▲阿部 光瑠六段 対 △石田 直裕五段<王将戦予選>

第71期 王将戦 一次予選の第6ブロック3回戦が4月8日(木)に東京・将棋会館「雲鶴」で午前10から行われました。
   2回戦で中村 修九段に勝利をした、本市出身・石田五段の3回戦の対戦相手は、中村九段門下の阿部 光瑠(あべ こうる) 六段です
   阿部六段は、青森県弘前市出身、16歳5か月でのプロ入りは、現行の三段リーグ制度が始まって以降では、藤井聡太・渡辺明・佐々木勇気に次ぐ4番目の年少記録です。
   棋風は、居飛車、振り飛車のどちらも指すオールラウンドプレーヤーで本局は、阿部六段の先手三間飛車で相穴熊になりました。
   第1図は、先手の▲5六歩に後手が42手目に△7二飛と寄って次に△7五歩から1歩を手持ちにするべく動いた局面です。


「三歩持ったら端に手あり」の格言のとおり、後手の石田五段は、56手目△1五歩からの端攻めを決行。
   ▲1五同歩には、△1七歩▲同香△2五桂が一例。
   端を攻めながら将来の△4四角にも期待ができ、7筋を絡めての攻めも見込めるとの解説。
   実戦は、▲4六歩△3六銀▲同銀△6九角▲6八飛△3六角成と後手も馬を作り、この馬がこの後1七の地点を睨む位置に動きました。








指し手が進み、第3図は、端を強襲した後手が、82手目に△8五桂とただの地点に跳ねた局面です。
   これを▲2五同銀とするのは、△1七馬で先手は受けがありません。
   実戦は、桂を取らずに▲2八金上としましたが、△1七桂成▲同銀△同馬▲同金に△3七銀と打ち込んだところで先手の投了となりました。(投了図)
   投了図以下、▲3七同金に△1七香成の局面は、△1八金までの詰めろで、△1七香成に▲2九銀と受けても△1八歩▲同銀△2八銀までの詰みがあり、「金なし将棋に受けなし」になっています。





終局時刻は15時10分。
   消費時間は、持ち時間4時間のうち、阿部六段1時間40分、石田五段が2時間7分。
   勝った石田五段は、阿部六段との対戦成績を3勝3敗の五分に戻しました。
   次戦で二次予選進出をかけて古賀 悠聖四段と対戦します。



 名寄&士別子ども将棋教室&士別地区将棋連盟HP

○ 新年度となった4月3日(土)、第5回子ども将棋教室が午前10時から駅前交流プラザで行われました。
   参加者は、春休みの影響でしょうか、リピーター3名を含めて、小学2年生から高1までの18名、最近では一番の人数になりました。
   幸い、この日は、講師も5名いたので運営には支障ありませんでした。
   認定証の授与とミニ講座、詰将棋(プリント)、そしてクラス別リーグ戦といういつものカリキュラムです。
   詰将棋は、初級と上級に分かれて出題、教材には苫小牧支部のプリントを使わさせていただきましたが、さすがに上級問題は、9手詰めもあって手ごわかったようです。
   さて、子どもに限らず大人も大好きな”王手”ですが、詰みそうもない王様を追いかけまわすより、一手我慢をして”詰めろ”が指せるようになると将棋が よりおもしろくそして強くなります。
   次回の教室(4/10)では、「王手よりも詰めろ」を題材にしたミニ講座を行う予定です。


○ 名寄教室の翌日には、お隣の士別市でも子ども将棋教室が士別市民文化センターで行われました。
   士別の教室は、2011年に杉澤 悦男さん(現士別地区将棋連盟会長)が市役所の退職を機に開かれて、今年の5月で10年が経過します。
   ここで学んだ子供たちは、毎年秋に行われる道北こども将棋大会(士別市)や児童将棋大会(名寄市)で名寄教室の子どもたちと熱戦を繰り広げています。
   コロナ禍の影響もあって、士別の教室は、3月21日に再開したばかりでこの日が2回目です。
   午後1時から始まった教室には、小学3年生から中学1年生までの男女5名が参加しました。
   大盤での詰将棋と時計を使っての実戦スタイル(平手戦)は、今も変わっていませんでした。

○ このほど士別地区将棋連盟のご好意により、左のサブタイトルに「士別地区将棋連盟HP」のボタンを加えさせていただきました。士別地区の将棋情報は、こちらのサイトをご覧ください。

 4月の行事 ▲石田五段 対 △中村 修九段戦(王将戦)

名寄地方も暖かい日が続き、ここ数日で雪解けが随分と進んでいます。
   例年、この時期は、晴れた日には、自宅近くの天塩川の堤防を歩くスキーで楽しんでいるのですが、雪解けが早いのでそれができるのもあと1,2回でしょうか。
   明後日からは4月、新年度のスタートを切る節目の月です。
   本来なら春の交流戦とも言われる道北支部対抗将棋大会、竜王戦地区予選が行われる月ですが、それも新型コロナウイルス禍の影響で延期や中止に・・・。今はとにかく我慢の一手!、来るべきその時には、力を発揮できるよう備えたいものです。

   ☆☆名寄支部4月の行事☆☆

  • 4月 3日(土)   第5回子ども将棋教室
  • 4月 3日(土)   4月有段者会
  • 4月10日(土)   第6回子ども将棋教室
  • 4月11日(日)   4月例会
  • 4月18日(日)   練習会
  •    ※将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。
       ※会場は駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

第71期 王将戦 一次予選の第6ブロック2回戦で本市出身の石田 直裕五段は、3月16日に東京・将棋会館で 中村 修九段と対戦し125手で勝利しました。
   中村九段は、東京都町田市の出身で佐伯 昌優九段門下。昭和55年に四段に昇段した強豪グループ、いわゆる「55年組」の一人で、タイトル戦には5回登場して、王将を2期獲得しています。
   現在、公式戦799勝、あと1勝すると将棋界23人目の800勝棋士となり、「将棋栄誉敢闘賞」が贈られるという記録のかかった一番です。
   両者初手合い、石田五段の先手で始まった将棋は、相居飛車になりました。第1図は、後手の△6二飛に先手が45手目に▲2四歩と突いた局面です。




   第2図は、後手が64手目に△6四香と打って反撃に出た局面です。
   先手の歩の裏側を突いた香打ちで、先手にとっては、対応の誤りが許されない局面。
   実戦は、▲6八玉と上がって銀を取らせる対応を取りました。これに対して後手は、△9八馬と指しましたが、△9八馬で△6六香と王手で銀を取るのは、▲5七玉と逃げた手が馬と香の両当たりになってまずそうです。
   しかし、銀を取れないようでは、手の流れがおかしいとの見方も。






   先手の指し易そうな局面が続きますが、第3図は、87手目に先手が▲2八香と据えた局面です。
   次の▲2四香が詰めろになるため、後手は△3三金と寄って2筋を支えますが、先手は▲2四香と守り駒の銀を剥がします。
   以下、△2四歩▲2五歩△2八香▲3九飛△3六歩▲3四歩△同金に97手目▲1五桂と打ちました。(第4図)
   残り時間は、持ち時間3時間のうち、先手が12分、後手が24分と逼迫しています。







   第4図は、▲1五桂と後手玉に詰めろがかけられた局面。
   これに対して後手は、△2二飛と寄って利きを足して詰めろを受けますが、先手は▲4三銀と打って後手の守りの金を攻めます。
   この先手が銀を手放し、合駒のしずらい間隙をついて後手も△3五角の王手で反攻しますが、後手の反撃が途絶えたところで、先手は、3四銀成と踏み込みます。
   以下、△同歩には▲3五飛と飛車も切って△同歩には▲3四角から連続の王手で後手玉に殺到、最終手▲3四歩が決め手となって後手の投了となりました。






