ソロケイ酸塩

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(ケイ素):(酸素)= 2:7であるケイ酸塩を「ソロケイ酸塩」と言います。

2:7になっているのは、2つのケイ酸イオンが結合した、図のような結合になっているからです。



これを「ピロケイ酸イオン」と言います。

「−2」の酸素が7個で「−14」、「+4」のケイ素が2個で「+8」。

したがって、ピロケイ酸イオンは、6価の陰イオンとなります。



【ローソン石】・・・化学式:CaAl2(Si2O7)(OH)2・H2O


陰イオンは、ピロケイ酸イオンで「−6」、「−1」の水酸基が2個で「−2」だから、合計「−8」。

一方、陽イオンは、カルシウムイオンで「+2」、「+3」のアルミニウムイオンが2個で「+6」だから、

合計「+8」となり、陰イオンと過不足ありません。



1895年、カリフォルニア州のティブロン半島で発見されました。

発見者である、カリフォルニア大学の地質学者アンドリュー・ローソン(1861−1952)に因んで、

ローソンの教え子の大学院生により命名されたそうです。




テクトケイ酸塩」である「灰長石( CaAl2Si2O4 )」に、水分子を2つ加えたのと同じ組成。

つまり、ローソン石が分解して灰長石になるとき、かなりの量の水が出ることになります。

環太平洋火山帯の沈み込み帯で、大量の水が発生するのは、このためです。



【緑レン石類】


「ケイ酸イオン」と「ピロケイ酸イオン」の両方を含むケイ酸塩鉱物が「緑レン石類」です。

「灰レン石」「緑レン石」「褐レン石」などがあります。



「灰レン石」は、「灰」という漢字があることからも分かるように、カルシウムイオンが含まれています。

灰レン石のうち、内部にバナジウムを含むものは、「タンザナイト」と呼ばれる宝石です。

名前は「タンザニアの石」という意味です。



「緑レン石」は、灰レン石に3個あるアルミニウムイオンの1個が、鉄(V)イオンに変わったものです。

火成岩や変成岩の中に、普通に見られます。 特に「緑色片岩」に多く含まれています。



「褐レン石」は、希土類元素を多く含み、希土類元素の有用な原料です。

2013年、海洋研究開発機構と東京大学のチームが、南鳥島沖の水深5800mの海底堆積物を分析し、

世界の消費量の数百年分に相当するレアアース(希土類)を発見しました。



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