生涯学習フェスティバル & 10月の行事です

9月最後の将棋イベントは、名寄市民文化センターで行われた、市主催「生涯学習フェス」での移動将棋教室(9/25)でした。
   将棋の普及を目的に毎回参加をしていますが、今回も小学生を中心にたくさんの子どもさんが来てくれました。。
   この日は、初めて将棋の駒にふれる子が多かったようで、それでも支部の会員に駒の動かし方を教えてもらうと、さっそく将棋を指し始めるなど、物覚えの早さには驚かされました。
   午前10時からの4時間でしたが、将棋教室の生徒さんの参加もあり、士別・名寄での将棋大会に向けての格好の練習の場になったようです。
   この中には、9月23日に札幌で行われた「テーブルマークこども大会」で、3戦全勝で予選を突破、本戦の決勝トーナメントでも勝ち上がって、ベストエイト入りと健闘した、緒方 柊平君(下川小5年)も見えて、支部会員 に得意戦法で挑んでいました。
   緒方君は「ベストエイトも嬉しいけれど、まじかに羽生九段と藤井竜王を見られたのが最高でした」と話していました。


   ☆☆名寄支部10月の行事☆☆

  • 10月1日(土)   第15回子ども将棋教室(10時~)
  • 10月1日(土)   有段者会(13時~)
  • 10月8日(土)   第16子ども将棋教室(10時~)
  • 10月9日(日)   月例会(13時~)
  • 10月23日(日)  朝日アマ地区予選
   将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 第14回子ども将棋教室

9月10日(土)に、第14回子ども将棋教室が行われました。
   この日は、前回と同じ、9名の参加がありました。
   最初に、リーグ戦で昇級規定の5連勝を果たした、斉藤 安里君(東小6年)に9級、森田 健介君(東小6年)に10級の認定証が渡されました。
   スタート級(15級)から始めた二人ですが、日頃の将棋に熱心に取り組む姿勢が、連続昇級へとつながりました。
   また、士別地区将棋連盟の杉沢会長が教室に見えられて、10月16日の「第5回道北子ども将棋大会」への参加案内をされました。
   二年ぶりに開かれる士別の大会です、名寄からもたくさんの子どもさんに参加して欲しいと思います。
   下図は、子どもさんがこの日の教室で取り組んだプリント問題です。
   玉を寄せる手筋を、簡単に言い表した「格言」で覚えてもらうのが効果的と考えてミニ講座で行なっています。


格言は「端玉には端歩」
   端玉を見たらこの格言を思い出して欲しい。端まで追い詰め玉に対して、端歩を突くことが決め手になる場合が多いですね。











格言は「玉の腹から銀を打て」
   腹銀は、非常に重要な寄せの手筋。腹銀は、斜め後ろの利きが玉の上部を押さえると同時に、下段から強力に迫って玉を包み込みます。
   王手をかけずに「玉を包むように」しばっていく寄せの見本です。










左右(上下)挟撃の寄せの手筋
   一方から追うとたくさんの駒が必要な場合、また、一方から追うだけでは、玉にどんどん逃げられてつかまらないような場合、左右(上下)から挟み撃ちに することで、少ない駒で寄せることが出来ます。











格言は「玉は下段に落とせ」
   追いかけまわすのではなく、包囲網をせばめていくのが寄せの極意。下段にいる玉に対しては、上から押さえつけるのが急所になります。
   上から押さえつけるために、一歩進んで、玉を下段に落とすことも大切な寄せの心得です。














 石田 直裕五段の順位戦第3回戦 対▲小林 裕士七段戦

第81期順位戦C級2組の第3回戦(8/18)は、東京(5局)・大阪(2局)・名古屋(3局)で行われました。、
   本市出身の石田 直裕五段は、大阪・関西将棋会館で小林 裕士七段(こばやし ひろし)と対局しました。
   小林七段は、京都府出身で、田中 魁秀九段門下.勢いのある攻めを好む居飛車党とされています。
   本局の投了図は、8月22日更新の「石田五段実戦次の一手№15」の解答図になります。



両者居飛車党で初手合、本局は、相掛かりになりました。
   第1図は、後手の石田五段が30手目に5分の考慮で△6四角打と動いた局面です。
   次に△8六角▲同銀△同飛の強襲が狙い、その変化は角銀交換でも先手が歩切れなので、8筋の納め方が難しいと見られています。
   実戦は、先手が▲6八角の自陣角で8六の地点を受け、、以下、△4六角▲6六歩△5四歩▲6九玉に△6四角と進んで、後手の一歩得になりました。






第2図は、後手が6五の桂馬を66手目△7七桂成りとただ捨てした局面。
   以下、▲同金△6五歩▲7六金寄△7五歩▲8六金寄△8五桂▲同金△同飛▲8六歩に△8一飛と進みました。(第3図)













   第3図の駒割りは、金桂交換。後手は6筋、7筋に大きな拠点を作っていて、攻め駒が十二分に働いている局面は、後手のペースとなっています。
   手番の先手は、図から▲2四歩と突っかけ、△同歩に▲2五歩の継ぎ歩で反撃に出ますが、後手も△8五歩打と8筋から攻め合います。
   以下、▲2四歩△2二歩に先手は、▲8五歩と手を戻しますが、△7六歩が厳しく、▲同銀右に後手は、9七角成(王手)と馬を作り、優勢を拡大します。







第4図は、先手が95手目に▲6三歩と垂らした局面。
   △6三同銀は、▲4六角が馬取りと▲7三角成の両狙いがあります。
   ここまでの消費時間は、小林七段2時間26分。石田五段4時間52分。
   先手の▲6三歩に後手は、△同銀と応じ、先手の狙いの△4六角には、△7八歩と、歩を使って馬取りを防ぎ、▲7三角成にも△5三金と丁寧に対応し、先手の攻め が途切れたところで、△7九歩成から後手の攻めが始まりました。






第5図は、先手の▲6七金の馬取りに対して、後手が122手目、馬を逃げずに△3九銀と打った局面。
   攻めをつなぐ好打で、以下、▲3八飛△2六桂▲6六金△3八桂成▲同玉に▽6六歩▲3九玉△7九飛から先手玉に迫り、140手目△2七金打の局面で小林七段の 投了となりました。
   終局時刻は、20時1分。消費時間は、小林七段2時間50分。石田五段5時間49分。
   勝った石田五段は、3連勝、敗れた小林七段は、1勝2敗になりました。

