イノケイ酸塩A

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イノケイ酸塩には、“1本鎖であるもの”と“2本鎖であるもの”の2種類があります。

“1本鎖であるもの”は、(ケイ素):(酸素)= 1:3で、「イノケイ酸塩@」を御覧ください。

ここでは、(ケイ素):(酸素)= 4:11になる“2本鎖であるもの”を見ていきます。



造岩鉱物である「角閃石」は、このグループに含まれます。

化学式:Ca2(Mg, Fe)4Al(AlSi7O22)(OH)2 で表され、マグネシウムと鉄の割合によって、名前が異なります。

鉄(U)イオンが多いと「第一鉄普通角閃石」、マグネシウムイオンが多いと「苦土普通角閃石」。

いずれも、水酸基をもつ「含水鉱物」として有名です。



【含水鉱物】


東京工業大学地球生命研究所の土屋旬準教授と、アメリカコーネル大学のマイナック・ムカジ−博士は、

地球マントル下部において安定な新しい含水鉱物である「H相」の構造と、弾性的性質を、

理論計算により解明しました(2013年)。



【H相】


マントルと中心核の境界領域まで安定に存在する可能性が強く、

地球深部における水の大循環や、プルームの発生など、地球の運動に大きな影響を及ぼすと考えられます。



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