   投了図以下は、(1)△4三玉は▲3三金△5二玉▲4三角△5一玉▲6一飛まで。
    (2)△3四同玉も▲2四飛△3三玉▲4四角△4二玉▲5三角成△同玉▲4四銀△4二玉▲3四桂△5二玉▲6二金が一例で詰み。
   終局時刻は17時26分。消費時間は、石田五段2時間52分。中村九段2時間47分」。
   勝った石田五段は、一次予選の準決勝に進出、次戦で阿部光瑠六段と対戦します。
   中村九段の通算800勝達成、阿部光瑠六段との師弟対決は、お預けになりました。


 将棋を指す子が伸びる理由

写真は、日本将棋連盟学校教育アドバイザーの安次嶺 隆幸著の「将棋を指す子が伸びる理由」です。
   藤井 聡太七段の出現、羽生 善治九段の前人未到の記録達成、そして引退された加藤 一二三九段のTVなどでの活躍は、今の将棋の大ブーム(注)の大きな要因と言われ ますが、著者の安次嶺氏は、もっと大きな要素は、将棋の中に内包されているものがもたらす効用がその根底にあると本書で述べています。
   将棋がもたらす効用として、最初に挙げられているのが「礼儀正しい子になる」で、次に「深く考える子になる」・・・と続いています。
   掲げられている80項目の効用については、普段、子ども将棋教室に関わっている者にとっては、思い当たるところが多くとても参考になりました。
   三国志でいう” 三顧の礼 ”ではありませんが、将棋にも「始まりの礼」「負けの宣言の礼」「終わりの礼」の” 3つの礼 ”があります。また、将棋盤のマス目にきれいに駒を置くことも相手に対する敬意の表し方です。 当教室では、この二つを始めに覚えてもらうようにしています。

   第4回子ども将棋教室(3/13)には15名の参加がありました。この日は、吉川支部長からスタート級(15級)の認定証が4人に渡されました。
   次いでミニ講座(角で詰ますと悪手を咎める)と詰将棋の「曲詰め」のジャンルを照会した後、3クラスに分かれてのリーグ戦を行い3月の教室を終えました。
   なお、6年生の佐竹 柾軌3級と松永 好生4級は、今回が小学生最後の教室となりました。
   二人は、共に小学2年生からこの教室に参加し、着実に棋力をつけて最高級(4級)まで昇級しました。中学生になっても機会を見つけて将棋を指し続けてださい。

   ☆お隣の士別地区将棋連盟(杉澤悦男会長)から、将棋教室再開の連絡がありましたので、サイドバーの「士別子ども将棋教室」に日程を掲載しました。


・曲詰(形象型)の答え(矢印をなぞってください)
   ⇒▲2三銀△同歩▲2四金△同玉▲2五銀△同金▲3四馬△同金▲4四飛成りまで9手詰め 

・曲詰(あぶり出し型)の答え
   ⇒▲8三銀成△同玉▲7三歩成△同玉▲6三角成△同玉▲5四馬△同玉▲5五金△同玉▲4五竜までの11手詰めで詰め上がり図が、「一」になります。
(注)レジャー白書2018によると、将棋人口は、前年から百七十万増の七百万人に達したと発表されています。

 順位戦最終戦 ▲中田 功八段vs△石田 直裕五段戦

一年を通して戦われる第79期順位戦、C級2組の最終10回戦が3月5日(金)に東京と大阪の将棋会館で26局行われました。
   本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館4階「高雄」で中田 功八段(なかた いさお)と対戦しました。
   中田八段は、福岡県福岡市の出身で大山康晴十五世名人門下。
   中学1年でプロを目指して上京し修行に励み、1986年に18歳でプロ入りを果たしています。名前は「いさお」ですが、音読みから「コーヤン」の愛称がついています。
   振り飛車党で、特に三間飛車を好んで指し、著書には「コーヤン流三間飛車の極意 急戦・持久戦」、「振り飛車党宣言2」があります。


両者初手合いの将棋は、先手中田八段が三間飛車に振っての対抗形(後手3一金、3二玉型)になりました。
   この三間飛車で中田八段は、今期順位戦全10局中7局を三間飛車で戦っています。
   第1図は、エルモ囲いの後手が30手目に△7二飛と寄った局面です。
   後手からの定番の揺さぶりで、▲8八角と受ければ、△8二飛▲7七角△7二飛の千日手模様になります。
   ここで先手は、▲8八角と引き、△8二飛には、▲7七角に代えて▲7七銀!と受けたことから、俄かに慌ただしい局面になりました。





第2図は、先手の▲9七角に対して、後手が30分の考慮で△8六歩と突っかけた局面です。
   実戦は、以下▲8六同銀△6五歩▲7四歩△8五桂▲同銀△6六歩▲5九桂と進みました。(第3図)
   先手は、7筋を攻めて桂得をしますが、後手も薄くなった6筋を突いて反撃します。










第3図は、後手△6六歩の取り込みに、先手が桂得をした桂を59手目▲5九桂打と投入して自陣桂で耐えた局面です。(15時頃)
   ここまでの消費時間は、中田八段1時間5分、石田五段2時間39分。
   局面はここから、後手△8一飛に先手は、▲7七桂と跳ね△6四銀に▲7三歩成と成り捨てて△同銀に▲7五角と角を捌きました。
   この後もせめぎ合いが続き、先手は▲5五歩と突き捨て、△同角に67手目▲5八飛と寄りました。(第4図)






第4図は、先手が5五角に狙いをつけて▲5八飛と寄った局面です。
   角のさばきがコーヤン流の長所。
   その分、飛角交換を狙うケースが多く、本局もその展開に進んでいます。
   ▲5八飛以下、△6四銀▲5五飛△同銀▲7二角に後手も△7八飛と互いに飛・角を相手陣に打ち込み合い、夕食休憩明けから戦いが激しくなりました。
   






第5図は、後手の△5八歩打に先手が93手目▲5四歩と打った局面です。
   桂頭は、常に急所ですが、先手からも歩打ちの狙いがありました。
   △6二銀には▲6三歩の追撃があります。
   実戦は、△5九歩成▲4八金直に△6二桂と打って攻め駒(竜)を責める受けで応酬します。
   先手は、龍取りに構わず▲5三歩成りと踏み込み、△7四桂に▲4二とではなく▲4四歩と工夫を凝らした攻めに出ます。
   以下、△5三銀▲4三歩成△同玉に先手は、▲6五角(王手)と打ち、後手は、104手目△5四銀と受けました。(第6図)





第6図は、▲6五角の王手に後手が13分ほどの考慮で△5四銀と指した局面。
   代えて△5四歩が無難と言われましたが、本譜は強気な受けで、▲4四歩からの攻勢を許すが、いなしてしまえば後手が良くなるとも・・・
   実戦も以下先手の攻めが続きましたが、本譜の順で後手の受けが成功したようです。
   即ち、▲4四歩△同玉▲4五歩△5三玉▲5六香△5五歩▲4四銀△6三玉▲5五銀△同銀▲同香と進んだところで手番を握った後手が△4六歩打と反撃に出ます。(第7図)