  9月の行事です

暑さの続いた八月ですが、この頃は、朝晩は、メッキリ涼しくなって、一気に秋の気配が感じられるようになりました。
   活動制限こそ出されていませんが、依然としてコロナ禍が収まりません。これからも感染対策をしっかり行いながら活動を続けましょう。
   9月の行事予定をお知らせします。今年も、名寄市主催の「生涯学習フェスティバル 2022  in なよろ」に出展し、移動将棋教室を開きます。 将棋の普及が目的ですが、小学生の将棋大会(10/9士別・11/5名寄)に備えての練習になりますので、覗いてみてください。
   前回の更新時にお知らせをした「テーブルマークこども大会」の申込期限(9/4)が近づいています。
   ブロック対局や将棋型消しゴムがもらえる自由対局、憧れのプロ棋士を目の前で見られるJTプロ公式戦など盛沢山の内容です。

   ☆☆名寄支部9月の行事☆☆

  • 9月  3日(土)   第13回子ども将棋教室(10時~)
  • 9月  3日(土)   有段者会(13時~)
  • 9月 10日(土)   第14回子ども将棋教室(10時~)
  • 9月 11日(日)   月例会(13時~)
  • 9月 25日(日)   生涯学習フェス移動教室(10時~)
   ◎将棋教室・有段者会・月例会の会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(℡01654-9-4607)です。
   ◎25日の生涯学習フェス移動教室は、市民文化センター(西13南4)で14時まで行われます。

 テーブルマークこども大会のお知らせ

「テーブルマークこども大会」は、将棋のルールを知っている小学生以下なら誰でも参加できる、国内最大規模のこども将棋大会です。
   全国各地で開催されており、北海道では、9月23日に札幌市、白石区の札幌コンベンションセンター 大ホールで開催されます。
   将棋を覚えたての子どもさんも楽しく参加!
      “指して学ぶ”「テーブルマークこども大会」で思い出を作ってみませんか?
   また、こども大会とあわせて、JTプロ公式戦(藤井 聡太竜王対羽生 善治九段)の公開対局があります。
   参加・観戦には、事前の予約(9/4まで)が必要となります。詳しいことは、こちらをご覧ください。

将棋日本シリーズは、日本将棋連盟と開催地新聞社が共催、日本たばこ産業(JT)特別協賛の将棋の大会で1980年に創設されました。
    2012年度よりグループ会社のテーブルマークも協賛することになったことから、「JT将棋日本シリーズ」から「将棋日本シリーズ」に、そして2つの大会が 「JTプロ公式戦」「テーブルマークこども大会」とそれぞれ変更されています。

 石田五段の【実戦次の一手 №15】

   石田五段の実戦次の一手№15

今回の問題は、先日(8/18)に行われた、第81期順位戦C2組第3回戦、対▲小林 裕士七段との一戦からです。
共に居飛車党の戦いは、相掛かり(先手4七銀型、後手中住まい)の戦型で始まりました。
   問題図は、大詰めの局面、後手の△5八竜に、先手が▲3八金と打った局面です。
形勢は、既に後手の勝勢ですが、次の一手で、先手の投了となりました。
   石田五段が指した次の一手は?

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退路封鎖の金打ち※△2七金で、先手の投了となりました。(解答図)
   まさに「玉は包むように寄せよ」で、以下(1)▲同金は△3八銀▲2八玉△4九銀不成▲3九玉△3八竜までの詰み。(2)▲4八銀には△5九銀と打てば受けがありません。
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 石田 直裕五段の順位戦第2回戦 対△横山 友紀四段戦

第81期順位戦C級2組、初戦を白星でスタートした石田五段は、7月21日(木)に、東京・将棋会館で横山 友紀四段(よこやま ともき)と対局しました。
   横山四段は、兵庫県加古川市の出身で井上 慶太九段門下です。
   昨年の10月1日付けで、同じ井上門下の狩山 幹生四段(かりやま みきお)と共に プロデビューを果たしました。
   因みに、同じ師匠の下で腕を磨く奨励会員が同時にプロ入りするのは8年半ぶりです。
   横山四段の棋風は、四間飛車を中心とした振り飛車党で、初手合いの本局は、ダイレクト向かい飛車を採用しました。



第1図は、昼食休憩後の指し手。
   先手の▲6六歩に対して、再開してからすぐに、後手の横山四段が△2五歩と突いた局面。
   実戦は、▲同歩△同飛▲同飛と先手は、飛車交換に応じ、△同桂▲2一飛△2八飛と互いに飛車を敵陣に打ち込みました。(第2図)








第2図で、▲1一飛成なら、△2九飛車成で、次に4九の金を狙って後手の攻めが加速します。
   なので、図から先手は、▲8四歩と突いて△同歩に▲3九金と寄りました。
   以下、△5八飛成▲8三歩△同玉▲6七銀△5九竜▲3八角△7四角▲4九金△5七竜に▲6五歩と進んで第3図です。










第3図の▲6五歩は、角のにらみ合いを避けながら、次に▲7五歩と突いて、角の捕獲を狙っています。
   図から後手は、△3七桂成りと捨て、▲同桂に△8二玉と引いて形を整えましたが、先手は幸便に▲2五桂と逃げます。
   以下、後手も△3五~△3七歩成りを間に合わせようとねじり合いが続きますが、後手の△7四角(74手目)に先手が▲4七香の田楽刺しで3八金取りを受けた局面が第4図です。







   第4図からは、△3五竜▲1三桂成△5三銀に▲8三歩と打たれた局面で後手の投了となりました。
   ▲8三歩がどうにも厳しく、(1)△同角▲同桂成△同玉は、駒損が大きく(2)△9二玉には▲6一竜△同銀▲7一角(3)△7一玉には▲8二角で先手の攻めが続きます。
   終局時刻は、16時24分で、消費時間は、▲石田五段3時間45分、△横山四段1時間58分。

