していこう。思考力を徹底的に鍛えるべし!
(文科)理系数学よりマシだが, 文系用としては厳しいと言わざるを得ない。4 つある A ランクの問題を
どれだけ解けたかが勝敗を分けただろう。
(対策)数学Ⅲまでやる必要はないと思うが, それでもできるだけ掘り下げて, 理系学部を受験するつもり
で対策したい。ほぼ毎年このような難易度なので, 文系用の学習では手も足も出ないと思ってほしい。