タイトル「日々是好局」について

終盤は直感や閃きで指す場合が往々にしてありますが、「日々是好局」も閃きでつけたタイトルです。 何か婉曲的に将棋を連想するようなタイトルを考えましたが決まらないうちに三月になっていました。それが暦に書かれた言葉を見て 「日」を「局」に変えたらの考えが瞬間的に閃いたのです。 koujitu

 暦の「日々是好日」は禅語で、たとえどのような厳しいこと、辛いことがあったとしても一日一日を よき日として受け止め、向上していくことが必要であると解釈されています。
 「日々是好局」も、将棋を指すものは勝ち負けだけではなく一局一局を師として常に高みを目指していくことが必要なのだという意味に解釈をしています。
 ようやくホームページの顔が決まったのですが、これからは身体(内容)を鍛える為に日々悩むのではないかそんな気がしています。

(2014.4.1 y.k記)

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将棋と歴史書

私の趣味は将棋と歴史書を読むことである。
特に日本史に大きな興味があり、関心が強い。当然図書館では歴史専門コーナーを徘徊することになる。 なんとなく肌寒さを感じる昨年の秋の退屈な午後、「読むなら今でしょ」と言われているような本群に出 会った。

井沢元彦氏著「逆説の日本史」全20巻である。逆説 私はこれをいつかは全巻読破したいと気にかけていたので、早速読破挑戦を決意し、現在は第8巻を熟読中である。 そして私はこの第8巻<「中世混沌編」室町文化と一揆の謎>の中で大変嬉しいことに出会ったのである。 それは日本の将棋を凄い褒め方で絶賛しているのである。

私も将棋指しのはしくれ、思わず感動し 胸のあたりが熱くなった。以下は著者の将棋に関する評論評価値である。まずタイトルが いい「将棋、この日本文化の最高峰」というふれこみでそれは将棋ファンにとってあたたかく論評されている 。

概略を説明すれば①日本の将棋は戦争ゲームではない②その理由は相手の駒を取った(捕虜)場合は即再 使用できる。③駒の名称が人でなく飛車角、金銀桂香のような物の概念であり、人と人との戦争でない物を取り 合う経済的戦いである。駒の再使用については兵士が捕虜になって素早く相手方の戦力に100%変身できるとは考 えずらいことであるが、これが日本将棋の世界に秀でたところであり、ゲームをより面白くし、複雑かつ深みのあ るものにしている。これにより人間対コンピュータの対戦で1秒間に読む手数はチェスが「10の 120乗手」に対して将 棋は「10の220乗手」となっており、名人をコンピュータ が超えるのはほど遠い状況にある。以上3点にわたる説明がなされていた。

将棋は自分の第一の趣味であり数十年、石にかじりつく思いで続けてきたが思いがけないところで後押しされ てこの時ほど嬉しく誇りに感じたことはなかった。 北海道将棋連盟名寄支部は、昭和24年に初代支部長石川義雄氏ほか大先輩方により発足し以来六十五年が経過した。現在、 プロ棋士(石田直裕四段)を輩出する支部となり、会員一丸となって努力をしていることに素晴らしい幸せを感じている。

(2014.4.7 藤田喜興士)

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名寄の将棋の話

sibutyou

今、将棋を指していると、小学六年生の頃、同級生と対戦しても負けたことがないのを思い出されます。 その頃、親が自宅を開放して沢山の将棋好きを集めて大会のようなものを開いていましたが、今思っても 自分がいつ駒の動き方を覚えたのか記憶が無ありません。中学生になって将棋ホールが出来る前後には 、駒落ちで優勝を何回かした記憶があります。

社会人になってからは、道東の紋別市では将棋が盛んでしたので、大会にはよく参加した記憶があります。(現在の道北支部対抗将棋大会の前身でしょうか?)
その頃に北海道将棋連盟名寄支部が創設され、石川義雄さんが初代支部長になりましたが、当時の名寄の大会はA・B・Cクラスが出来るほど盛 んな時期でもありました。石川支部長が私財をなげうって将棋ホールを作ったのも丁度その頃です。

その後小・中学生が将棋ホールに集まるようになりました。(その中には、幼かりし頃の加藤剛士名寄市長もいたと いうことを本人から聞いたことがあります。)その流れの中で石田直裕四段の誕生があったことは、名寄の将棋の隆成時代 があったからではないかと思われます。

それから数十年が過ぎた今、将棋ホールが無くなり、後進の養成のための練習場が無いことは残念なことです。石田直 裕四段の誕生を機に、今一度、名寄の将棋の隆成時代が来ることを願い、会員共々努力していかなければならないと思います。

(2014.5.20 吉川明男)

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