 北都王位戦で好局! 星 裕文六段が熱戦を制す

第42期北都王位戦が7月24日、午後1時から駅前交流プラザよろーなで行われました。
   北都王位戦は、和寒町から中川町までの上川北部地域を発行エリアとしている北都新聞社が主催しています。
   大会には、地元名寄市をはじめ士別市・旭川市・芦別市から12名が参加、事前に行われた組合せにより、4回戦リーグ形式で行われました。
   コロナ禍の状況で開かれた久し振りの対外試合、普段、手合わせのない人との対局が多く、持ち時間20分を使い切って、一手30秒の秒読みに入るなど熱い戦いが繰り広げられました。
   4回戦が終了した時点での全勝者は3名、決勝戦は、旭川市の高橋 幸雄三段と芦別市の星 裕文六段の両者で行われました。
   星六段の先手で始まった将棋は、相雁木の将棋となり、序盤で一歩得をした先手が徐々に局面を優位に進め、最終106手で後手高橋三段の投了となりました。


===北都王位戦の成績(7/24)===
    於:駅前交流プラザ「よろーな」:総平手戦4回戦

名  前一回戦二回戦三回戦四回戦勝 敗勝点順位
 勝 敗相 手勝 敗相 手勝 敗相 手勝 敗相 手
①千々石好弘 五段(名寄) ×2×312×111-39
②江良 豊  二段(名寄) 14×3×122-2158
③豊岡 正起 六段(名寄) 41254-0343
④鷲見 英祐 二段(名寄) ×3×2×5×6
⑤香川 譲  五段(名寄) ×674×32-2176
⑥高橋 幸雄 三段(旭川) 58744-0342
⑦芳岡 慎一 四段(名寄) 8×5×692-2177
⑧吉川 明男 四段(名寄) ×7×69102-2194
⑨斉藤 英樹 1級(名寄) ×10×11×8×7
⑩船田 英明 三段(士別) 9×12×11×81-37
⑪星    裕文 六段(芦別) 1291014-0341
⑫吉光 和廣 四段(名寄) ×1110×122-2185

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

  8月の行事と月例会の成績

今日の予想最高気温は30度。しかも、この暑さは2、3日続きそうとか、まさに夏真っ盛りの名寄です。
   先日行われた、NHK杯戦▲里見 香奈女流4冠vs△今泉 健司五段戦は、142手の大熱戦でした。
   敗れはしましたが、里見女流四冠の一点を見つめて終始盤面に没頭する姿が美しく感じられました。
   司会の鈴木環奈女流三段は、子どもの頃に原田康夫九段(故人)の態度に憧れて弟子入りをした棋士。
   師匠の言葉「礼儀作法も実力のうち」を座右の銘にして、日々の対局でそれを実践されています。
   ”礼儀作法も実力のうち”は、アマチュアの心にも響く言葉です。

   ☆☆名寄支部8月の行事☆☆

  • 8月  6日(土)   第11回子ども将棋教室
  • 8月  6日(土)   有段者会
  • 8月 13日(土)   第12回子ども将棋教室
  • 8月 14日(日)   月例会
   将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

   ===7月例会の成績(7/10)===
    於:駅前交流プラザ「よろーな」:平手戦4回戦・持ち時間各20分(以後一手30秒)
名   前一回戦二回戦三回戦四回戦勝 敗 勝 点順 位
勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
①香 川 五段 2×53×42-216
②吉 光 四段 1×34×52-2182
③吉 川 四段 ×4×2×1×5
④千々石 五段 3×52×14-0341
⑤芳 岡 四段 1×43×22-216

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 第10回子ども将棋教室と石田五段の【実戦次の一手 №14】

7月2回目の子ども将棋教室が7月9日(土)に行われ、11名の参加がありました。
   ミニ講座では、これまでの「二枚替えなら・・」、「端玉には端歩・・」に続いて、今回は、「両取り逃げるべからず」の格言についてです。
   実戦でもよく現れる「両取り」ですが、特に中終盤では、両取りを掛けられると駒損は避けられないので、その手に対応するよりも、他の効果的な一手を、 考えてはと言うのが格言の意味するところでしょう。
   ミニ講座の後は、講師も加わり12名でのリーグ戦4回戦を行いました。その結果、5連勝の2名と直近の成績が優秀な子どもさん2名が昇級を決めました。
   なお、第29回児童将棋大会は、11月5日(土)に駅前交流プラザ「よろーな」で開催されることになりました。

   石田五段の実戦次の一手№14

今回は、第78期順位戦C2組第6回戦、対△大平武洋六段戦からの出題です。
居飛車穴熊対四間飛車の終盤戦で、後手の大平六段が△5五馬と先手の香車を取った局面。
   互いに飛車を持ち合った局面ですが、手番を握った石田五段が指したシンプルな一手で、数手後に後手の投了となりました。
   石田五段が指した次の一手は?

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シンプルに馬取りに打つ※▲5六歩が、厳しい一手になりました。(解答図)

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   ▲5六歩で馬に働きかけ、馬を逃げた後の▲5五桂が厳しく、実戦は、△4九飛▲8九飛と合わせたところで後手の投了となりました。(参考図)
   以下△8九飛成▲同玉で手順に玉を9筋から逃げられると、後手はすでに挽回の難しい形勢になっています。
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 第9回子ども将棋教室

7月最初の子ども将棋教室(№9)が2日の土曜日、駅前交流プラザ「よろーな」で開催されました。
   この日の参加者は、6級から15級までの11名で、最初に前回のリーグ戦で3連勝して、通算8勝2敗の好成績を挙げた斉藤 安里君に11級の認定証が渡されました。
   リーグ戦前のミニ講座は、前回に引き続き、将棋を指すうえで役に立ちそうな「格言」についてのお話しです。
   前回は、「二枚替えなら歩ともせよ」でしたが、今回は、「端玉には端歩」を取り上げました。
   説明には、金子タカシ著「寄せの手筋200」の「端玉には端歩」(下図)を用いましたが、子どもたちには、端玉を見たらこの格言を思い出して欲しいものです。
   短い言い回しで、将棋の考え方にまつわる「格言」を覚えることは、上達を早める妙手かもしれません。今後も続けようと思います。。
   この後のリーグ戦は、3クラスに分かれて行いましたが、斉藤 安里君が、この日も一気に4連勝して、連続昇級まであと1勝となりました。
   なお、この教室を見学に見えられた、お隣の士別地区将棋連盟の杉澤会長さんから、「第6回道北子ども将棋大会(10/9)」のお知らせがありました。
   名寄でも11月に児童将棋大会を予定しているので、子どもたちにとっては、腕試しの機会が続く秋になりそうです。

