江別等、札幌圏の心理療法



札幌|のっぽろカウンセリング・トップページ >> こんなにある心理療法 (相談者向け)


芸術療法系



 心理療法と言えば、たいがいの方は言葉を介した対話式のものを連想するのかもしれません。けれども、言葉のやりとり以外を主な方法とする心理療法があります。それが、この芸術療法です。

 芸術療法にはさまざまな種類があります。絵を描く描画療法、玩具で箱庭を作る箱庭療法、音楽を媒介にした音楽療法、様々な物を制作する造形療法、さらに広げると、動作を中心とした運動療法、舞踏を取り入れたダンス・ムーブメント・セラピー(ダンス療法・舞踏療法)等がそうです。個人で行われることも、グループを単位として集団で行われることもあります。

 言葉ではどうしても表現しにくい心理的な何かを、言語以外の媒介を使って表現して行くのが、この芸術療法でもあります。誰しも、得手不得手があるはずです。内的な心理の表現や相手とのやり取りは言葉が一番と言う方、音に鋭敏な聴覚型の人、ヴィジョンに優れた視覚型の人、手の感覚が発達した触覚型の人、鼻の利く嗅覚型の人、言葉よりも身体の動きが先に出る運動型の人、本当にさまざまな人間がいます。

 内面にある苦しい葛藤を作品に表現することもあれば、葛藤とは無関係にひたすら創造活動に集中することもあるでしょう。創造と言う営みを介して、次第に苦しみを超えて行く、それがこの芸術療法なのかもしれません。かつて、自分が「死なないために」作品を作り続けると公言する芸術家がいました。その方にとっては、人生そのものが創造活動であり、死なずに生きること「すなわち」創造であるようです。芸術療法という心理療法は、芸術家を養成するための手段ではありませんが、内的な苦しみを湧き出る創造性に変え、形にするためのよい手段であることに変わりありません。



関連記事


江別等、札幌圏の相談援助