第7図は、△4六歩と指された局面。(20時30分頃)
   先手の攻めを凌いだ後手が△4六歩と打って囲いを崩しにかかった局面です。
   先手は、▲7五歩と△4六歩を手抜きをしますが、△4七歩成▲7四角△7二玉に▲4七金と手を戻します。
   後手は、約4分の考慮で△5八飛(詰めろ)と打ち、▲5一香成に124手目△3九銀打と進んだ局面で先手の投了となりました。(投了図)








投了図以下は、①▲3九同玉△4九と▲同玉△4七竜・・②▲3七玉または▲1七玉にも△2八角からの詰みがあります。
   終局時刻は、20時54分。消費時間は、中田八段4時間4分、石田五段5時間28分。
   熱戦でしたが、104手目△5四銀からの強い受けが好判断だったと言われた一戦でした。
   勝った石田五段は7勝3敗、敗れた中田八段は4勝6敗の成績で今期順位戦を終えました。




 第3回子ども将棋教室(3/6)&支部長杯の結果

昨日、第3回子ども将棋教室が行われました。
   教室には、小1から中2までの男女13名が参加、静けさと楽しさとが混じり合う2時間でした。
   最初に前回のリーグ戦で5連勝を飾った、緒方 颯一郎君に吉川支部長から認定証(12級)が授与されました。
   次にミニ講座を行いました。
   この日のテーマは、「詰将棋の解きかた(角を離して打つ)」と「駒を逃げる前に考えよう」を大盤とプリントを配り考えてもらいました。
   また、前回お知らせをした「奇跡のレッスン」で講師の森内 俊之九段が子どもの頃に将棋教室の先生から出されて、中々解けなかったという詰将棋(図)を大盤に並べてみましたが、残念ながら 正解した子供はいませんでした。
   教室の後半は、クラス別リーグ戦を行いました。
   参加者を上級・初級・初歩の3クラスに分け、上級は、時計を使ってのハンディ戦2局、初級は時計なしでの3局、そして初歩クラスは、詰将棋(一手詰め)と練習試合2局です。
   次回(3/13)の教室では、着実に将棋を指せるようになった初歩クラス4名にスタート級15級の認定証を授与する予定です。



===2月28日支部長杯争奪将棋大会の成績===
    於:駅前交流プラザ「よろーな」:ハンディ戦4回戦・持ち時間一人20分(以後一手30秒)
名   前一回戦二回戦三回戦四回戦勝敗勝ち点順位
勝敗相手勝敗相手勝敗相手勝敗相手
①芳 岡 四段 ×283×72-2173
②吉 光 四段 138×43-1242
③佐々 木二段 ×4×2×151-310
④香 川 五段 35624-0341
⑤大 田 1級 ×6×47×31-39
⑥江 良 二段 57×1×42-2155
⑦千々石 五段 8×6×512-2174
⑧吉 川 四段 ×7×1×261-310

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 昨日の自分を超える! 森内九段が奇跡のレッスン

まだ凍れる日もありますが、朝の気温は、確実に上がっています。なによりも日が随分と長くなっているのが嬉しいですね。
   先日、NHKBS1で「奇跡のレッスン」が放送されましたが、将棋教室に携わっている方には、見応えのある番組だったと思います。
   コロナ禍で将棋大会中止など多くの対局の機会が失われ、日ごろの練習の成果を発揮する場を見いだせない中、 森内 俊之九段が横浜市の公立中学校将棋部を1週間にわたり指導するという番組です。
   将棋部員は、中学に入ってから将棋を始めた生徒がほとんどで強豪校ではありません。
   森内九段は、将棋部員を相手に多面指しや、詰め手数か示されていないより実践的な詰め将棋の問題を解かせて、生徒たちの気持ちを高め、その才能を呼び覚ましていく。 さらに、生徒同士の対局をタブレットで見守り、一人一人の性格や棋風を生かしたきめ細かな指導を施すという75分間。
   プロになる前から、同い年の天才を追いかけていた森内 俊之九段、生徒たちに教える将棋に強くなる考え方は。

  • 相手に尊敬の気持ちを持ってきれいに指せると盤面の視野も広くなる。
  • 自分の将棋を振り返ることは、上達への大きな勉強方法。
  • 勝利の陰にある負け、負けを糧に逆転の一手を!


   ☆☆名寄支部3月の行事☆☆
  • 3月 6日(土)   第3回子ども将棋教室
  • 3月 6日(土)   3月有段者会
  • 3月13日(土)   第4回子ども将棋教室
  • 3月14日(日)   名寄支部名人戦
  • 3月21日(日)   3月例会
  •    ※将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。
       ※会場は駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。
☆☆参加される方にお願い☆☆
  • 会場内ではマスク着用と咳エチケットをお願いします
  • 入室時には手洗いと除菌作業のお手伝いをお願いします
  • 当分の間は、室内での観戦及び付き添いはご遠慮願います
  • 体温の管理(37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮願います)

 順位戦 ▲石田 直裕五段vs△服部 慎一郎四段戦

第79期順位戦C級2組第9回戦が1月28日(木)に東京・将棋会館で10局、大阪で5局行われました。
   本市出身の石田 直裕五段は、大阪・関西将棋会館で、服部 慎一郎四段(はっとり しんいちろう)と対戦しました。
   服部四段は、富山県富山市の出身で中田 章道七段門下。定跡にとらわれない力戦の将棋を好み、昨年四段昇段(プロ入り)を果たした21歳の棋士。
   ここまで5勝3敗の石田五段ですが、来期への順位を上げる為にもぜひとも勝っておきたい一戦です。
   一方、順位戦初参加の服部四段は、7勝1敗と昇級争いに加わり暫定3位につけています。本局を含む残り2戦で連勝すると昇級、C2組を1期抜けすることができます。 ただし、開幕順位が低いので一つでも敗れると昇級レースから一気に後退します。


互いに負けられない一戦、石田五段の先手で始まった将棋は、相掛かりになり総手数が162手、深夜零時6分に終局という熱戦になりました。
   第1図は、先手の▲3八歩打に後手が△3五香打とした局面です(16時頃)
   以下、▲7七桂には(1)△5五飛でしのげるかどうか。速度重視で(2)△4五飛▲同歩△3七香成▲同金とするのも一案という解説がありましたが、実戦の先手の指し手は、 ▲2二歩打で△3七香成▲同金に△4八銀打と進んだところで夕食休憩に入りました。
   対局再開 18時40分。夕食休憩前と合わせて56分の長考で指された63手目は、速度重視の▲8三とでした。




第2図は、先手が▲6四桂と指した20時頃の局面です。
   後手玉のコビンをこじ開け、△6四同歩▲同飛となれば、次に▲7四角が王手飛車取りになります。
   先手玉は、追われても7七地点が寄りにくく、またいずれ8五飛を取ればさらに上部が広くなります。先手の方が勝ちやすい展開になっているのかも知れませんと解説されています。
   実戦は、△6四同歩▲同飛△6三歩打▲7四角打(詰めろになっています)△7一桂打▲7にと△4五飛▲6一とに△4四歩と後手は上部脱出を目指す非常手段でチャンスを待つ展開になりました。





第3図は、後手が自陣を手順に固めてから△6三香打と先手の飛車を捕獲した局面です。(22時40分頃)
   残り時間は、▲石田五段が18分、△服部四段が23分と拮抗しています。
   ここでは、▲5六馬が攻防に利くので先手有利と見られ、実戦も▲5六馬△6四香▲5五桂△同飛▲同馬△6五金と進みました。
   この△6五金で後手は、ほぼ大駒一枚損になっていますが、以下▲同馬△同香▲9二角に△7三桂と進んで、後手がいかに先手玉の上部脱出を食い止めるかの戦いになりました。