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作者のコメント:「端玉には端歩」はかなり例外の少ない心得だ。端に玉を追い込んだ場合は、自然と端歩に手が伸びるようになってもらいたい。

 7月の予定と石田五段の【実戦次の一手 №13】

全国的に猛暑に見舞われているようですが、この地方も、北海道らしい暑さになっています。
   先日、北海道支部連合会より「第29回佐々木治夫杯オールイン北海道将棋大会(10/16札幌市)」のお知らせがありました。
   昨年は、コロナ禍のなかで、参加することができませんでしたが、久しぶりの対外試合でもあり、「今年こそは・・・」との思いです。
   最近は、新型コロナウイルスの感染拡大が少し鎮静化しているようなので、大会が楽しみです。

   ☆☆名寄支部7月の行事☆☆

  • 7月  2日(土)   第9回子ども将棋教室
  • 7月  2日(土)   有段者会
  • 7月  9日(土)   第10回子ども将棋教室
  • 7月 10日(日)   月例会
  • 7月 17日(日)   夏季大会
  • 7月 24日(日)   第42期北都王位戦
   将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

石田五段の実戦次の一手№13

今回は、第78期順位戦C2組第5回戦、対▲三枚堂 達也七段戦からの問題です。
   角換わり腰掛け銀の終盤戦で、後手の石田五段の△4八歩成に先手の三枚堂七段が5八の金を▲6七金と上がった局面です。
   一手を争う終盤で、▲6七金に対する、攻めのスピードアップを図る石田五段が指した次の一手は?

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成ったばかりのと金を捨てる※△5八とが爽やかな一手でした。(解答図)

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   と金を捨ててから△4一飛と回る、4筋からの成り込みが約束され、形勢は、後手がハッキリと優勢になりました。
   実戦は、以下、▲5八同玉△4一飛▲5六金に△8五桂打(参考図)が厳しく、以後、10手余りで後手の勝ちになりました。
   ※をなぞると答えが出ます。
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 石田 直裕五段の順位戦第1回戦 対▲富岡 英作八段戦

第81期順位戦C級2組も6月16日(木)に開幕しました。これから来年の3月まで、長期間に渡って熱い戦いが始まりました。
   本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館四階対局室「飛燕の間」で富岡 英作八段(とみおか えいさく)と対戦をしました。
   両者の対戦成績は、石田五段の1勝で、順位戦は初手合いになります。
   富岡八段は、神奈川県横浜市出身で(故)大内延介九段門下です。
   棋風は、石田五段と同じく居飛車党で、角換わり腰掛け銀の先後同形に結論付ける富岡流を考案したことでも知られています。




戦型は、角換わり(先手早繰り銀)になりました。
   第1図は、先手、富岡八段が4六銀を追われそうになったところで、▲3五歩と仕掛け、これに対して石田五段が△4三銀と引いた局面です。(30手目)
   以下、▲3四歩△同銀に▲5五銀と出て先手は、6四の歩を狙いますが、後手は、これを受けずに△5二金~△4二玉と駒組みを進めます。









第2図は、後手が△6四飛と歩を払ったのに対して、先手が19分の小考で▲8三角を打ち込んだ局面です。(55手目)
   控室では、▲7二角が少し気になるものの、緩い手なので先手としても指しにくいのではと言われていましたが、先手の指し手は、▲7二角よりももっと緩い▲8三角でした。
   この手に対し、△6五桂は、▲同銀△同飛▲7四角成の切り返しがあります。ここまでの消費時間は、▲4時間48分:△3時間31分です。
   後手は、▲8三角に対して、47分の考慮で△6三金と上がり、以下▲7七桂△7五歩▲6五歩△7四飛▲7二角成に△6二歩と打ち、6,7筋での攻防が続きました。





第3図は、飛車角交換の後、手番を得た後手が76手目に△7六歩と打って桂頭を攻めた局面です。
   以下、実戦は、▲同銀△4九角▲9四竜△6五金▲同銀△同桂▲同桂に△8六歩と突いて第4図です。
   ここまでの消費時間は、▲5時間37分で残り時間が23分、△5時間2分で残り時間は58分になっています。










第4図は、後手が△8六歩と突いた局面。桂・香を犠牲にした後手が、攻めをつなげられるかどうかです。
   この局面で先手は、△6七歩と打って、竜取りを防ぎますが、以下、△8七歩成▲同金に、後手は、4二角を活かして、△8六歩と拠点を作り、▲7七金△7六歩▲7八金には △8七歩成りと成り捨てて、▲同金に再度、△8六歩と打ち、先手の金を8八に引かせ、△7七銀と打ち込みました。(第5図)
   因みに、後手が、一歩を犠牲にして、7八の金を8八金と指せたのは、ダンスの歩の手筋に近い技でした。







後手が、△7七銀と打ち込んだ第5図は、△8八銀成▲同玉に△3八角成り▲同飛と金を補充すれば、△8七金▲7九玉△7八金までの詰みがあります。
   先手は、▲7八金と金駒を埋めますが、△8八銀成▲同玉と指したところで、持ち時間を使い切り、秒読みに入りました。
   以下、△5八角成りに先手は、▲2七金と上がって、馬に当てて受けますが、後手の△8七金を見て投了となりました。(投了図)
   終局時刻は、22時42分。消費時間は、富岡八段6時間0分、石田五段5時間18分。







