江別等、札幌圏の心理療法
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ある意味では、心理療法を行うカウンセラーの手の内をお見せすることになるのかもしれません。対話を介して行われる心理療法は、流派を超えたところで、このような支持的(サポーティヴ)なアプローチと積極的に性格を改善して行くアプローチ、という視点から分類できるのかもしれません。
まず支持的アプローチから説明します。もしも相談者が、いま現在強い不安や抑うつの最中にあって、精神的な動揺の強い状態にあるとします。こんな場合には、心理療法によって性格を改善する以前に、まず安定を取り戻す必要があります。たとえて言えば、もろくなっている部分を保護すると同時に、比較的強い部分をよりいっそう生かして、いま吹き荒れている嵐が去るのを待つわけです。これが、支持的なアプローチです。
次に、性格を改善するアプローチです。自分のパーソナリティに何か問題があると考えられる場合、積極的にそのパーソナリティや振る舞いについて取り上げながら、改善を図って行きます。一般的に言われているのは、このアプローチには相談者の洞察力や内省力が必要だと言うことです。心理療法は長期間を要するでしょうし、見たくない自分について見つめるわけですから辛くなることもあり、ある程度の強さが備わっている必要があります。
現実のことを言えば、このように綺麗に分かれるものではありません。どんなアプローチであれ、両方の特徴を兼ね備えており、バランスの問題なのです。と言うよりも、来談される方々の多くは、精神的に不安定になっていて、なおかつ自分のパーソナリティについても「これでよいのだろうか」と少なからず悩んでいるわけです。カウンセラーとしては、両面からアプローチするのが自然なのです。
動揺した状態で心理療法を受け、ある程度精神的に回復すると終了する人もいるでしょう。ある程度回復してからも心理療法を受け続け、積極的に自分のパーソナリティ改善と取り組む人もいるでしょう。どのようにしたいかは、自分のカウンセラーと話し合えばよいのです。
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