第31回児童将棋大会の参加者を募集しています!

10月27日に第7回道北子ども将棋大会(士別市)が開催されますが、その翌週の11月2日(土)には、名寄市の駅前交流プラザよろーなで、午前10時半から「第31回児童将棋大会」が開かれます。 上川北部地域の小学生を対象にした恒例の大会で、参加料は無料です。
   参加希望の方は、10月21日(月)までに名寄市児童センターへお申し込みください。(℡01654-3-3465)
   また、大会では、審判長を務める日本将棋連盟棋士 石田 直裕六段(名寄市出身)による「指導将棋」も予定しています。
   石田六段に挑戦して、プロ棋士の巧みな技を実感してください。

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   秋は将棋イベントがラッシュ! 10月の行事です

10月の将棋は、駅前交流プラザ「よろーな」で開催される「第1回小中学生将棋大会」(10/5)で始まります。
   これまで中学生が参加できる大会がありませんでしたが、今回、地元・名寄新聞社の主催で行われることになりました。
   また、翌日6日には、移動将棋教室として、市民文化センターで開催される「生涯学習フェスティバル 2024 in なよろ」に出展します。将棋の普及を目的に、将棋が初めての方に将棋の指し方や楽しみ方をお教えします。
   実戦指導も行いますので、この後で開催される小学生の将棋大会(10/29士別・11/2 寄)に向けての練習になると思います。

☆☆  名寄支部10月の行事  ☆☆

  • 10月 5日(土)   第1回小中学生将棋大会(10:00)
  • 10月 6日(日)   生涯学習市民フェスティバル2024(10:00)
  • 10月 12日(土)   第19回子ども将棋教室=石田六段指導将棋
  • 10月 13日(日)   朝日アマ地区予選(13:00)
  • 10月 19日(土)   第20回子ども将棋教室
  • 10月 19日(土)   有段者会
  • 10月 20日(日)   月例会
   〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。いずれも会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。
   〇10月27日(日)は、士別市で第7回道北子ども将棋大会が開催されます。
   参加ご希望の方は、10月11日までに道北日報社にお申し込みください(℡0165-23-3108)

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  9月例会と「小中学生将棋大会」の参加者募集中

9月の月例会は、三連休の中日の15日(日)に行われました。
   参加者は、吉田 一経3級(小5)を含めて6人でした。
吉田3級は、平成4年の4月から子ども将棋教室に通い始め、15級でスタート、六枚落ち・四枚落ち・二枚落ちを順調にクリアして、今回初めて飛香落ちの手合いで指すことになりました。
   さすがに、これまでの二枚落ちとは勝手が違いますが、持ち前の頑張りと盤数を指しこなして、次の飛落ちに進んでください。
   例会の方は、3回戦終了時点で千々石五段と吉光四段が共に全勝、最終局の直接対決を千々石五段が制しました。(成績は、次表のとおりです)

上川北部地域の小中学生を対象にした名寄新聞社杯「第1回小中学生将棋大会(10/5)」の参加者を募集しています。この大会に参加を希望される方は、事前の申し込みが必要です。9月25日(水)までに名寄新聞社(℡01654-2-1717)へ、お申し込みください。
   ここをクリックすると、名寄新聞社杯「第1回小中学生将棋大会」のポスターがご覧いただけます。

   ===9月例会の成績(9/15:駅前交流プラザ「よろーな」)===
    ハンディ戦・持時間各20分(以後30秒の秒読み)

名   前一回戦二回戦三回戦四回戦勝 敗 勝 点順 位
勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
  ①吉 川 四段   ×2×6×5×3
  ②千々石 五段   14364341
  ③吉 田 3級   ×4×5×211-310
  ④芳 岡 四段   3×2×6×51-37
  ⑤香 川 五段   ×631×43-1272
  ⑤吉 光 四段   514×23-1243

※当支部では成績を「勝ち数」「勝ち点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。



 第83期順位戦C級2組四回戦 対▲宮嶋 健太四段戦

第83期順位戦C級2組4回戦の12局が9月5日に行われ、本市出身の石田 直裕六段は、名古屋将棋対局場で宮嶋 健太四段(みやじま けんた )と対戦、107手で勝利しました。
   宮嶋四段は、岐阜県岐阜市出身。大 野八一雄七段門下で2023年10月にプロ棋士に。
   奨励会在籍中に公式棋戦に出場経験が延べ6棋戦あり(新人王戦<第52期-第54期>および加古川青流戦<第11期-第13期>)、三段ながら延べ4勝を挙げています。



初手合いの対局、宮嶋四段の先手で始まった将棋は、角換わり相早繰り銀となりました。
   昼食休憩を挟む1時間45分の長考で、宮嶋四段は、45手目に6六に角を据えました。(第1図)
   これに対して後手は、△5四金と守りの金を繰り出し、▲3六歩△同歩▲3五歩に△4三銀を用意します。
   △5四金以下、▲2二歩△同金▲7三歩成り△同桂▲7四歩△6五桂▲7三歩成り△同銀に▲5五銀と先手からの激しい攻めが続きます。

第2図は、先手が61手目に▲6三銀と打ち込み、攻めを続けた局面です。
   次に▲5四銀成△同歩▲6五銀△同歩▲7五角△3二玉に▲7六飛となれば大駒の活用が見込めます。
   第2図から後手は、△4五金とかわし、先手の飛車にプレッシャーをかけ、▲7五角には、△7七歩から▲同桂△同桂成▲同金と桂馬を捌いて、△3六金と飛車取りに金を出て幸便に横利きを止めました。