投了図以下は、▲同金△同歩成り▲同玉△8六金と進むと、即詰みはありませんが、先手玉は、一手一手、対して後手陣は、まだ手つかずで投了もやむ無しです。

 第7回子ども将棋教室&月例会の成績

第7回子ども将棋教室(6/4)が、駅前交流プラザ「よろーな」で開催されました。
   この日は、学校行事の影響でしょうか、参加者は、4名と最近では、一番少ない人数でした。
   リーグ戦の前に、脳内将棋盤でウオーミングアップを行いました。
   教材は、苫小牧支部さんが、先日行った将棋盤(右図)を使わさせていただきました。
   飛車・金・銀・香・桂・歩と順調に進みましたが、最後の持駒が「角」の場合が難しかったようで、手が挙がりませんでした。
   この後のリーグ戦では、藤井6級が先生3名と対戦して2勝1敗と勝ち越したのは見事です。また、塚辺君が2連勝して、通算成績8勝2敗で12級昇級を決めました。
   翌日の5日には、月例会が行われました。参加者は5名で成績は、次のとおりです。

   ===6月例会の成績===
    於:駅前交流プラザ「よろーな」:平手戦4回戦・持ち時間各20分(以後一手30秒)

名   前一回戦二回戦三回戦四回戦勝 敗 勝 点順 位
勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
①吉 光 四段 ×2×5×4×3
②千々石 五段 134×53-1242
③吉 川 四段 ×4×5×211-310
④芳 岡 四段 3×21×52-2163
⑤香 川 五段 31244-0341

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

  6月の行事のお知らせ

名寄では、26日に気温が30度まで上がりました。
もちろん今年一番の暑さです。ただし、この暑さは続かず、すぐに平年並みに戻るとか・・・
   まもなく6月になりますが、新緑の清々しさとやわらかな風が吹くこの時期は、この地方でも一番さわやかな季節です。
   6月の行事をお知らせします。
   プロ棋戦では、今月末には、藤井 聡太王位への挑戦者を決める挑戦者決定戦(豊島 将之九段ー池永 天志五段)が行われます。
   王位戦七番勝負は、九州から北海道まで、全国を転戦して行われる棋戦。
   毎年、北海道では第2局が行われていて、昨年は、藤井 聡太王位の初防衛戦第2局が近隣の旭川市で開催されました。

   ☆☆名寄支部6月の行事☆☆

  • 6月  4日(土)   第7回子ども将棋教室
  • 6月  5日(日)   月例会
  • 6月 11日(土)   第8回子ども将棋教室
  • 6月 11日(土)   有段者会
  • 6月 19日(日)   アマ名人戦地区予選
   将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 第5回子ども将棋教室

左は、昭和の名棋士 山田 道美九段の実戦手合「将棋精華」です。
吉川支部長の蔵書で、先日の子ども将棋教室の折に見せていただきました。 初版が昭和45年(1970年)ですから、もう50年以上も経っているのですね。
   当時は、大山 康晴15世名人の全盛期、その巨匠に闘志をむき出しにして挑んだ「熱血の棋士」の姿に多くの将棋ファンが感動したのではないでしょうか。
   打倒!大山の担い手として、二上・加藤九段と共に期待されていた山田九段ですが、36歳での急逝は本当に残念です。

5月7日(土)の子ども将棋教室には、小中学生合わせて9名の参加ありました。
   市内の某小学校では、新学期から休み時間中でも将棋が指せるように教室に駒と盤が用意され、ちょっとしたブームになっているようです。
   その効果でしょうか、最近はその小学校の生徒さんの参加が増えていて、この日も新たに1名の参加がありました。

   将棋教室では、最初に将棋を指せる段階を15級のスタート級と認定、その後は、リーグ戦の成績等に基づいて昇級を決めています。
    15級から5級までは、5連勝又は8勝2敗で一つ昇級、5級から4級に昇級するには、6連勝又は9勝2敗が必要です。
   また、新たに、15級から10級については、特別認定による昇級も行っています。
今日の教室では、昇級した藤井一颯君(6級)、森田健介君・斉藤安里君(12級)、塚辺礼温心君(13級)の4名に、吉川支部長から認定証が渡されました。


 石田五段の【実戦次の一手 №12】

4月からの『将棋フォーカス』では、「実は楽しい相掛かり」がスタートしています。
   藤井聡太竜王をはじめ、トップ棋士たちがタイトル戦などの大舞台で、この相掛かり戦法を主軸に据えて戦っています。
   相掛かりの語源は、片方が一方的に攻めるのが、剣道のでは「掛かり稽古」で、互いに飛車先を突き合って攻め合うことから「相掛かり」という説があるとのこと。
   アマチュアにとっては、飛車先を突き合ってからの指し方が難しい戦法ですが、本講座では、基本を易しく解説してくれているので、居飛車党にはうれしい講座です。

石田五段の実戦次の一手、今回は第78期順位戦C2組第2回戦、対△黒沢怜生五段戦からの問題です。
   序盤早々、5手目に角交換をして、互いに馬を作り合う激しい一戦になりました。
   問題図は、先手の石田五段が▲6三角と角を打ち込み、後手の黒沢五段が6四の銀を△6五銀と立った局面です。(90手目)
   先手からの▲7四金を防ぐ△6五銀でしたが、先手には、それを上回る厳しい一手がありました。石田五段が指した次の一手は?

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   金ではなくて、歩を使う※▲7四歩打がまさに一歩千金の決め手でした。(解答図)

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   この局面で後手の投了となりました。
   現状は▲9三金までの詰めろです。△7四同銀には、▲7二角成り以下の詰みで、後手玉は脱出する術がありません。
   ※をなぞると答えが出ます。

  5月の行事のお知らせ

札幌市では、23日に桜の開花宣言が出されましたが、この分ですと、ここ道北地方の開花もまもなくのようですネ。
   散歩コースの市内曙地区の山形神社の境内には、既に「いちげ」の群せいが咲き誇り、また、天塩川沿いの土手にも、春の風物詩の蝦夷延胡索(エゾエンゴサク)が薄紫色に咲き始めるなど、春の息吹が感じられるようになりました。
   5月の行事をお知らせしますが、子ども将棋教室については、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、当面の間、新規の参加を見合わせますのでご理解ください。
   また、参加されるみなさんには、次の事項をお守りくださるよう改めてお願いします。