第4図は、先手の▲7四金打に対して後手が114手目△9六角と打った局面です。
   控室では、この角を後手の勝負手と解説しています。先手が7四金にヒモをつける手段は限られていて、例えば▲7三銀成では以下△5五馬▲6六歩△同香▲同香△6五桂▲6七玉に△7四角(金取り)が詰めろになります。
   実戦は、以下、▲9四飛打△7四角▲同飛△8三金打▲7三銀成△同金と進んでみると、いつの間にか後手玉が見えなくなって形勢は混沌としてきました
   先手は、数手前から秒読みに入り、後手も△7四角と指したところで持ち時間を使い切り、難解な終盤戦のまま両者一分将棋に突入しています。




第5図は、後手が△7四馬と金を取った手に対し、先手が▲8三飛成とした局面。
   この手は、9六飛を見捨てて先手玉を安全にするとともに▲5四角からの寄せも見えています。
   後手は、やむなく△9六馬と飛車を取りましたが、以下▲5四角△3三玉に▲1六桂打の詰めろで迫られ、△2五金打にも▲3二角成とされ△同玉に161手目▲3三歩と打たれた局面で後手の投了となりました。(投了図)








投了以下、(1)△3三同玉は、▲2二銀△3二玉▲3三金△4一玉▲3一と△同銀▲同銀成△5二玉▲6四桂まで詰み。(2)△4三玉は▲3二銀△3三玉▲5三竜△3二玉▲2二金△4一玉▲5一竜△同銀▲3二金打までの詰みです。
   3月5日に行われる最終10回戦では、石田五段が中田 功九段と服部四段は福崎 文吾九段と対戦します。









 第1回子ども将棋教室には13名の参加がありました

新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、お休みをしていた子ども将棋教室が2月6日(土)に再開しました。
    11月14日以来の教室になりますが、はじめての子ども3名を含めて13名の参加がありました。
   駒と将棋盤等を消毒した後、早速、ミニ講座、この日のテーマは詰将棋「タテの一間竜」と「悪手を咎める」 の二つです。
   「タテの一間竜」では、今回も苫小牧支部で作成したテキストを使用させていただきましたが、大変わかり易く解説されていて好評でした。

   また、将棋は、序盤でも油断すると一手で終わってしまうことがあります。局面を見てそれを「悪手」と判断したならどう咎めるか2問出題しました。
   ミニ講座の後は、クラス別リーグ戦です。今回は、上級と初級の2クラスに分かれて行いました。
   上級クラスには、ほとんど一年ぶり以上の参加になる佐竹 柾軌3級(風連中央小6)と今日、4級の認定証が授与された松永 好生君(中川中央小6)が、芳岡四段、山田初段に胸を借りていました。
   8名で行われた初級リーグ三回戦では、3連勝を挙げた橋本 光生君と緒方 柊平君が共に通算8勝2敗の成績で12級へ昇級を決めました。
   はじめて参加された3名には、駒の並べ方・振り駒のやり方を習った後、八枚落ち2局を楽しんでもらいました。
   次回の教室は、2月13日(土)です。

☆☆参加される方にお願い☆☆

  • 会場内ではマスク着用と咳エチケットをお願いします
  • 入室時には手洗いと除菌作業のお手伝いをお願いします
  • 当分の間は、室内での観戦及び付き添いはご遠慮願います
  • 体温の管理(37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮願います)

 2月の将棋は子ども将棋教室から始まります

    △石田 直裕五段 対 ▲佐藤 和俊七段戦(棋王戦予選)

年の瀬から続いた降雪、吹雪そして氷点下25度以下の凍れ(しばる)と、まさになんでもあった1月です。
   それもあと数日で2月ですね、新型コロナウイルスの感染拡大の鎮静化と寒さが緩むことを願いながら元気に過ごしたいものです。
   2月からは、しばらく休んでいた子ども将棋教室も再開します。
昨年11月14日以来の教室になりますが、2月6日の将棋教室のミニ講座のテーマは、詰将棋「タテの一間竜」と「悪手をとがめる」です。

   ☆☆名寄支部2月の行事☆☆

  • 2月 6日(土)   第1回子ども将棋教室
  • 2月 6日(土)   2月有段者会
  • 2月13日(土)   第2回子ども将棋教室
  • 2月21日(日)   2月例会
  • 2月28日(日)   支部長杯争奪将棋大会
  •    ※将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。
       ※会場は駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。
☆☆参加される方にお願い☆☆
  • 会場内ではマスク着用と咳エチケットをお願いします
  • 入室時には手洗いと除菌作業のお手伝いをお願いします
  • 当分の間は、室内での観戦及び付き添いはご遠慮願います
  • 体温の管理(37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮願います)


第47期 棋王戦 予選で本市出身の石田 直裕五段は、1月22日に東京・将棋会館で佐藤 和俊七段と対戦し91手で勝利しました。
   佐藤七段は、千葉県松戸市出身で加瀬純一七段門下。以前、NHK将棋講座で「カズトシ流振り飛車」を半年間にわたり解説されたことがあります。
   将棋は、佐藤七段の先手中飛車に石田五段が超速で対抗しました。
   途中図は、後手が△3一角▲5八金左の交換を入れずに△7五歩と突いた局面、これに▲同歩とすれば5四金▲同銀から△8九飛と金当たりの先手で飛車が打てます。
   なので先手は、▲5八金と上がり4九の金に連結して手を渡し、以下、△5六歩▲同飛△5五銀左と難解な中盤戦が続きます。


ハイライト図は、後手△2二玉に先手が4分の考慮で▲5九銀といったん囲いに手を入れた局面です。
   後手玉の薄さが気になるところですが、この手に代えて▲4二成桂だと△同金▲同銀成には△4九飛成があり、以下▲4九同銀では、△3六桂▲同歩△3七角▲同桂 △3九角という筋で先手玉は詰んでしまいます。
   ▲5九銀打以下、△5三歩▲同歩成に△5七桂打と後手が攻勢に転じます。
   先手も自陣に金を投入して防戦しますが、後手の攻めが的確に急所を突いて、91手目△3八銀打の局面で先手の投了となりました。



投了図以下は、▲3八同玉△4七銀▲同玉△4九飛成▲5六玉△5八竜▲5七桂△3八角▲5五玉△5七竜▲6四玉△6六竜▲5四玉△6五竜▲4四玉△3五銀▲3四玉△2四金までが手順の一例で先手玉は詰んでいます。
   終局時刻は、18時43分。持ち時間各4時間の消費時間ですが、佐藤七が段3時間22分、石田五段は3時間51分でした。
   石田五段は、次戦で佐々木 勇気七段と対戦します。







 第79期順位戦C級2組8回戦 ▲田中 寅彦九段vs△石田 直裕五段戦

年明けの1月7日(木)に第79期順位戦C級8回戦が行われ、本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館で田中 寅彦九段(たなか とらひこ)と対戦しました。
   田中九段は、大阪府豊中市出身で(故)高柳 敏夫名誉九段門下。
独創的な序盤戦術により作戦勝ちを収めることが多く、「居飛車穴熊」で囲いの堅さを重視、「飛先不突矢倉戦法」では、展開のスピード重視である序盤戦術の基礎に大いに貢献した棋士と評されています。
   田中九段は、これまでにタイトル獲得1期(棋聖)、一般棋戦優勝回数6回の戦績があります。
   両者の対戦成績は、石田五段の1勝0敗、順位戦では初顔合わせです。

