ネソケイ酸塩

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(ケイ素):(酸素)= 1:4であるケイ酸塩を「ネソケイ酸塩」と言います。



【カンラン石】


造岩鉱物である「カンラン石」は、このグループに属します。

東南アジアで栽培されている柑橘類「カンラン」に色が似ていることから命名されました。



海洋プレートが沈み込んだスラブでは、高圧環境下で熱水と反応し、

フィロケイ酸塩」である「蛇紋岩」へと変化しやすいです。

蛇紋岩は、非常に脆く、地震発生の原因になります。



ケイ酸イオンは4価の陰イオンなので、結合する陽イオンの価数は合計4です。

2価の鉄イオンが2つ結合したものを「鉄カンラン石」、

マグネシウムイオンが2つ結合したものを「苦土カンラン石」と言います。

苦土カンラン石の中で、緑色の特に美しいものは「ペリドット」と呼ばれる宝石(8月の誕生石)です。



【柘榴(ザクロ)石】


「ケイ酸イオン3つ(12価の陰イオン)に、2価の陽イオン3つと、3価の陽イオン2つ」

・・・という組成で表されるネソケイ酸塩鉱物を「柘榴(ザクロ)石」と言います。

結晶の美しいものは「ガーネット」と呼ばれる宝石です。



柘榴石で、ケイ素原子が他のものに置き換わったものを「柘榴石スーパーグループ」と言います。

2013年に確立されました。

ケイ素がバナジウムに置き換わった「バナジン酸塩鉱物」が注目されています。



【ジルコン/ハフノン】


原子番号40のジルコニウムは、4価の陽イオンになります。

ジルコニウムイオンとケイ酸イオンが結合したものを「ジルコン」と言います。

オーストラリアのジャックヒルズで、地球最古の鉱物として見つかっています。



元素の周期表で、ジルコニウムの真下にあるのは、原子番号72のハフニウムです。

ジルコニウムとハフニウムは、イオン半径がほぼ等しいので、

ジルコニウムの一部がハフニウムに置き換わりやすいです。

ジルコニウム率の高い鉱物が「ジルコン」ですが、ハフニウムの割合が高くなると「ハフノン」と呼ばれます。



ジルコンやハフノンは、「 High - κ絶縁体」として注目されています。



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