フィロケイ酸塩

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(ケイ素):(酸素)= 2:5であるケイ酸塩を「フィロケイ酸塩」と言います。

イノケイ酸塩A」と似ていますが、イノケイ酸塩は、あくまで1次元の直線状に延びており、

2次元の平面に展開するフィロケイ酸塩とは異なります。



【蛇紋岩】

化学式 Mg3Si2O5(OH)4 で表されます。 岩石の表面に、蛇のような紋様があることから命名されました。

カンラン石が水と反応すると、蛇紋岩が生じ、地質的に脆弱な構造線や断層に沿って、広く分布しています。

含水鉱物であるため、風化作用を受けやすく、脆くて崩れやすいです。

そのため、蛇紋岩で形成された地域は“地滑り地帯”となり、土木工事が難しいです。

また、登山においては、滑落事故が起こりやすくなります。

これは、蛇紋岩が、二酸化炭素を吸収して、滑石に変化する反応が生じているからかも知れません。



【カオリナイト】


粘土の主成分で、化学式は Al4Si4O10(OH)8 です。

長期間の風化作用により、花崗岩などの長石が分解することによって生成します。



【雲母】


フィロケイ酸塩鉱物は、すべて、水または水酸基(ヒドロキシ基)で水和されていますが、

水酸基以外にフッ素も含まれているものは「雲母」と呼ばれています。

鉱物がキラキラ光ることから「きらら」とも言います。



化学式 NaAl2(AlSi3O10)(OH, F)2 で表される雲母を「ソーダ雲母」と言います。

ナトリウム元素が含まれているから「ソーダ〜」ですね。



ソーダ雲母のナトリウムをカリウムに置き換えた KAl2(AlSi3O10)(OH, F)2 は「白雲母」と言います。

色が、透明〜白色〜黄色であるため、このような名前になっているのでしょう。



3価のアルミニウムが2個で、合計6価です。 2価のマグネシウムが3個でも、合計6価です。

・・・というわけで、化学式 KMg3(AlSi3O10)(OH, F)2 で表される雲母も存在し得て、「金雲母」と言います。

色が黄色っぽく、「キンキラ」の語源になっている鉱物です。



2価のマグネシウムを、2価の鉄で置き換えることも可能で、

化学式 KFe3(AlSi3O10)(OH, F)2 で表される雲母を「鉄雲母」と言います。



鉄は、2価の他に、3価にもなれます。

したがって、2価の鉄3個を、3価の鉄2個で置き換えることも可能で、

化学式 KFe2(AlSi3O10)(OH, F)2 で表される雲母も存在します。

名前を「海緑石」と言い、ヨーロッパでは、長い間、緑色顔料として利用されていました。

ジュラ紀から白亜紀にかけて堆積した緑色砂岩や、純度の低い石灰岩、チョークに含まれています。

海緑石は、堆積速度が穏やかな大陸棚だったことを示す指標になります。



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