硫酸
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塩酸を生成させるのに用いる硫酸を、ハイヤーンは、どのようにして手に入れたのでしょうか? 緑礬(りょくばん)( FeSO4・7H2O )を加熱分解して、得ていました。 なぜ、ハイヤーンは、このような発想に至ったのでしょうか? 中国の「錬丹術」にヒントを得たハイヤーンが、「錬金術」に活用したようです。 ●錬丹術・・・中国の三大宗教の1つ「道教」にある、霊薬を作る方法・技術。 硫酸発明のきっかけです。 ●錬金術・・・理科(化学)で学ぶ「酸」の代表格である「硫酸」が誕生しました。 (※)硫酸の製造法は、この後、「鉛室法」「接触法」と変化していきます。 (※)高校化学で学ぶ“三大強酸”は「塩酸」「硫酸」「硝酸」です。 いずれも、中世イスラム圏の錬金術師ジャービル・ハイヤーンが発明しました。 彼は、塩酸を生成させるのに硫酸を用いましたが、硝酸を生成させるのにも硫酸を用いました。 硝酸発明のヒントになったのは、中国で発明された「火薬」です。・・・というわけで、 「錬丹術」が出現した「春秋戦国時代」以降、「火薬」が出現した「唐」までの中国史も 併せて学びましょう! ●中国の領土拡大・・・「漢」の時代には、イスラム圏と接するまでに拡大し、文化交流の足がかりに。 ●火薬・・・硝石と硫黄と炭を混ぜて作ります。 硝酸発明のきっかけになりました。 ●硝酸・・・火薬の製法がヒントになり、硝酸が誕生しました。 ●王水・・・塩酸は、16世紀まで、硝酸と混合された「王水」として用いていました。 ●硝石作り・・・硝石は、硝酸を作るために必要な原料なのですが・・・。 「酸と塩基」に戻る |
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