第3図は、後手が74手目に△4七金と進めて挟撃態勢を築いた局面です。
   一見、2六の桂馬がただですが,▲2六飛には△7九銀▲6九玉△7七角成が詰めろ銀取りになっています。
   実戦の進行は、▲6四角△8三飛▲7四銀成に△7九銀と王手をかけてから▲6九玉に△9三飛と逃げました。

第4図は、後手が△4五香と香を打って、先手玉の寄せに出た局面です(100手目)
   先手は、▲4六歩と中合い(4七歩は、△5八飛成から詰み)しますが、△同香▲3七玉△2五桂▲4六玉と逃げますが、△4五金打ちを見て、先手の投了となりました。(投了図)

終局時刻は、18時59分。消費時間は、▲宮嶋四段4時間21分、△石田六段3時間16分で、結果、両者ともに2勝2敗になりました。




【写真協力:日本将棋連盟】終局直後の様子



  新・小中学生将棋大会と9月の行事

台風10号の通過予報円が北海道を覆うように出されるなど、気象の変化に気の抜けない月末になりました。
   道北地方では、今年も上川北部の小学生を対象にした「道北子ども将棋大会」(士別市10/13)、「児童将棋大会」(名寄市11/2)が行われますが、このほど、新たに中学生も対象にした将棋大会が開催されることになりました。
   地元の名寄新聞社が主催する「第1回名寄新聞社杯小中学生将棋大会」(10/5)で、これまでは、中学生が参加できる大会がありませんでしたので、とても楽しみです。
   なお、大会参加には、事前の申込が必要です。(締切9月25日)
   問合せ先:㈱名寄新聞社 ℡01654-2-1717(担当:松島、長内)

☆☆  名寄支部9月の行事  ☆☆

  • 9月 7日(土)   第17回子ども将棋教室
  • 9月 7日(土)   有段者会
  • 9月14日(土)   第18回子ども将棋教室
  • 9月15日(日)   月例会
  • 9月22日(日)   アマ王将戦地区予選
   〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。いずれも会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。



   石田 直裕六段の【実戦次の一手 №33】

石田 直裕六段の「実戦次の一手」は、第80期順位戦C級2組6回戦、対星野 良生五段戦(ほしの よしたか)からの出題です。
   星野五段は、中飛車戦法に特化し「超速▲3七銀」(命名者は勝又 清和七段)の開発者とされ、第38回将棋大賞の升田幸三賞を受賞しています。
   問題図は、後手が80手目に金取りに△4七銀と打った局面です。
   「▲4五金で先手が余していそうです。次に▲4四金△同歩▲4三金以下先手が勝ちそう」(畠山 成幸八段)と言われましたが、石田五段(当時)は、別な手を指し、その局面を見た後手は、次の手を指さずに投了しました。
   その別の一手とは?

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   次の一手は、▲4一馬と入る手でした。次に▲4二銀①△同銀▲2四金△同歩▲3二馬△同玉▲2三金△同玉▲2四歩△3二玉▲2三歩成までの詰めろ(参考図)を見ています。
   
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   また、▲4二銀に②△同金も▲2三馬△同玉▲2四歩△3二玉▲2三歩成△2一玉▲2二歩△同馬▲同とまでで詰んでいます。

   
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第44期北都王位戦で 吉光 和廣四段(名寄市)が優勝

第43期北都王位戦が7月28日、午後1時から駅前交流プラザ「よろーな」で行われました。
   北都王位戦は、和寒町から中川町までの上川北部地域を発行エリアとしている北都新聞社が主催している棋戦です。
   大会には、地元名寄市をはじめ、旭川市・士別市・美深町から、小学5年生から70代までの13名が参加しました。。
   吉川 明男支部長の挨拶の後、事前に行われた組合せの抽選結果により、持ち時間20分の総平手戦4回戦リーグ形式で行われました。
   3回戦が終了した時点での全勝者は、吉光四段唯一人で、最終戦の千々石五段にも勝利して優勝、昨年(準優勝)の雪辱を果たしました。準優勝は、今田 聡五段(旭川市)、3位は、小野 健一初段(士別市)です
   全成績は次のとおりです。

===北都王位戦の成績(7/28)===
    於:駅前交流プラザ「よろーな」:総平手戦4回戦
名  前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦 勝 敗  勝 点  順 位 
 勝 敗  相 手   勝 敗  相 手  勝 敗  相 手  勝 敗  相 手 
 ①小野 初段  2×133123-1263
 ②江良 二段  ×1×341342-2196
 ③緒方 初段  42×1×2-2158
 ④吉田 4級  ×3×5×6×2
 ⑤今田 五段  ×64733-1272
 ⑥豊岡 六段  5×7483-1264
 ⑦千々石五段  86×5×92-215
 ⑧津田 1級  ×7×9×10×6
 ⑨吉光 四段  1081174-0341
 ⑩芳岡 四段  ×9×118×121-39
 ⑪佐々木二段  ×1210×9×131-38
 ⑫吉川 四段  11×13×1102-2177
 ⑬香川 五段  112×2113-1255