  • 会場内ではマスク着用と咳エチケットをお願いします
  • 入室時には手洗いと除菌作業のお手伝いをお願いします
  • 当分の間は、室内での観戦及び付き添いはご遠慮願います
  • 体温の管理(37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮願います)

   ☆☆名寄支部5月の行事☆☆
  • 5月  5日(木)   節句まつり将棋大会(5回戦)
  • 5月  7日(土)   第5回子ども将棋教室
  • 5月  7日(土)   有段者会
  • 5月 14日(土)   第6回子ども将棋教室
  • 5月 15日(日)   月例会

   将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 第4回子ども将棋教室が楽しく行われました

4月9日に続いて、第4回子ども将棋教室が開かれました。(4/16)
   前回の参加者は9名でしたが、この日の参加者数は、2名増えての11名でした。(講師は3名)
   年度替わりの4月という事もあってか、教室には、新規参加者が2名ありました。
   参加者の棋力は、5級~初心者と様々でしたので、前段は、簡単な一手詰めの詰将棋を少し解いた後で、 早速、リーグ戦を行いました。
   何といっても、子どもたちには、講座よりも実戦に人気があるようです。(初心者2名は、ルールとマナー等についての別メニューとなりました)
   リーグ戦は、3回戦行いましたが、久し振りの実戦とあって、どの子も真剣な面持ちで対局していました。
   静寂さのなかで久し振りに良い緊張感を味わったのではないでしょうか。この調子で、教室を開いていきたいものです。(次回は5/7)
   大変遅くなりましたが、左側のサイドメニューの「好局熱戦譜」に昨年11月に行われた、第28回児童将棋大会の決勝戦(大友vs緒方)を追加ましたのでぜひご覧ください。




 石田五段の【実戦次の一手 №11】

写真は、谷川浩司著「藤井聡太論 将棋の未来」
   本書では、今も異次元の進化を続ける藤井聡太と言う巨大な才能の謎に迫ることを通して、トップ棋士の持つ能力を明らかにしながら、新たな時代を迎えてつつある将棋の現在と未来を展望しています。
   球種多彩な百六十キロ投手・ケタ外れな「頭の体力」・読み切った時に動きが止まるなど、読者を惹き付ける内容が多く、後に「AI超え」と表現された、 4年前の竜王戦ランキング戦5組決勝戦(対石田 直裕五段)、終盤の「△7七同飛成り」の大技にも触れられていて読み応え十分です。

   4月に入り、将棋もようやく2日の有段者会からスタートしました。
   参加者が少ないにも関わらず、久し振りに実戦をさせた満足感が、みなさんの心を満たしてくれたようです。
   今週末には、子ども将棋教室(9日)と月例会(10日)が行われます。コロナに「慣れ過ぎず」「恐れ過ぎず」に、心底、将棋を楽しみたいものですネ。

今回は、△星野 良生四段(当時)との第77期順位戦C級2組第10回戦からの出題です。
後手の星野四段が、△2六歩と打って飛車先を止めた局面です。
   互いに逼迫した局面で、石田五段が指した次の一手は?

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   正解は、△2六歩に対して、銀を取る※▲4七飛でした。(解答図)
   この手は、△4七同桂成りと取ると▲2二銀△同金▲同と△同玉に▲3一銀又は、△2三歩からの詰みがあります。
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   △同桂成では、詰みとなる為、実戦は、△3九角成として▲同玉に△4七桂と王手で飛車を払って、▲4八玉に△2三金と進みました。(参考図)
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  4月から活動再開、みなさん 将棋を指しましょう!

2月、3月と長らくお休みをしていましたが、4月から活動を再開します。
   コロナ禍の中での活動となります。
   みなさんには、体調の管理・マスクの着用等感染防止対策のうえ、ご参加くださるようお願いいたします。

   ☆☆名寄支部令和4年4月の行事☆☆

  • 4月  2日(土)   有段者会
  • 4月  9日(土)   子ども将棋教室
  • 4月 10日(日)   月例会
  • 4月 16日(土)   子ども将棋教室
  • 4月 17日(日)   竜王戦地区予選

   ※4月の子ども将棋教室は、第2,3土曜日となりますのでご注意ください。
   ※将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時からです。
   ※会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 石田五段の【実戦次の一手 №10】

問題図は、△神谷 広志八段との第77期順位戦C級2組第7回戦からです。
後手の神谷八段が、△6五歩と6筋から仕掛け、更に5筋の歩も切って、△5五同銀と前進してきた局面です。
   このまま△5六歩と抑え込めれば面白いのですが、ここで先手からは、穴熊流の強手がさく裂しました。
   石田五段が指した次の一手は?

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   陣形差を活かして指された※▲5五角が強手でした。(解答図)

31902

   解答図以下は、△5五同角▲同飛△同飛▲6四角△7三角▲5五角△同角に▲5二飛となり、87手までで先手の勝ちになりました。(参考図)
   参考図は、厳しい両取りの飛車打ち。以下は、△8八角成くらいですが、同金と取られた局面は、陣形差が大きくて投了もやむをえません。
31903




 第80期順位戦C級2組11回戦 ▲石田五段vs△西田五段戦

第80期順位戦C級2組の最終11回戦全26局が、3月10日に東西の将棋会館で行われました。
   大阪の関西将棋会館(12局)では、本市出身の石田 直裕五段が西田 拓也五段(にしだ たくや)と対戦しました。
   西田五段は、京都府京都市出身で森 信雄七段門下です。
   振り飛車党の攻め将棋で得意戦法は振り飛車穴熊。いきなり1手目7八飛戦法で、相手の意表を突くこともあります。
   対戦成績は、西田五段の1勝、第78期の順位戦で対戦したもので、西田四段(当時)が先手三間飛車からタイミングよく仕掛けて、攻め合い勝ちを納めています。
   今期の順位戦の成績は、ここまで西田五段が9戦全勝、石田五段が4勝5敗です。


居飛車党の石田五段と振り飛車党の西田五段の将棋は、先手・石田五段の左美濃対後手・西田五段の三間飛車の戦いとなりました。
   序盤、先手は、延ばされた△3五歩を目標に動いて、銀交換を果たし、その銀を▲4一銀(49手目)に打ち込んだのが第1図の局面です。
   意外な場所からの打ち込み!
   △5一金引には、▲3二銀成が角桂両取りに、△3三桂では、▲5二銀成△同金▲3四金で飛車が捕獲されます。
   実戦は、△6三金▲3二銀成△5一角▲2一成銀(桂得)に、後手は、△4六歩(54手目)と突き捨てて反撃に移ります。(第2図)



