イノケイ酸塩@
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(ケイ素):(酸素)= 1:3になるケイ酸塩は、 「シクロケイ酸塩」と「イノケイ酸塩」の2種類ありますが、 ケイ酸イオンが鎖状になるものを「イノケイ酸塩」と言います。 ![]() 「イノケイ酸塩」の中に2種類あり、ここでは、1本鎖になる「イノケイ酸塩@」を見ていきます。 2本鎖になるものは「イノケイ酸塩A」にて♪ 1本鎖になるイノケイ酸塩鉱物の1つに、造岩鉱物である「輝石」があります。 輝石の1種「ヒスイ輝石」は、世界最古の産地が日本である・・・とも言われています。 【ヒスイ輝石】 日本のヒスイ文化は、世界最古のものと考えられています。 仏教の伝来とともに、ヒスイ文化が衰退したのは、 日本に仏教を広めるためには、それまでの神道的感覚を忘れさせる必要があり、 その象徴とも言えるヒスイを末梢しなければならなかったからです。 しかし、明治時代になり、近代的な価値観で、考古学・地質学が発達すると、 ヒスイの発掘が相次ぐようになり、再び、ヒスイが脚光を浴びるようになりました。 現在、ヒスイは、日本の「国石」となっており、 天然のヒスイを勝手に砕いて持ち帰ることは、違法行為になっているほどです。 ヒスイの産地として有名な糸魚川市で産出されるヒスイは、学術的(地学的)にも重要であり、 糸魚川のヒスイが生成された5億2000万年前は、 ゴンドワナ準超大陸の形成により、南中国地塊が自由に動けなくなった結果、 それに続く海洋プレートが渋滞し、沈み込みが始まった時期に相当します。 つまり、ヒスイの形成とプレートの沈み込みに、何らかの関係があるかも知れないのです。 ヒスイ輝石は、日本各地で発見されており、 各地のヒスイを調べることで、プレートの沈み込みに関して、何か情報を引き出せるかも知れません。 「地面より下」に戻る |
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