硝酸

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火薬を製造するとき、硝石と硫黄を混ぜます。 → こちら

硝酸は、ハイヤーンにより、硝石に硫酸を加えることで発明されましたが、

「硝石と硫黄酸化物を反応させると、何か起こるのでは?」と考えていたのかも知れません。



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。

カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。



【濃硝酸】


(01)
硝酸の窒素原子・・・酸化数が最大の「5」なので、非常に還元されやすいです。

(02)
すなわち・・・酸化力(相手を酸化する力)が十分にあります。

(03)
銅と濃硝酸(高2)・・・高校化学で有名な化学反応式。 二酸化窒素が発生します。

(04)
不動態(高2)・・・3価の陽イオンが相手だと、“緻密な酸化被膜”により、反応が進みません。

(05)
緻密な酸化被膜・・・正体は、“コランダム構造をとった酸化物”です。

(06)
コランダム・・・酸化アルミニウムを主成分とする鉱物。 ダイヤモンドに次いで硬いです。

(07)
コランダム構造・・・3つの酸素イオンが形成する窪みに、金属陽イオンがハマったような構造です。



【希硝酸】


(08)
希硝酸(高2)・・・濃硝酸に比べて、水が豊富にあります。

(09)
すると・・・二酸化窒素が一酸化窒素に変化します。

(10)
結果として・・・希硝酸の場合は、二酸化窒素ではなく、一酸化窒素が発生します。

(11)
不動態?・・・希硝酸の場合は、「不動態形成」とは騒がれない。

(12)
理由・・・濃硝酸より酸化力が弱く、陽イオンの価数が3価にならず、2価止まりなのであろう。

(13)
疑問・・・なぜ、濃硝酸より酸化力が弱まる・・・と考えられるのだろう?



【反応の競合】


(14)
硝酸・・・強酸であり、かつ、強い酸化力をもちます。

(15)
疑問・・・「酸塩基反応」と「酸化還元反応」のどちらが起こるのだろう?



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