午前10時に田中九段の先手番で始まった将棋は、先手の矢倉志向の駒組みに対して、後手が急戦の構えを取り、居飛車力戦型になりました。
   第1図は、先手の田中九段が27手目、4九の金を5九に寄った局面です。
   この手では、▲5八金が普通ですが、このあたりに「序盤のエジソン」の異名を持つ田中九段らしさが出ています。
   「仮に▲5八金だと、△5二飛▲4八銀△5五歩▲同歩△同飛が5八の金に当たり機先を制される。 本譜なら金にヒモがついていて、△5二飛に▲5八飛と回ることもできる」と解説されていました。
   実戦は、それでも後手は△5二飛とまわり、先手も▲5八飛と対抗して5筋を巡る駆け引きが続きます。



第2図は、先手の▲4六角に対して、36手目に後手が△5五歩と突いた局面。
   時刻は、14時20分頃でここまでの消費時間は先手が2時間6分、後手は1時間36分。
   後手の陣形は、王の位置が7二ならば二枚落ちの下手側の定跡にある「銀多伝」と同じような構えで中央に厚い形です。
   △5五歩に対し、▲5七銀△7五歩▲同歩△8五桂▲8八銀△5六歩▲同銀△6六歩と進みました。(第3図)








第3図で▲6六同歩なら、△5七歩▲同飛△6六角▲5八飛△5七歩の手筋がさく裂します。
   なので先手は、▲7四歩と指しましたが後手は、△5六飛と飛車を切る強手を放ちました。
   ▲5六同飛には、△4五銀打で飛・角両取りになり駒損回復が見込める形です。
   実戦も▲5六飛△4五銀▲5八飛△4六銀▲同歩に△4七角打と後手の好調な攻めが続きました。(第4図)







第4図は、後手が△4七角と打ち込んだ局面です。
   先手は、飛車取りを放置して▲7三歩成から△同銀と後手の陣形を乱し、さらに▲2四歩と打って手作りをしますが、後手陣は、飛車の打ち込みに強い形、 ▲2四歩には構わず△5八角成と飛車を取って攻め合い勝ちに出ます。











第5図は、△5七歩打と飛車打ちをより厳しくするために後手がタタキの歩を放った局面。(同金なら△5九飛打が王手金取り)
   実戦は、以下▲6八金右△4九飛打に▲6九飛と受けましたが、△同飛成▲同金△2八飛打として、▲2三歩成には、手抜きで△6七歩成(66手目)と踏み込んだところで先手の投了となりました。 (投了図)









投了図以下は、▲2二となら△7八と▲同金△6九金▲同玉△5八歩成▲7九玉△2九飛成で先手玉は詰み、また、▲3二ととしても▲同玉で後が続きません。
   終局時刻は、20時14分。消費時間は、▲田中九段4時間25分、△石田五段4時間27分。
   勝った石田五段は、5勝3敗、敗れた田中九段は、2勝6敗になりました。

 年明けの活動は有段者会からキックオフ!

昨年の11月後半から活動を休止していましたが、1月9日(土)の有段者会からキックオフです。
   ただし、子ども将棋教室の再開は2月からになります。
   未だ新型コロナウイルスの感染拡大が収束していない状況ですが、これまで以上に感染予防対策をしっかりと行いながらの再開となります。
   有段者会には7名が参加、安達六段と豊岡六段は、久しぶりの参加ですが共に3戦全勝で4回戦は直接対決となりました。
   将棋は、予想通り居飛車対振り飛車の戦いになり、序盤から深い読みの応酬が繰り広げられ熱戦に・・・。結果は、安達六段が勝ちましたが、指し初めに相応しい好局になりました。(⇒成績表参照)
   また、有段者会の前には、昨年度の月例会で22勝4敗(.846)の千々石好 弘五段と有段者会で16勝3敗(.842)の成績を挙げた吉光 和廣四段に吉川支部長から年間勝率第一位賞が渡されました。

   ☆☆名寄支部1月の行事☆☆

  • 1月  17日(日)  新春将棋大会
  • 1月  24日(日)  月例会
  • いずれも午後1時から駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)で行います。
   ☆☆参加される方にお願い☆☆
  • 会場内では、マスク着用と咳エチケットをお願いします
  • 入室時には、手洗いと除菌作業のお手伝いをお願いします
  • 当分の間は、観戦及び付き添いはご遠慮願います
  • 体温の管理(37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮願います)
===1月9日有段者会の成績===
    於:駅前交流プラザ「よろーな」:ハンディ戦4回戦・持ち時間一人20分(以後一手30秒)
名   前一回戦二回戦三回戦四回戦勝   敗 勝ち点  順 位 
勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手
①千々石 五段 ×2×7362-2193
②豊 岡 六段 134×73-1242
③吉 光 四段 4×2×1×51-37
④吉 川 四段 ×3×5×2×6
⑤香 川 五段 ×64×732-218
⑥芳 岡 四段 5×7×142-217
⑦安 達 六段 15624-0341

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 今年も” 日々是好局 ”をよろしくお願いします 令和三年 元旦



  牛兵(ぎゅうへい)=大局将棋の駒の一つです。大局将棋には自軍・敵軍あわせて209種類・804枚の駒があり、牛兵は前と斜め前に何マスでも動け、後ろに1マス、横に3マスまで動くことができます。

 決して大駒だけではない、歩の「不成り」の妙手!

NHK将棋講座テキスト11月号の付録は、「将棋講座」クロニクルです。
   昭和46年に創刊された講座テキストが、来年の3月号で通巻500号を迎えます。付録には、昭和54~57年度の将棋講座やNHK杯戦、名言・珍言など、 心に残る文章がひも解かれています。
   歴史と伝統を誇る"将棋番組の顔"「NHK杯テレビ将棋トーナメント」。
    1951年にラジオ放送でスタートし、1962年(第12回)からは、テレビ放送がスタート、1981年には、隔週だったのが毎週放送されるようにると、日曜日の来るのが益々待ち遠しく感じられたものです。
   また、この頃に講座を担当された、石田和雄八段・故大内延介八段・青野照市七段、内藤國雄九段の若い頃の写真を見ると改めて時の流れの速さが感じられます。


   右は、「将棋講座」クロニクルに出ている石田 和雄八段作(当時)の詰将棋で全部で6問出題されています。
   先日の歯科検診の際、待ち時間中に解いてみようと思ったのですが・・・。
   初手は、▲1三歩成と速断、以下△同玉に▲1四銀と進めるましたが詰みません。
   こんな筈ではと思っていると、10分も経たないうちに名前が呼ばれて診察室に入りました。
   中には、診察台が3台あり、うち2台には患者さんがいるので、自分の番が来るのには未だ時間がかかりそうです。
   なので、診察台の上で再度トライ、▲1三歩成△同玉▲1四銀△2二玉に▲〇〇△〇〇と進めるのですが打ち歩詰めに陥ります。



   遂には初手の▲1三歩成を疑ってみたのですが、やはり他の手は考えられないので再々トライ。
   ▲1三歩成△同玉▲1四銀△2二玉と慎重に進めて、▲2三歩成の場面でようやく石田八段の作意に気づいて詰ますことができました。(図)
   飛車や角・銀を成らずで詰みあげるのは珍しくありません。歩も同様でこの場合は、成らずとするのが盲点でした。
   1問しか解けませんでしたが、いつも歩が成ることを第一に考えている自分には、とても充実をした待ち時間になりました。

