錬金術
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「錬金術」とは、 狭い意味で「卑金属を貴金属に変える試み」であり、 広い意味で「金属に限らず、人間の肉体や魂も含めて、様々な物質を、より完全な状態にする試み」です。 中国の錬丹術では、卑金属を貴金属に変える発想は、それほど強くなかったのですが、 錬丹術が伝わったイスラム圏では、 「水銀と硫黄の比率の違いが、辰砂の違いを生みだしている」 という考えから、 「卑金属に水銀や硫黄を適度に混ぜれば、貴金属に変えることができるのでは?」 と期待しました。 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 (※)事前に、「錬丹術」について学んでおくと良いです。 → こちら (01)ジャービル・ハイヤーン・・・中世におけるイスラム圏の錬金術師です。 三大強酸を発明しました。 (02)辰砂・・・硫化水銀を主成分とする赤色(朱色)顔料です。 (03)加熱すると・・・水銀が得られます(蒸気を冷却すれば液体として得られます)。 (04)弁柄・・・酸化鉄(V)を主成分とする赤色(丹色)顔料です。 (05)緑礬・・・弁柄の原料。 黄鉄鉱などから生成する鉄の二次鉱物です。 (06)弁柄の生成・・・緑礬を加熱分解により、弁柄が得られます。 (07)硫酸・・・緑礬から弁柄を得る化学反応式は、見方を変えると、硫酸生成の化学反応式でもあります。 「酸と塩基」に戻る |
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