第2図は、西田五段が△4六歩と突き、石田五段の手番で昼食休憩に入った局面。
   ▲4六同歩では、△4五歩の合わせ歩があり、以下、▲同歩なら△同飛▲4六歩△3五飛▲3七歩に△3八歩と攻めることができ、△3八歩に▲同飛なら、△2五飛▲2八歩△4七銀があります。
    12時40分に対局再開。石田五段は、13時を少し回ったところで▲4六同角と角で応じました。








第3図は、先手が馬取りに打った▲3四歩に、後手が△4四馬と一つ寄って、粘り強く指している局面です。(対局再開19時頃)
   △4三馬には、▲同竜△同銀に▲9四桂が厳しく、△7一玉は、▲8二角で詰み。△9二玉△9三玉は、▲6二竜△同金に▲7一角。
   また、▲9四桂に△同香も▲同歩の取り込みがあります。
   本譜の△4四馬に先手は、▲5二竜と切って勝ちを目指し、終盤戦に入りました。






第4図は、後手の△9九飛打に、自玉の不詰みを読み切った先手が▲9四桂と王手で桂馬を打った局面です(101手目)。
   △9四同香▲同歩が▲9三銀以下の詰めろになります。
   実戦も△9四同香▲同歩と進みますが、ここで後手は、1時間5分の長考で△9八歩成とし、▲7八玉に△8九飛成▲6八玉には、△7七角成と王手の連続で迫りますが、▲5七~4七~3七玉の横移動で際どく逃れ、 △4七銀の王手に対する▲2六玉を見て後手の投了となりました。(投了図)






投了図以下、△2五歩や△1四桂に▲1五玉で先手玉は詰まず、一方、後手玉に受けがありません。
   終局時刻は、22時47分。消費時間は、石田五段4時間54分。西田五段6時間0分。
   勝った石田五段は、5勝5敗、敗れた西田五段は、9勝1敗で今期順位戦を終えました。

  3月の活動はお休みにします

市内においても、新型コロナウイルス感染症の陽性者が拡大していることから、感染拡大防止のため3月の活動も休止します。
   長期にわたっての活動中止になりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
   なお、活動休止中であっても、ホームページの更新に努めますので、引き続き当サイトをご覧ください。


   次の詰将棋は、高橋 道雄九段が若い時に初めて作られた「曲詰め」です。
   詰め上りは、カタカナの文字が浮かび上がります。

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   高橋九段は、五段当時に第24期王位戦7番勝負で、内藤王位を4-2で下してタイトルを獲得された棋士。五段以下でのタイトルホルダーは史上初で、 この最低段タイトル記録は、9年後に郷田 真隆(四段)によって破られますが、奇しくも同じく王位のタイトルでした。
詰み手順は、※▲4三金△3五玉▲4五金△同玉▲5四銀不成△同玉▲6三角△5五玉▲3三角成 までの九手詰め(図)で「ア」の文字が浮かびます
      ※ををなぞってください。
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 石田五段の【実戦次の一手 №9】

名寄市主催の「生涯学習フェスティバル2021inなよろ」で将棋の体験教室を開きました。
   例年は、秋に行われるのですが、コロナ禍の影響で、今回は、1月末の開催となりました。
   会場の文化センターの一室に、大盤と将棋盤を配置して、10時から3時間の普及活動となりました。
   初めての方には、ルールと駒の動かし方をお教えし、指導将棋なども行いました。
   会場には、子ども教室に通う生徒さんとそのお友達、子どもを連れて訪れる方などで賑わいました。
   中には、「将棋を指すのは、本当久し振りです」と言いながら、支部会員(四段)と指し分けられた強い方も・・・・
   ぜひ、月例会や有段者会にも参加していただきたいものですネ。


   問題図は、第77期順位戦C級2組第6回戦、対▲長岡 裕也五段との終盤戦。
後手の石田五段が猛攻、角を切って6八の金を取り、先手の長岡五段が▲同飛と応じた局面です。
   自玉は盤石で手番を握っている石田五段がどう決めるか、次の一手は?

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   間を置かずに指された※7七金(図)が決め手でした。
この金捨てに▲同玉△7六金と打って、先手の投了となりました。
   以下は、▲7八玉△8七飛成▲6九玉△6七香で望みがありません。
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   ※をなぞると答えが出ます。




 『凌ぎの手筋』と『将棋図巧』第九十八番「裸玉」

ワイルドライフ(NHKBS3)を見ていて、長野県の中央アルプスに「将棊頭山」(しょうぎかしらやま)と言う山があるのを知りました。
   標高が2,730mで、山の姿が将棋の駒に似ているところから名前がついたようです。
   ほかに「しょうぎ」の読みがついた山を探してみると、島根県の松江市雑賀町に床几山がありました。
   こちらは、標高41.4mで県内最低標高山と言われています。
   また、岡山県総社市には、標高381mの正木山がありましたが、この山は、しょうぎではなく、「まさきやま」と呼ばれているようです。



図は、「凌ぎの手筋200」(金子タカシ著)の第62問です。
   後手から△9七飛と王手を掛けられた局面で、先手は、どう凌ぐかと言う問題です。
   9八に合いをする一手なのですが、9八合いに△8八銀▲同玉△7七銀▲9七玉に△8六金という詰み筋があります。
   それを防いで8六に利かす桂の合いが正解になります。これなら△8六金には、▲同桂でと取って凌ぐことができます。







   問題図から、▲9八飛と飛車で合いをすると、△8八銀▲同玉△7七銀▲7九玉に△7八金▲同飛△同銀成▲同玉に△7六飛(途中図)となります。
   途中図からは、有名な伊藤看寿の『将棋図巧』第九十八番「裸玉」の詰め手順になります。