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。





新六段同士の対戦&名寄支部8月の行事

名寄地方も毎日暑い日が続いていましたが、ここにきて少し落ち着いてきたように感じます。
    7月23日に 東京・将棋会館で 第10期叡王戦段位別予選五段戦、佐藤 慎一六段対石田 直裕六段の対局がありました。
   石田六段は、7月18日に昇段を決め、一方の佐藤六段は、この日の午前10時から行われた星野 良生五段戦に勝利して、昇段を果たしたばかりで、本局は新六段同士の対戦になりました。
   共に居飛車党の将棋は、相掛かり戦になり、95手までで先手の佐藤六段が勝利しました。(ハイライト図)


   ☆☆名寄支部8月の行事☆☆

  • 8月 3日(土)   第15回子ども将棋教室
  • 8月 3日(土)   有段者会
  • 8月10日(土)   第16回子ども将棋教室
  • 8月11日(日)   月例会
  • 8月18日(日)   夏季大会
   〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。いずれも会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。


☆☆叡王戦段位別予選 対佐 藤慎一六段戦ハイライト図☆☆

   ハイライト図は、先手の佐藤六段が79手目に▲3三飛成りと金を取って飛車を成り込んだ局面です。
   ここで石田六段は、△4九飛成りと指しましたが、▲4四角の強手がありました。△5一玉とかわしますが、▲4一金△同玉に▲5三桂と打たれ、以下長手数の詰みとなりました。
   △4九飛成りでは、△4五飛と桂馬を取る手が指摘されていました。(以下、▲3八竜△4八銀▲4七歩△4九銀不成▲同竜に△4八金)
   序・中盤から戦いを優位に進めていた石田六段には惜しまれる一局でした。



 本市出身の石田 直裕五段が六段に昇段されました。

7月12日の朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦で岡崎 洋七段を破って、六段昇段に王手をかけていた 本市出身の石田 直裕五段は、第83期順位戦C級2組2回戦(7/18)で梶浦 宏孝七段に勝ち、六段に昇段されました。
   昇段日は、2024年7月18日、昇段理由は、五段昇段後公式戦120勝の規定によるものです。
   石田新六段は、10月12日(土)の当子ども将棋教室での指導対局と11月2日に開催予定の第31回児童将棋大会に審判長として地元・名寄市に見えられます。


===朝日杯将棋オープン戦 対岡崎 洋七段戦(7/12)===

対局は、東京・将棋会館「高雄の間」で14時から行われました。持ち時間は、各40分で使い切ると一手60秒の秒読みです。
   岡崎洋(おかざき ひろし)七段は、千葉県出身で故・平野広吉七段門下。年に数回は振り飛車も指されるが主戦は居飛車党です。
   これまでの両者の対戦成績は、石田五段の1勝0敗。本局は、岡崎七段の先手で始まり、相掛かり戦になりました。

第1図は、後手の石田五段が60手目、△4五歩と突っかけた局面。対して▲2九飛が予想されましたが、先手が▲4五同桂と応じて激しい展開になり、後手が指し易い局面に進みました。(第2図)

第2図の△3三桂打から、▲4六角△同馬▲同銀△6六角▲4七玉△2五香と後手は挟撃態勢を取り、先手も反撃しますが、88手目後手の△4五桂打を見て先手の投了となりました。(投了図)

投了図、後手玉は詰まず、先手玉は詰めろで受けても一手一手です。終局は、15時50分、勝った石田五段は、次回 伊藤 真吾六段と対戦します。

 社告 「第44期北都王位戦」

   地元の北都新聞社が主催する北都王位戦が、7月28日(日)に駅前交流プラザよろーなで開催されます。
   大会の社告が7月11付けの紙面で掲載されましたのでお知らせします。
   昨年の大会には、地元の名寄はもとより、旭川中央支部からの参加もあって盛会となりました。
   今年も広く参加を呼びかけていますので、盤上での熱戦が期待されます。
   参加には、事前の申込が必要です、7月24日までにお申し込みください。

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 第83期順位戦C級2組一回戦 対△佐藤 紳哉七段戦

第83期順位戦が6月に開幕し、本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館で佐藤 紳哉七段と対戦しました。(6/20)
   前期の順位戦で石田五段は、8勝2敗の好成績を挙げて順位を6位の好位置につけました。一方の佐藤七段も7勝3敗でフィニッシュして、順位を13位にまで押し上げています。。
   佐藤七段は、神奈川県相模原市の出身で安恵 照剛八段門下。将棋は、居飛車党で攻めの棋風。NHK将棋フォーカスでは、将棋講座「佐藤紳哉のエンジョイ将棋」(2018年4~9月)の講師を務めています。
   両者の対戦成績は、佐藤七段4勝、石田五段の1勝です。
   「佐藤は朝から気合の入った様子だった。座布団の上に両拳を突いてぐっと下を向く。まだは駒が並んでいなかったが、難解な局面を前にしているようでもあった。今年も順位戦が始まる。」(応援掲示板から)
   互いに居飛車党の本局は、相掛かりになり、総手数128手、終局が23時52分の大熱戦となりました。
   駒がぶつかり合ってからの中終盤は、目が離せない将棋でした。

第1図は、後手の△5五銀打ちに先手が85手目、▲6七香と打った局面です。後手からの△6六桂を消して手堅い一手で、6筋の空間を補強したことで、先手玉もしっかりとした印象との中継室の評。
   以下、△4五桂▲1二角△5七桂成▲同銀△7九角▲5六歩に92手目△4六桂打の歩頭桂が出ました。(第2図)

