ケイ酸塩鉱物
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地球上には、様々な鉱物がありますが、大陸地殻を構成する元素の中で、 最も多いのが酸素(47.5%)で、次に多いのがケイ素(29.7%)であることからも分かるように、 鉱物の中でも、ケイ酸塩鉱物が特に多いです。 緑廉石グループの基本的な組成は、[A2][B3](SiO4)(Si2O7)O(OH) で表され、 「A」には2つの原子が入り、「B」には3つの原子が入ります。 複数が全て同じ原子の場合もあれば、全て異なる原子の場合もあり、 「A」には、Ca、Sr、Mn2+、Y、La、Ce、Nd、Pb の8種が、 「B」には、Al、Fe2+、Fe3+、Mn2+、Mn3+、Mg、V3+ の7種が入り得るため、 緑廉石グループの鉱物種は、理論上、8×8×7×7×7=21952種類存在することになります。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【ケイ酸イオン】 (01)炭素とケイ素(高1)・・・両方とも、元素の周期表では第14族に属します。 (02)二酸化炭素(中2)・・・「 CO2 」は分子式です。 (03)二酸化ケイ素(高2)・・・「 SiO2 」は組成式です。 「 CO2 」と何が違う? (04)ケイ酸イオン(高2)・・・「 SiO44- 」で表されます。 (05)ケイ酸塩(高2)・・・ケイ酸イオンを含む化合物です。 (06)アルミノケイ酸塩・・・ケイ酸塩で、一部のケイ素がアルミニウムに置き換わったものです。 (07)ケイ酸塩鉱物・・・ケイ酸塩を含む鉱物です。 ケイ素と酸素の割合で分類します。 【ケイ酸塩鉱物の種類】 (08)ネソケイ酸塩・・・(ケイ素):(酸素)= 1:4。 独立した SiO4 四面体です。 → こちら (※)造岩鉱物の「カンラン石」は、ここに含まれます。 (09)ソロケイ酸塩・・・(ケイ素):(酸素)= 2:7。 2つの四面体が1個の酸素を共有。 → こちら (10)シクロケイ酸塩・・・(ケイ素):(酸素)= 1:3。 四面体が環状に結合しています。 → こちら (11)イノケイ酸塩@・・・(ケイ素):(酸素)= 1:3。 四面体が連なった1次元の鎖状。 → こちら (※)造岩鉱物の「輝石」は、ここに含まれます。 (12)イノケイ酸塩A・・・(ケイ素):(酸素)= 4:11。 こちらは、1次元の2本鎖状。 → こちら (※)造岩鉱物の「角閃石」は、ここに含まれます。 (13)フィロケイ酸塩・・・(ケイ素):(酸素)= 2:5。 四面体が2次元の平面に展開。 → こちら (※)造岩鉱物の「雲母」は、ここに含まれます。 (14)テクトケイ酸塩・・・(ケイ素):(酸素)= 1:2。 四面体が3次元の空間に展開。 → こちら (※)造岩鉱物の「石英」「長石」は、ここに含まれます。 両者の違いは、前者はケイ酸塩で、後者はアルミノケイ酸塩です。 「地面より下」に戻る |
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