凌ぎのあとは、『将棋図巧』の第九十八番にチャレンジしました。
   詰み手順は、
   ▲1三飛△1二飛▲2二金△同玉▲3三銀△3一玉▲3二金△同飛▲同銀成△同玉▲3四飛打△4二玉▲4四飛△5二玉▲5四飛△6二玉▲6四飛△7二玉 ▲7四飛△6二玉▲7三飛成△5一玉▲5三飛成△4一玉▲7一龍△3二玉▲6二龍△2一玉▲2三龍△1一玉▲1二龍までの 31手詰でした。






『将棋図巧』
   将棋図巧(しょうぎずこう)は、江戸時代の将棋指し伊藤看寿により、宝暦五年(1755年)3月に江戸幕府に献上された詰将棋の作品集。 原書名は「象棋百番奇巧図式」という。 兄の七世名人三代伊藤宗看が著した「将棋無双(象戯作物)」と並んで、江戸時代における詰将棋の最高峰といわれている。 全100題から成り、手数は9手詰(第50番)から611手詰(第100番)に亘る。中でも、特に超難解と言われる第8番や、詰め上がり図から『襷詰』と呼ばれる炙り出しの第94番、玉方一段目 実戦初形の第97番、その美しさから神局と賞される最後の3題(第98番『裸玉』、第99番『煙詰』、第100番『寿』)が有名である。

 石田五段の【実戦次の一手 №8】

道北の各支部が持ち回りで毎年4月に開催している「道北支部対抗将棋大会」ですが、担当の北見支部(吉田 忠支部長から、開催中止についての丁寧な手紙が寄せられました。
    2019年の第51回大会(名寄市)から3年連続の開催見送りになりますが、感染拡大が収まらず、まんえん防止措置が発出されている状況では仕方ありませんね。
   再び、開催されるその日まで、各支部でそれぞれ日々研鑽に努めることにしましょう。
   また、手紙の追記文のなかで、藤井聡太・山中伸弥 共著「挑戦 常識のブレーキをはずせ」を読んで、そのなかで、山中教授の座右の銘「人間万事塞翁が馬」が、京都大学IPS細胞研究所の看板に掲げられているという くだりが印象に残っていますと書かれていました。

   ※「人間万事塞翁が馬」=人生における幸不幸は予測しがたいということ。 幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。

   問題図は、第77期順位戦C級2組第4回戦、対▲佐藤 和俊六段戦で、先手が5三の飛車が浮いている弱点を突いて▲4五桂と打った局面です。
   ▲5三飛成があるので、後手は、△同銀と桂馬を取ることができない、△5一飛と引くのではと控室では見ていましたが、石田五段が指した次の一手は?

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   △5一飛が予想されていましたが、25分の考慮で指した手は、飛車を差し出す△4五銀でした。
   以下、▲5三飛成△5七と▲同竜に△5六銀打(図)と進んで後手が指し易い局面になっています。
   飛車を捨てても王頭戦で制空権を握る方が価値が高いとの大局観です。
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 将棋・活動中止のお知らせ

新型コロナウイルスの感染拡大が収まりません。
   これまでのデルタ株よりも感染のスピードが早いオミクロン株ですが、その脅威が道内各地に広がっています。
   名寄支部では、一層の感染拡大の予防が求められていることから、1月30日から2月20日までの将棋教室及び月例会等すべての活動を中止することにしました。
   大変残念なお知らせになりますがご理解くださるようお願いします。
   なお、活動休止中であっても、ホームページの更新は行いますので引き続き当サイトをご覧くださるようお願いします。

 順位戦C級2組9回戦 ▲石田 直裕五段vs△本田 奎五段戦

1月13日(木)本市出身の石田 直裕五段は、東京将棋会館「香雲」で、本田 奎五段(ほんだ けい)と順位戦を戦いました。
   本田五段は、神奈川県川崎市出身で宮田 利男八段門下です。
   相掛かりを得意とする居飛車党で、勢いのある切り込みが武器の攻め将棋と評されています。
   今期順位戦、ここまでの両者の成績は、石田五段4勝3敗、本田五段が6勝1敗です。
   両者の対戦成績は、本田五段の1勝で、順位戦は初手合いになります。





   石田五段の先手で始まった将棋は、角換わりの出だしでしたが、石田五段が序盤早々に動きを見せました。
   第1図の▲2四歩(19手目)がその手で、△2四同歩▲同飛△1三角▲3四飛……と序盤から前例のない、波乱含みの展開になりました。










第2図は、飛・角交換となって、後手が角成りを防いで△2二歩(30手目)と打った局面。
   図からは、▲1五歩△6五歩▲7五角△6二金▲1四歩△7四歩▲4六角・・・と進みました。
   角換わりの定跡形とはほど遠い乱戦の将棋になり、互いの構想力が問われる一局です。










第3図は、激しい攻防が続く中盤戦で後手が△6六歩(50手目)と突き出して反撃に出た局面です。
   この軽手に対して、(1)▲6六同銀は△9五角が王手香取りになります。(2)▲6六同歩も△6七香が厳しそうです。
   先手は、この歩の突き出しを放置して、▲7三角成△同桂▲7一飛と攻め合いに出ました。
   ▲7一飛までの消費時間は、先手3時間32分。後手2時間46分。







局面が進み第4図は、後手が17分の考慮で▲3七角の飛車取りに構わず、74手目に△3九角と相手の金の利きに角を放り込んだ局面です。
   これに対して(1)▲3九金は5八とからの詰み。(2)▲2六角と飛車を取るのも、△6九金▲同玉△7七と▲6七飛△同香不成以下の詰みがあります。
   実戦は、▲6七金△同香成▲6八打と凌ぎますが、後手は、盤上の桂を活用して△6五桂(△6九金▲同玉△5七桂不成以下の詰めろ)など厳しく迫り、徐々に包囲網を狭めます。
   以降も激しい戦いが続きましたが、▲3四香に対する△2一玉(92手目)で先手の投了となりました。
   (投了図)



投了図、後手玉に詰みがなく、先手玉は一手一手の寄りになっています。
   終局時刻は、22時49分。消費時間は▲石田五段5時間42分、△本田五段5時間45分。
   勝った本田五段は、7勝1敗、敗れた石田五段は、4勝4敗になりました。









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