第2図、4六の地点をこじ開ける△4六桂打にこの日の将棋立会人の川上 猛七段は「良さそうな桂打ですね」。▲4六同歩に△同銀右とドリブル。以下、▲6八銀に△8八角成とすれば5五銀が助かる仕組み。秒読みの中でも佐藤七段の強さが光る」
   実戦も△8八角成まで進み、以下、▲6六桂△4四飛▲4五歩△9四飛▲9五歩△1一歩に▲5四桂打と進みました。(第3図)

第3図の石田五段が残り6分まで考えて放った▲5四桂は、後手からの△3四飛を消す歩頭桂。第2図の△4六桂に対するお返しのような一着です。
   以下、△5四同歩▲2一角成△2六桂▲4八金△3六歩と後手は、先手の▲9四歩を間に合わせる前に猛追します。

第4図は、後手が116手目、△4八金と金を取って先手玉に必至をかけた局面です。あとは後手玉が詰むかどうかです。
   既に持ち時間を使い切った石田五段ですが、ここから▲3二成香△同歩に119手目▲3四桂の王手、△5二玉▲4二飛△5三玉▲6二飛成△同玉▲5四桂△7一玉▲6二金と迫りますが△8一玉と逃げられ僅かに詰まず、この局面で石田五段の投了となりました。(投了図)

   投了図以下は、▲8二金△同玉▲9三歩成△8一玉で、王手は続きますが詰みまではないようです。
    「8三銀が最後の最後で輝くことになるとは。将棋は恐ろしい。佐藤が底力を見せた。」(中継室)
    119手目の▲3四桂に代えて、▲5四桂△5三玉▲3一馬△5四玉▲5五玉△同銀▲同歩として、7六飛の横利きを使う順で詰む筋があったと言われています。




【写真協力:日本将棋連盟】終局直後の様子



  全道将棋選手権名寄地区予選の結果と7月の行事

第81回全道将棋選手権大会の名寄地区予選が6月16日に駅前交流プラザ「よろーな」で行われ、豊岡 正起六段が7月14、15日に札幌市で開かれる全道大会への出場権を獲得しました。
   北海道新聞社と日本将棋連盟名寄支部主催の大会には、市内から40~80代の6人が出場して、持ち時間各25分、4回戦の勝ち数・勝点方式で行われました。
   4戦全勝で出場権を獲得した豊岡六段は、昨年に続いての代表です。


   ☆☆名寄支部7月の行事☆☆
  • 7月 6日(土)   第13回子ども将棋教室
  • 7月 6日(土)   有段者会
  • 7月13日(土)   第14回子ども将棋教室
  • 7月14日(日)   月例会
  • 7月28日(日)   第44期北都王位戦
   〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。いずれも会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。



名  前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦 勝 敗  勝 点  順 位 
 勝 敗  相 手   勝 敗  相 手  勝 敗  相 手  勝 敗  相 手 
 ①豊岡 六段  26534-0341
 ②芳岡 四段  ×1×4×361-310
 ③千々石五段  ×4×52×11-39
 ④香川 五段  326×53-1243
 ⑤吉光 四段  63×143-1252
 ⑥吉川 四段  ×5×1×4×2/td>


===6月例会の成績(6/2)===
名  前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦 勝 敗  勝 点  順 位 
 勝 敗  相 手   勝 敗  相 手  勝 敗  相 手  勝 敗  相 手 
 ①村山 6級  ×2×9×381-310
 ②香川 五段  13×493-1251
 ③緒方 初段  ×4×2152-219
 ④吉光 四段  352×63-1242
 ⑤芳岡 四段  6×47×32-216
 ⑥江良 二段  ×57×842-218
 ⑦吉田 4級  ×8×6×591-310
 ⑧千々石五段  ×796×13-1242
 ⑨吉川 四段  1×8×7×21-37

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 石田 直裕五段の【実戦次の一手 №32】


   石田 直裕五段の「実戦次の一手」は、ゴキゲン中飛車の開発者として知られる、近藤 正和七段との第80期順位戦からの出題です。
   戦型は、先手の近藤七段のゴキゲン中飛車に、後手石田五段は、右銀を6四まで進出、先手も歩調を合わせて銀対抗の形になりました。
   問題図は、先手が▲5五銀とぶつけた局面です。これを△同銀では▲同飛が桂取りで悪くなります。
   ここから、後手は3手一組の手順で、先手の飛車を捕獲します、その手順とは?
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   △8六飛の飛角交換から▲同歩に△5四銀と引くのがうまい手順でした、これで飛車が捕まっています。(解答図)
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   解答図からは、▲5三飛成△同金に▲6二飛と飛車を打たれますが、△5二金引▲7二飛成に△7一歩▲8二竜に△8一歩と歩を駆使して▲9一竜(参考図)と竜が使いにくい形にして、後手が反撃に転じました。
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 新棋戦「北海道ジュニア竜王戦」のお知らせ

読売新聞北海道支社と北海道支部連合会が主催する小中学生将棋大会「北海道ジュニア竜王戦」のお知らせです。
   すでにホームページで予選の案内がされている地区もありますが、上川地区は、6月29日に旭川市で予選が行われます。
   参加方法等、詳しくは、旭川中央支部のホームページをご覧ください

