江別等、札幌圏の心理療法
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このページは、ベックの認知療法と、エリスの理性感情(情動)行動療法について触れることにしましょう。認知行動療法と名づけられた心理療法のジャンルに含めてもよいのでしょうが、独立させることにしました。
まずベックの認知療法です。この心理療法の基本的な考え方は、物事の感じ方は内的な認知によって決まってくるわけだから、その認知の歪みを修正すれば快方に向かうだろうと言うものです。自分ではそうしているつもりが無いのに、無意識に思い浮かぶ考えを自動思考と言います。いつもネガティヴなことを、気がつくと繰り返し思い浮かべているのがマイナス思考なのかもしれませんが、そのような思考を取り上げて、さまざまな技法を駆使しながら修正して行くのが、この認知療法です。
次は、エリスの理性感情行動療法です。この心理療法は、単純に論理療法とも呼ばれます。基本的な考え方は、やはり認知療法と似ていて、悩み苦しみは生起した出来事を受け取る際の信念(ビリーフ)によって左右されると言うものです。その信念は合理的なものではなく、事実とはかけ離れた非合理的信念(イラショナル・ビリーフ)です。このイラショナル・ビリーフを修正してラショナル・ビリーフに変化させることが、この論理療法の目指すところなのでしょう。
物事の歪んだ考え方、受け取り方、信念を変えて行けば、快方に向かうかもしれないと言う考え方です。その人の内的な認知的枠組みの変化に重点を置くわけです。自分が苦しいのは状況からくるものであって、自分の心理的な内面の問題では無いとすれば、そのような方はこの二つの心理療法には抵抗を感じるかもしれません。どちらかと言えば、責任を周囲に転嫁するのではなく、自分を責めてしまう人に向いているのかもしれません。
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