※詰将棋の答えは、次のとおりです。(原文のまま)
   ▲1三歩成△同玉▲1四銀△2二玉▲2三歩不成△1一玉▲1二歩△同玉▲3二竜△同歩▲2二金まで11手詰。
   3手目▲1四銀に△同玉は▲2三歩成まで。△2二玉に▲2三歩不成が妙手で、ここを成ってしまうと△1一玉とされて打ち歩詰めを避けられない。

 第79期順位戦C級2組7回戦 ▲長沼 洋八段vs△石田 直裕五段戦

    第79期順位戦C級2組7回戦13局が東京の将棋会館(8局)と大阪の関西将棋会館(5局)で行われました。    ここまで3勝3敗の石田 直裕五段(本市出身)は、大阪の関西将棋会館で長沼 洋八段(ながぬま ひろし)と対戦しました。
   長沼八段(1勝5敗)は、岐阜県出身。田中 魁秀九段門下で実利を重視した受けの棋風。かっては、矢倉を多く指す居飛車党でしたが、その後、中飛車なども指すオールラウンダーの棋士です。
   本局は、総手数が158手に及ぶ熱戦になりました。終局は時刻は、23時45分、長沼八段らしい、相手に容易に決め手を与えない棋風の出た将棋でした。



   初対戦の一局は、午前10時に長沼八段の先手で始まり、相雁木模様になりましたました。
   第1図は、48手目に後手が△6五歩と仕掛けたのに対し、先手が16分考えて▲1五歩と端に手を付けた局面です。
   (これは、持ち歩の1歩と6五で得られる歩を使って、1筋の突破を図るための突き捨てでした。)
   第1図以下、△1五同歩▲6五歩△7七角成▲同桂△7五歩に▲6六角と香取りに打った局面で夕食休憩に入りました。




   第2図は、後手が3八に打った角を△4七角成とした20時頃の局面です。
   馬を作って角に当てた手は、放置すれば△5七馬▲同金に△4八角の飛車金両取りがあります。両取りは▲2七飛で受かりますが、それには△1五角成で香を取られてしまいます。
   実戦は、第2図以下▲7五角△8一飛に▲4四歩△同銀▲1二歩成△3五銀▲2七飛△3六馬▲3七飛△2六馬と長い中盤戦に入りました。
   2六馬(76手)は、21時頃の局面で、消費時間は▲長沼八段4時間29分、石田五段が5時間5分。



   第3図は、後手の△1一歩打に先手が▲1三成香(97手)と引いて▲2四歩△同歩▲2三歩の筋を見せた局面。
   駒割りは、▲金香△角銀で先手の駒損ですが攻め駒が絶えないようにして挟撃を目指しています。
   この挟撃があるため、後手も駒を渡しづらくなっています。実際、△3七馬として、△3九飛の王手も▲6九歩の底歩が利くのが大きく飛車角交換は損なようです。
   図以下、△4六角▲2四歩△同角▲3八飛△5九馬に先手は▲6九歩と底歩を打って補強しましたが、この直後の△8七歩の垂らしに▲8九香となったところで攻守が交代したようです。



   第4図は、先手の▲7三銀(125手)に、後手が△6五桂と打ち、駒当たりに駒当たりを重ね、複雑化した局面です。
   ここから実戦の進行は、▲7四角成△9二飛▲6四銀成△6九桂成▲同金△8九金と打って第5図となりました。








   第5図は、132手目、金送りの手筋が利いた局面で、以下▲同玉△6九竜▲7九金打△7七桂不成(▲同金は△9七桂▲同香△9九金の筋)▲8八玉△8九金打▲同金△同桂成▲7七玉に△6八金と後手が攻める展開になりました。










   第6図は、双方一分将棋の終盤で先手が▲9二馬(149手)と後手の飛車を取った局面です。
   控室では、後手には豊富な持ち駒があるので詰みそうと言われています。
   実戦も、△7六竜と王手をかけて▲8四玉に△7五角打と角の王手を決め、以下、▲8三玉△9四銀打▲同玉に△9二香と王手で馬を払い、▲8三玉に△9三金となったところで先手長沼八段の投了となりました。





   投了図以下は、▲7三玉△6四角▲6二玉△6一銀打▲5一玉△6二角まで。
   総手数158手に及んだ長い将棋ですが、日付が変わる前に決着がつきました。
   終始模様の良い後手に対して、挟撃体制で後手の攻めを制約する先手の指し方等、一局の攻防は見応え十分でした。
   勝った石田五段は、4勝3敗と勝ち越し、敗れた長沼八段は、1勝6敗になりました。

 名寄子ども将棋教室の参加者数をまとめました

激動の一年も残りわずか。来年は落ち着いてくれることを願うばかりですね。
   そんなこんなで「子ども将棋教室」も11月で終わってしまいましたが、この一年間の参加者数をまとめてみました。
   名寄の子ども将棋教室は、平成27年7月4日に3名の参加者から始まりました。この6年間で118回の教室を開いてこれまでに1018人の子どもさんが参加しています。
   今年の教室は、新型コロナの影響で中断もあり、14回の開催となりました。
   生徒の実人数は、昨年より10人減って18人、延べ人数は、107人でした。1教室当たりの平均は、7.6人で前年度(7.9人)と比べてもほぼ同じ状況です。
   また、講師の数は、延べ人数で48人が出席、1回当たり3.4人が担当したことになります。なお、今年は叶いませんでしたが、当市出身の石田 直裕五段には、毎年、特別講師を務めていただいています。

下の表は、平成27年に教室を開設してからの参加者数の推移を示したものです。
   開設後2年間の参加者数は、平均で6~7人でしたが、平成29年度と30年度は中学生棋士藤井 聡太四段(当時)効果で二桁の11人台に跳ねあがっています。
   藤井四段は、平成28年10月に史上最年少(14歳2か月)で四段昇段・プロデビューし、無敗のまま翌年の6月に公式戦29連勝を記録して一躍時の人となりました。
   その藤井人気は、空前の将棋ブームを巻き起こし、全国に将棋愛好者や将棋フアンを増やし、名寄の子ども将棋教室では、平成29年の春頃から生徒数が増えるようになりました。
   その後、元号が令和に代わってから二年が経過し、この地域での将棋ブームも収まったようです。
   参加者数が減るのは残念ですが、これからも子どもたちに将棋の楽しさを知ってもらうことに軸足を置いた教室にしたいと思います。








 ウイルスの感染拡大防止の為、当面の間、活動をお休みします。

先月から今月にかけて、新型コロナウイルスの感染拡大が収まりません。
   これまでは、主に札幌市とその近郊が中心でしたが、ここに来て広く道内各地にまで感染が及ぶようになっています。
   3月に休止をして、ようやく6月から活動を再開してきましたが、支部では、参加者の安全を図るため、11月29日(日)予定の月例会をはじめ、12月以降の将棋教室及び月例会等すべての活動を当面の間、再度休止することとしました。
   大変残念なお知らせになりますがご理解くださるようお願いします。なお、活動休止中であっても、ホームページの更新は行いますので引き続き当サイトをご覧くださるようお願いします。

先週の日曜、北海道新聞の朝刊に、木村九段がタイトルを取るまでの修行の日々、タイトルの壁、そして去年の激闘王位戦7番勝負を通して棋士・木村 一基の魅力の本質に迫る「受け師の道」 (写真)が、北海道新冠町出身の作家・久間 十義氏(ひさま じゅうぎ)によって紹介されていました。
   「百折不撓」を座右の銘とし、「千駄ヶ谷の受け師」の異名を取る木村九段、それに加えて、わかり易く、軽妙な喋りをまじえた解説のうまさは、棋界随一でまさに一級品と言えます。
   久間氏は「本書を手に取った読者は、自分の人生に引きつけて何事かを感得するのではないか。人は弱い葦だが、それでも精進する。そこに全てがある。頑張れ、木村 一基、われらが中年の星!」とエールをおくっています。

