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平成23年9月に四国に上陸した台風12号は、紀伊半島に甚大な被害をもたらした。和歌山県、奈良県、三重県を中心に死者と行方不明者は100人以上である。主に3県では、72時間雨量が1000㎜を超えた。奈良県上北山村で、1652㎜、十津川村1303㎜、和歌山県古座川町1103㎜、田辺市1089㎜、三重県大台町1519㎜、御浜町1036㎜であった。3日間で年間の総雨量の4~6割も降ったところもあった。進行速度が自転車なみで、長いこと台風の圏内にあり豪雨から逃れることができなかった、ここまで降ると地盤がゆるみ土砂崩れが各地で起こっている。特に山間では、水があふれ出すとあっという間に集落を呑み込んでしまう。また道路や橋も決壊し、集落が孤立する事態となった。 奈良県十津川村では、「段波」が起きていた可能性を専門家は指摘している。これは大量の土砂が川にすべり落ち水が津波のように押し寄せる現象のことのようだ。今回、山の土砂が川に流れ込んだことで対岸の住宅を一瞬のうちに呑み込んでしまった。他にまた深層崩壊も紀伊半島各地で起こったと考えられている。 こうみると、本土では雨台風による水害が怖い。険しい山々に囲まれ、長く大きな川が多い本土では、集落が勾配が急な山の麓、川沿いにあるため避難が遅れると大災害となる。情報を早めにキャッチし、ためらわずできるだけ速く安全な場所に避難することが大事となる。 沖縄でも、1959年のシャーロット台風、エマ台風で山崩れによる災害で、人命が失われたり、交通が遮断されることがあった。ただ本土に比べ、大きな河川が少なく、海までの距離が短いことや、北部を除けば山間の集落が少ないことから住宅被害の規模は小さい。 |
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