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 名寄支部6月の行事です

5月12日、札幌市で開催された北海道支部連合会総会の終了後、北海道神宮の直心亭で開かれている北海道研修会の見学会がありました。
   この研修会は、将棋を通して礼節を尊び心身の向上を目指す少年少女の養成を目的に日本将棋連盟が管轄して全国6地域で開催されています。
   例会は、毎月第2・第4日曜日に行われ、この日はA2~F2クラスの小学低学年から高校生まで約18人ほどが、広い和室で対局していました。
   対局は、一例会4局戦われます、会員同士の対戦のほかに他地域の研修会員とのオンライン対局や担当幹事(プロ棋士)との対戦も組まれています。
   この日の担当幹事は、広瀬 章人九段と前日に名寄の子ども将棋教室で指導対局をしていただいた石田 直裕五段でした。
   その二人を補佐するのが、副幹事で地元在住の久津知子女流三段、対局中とあって、写真撮影は出来ませんでしたが、聞けば、道央圏の子どもが多いようで、「遠来の子どもさんは、前泊したり、中には、朝、車で4時間かけて研修会場入りしています」と話されていました。

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   ☆☆名寄支部6月の行事☆☆
  • 6月 1日(土)   第11回子ども将棋教室
  • 6月 2日(日)   月例会     
  • 6月 8日(土)   第12回子ども将棋教室     
  • 6月 8日(土)   有段者会
  • 6月16日(日)   アマ名人戦地区予選
   〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 石田五段の指導対局(子ども将棋教室)

5月11日の第9回子ども将棋教室では名寄市出身の棋士、石田 直裕五段が講師を務められました。
   教室には、名寄市と士別市・美深町から年中から中1までの9名が参加してくれました。
   はじめに、大盤を使って上手△石田五段に下手の▲生徒全員が一手ずつ指す「連将棋(れんしょうぎ)」が行われました。
   手合いは六枚落ち、下手陣は、上手の玉を左右から挟み撃ちにして、最後は、上手の中段玉を村山君が▲6三馬と指して見事に詰ましました。(投了図)
   連将棋の後は、それぞれの棋力に応じた八面指しでの指導対局です、どの子も真剣な面持ちで将棋盤に向かっていました。
   終局後には、全局、石田五段からのポイント解説と感想戦も行われ、子どもたちには充実した教室になったようです。

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【節句まつり将棋大会の成績 5/5 ハンディ戦】

名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝  敗勝  点順  位
勝  敗相 手勝  敗相 手勝  敗相 手勝  敗相 手
 ①千々石五段  265×33-124
 ②吉川 四段  ×1×4×361-310
 ③緒方 2級  4×5213-1261
 ④澤田 1級  ×352×12-217
 ⑤香川 五段  63×143-125
 ⑥小川 1級  ×5×1×4×2


 第21回詰将棋解答選手権・初級戦クラス

詰将棋を”速く正確”に解く能力を競う「詰将棋解答選手権」が今春行われました。(主催:詰将棋解答選手権実行委員会)
   最高難度の問題が出題される「チャンピオン戦」が東京・大阪(3/31)で開催され、総数112名(うち棋士17名、女流棋士5名)が参加して、詰将棋解答力日本一を目指しました。
   また、4月13日には、初級戦と一般戦のクラスが全国19の会場で一斉に開催され、札幌会場には、初級戦に23名、一般戦に17名が参加されました。
   ルールは、初級戦は、1手詰から5手詰、6題(下図)を制限時間30分。一般戦は、5手詰から15手詰、6題を制限時間50分で解くというものです。
   出題は、2008年の第5回大会からは全て公募作品です。

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                  答えは▲3四竜です

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                  答えは▲2三竜△同桂▲1一金です

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                  答えは▲3三角△同玉▲1三飛成です

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                  答えは▲1三飛△同玉▲1四香△同玉▲2四金です

50305

                  答えは▲2三飛△同飛▲4二銀△同銀▲4四金です

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                  答えは▲4二飛△2三玉▲3三馬△同玉▲2二飛成です

   日本将棋連盟によると、初級戦の参加総数は625名で、全問正解は286名(札幌会場は、10名)、一般戦の参加総数は475名で、全問正解は49名でした。(札幌会場は、ゼロ)

 道北支部対抗将棋大会と5月の行事

第53回道北支部対抗将棋大会(4/21)が、稚内市東地区活動拠点センターで開かれました。
   この大会は、道北の各支部が毎年持ち回りで開催しているもので、今年は、稚内支部が主催、地元・稚内市出身の中井 広恵女流六段が来賓として駆けつけてくれました。
   大会には、地元の稚内をはじめ、旭川・名寄・北見支部などから38人が参加、A、Bの2クラス(Aクラスは1チーム5人編成で3回戦、Bクラスは3人編成で4回戦)に分かれて対局し、勝ち点を争いました。
   成績は、Aクラスでは、稚内支部チームが11勝4敗(勝点3)の成績で、昨年の北見大会に続いての優勝を果たし、旭川支部チームが10勝5敗(勝点2)で準優勝となりました。
   また、Bクラスは、稚内支部B3チームが10勝2敗(勝点4)の好成績で優勝、名寄支部チームは、5勝7敗(勝点2)で4位となりました。
   運営に当たられた稚内支部の皆さん、お世話になりました。ありがとうございます。
明日からは、大型連休に入りますね、5月の子ども将棋教室は、次のとおり第2・3土曜日に変更しますのでよろしくお願いします。
   なお、11日(土)の子ども将棋教室は、地元出身棋士・石田 直裕五段による指導対局が行われます。


   ☆☆名寄支部5月の行事☆☆

  • 5月 5日(日)   節句まつり将棋大会
  • 5月11日(土)   第9回子ども将棋教室(石田五段指導対局)     
  • 5月11日(土)   有段者会
  • 5月18日(土)   第10回子ども将棋教室
  • 5月19日(日)   月例会
   〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 石田 直裕五段の【実戦次の一手 №31】