 第79期順位戦C級2組6回戦 ▲石田 直裕五段vs△矢倉 規広七段戦

    11月12日(木)に第79期順位戦C級2組の6回戦10局が東京の将棋会館(8局)と大阪の関西将棋会館(2局)で行われ、本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館で矢倉 規広七段(やぐら のりひろ)と対戦しました。
   矢倉七段は、大阪府出身で桐山清澄九段門下。
   名字が将棋の「矢倉」と同じであることから何かと話題になりますが、居飛車、振り飛車ともに指す力戦派の棋士です。
   また、居飛車穴熊対策の一つ「矢倉流中飛車」は、矢倉七段の名に由来するもので、本局は、先手の居飛車穴熊に対してその矢倉流中飛車が指されました。



   両者の対戦は、5年前の第74期順位戦C級2組の第8回戦での1局のみ。
  その対局は、相銀冠穴熊戦になり、150手に及ぶ長手数の将棋を石田五段が勝利しています。
   第1図は、後手の△6四銀に先手が▲6六銀と上がった局面です。
   このように後手が左銀を足早に出陣させて▲6六銀を強要させるのが「矢倉流中飛車」の骨子となる手順です。
   実戦は、▲6六銀に△4二飛▲9八香△4五歩▲2六飛(第2図)と進みました。



   第1図から第2図への手順で▲6六銀を見て、4筋に飛車を振り直し、△4五歩~△4六歩のさばきを狙うのは、矢倉流中飛車の将棋ではよくある手順のようです。
   また、先手の▲2六飛に代えて▲6八角と引いて△4六歩を受けるのは、△6五銀とぶっつけられます。(△3三角が先手玉を睨んでいます)
   ▲2六飛以下は、△5二金左▲9九玉△4四角▲3六飛△4三金▲8八銀△7二銀▲6八角に△3三金と進みました。(第3図)





   第3図の▲6八角△3三金は、昼食休憩の対局再開後に指されました。
   後手の△3三金は、次に△2四歩▲同歩△2二飛から△2四金~△3五金とする狙いもあると言われていました。
   実際、この後、先手の▲5九金に後手は、△9四歩▲9六歩と王の懐を広げてから△2四歩の仕掛けを決行、先手も▲4六歩と反撃に出て攻め合いになりました。






   第4図は、後手が△2七歩成りと「と金」を作った局面です。
   これに対して、先手も6筋と5筋の歩を突き捨てて戦線の拡大を図りますが、後手は、巧みな指しまわしで「と金」を活用して飛車を成り込んで優勢を拡大します。
   少し進んで先手も▲6四歩打と歩を合わせて「と金」の活用を図りますが、後手が△4八との攻め合い勝ちに出た局面を見て先手の投了となりました。(投了図)






   投了図以下は、▲6三歩成△5九とに(1)▲同金は、△7八金が△5九竜以下の詰めろ(2)▲同角は、△6八歩が痛打になります。
   終局時刻は、19時17分。消費時間は、▲石田五段4時間26分、△矢倉七段3時間30分。
   勝った矢倉七段は、2勝4敗、敗れた石田五段は、3勝3敗になりました。





















   【局後の感想戦・写真提供:日本将棋連盟】

 第13回子ども将棋教室

11月7日(土)の10時から、第13回子ども将棋教室が駅前交流プラザよろーなで開催されました。
   参加者は8名でした。折りしも新型コロナの感染が再び全道に拡大していたこともあり、入退室時の手指消毒・マスクの着用を改めてお願いしました。
   生徒さんによる将棋盤と駒の除菌作業もすっかり日常の光景になりました。
   教室は、大盤を使っての3手詰め2問とミニ講座から始まりました。
   講座の教材は、苫小牧支部の子ども将棋教室でネット配信された「守りの金にアタック」(図)を再び使用させていただきました。
   また、この日の講師は、千々石・吉光・香川に山田恭平2段(高3)も加わり4名。講座が終わってから生徒さんと練習将棋(駒落ち)を一局行いましたが、生徒さんには、上手の壁は厚かったたようです。
   最後に生徒同士のリーグ戦を2局行いましたが、この中で連勝をして昇級規定(5連勝若しくは8勝2敗)に達した子どもさんが2名出ています。
   子ども将棋教室は、月に2回しかありません。普段から少しの時間を見つけて将棋に接する機会を増やすことで確実に上達が早まると思います。
   次回の教室は、11月14日(土)10時からです。

   ☆☆参加される方にお願い☆☆

  • 会場内ではマスク着用と咳エチケットをお願いします
  • 入室時には手洗いと除菌作業のお手伝いをお願いします
  • 当分の間は観戦及び付き添いはご遠慮願います
  • 体温の管理(37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮願います)

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 11月は地区予選会が行われます。

雪虫が飛んで、翌日の最低気温が氷点下という予報が出されるようになりました。
   まもなく11月、本来ならこの11月は「第27回児童将棋大会」の準備等で忙しい月になるはずでしたが・・。残念です。
   図は、桑原辰雄詰将棋作品集「榛名図式(はるなずしき)」の第8番です。
   盤上の駒が3枚という大変珍しい作品だと思い、載せてみました。
   持ち駒を合わせても全部で6枚しかありませんが手ごわい問題です。(答えはこの欄の最後にあります)
   「盤上駒が五枚以下の詰将棋となると、作るというよりも、一つの発見である。解後感抜群の収束」(内藤國雄九段評)そして「盤面の簡潔さ、飛車を取るまでの小気味良さ、収束の△2二金合駒限定と納得の中編」と言う作者のコメントがあります。
   名寄支部の 11月の行事予定をお知らせします。
   北海道支部連合会から、12月に札幌市で開催される自民党総裁杯(12/6)と札幌中央最強戦(12/20)の通知がありましたので、それに向けての地区予選会も行われます。


   ☆☆11月の行事☆☆

  • 11月   7日(土)   子ども将棋教室
  • 11月   7日(土)   有段者会
  • 11月  14日(土)   子ども将棋教室
  • 11月  15日(日)   自民党総裁杯地区予選
  • 11月  29日(日)   月例会兼札幌中央最強戦地区予選

  •    ※将棋教室は、10時から正午迄、月例会・大会は午後1時から行われます。
       ※会場は駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。
☆☆参加される方にお願い☆☆
  • 会場内ではマスク着用と咳エチケットをお願いします
  • 入室時には手洗いと除菌作業のお手伝いをお願いします
  • 当分の間は観戦及び付き添いはご遠慮願います
  • 体温の管理(37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮願います)

   詰将棋の答え、白文字で書いてあります、なぞってください
▲4三銀△3三玉▲3四竜△2二玉▲3二銀成△同 飛▲2三銀
   △1一玉▲1二銀成△同 玉▲3二竜△2二金▲1四飛△1三桂▲2四桂
   △1一玉▲1三飛成△同 金▲2三桂△同 金▲1二竜まで21手詰

 第79期順位戦C級2組5回戦 ▲石田 直裕五段vs△山本 博志四段戦

   第79期順位戦C級2組の第5回戦15局が10月15日に東西の将棋会館で行われ、本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館で山本 博志四段と対戦しました。
   山本四段は、東京都江東区出身で小倉久史実七段門下。得意戦法は、角道を止める三間飛車。
   軽快な攻めの棋風で隙あらば序盤から積極的に動いていくタイプ。
   両者、共に3勝1敗の成績で迎えた本局は、後手・山本四段のゴキゲン中飛車の対抗形になりました。



