江別等、札幌圏の心理療法
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このページは、行動療法系の心理療法について触れることにしましょう。厳密に言えば、この行動療法系と認知療法系を合わせた「認知行動療法」が世界的な主流となりつつあり、いずれ他の心理療法の流派を凌駕してしまうのかもしれません。
さて、行動療法は、精神分析、人間性心理学と並ぶ、一大領域です。刺激と反応の条件付けを基本とした学習理論を背景とする、様々な行動修正技法のことです。この行動主義の立場だと、眼に見える行動、あるいは客観的に測定可能な行動(症状も含まれるでしょう)のみ扱うので、相談者の内面である主観的体験や内的葛藤は扱いません。それぞれの(内的な)思いに触れることはせず、行動のレベルを取り上げるわけです。この意味で言うと、いわゆる心理療法とは一線を画する方法であると思います。
しかしながら、すでにお話したように、近年になって行動療法系と認知療法系の心理療法が融合して認知行動療法が台頭しつつありますから、人間の内面である「認知」も扱われることになるわけです。ハードな行動療法では人間の心、心理は「無いもの」として無視されるのですが、この領域もかなり変化しようとしています。
ここでは、認知行動療法については触れません。代表的な行動療法について少しだけ触れます。行動療法にはさまざまな種類があります。列挙すると、暴露療法(エクスポージャー)、系統的脱感作、バイオフィードバック、モデリング、トークンエコノミー、漸進的行動形成、自律訓練法、等です。学習理論に基づいて、問題のある行動を消去したり、ある行動を強化したり、苦痛な状況におかれても大丈夫なように脱感作したり、脳波をモニターしながらリラックス状態を意図的に作り出したりします。共通する目的は、行動のコントロールにあるような気がします。
私自身、自律訓練法を使ってリラクゼーションするときがあります。お香をたきながら(笑)。セルフケアの手段としても役に立つでしょう。この行動療法は、話したい、とにかく誰かに話を聞いてほしいと言う相談者には向かないでしょうが、科学的な根拠を重視した、一定の効果が認められる技法です。私とは対極にある流派ですが、無視することが出来ない技法であるのは確かなことです。
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