4月13日の第8回子ども将棋教室の参加者は6名でした。
   中でも、4年ぶりくらいになるでしょうか、佐竹春香・柾軌姉弟が元気な顔を見せてくれました。
   二人とも旭川の高校に通う3年生と1年生になっていました。姉の春香さんは、当教室では5級を認定され、高校のクラブは、囲碁・将棋・オセロ等のボードゲーム部に入っているとのこと。
   弟の柾軌君は、小2から小5までの児童大会で4連覇を果たした実績の持ち主、小6の時には、コロナ禍で大会が開かれず、5連覇を目指せなかったことが今でも惜しまれます。
   今春、進学した高校では将棋部に入部したそうで、「また、一から将棋に取り組みたい」と話していました。 二人には、この後のリーグ戦に参加してもらいました。
   石田 直裕五段の「実戦次の一手」は、第80期順位戦C2組第2回戦の対▲堀口一史座七戦からの出題です。
   戦型は、先手四間飛車に後手居飛車穴熊の戦い、問題図は、後手の76手目△1四香打に先手が▲1五歩と受けた局面です。控室でも好着想と言われた後手の次の一手は?

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   先手の歩切れを見込んで、△1五角と角で取るのが好手でした。
   以下、▲同銀△同香と進んで、△1九銀以下の詰めろになっています。先手は▲2五桂と跳ねて攻めつつ、3七に逃げ道を用意しましたが、△2四銀と自然に上がった手が(参考図)、またしても△1九銀▲3七玉△2八銀打▲2六玉△1七銀不成▲3七玉△2八銀引不成の詰めろになっています。
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   後手の△2四銀に対して先手は、▲4四角打△3三桂▲1四香と迫りますたが、及びませんでした。



【第8回子ども将棋教室】

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 竜王戦地区予選と4有段者会の結果

4月6日に行われた将棋教室は、最初に詰将棋を出し題、後半は、生徒さんと講師3人による二枚落ちでの対局を行いました。
   詰将棋は、1・3・5手詰ですが、短い詰将棋が確実に解けるようになると勝率が確実にアップします。日頃から簡単な詰将棋を数多く解いて駒に慣れてもらいたいですね。
   二枚落ちでの対局、吉田 一経五級(小5)との対局では、どの講師も苦戦の様子でした。吉田君は2月の将棋教室で二枚落ちを指し始めたばかり、指すほどに棋力がアップしているようで楽しみです。
   札幌で開催されるアマ竜王戦北海道大会(4/28)の名寄地区予選が4月23日に行われました。参加者は5名、4回リーグ戦の結果、千々石好弘五段が全勝で、昨年に続いて地区代表になりました。
   また、4月6日には有段者会が行われました。結果は次のとおりです。

【竜王戦地区予選の成績 3/23】

名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
 ①吉光 四段  ×25×3×41-38
 ②吉川 四段  1×3×452-2173
 ③千々石五段  42154-0341
 ④豊岡 六段  ×35213-1272
 ⑤芳岡 四段  ×1×4×3×29

【4月有段者会の成績 4/6】

名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
 ①江良 二段  ×2×65×31-39
 ②千々石五段  14364-0341
 ③香川 五段  45×213-1252
 ④芳岡 四段  ×3×26×51-39
 ⑤佐々木二段  ×6×3×141-310
 ⑥吉川 四段  51×4×22-2153

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 4月の行事&竜王戦4組ランキング戦

明後日からは新年度の4月ですね。名寄地方は、ここ数日は天気にも恵まれて、雪解けが随分と進みました。
   昨日(29日)、本市出身の石田 直裕五段は、第37期竜王戦4組ランキング戦で、高野 智史六段と対戦しました。勝った方が準々決勝進出となりますが、残念ですが惜敗、昇級者決定戦に回ることになりました。
   これで石田五段の今期の対局は、すべて終了しました。
   この時点で今期の対局数ランキングは、40局で第20位、29勝11敗で勝利数ランキングは12位、勝率ランキングは0.725で第6位と素晴らしい成績でした。引き続き来期の活躍が期待されます。
   石田五段には、5月11日の将棋教室で「指導対局」をしていただけることになりました。昨年は、四枚落ちで教えていただいた子どもたちもレベルアップしたので、次回、二枚落ちでの挑戦が楽しみです。

   ☆☆名寄支部4月の行事☆☆

  • 4月 6日(土)   第7回子ども将棋教室
  • 4月 6日(土)   4月有段者会
  • 4月13日(土)   第8回子ども将棋教室
  • 4月24日(日)   道北支部対抗将棋大会(稚内市:受付け終了)
  • 4月28日(日)   月例会

  •    〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。



    【第37期竜王戦4組ランキング戦 対▲高野智史六段戦】

    振り駒で高野六段の先手で始まった将棋は、角換わりになりました。
       第1図は、後手の石田五段が△3五歩と突き、先手が20分の考慮で▲1七角と打った局面です。
       この角打ちに対して、後手は、1時間27分の考慮で△2七角と打ちましたが、▲3五歩△5四歩▲7五歩△同歩▲7四歩△同銀▲3四歩△同銀に▲5四飛と進みました。(第2図)

