LEDを使ったマジック・アイの製作(その1) 


 5球スーパーなどラジオの修理をやっていると、光らないあるいは輝度の落ちたマジックアイをよく目にします。これはマジックアイが他の真空管に比べて寿命が数百時間程度と大変短い事が原因です。また現在、新品のマジックアイは大変貴重で入手が難しくなってきています。オークションで入手できるマジックアイは6E5C(ST管タイプではなくGT管タイプ)でそのままではマジックアイのソケットに差し込めません。(変換コネクターが必要となりますが、そもそもUZプラグがもう入手は不可能です。)そこで、代表的なマジックアイEZ−6E5等にそのまま差し替えが出来、寿命が半永久的なLED式の半導体式のソリッドステート・マジックアイ)を作ってみました。丁度10個のLEDを点灯できるレベルメーターIC TA7612AP (オーディオなどの出力を表示することができもの)を入手することができたので、そのままEZ−6E5と差し替えることができるようにEZ−6E5とほぼ同じ大きさにしました。まねたマジックアイは6E5Dで真ん中が赤く光る珍品で新品だと数万円以上?と言われています。中心の赤い部分を丸い金属で隠すと一般的なマイックアイ6E5の仕様になります。
なお、このLEDマジックアイは
「なんちゃってマジックアイ(R)」開発プロジェクト さんの記事を参考にし制作しました。

写真をクリックすると大きくなります。

入プリント基板の作成・UZプラグ作成
@プリント基板をカットします。円形の基板が無かったので写真のようにカットしました。これにLEDを円形に取り付けます。
A現在UZプラグは入手できなくなってしまいました。ST管のソケット部分を再利用するか自作するかです。今回は、高周波回路でも無いので写真のように自作しました。差込部分は4mmと3mmの真鍮パイプをカットして使用しています。

作成
@LEDはシーケンスに点灯するのではなく、互い違い点灯するように配線すると、マジックアイの閉じる感じが良く出ます。
ALED部プリント基板は写真のようにスズメッキ線で固定します。
Bソケット部も同等にスズメッキ線で固定します。
C感度調整用ボリュームは多回転のものでなく普通のボリュームでも問題ないと思います。多回転のもは結構価格が高いですね。(1個300〜500円もします)
D収めるケースは2重構造とし内部のケースの上部に緑色のアクリル板を張りました。LEDが程よくぼやけて見えます。
E本体を収めるケースは35mmフィルムケースを使用しました。LEDがなお一層ぼやけて見えます。

解受信時のマジックアイの状況
@はじめの3枚が6E5D使用で真ん中の赤いLEDが光ります。信号が弱い時緑のLEDが消えるので赤い部分が強調されます。
A4枚目5枚目は普通の6E5仕様です。単に真ん中の赤いLEDを隠しているだけなので、信号がない時少し赤が目立ちます。赤色LEDを取り外せばより6E5に近くなると思います。
B使用した35mmフィルムケースには底に3本の筋があります。これが丁度6E5と同じように見え中々グーですね!

改良型のLEDを使ったマジック・アイの製作(その2)

LEDを使ったマジック・アイの制作(その3)を別のページに掲載しました。

下のイラストをクリックするとそのページを表示します。


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