    第2図からは、△4四歩▲同角△同金▲6四飛△6三銀▲4四飛△4三銀▲7四歩に△6四歩と打って、後手は、辛抱しますが、▲7三歩成△同玉▲4三飛成と先手は、桂馬と銀を手駒に加えて攻めを繋ぎました。
       局後の感想では、第1図の局面がポイントだったようで「△3五歩は▲1七角で悪化しましたか。きつかったです」(石田)と話されています。



     第82期順位戦C級2組    最終戦    △近藤 正和七段戦

    第82期順位戦C級2組の最終戦が3月12日に行われ、本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館で近藤 正和七段と 対戦しました。
       今期の順位戦、石田五段は、ここまで7勝2敗の成績、昇級候補の八番手にいます。この最終戦の結果次第では来期の順位が3位(昇級)から16位までと変動します。
       C級2組は、在籍者が多いため、通常は、前半と後半に分けて対局を消化しますが、最終戦は、同日一斉(東京14局、大阪8局、名古屋5局)に行われました。
       近藤七段は、新潟県出身。(故)原田泰夫九段門下。特に中飛車を好んで指し、2001年度には、氏が開発した「ゴキゲン中飛車」で升田幸三賞を受賞されています。
       両者の対戦成績は、石田五段の3勝0敗。順位戦で当たるのは第80期以来2回目になります。
       午前10時に近藤七段の先手で始まった将棋は、64手で千日手になり、本局は、指し直し局です。 【写真協力:日本将棋連盟】

    指し直し局は、先後を入れ替えて、14時39分から始まり、戦型は、後手の三間飛車となりました。
    消費時間は、千日手局を引き継ぎ、▲石田五段が1時間42分、△近藤七段は1時間16分になります。
       第1図は、後手の飛車を3筋から5筋に誘導してから43手目に▲3六歩と突いた局面です。
       次は、▲3五歩△同歩▲3八飛の攻めが狙いです。
       後手は、△1三香と角筋から香を逃して手を渡し、先手は▲3五歩と突いて開戦、5筋を絡めた攻防で、飛車角総交換となりまし。

    第2図は、先手が角交換で生じたスペースに歩を垂らした局面で、次の▲4五桂が厳しい狙いです。
    対局立会人の佐藤義則九段は、この垂らしについて「指した手が次々とつながっていく感覚」と感想を述べています。
       以下実戦は、後手も△5六歩と突き、▲5三歩成△同金に▲5一飛と先手は、金桂両取りと先着しました。

    第3図は、先手の桂馬を取っての▲2一飛成に後手が72手目、△5六歩と垂らした局面です。
    ▲3二竜の攻め合いは、△7九角成▲同金△5七歩成▲5二竜△8八飛成▲同金△6七とは後手も勝負形に持ち込めます。
       先手は、21分の考慮で▲6八金と引いて受けに回り、△同飛成▲同銀△5七歩成にも▲同銀とあっさり清算して、△同角成には、▲5五飛打と馬金両取りの攻防手を放ちました。

    第4図は、先手が△8八成り銀からの詰めろを防いで、87手目▲2二角と敵陣から自陣に角を利かした局面。穴熊戦で指されることの多い手筋です。
       以下、△8九成銀▲同玉△7八金打▲9九玉に、後手は△6七桂と打って、8八の地点を構わず、△7九桂成からの寄せを目指しますが、先手は、▲4六角と角を投入、△7九桂成▲同銀△同金左には間髪を入れずに97手目▲8八金を決めました。
       この8八金の着手から33分後、近藤七段は、次の手を指さずに投了を告げられました。(投了図)

    消費時間は、▲石田五段5時間6分、△近藤七段5時間18分(持ち時間は各6時間)。石田五段は、8勝2敗で今期を終えましたが、上位陣に勝者が出たため、昇級には届きませんでした。来期のご活躍を期待しています。





     石田 直裕五段の【実戦次の一手 №30】

    石田 直裕五段の「実戦次の一手」は、2月5日に行われた第32期銀河戦本戦Eブロック ▲竹内 雄悟五段戦からの出題です。
       銀河戦は、囲碁・将棋チャンネル主催の早指しテレビ棋戦。全棋士と女流棋士2名、アマ(アマ王将と凖アマ王将)を8つのブロックに分け、各ブロックでパラマス式トーナメントを行い、ブロックの最終勝ち残り者と最多勝ち抜き者各2名の計16名で決勝トーナメントを行います。
       持ち時間は各15分で、切れたら1手30秒、ただし切れてからも1分単位で合計10回の考慮時間があります。
       戦型は、先手・竹内五段の四間飛車・穴熊対後手石田五段の左美濃となり、中盤以降激しい戦いが繰り広げられました。
       問題図は、最終盤の局面、先手が▲5五角と打って、後手の△2八銀打ちからの即詰みを防いだ局面です。 (85手目)
       この5五角に対して、後手の石田五段が指した決め手は?

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    石田 直裕五段の指し手は、△1八金でした。(解答図)
    じっと香車を取りながら詰めろをかける”挟撃の手筋”。この手を見て先手の投了となりました。
       解答図(投了図)以下、▲6七角と受けても△5八銀打▲同角△同銀成りで、後手玉は詰まず先手玉は受けがありません。(参考図)
       3回戦に進んだ石田五段、次戦は、佐藤 秀司八段と対局します。

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     3月の行事と2月例会の結果

    名寄は、例年に比べると降雪量も少なく、ここ数日間は、雪ハネの必要もなくて楽な毎日になっています。
       まもなく3月になりますが、先日、稚内支部(虻川 秀人支部長)から、第53回道北支部対抗将棋大会(4/21)の案内が届きました。
       この対抗戦は、道北の各支部が毎年、持ち回りで開催している伝統のある大会です。
        2020年からコロナ禍で3年間も中断されていましたが、昨年、ようやく北見市で再開されました。
       稚内支部の皆様には、第48回大会(2016年)以来、8年ぶりの開催となりますが、よろしくお願いします。


       ☆☆名寄支部3月の行事☆☆

    • 3月 2日(土)  第5回子ども将棋教室
    • 3月 2日(土)  有段者会
    • 3月 9日(土)  第6回子ども将棋教室
    • 3月10日(日)  名寄支部名人戦
    • 3月17日(日)  月例会
    • 3月24日(日)  竜王戦地区予選

       〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。


    【第4回子ども将棋教室】






    【2月例会の成績】

    名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
    勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
     ①吉光 四段  ×253×42-2173
     ②千々石五段  13454-0341
     ③吉川 四段  ×4×2×1×5
     ④香川 五段  35×213-1252
     ⑤芳岡 四段  ×1×43×21-39

    ※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
    勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

     第82期順位戦C級2組10回戦 △徳田 拳士四段戦

    第82期順位戦C級2組10回戦が2月15日に行われ、本市出身の石田 直裕五段は、大阪の関西将棋会館で徳田 拳士四段(とくだ けんし)と対戦しました。
       今期順位戦、両者のここまでの成績は、石田五段の6勝2敗、徳田四段の5勝3敗です。
       徳田四段は、山口県周南市出身で小林 健二九段門下です。将棋の魅力について、「すべての責任が自分にあるというのがすごく好き、ミスも勝因も、全部自分が勝ち負けに直結する面白さの一つ」と語る若手棋士です。
       両者は、初手合い、石田五段にとっては、本局は、前局の山本戦と同様、総手数155手、終局が23時43分に及ぶ熱戦となりました。





    後手、徳田四段の一手損角換わりで始まった将棋。
       第1図は、先手の▲2二歩打に対して、後手が手抜きで84手目、△9八歩と打ち返した局面です。
       対局立会人の神崎 健二八段「△9八歩は渾身の勝負手ですね。▲2一歩成が王手になりますが、後手は歩が入ると9筋の香車をつり上げて、△8五桂からの詰み筋を狙うことができます。なので先手は▲2一歩成△同玉のあと▲8六歩とする方が安全かも知れません」との解説。
       実戦も▲2一歩成り△同玉に▲2二歩△3一玉を入れてから▲8六歩と突きました。

    進んで第2図は、飛車の侵入を目指す後手の△9一飛に対して、△先手が99手目、▲9六歩と中断に打った局面です。
       △9六同飛なら▲3三歩成△同金に▲5一角の筋があります。
       実戦は、△3四銀上ると攻守を織り交ぜながら粘る後手に対して、先手の▲4四角打は、6二の金取りをみせつつ、3三歩のくさびを打ち込む狙いもあります。以下、△4二桂▲6二角成△6四桂▲5三馬と進みました。

    第3図は、114手目、先手が▲5五馬と歩を払った局面です。
       難解な攻防が続いていますが、棋士室の検討陣からは「先手が厚そう」との声があります。
       後手は、△4四銀と打ち、先手の▲5六角にも△7六歩▲6七玉△5六銀▲同馬△5五桂▲5八玉△5七歩▲4八玉に攻防の△4五香が放ちましたが、先手も▲3四銀打の詰めろで迫ります。

    第4図は、白熱した終盤戦が続くなかで後手が136手目△3六歩と金取りに歩を打って、詰めろを掛けた局面ですが、先手は、▲5四桂から連続王手をかけ、153手目▲5五馬と桂を払い、以下△3七歩成に▲同馬と引いたところで後手が投了を告げました。(投了図)

    先手玉に詰みはなく、後手玉は▲4三香△3二玉▲5二飛成以下の詰めろになっています。
       勝った石田五段は、7勝2敗、徳田四段は、5勝4敗になりました。。
       3月12日に最終戦が行われます。対戦相手は、石田五段が近藤 正和七段、徳田四段は阿部 光瑠七段です。

     石田 直裕五段の【実戦次の一手 №29】

    石田 直裕五段の実戦次の一手は、1月18日に行われた第82期順位戦C級2組第9回戦、▲山本 博志五段との対局からの出題です。
       山本五段は、東京都江東区出身。小倉久史八段門下。得意戦法は三間飛車、先手番ではしばしば、初手7八飛戦法を採用していて、本局も初手に7八飛と振っています。

       午前10時から始まった本局は、総手数153手、終局が23時54分にもなる熱戦となりました。
       問題図は、先手が9筋からの端攻めを敢行、後手が△8四角と打って9五歩を支えたのに対して、先手も▲7七角と9五に数を足した局面です。(61手目)
       先手の数の攻めに対する、後手の石田五段が指した一手は?、参考になる手筋です。

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    石田 直裕五段の指し手は、△8六歩の突き捨てでした。(解答図)
    (1)▲8六同歩と取らせれば、▲9五香△同香▲同角の狙いを消すことができ(2)▲8六同角は△9六歩▲同香△9五歩▲同香△同香▲同角に△4八角成~△8七飛成で竜を作る筋が生じます。

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    実戦は、▲同角△9六歩▲同香△9五歩▲同香△同角▲9二歩(67分の長考)△同香▲5五歩△9四歩と進みました。(参考図)

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