   ゴキゲン中飛車に対して、先手の石田五段は、超速▲3七銀戦法で応じました。
   第1図は先手が21手目に▲3七桂と跳ねて力をためた局面です。
   前例では、桂跳ねに代えて▲4五銀や▲5八金右、▲7七銀などが指されています。
   この▲3七桂のあとは、△3二金▲7七銀△5六歩▲同歩△同飛▲1六歩△6四歩▲5五歩△3五歩と進みました(第2図)





   先手の▲5五歩(29手目)に、後手は、20分の考慮で△3五歩と突きましたが、この手に対して(1)▲3五同歩なら△3六歩▲4五桂△5五角▲同銀△3七歩成り (2)▲3五同銀なら△5五角▲4六銀△同角▲同歩△同飛でいずれも後手が良さそうです。
   実戦は、このあと▲2六飛△4四角▲5八金△3一金▲3五歩△5七歩打▲6八金・・・・と駆け引きが続きます。






   第3図は、51手目に先手が5八金と後手のと金を払って、先手陣も簡単にはバランスを崩さない局面になっています。
   ▲5五歩(29手目)からこの局面に至る途中、後手の角切りから△5八銀打という食らいつきに、先手も▲4五角打で応戦するなどの攻防は見応え十分でした。
   実戦は、以下△4九角打▲6九銀△3八角成▲6五歩△5七歩打▲6八金△4七馬と後手の攻勢です。





   しばらく進んで、第4図は、後手が1一馬の利きを遮断して△3三桂と跳ねた局面です。
   対して先手は、▲1二馬としますが、後手は、飛車取りと5五の天王山へ銀打ち。。
   現局面は、攻める展開が出来ている後手が良さそうと言われています。








   第5図は、後手の△5七金に対して、▲4四歩と打って竜の利きを遮断した局面です。
   次は▲4六角が▲7四桂の筋を見せています。
   実戦は、以下、△6八金▲同金△6六歩▲7八銀△5六角▲5五角打△3八竜(104手)と進んだところで先手の投了となりました。(投了図)








   投了図の△3八竜は、△7八角成り以下の詰めろになっています。
   図以下、▲4八金などで粘れば手数は伸びそうですが、逆転の見込みはないと判断されての投了のようです。
   終局時刻は、21時40分。消費時間は、石田五段6時間0分、山本四段4時間10分。
   勝たれた山本四段は4勝1敗。石田五段は3勝2敗になりました。



   【写真提供:日本将棋連盟】

 第11回子ども将棋教室と有段者会の結果

10月3日(土)に第11回子ども将棋教室が駅前交流プラザよろーなで開催されました。
   参加者は、初めてのお子さん1名を含めて8名、最近は、概ねこの位の人数で開かれています。
   最初に前回のリーグ戦(9/12)で5連勝して昇級した佐竹 春香(中2)さんに吉川支部長から6級の認定証が渡されました。
   佐竹さんは、小学5年生の時に弟の佐竹 征軌君(3級)が通っているこの教室に入会、以後着実に実力をつけてきました。
   この日は、リーグ戦の前に苫小牧支部の子ども将棋教室でネット配信された「守りの金にアタック」(図)をミニ講座の教材に使わせていただきました。
   将棋は考えるゲームです、馬を逃げる前に他に手は無いかを考えてみること、教材を使っての説明はわかり易かったと思います。

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===有段者会の成績===
    10月3日(土)に駅前交流プラザ「よろーな」で持ち時間一人20分(以後30秒)で有段者会が行われました。
   ハンディ戦4回戦の結果は次のとおりです。
名   前一回戦二回戦三回戦四回戦勝   敗 勝ち点  順 位 
勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手
①香 川 五段 ×25×342-2183
②千々石 五段 ×13453-1242
③芳 岡 四段 ×4×21×51-39
④吉 川 四段 3×5×2×11-37
⑤吉 光 四段 ×14323-1271

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 10月は子ども将棋教室から始まります

今から3年前に大阪の関西将棋会館を訪れた時のことです。
   館内二階の将棋道場で胸に「研修生」のプレートを付けた子どもさんたちの姿がありました。 その時は「研修生って?」と思っていたのですが・・。
   このほど将棋・研修制度が、東京・大阪・名古屋・福岡に続いて全国5番目で北海道(札幌市)にスタートすることになり、9月21日に説明会とプレイベントが札幌で行われました。(写真)
   研修会の設立には、北海道出身の屋敷伸之九段、野月浩貴八段、広瀬章人八段、中座真七段、石田直裕五段に、幹事としてご尽力をいただきました。
   本市出身の石田直裕五段の場合も、先進地の福岡と名古屋の研修会を視察されて、運営方法や指導方法、育成の仕方等を教わり、札幌での設立の参考にされたとお聞きしました。 (藤井 聡太二冠は、小学生の時に2年半、名古屋・東海将棋研修会に通われています。)
   日頃から「ふるさとで将棋の普及をすることがプロになった時からの目標です」と話されている石田五段には、故郷の子どもたちのために大いに力を発揮していただきたいと思います。


   ☆☆名寄支部10月の行事☆☆

  • 10月   3日(土)   子ども将棋教室
  • 10月   3日(土)   有段者会
  • 10月  10日(土)   子ども将棋教室
  • 10月  11日(日)   月例会

  •    ※将棋教室は、10時から正午迄、月例会・大会は午後1時から行われます。
       ※会場は駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。
☆☆参加される方にお願い☆☆
  • 会場内ではマスク着用と咳エチケットをお願いします
  • 入室時には手洗いと除菌作業のお手伝いをお願いします
  • 当分の間は観戦及び付き添いはご遠慮願います
  • 体温の管理(37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮願います)


 第79期順位戦C級2組4回戦 ▲田中 悠一五段vs△石田 直裕五段戦

   第79期順位戦C級2組で3連勝と好発進した石田 直裕五段は、4回戦を9月17日(木)に東京・将棋会館で田中 悠一五段と対戦しました。
   田中五段は、長野県長野市の出身で(故)関根 茂九段門下です。
   振り飛車党で、たとえ悪くなっても容易に土俵を割らない粘り強い棋風です。
   対する石田五段は、本格派の居飛車党で、堂々とした真っすぐな指し回しが持ち味です。
   両者の対戦成績は、石田五段の1勝。順位戦では初手合いです。
   本局は、居飛車対振り飛車の対抗形でまさに両者の持ち味が出た一戦になりました。



   先後は、リーグ抽選時に田中五段の先手と決まっています。
   先手は、元々向かい飛車でしたが、4筋に飛車を振り直して玉頭方面での戦いに持ち込んでいます。
   第1図は、△8六歩▲同歩△6五銀に先手が41手目▲4五歩と突っかけた局面です。
   以下、△5六銀▲6八角△4二角▲7五歩△6四角▲5五歩△7五歩▲4六飛と先手が銀取りに浮いて、後手の考慮中に夕食休憩に入りました。
   形勢は難しそうですが、再開後は、後手が攻めて先手が受ける展開になりました。


   第2図は、後手の△8八飛成に先手が▲5九歩と金底の歩でバリケードを敷いたのに対して、後手が△4九飛と打ち込んだ局面です。
   角取りと同時に△4八桂成で金を剥がしに行く筋も作っています。
   実戦は、図から▲5五角の飛び出しに△3三桂も有力そうでしたが、後手は「先手を取る」△4四金で対応、以下、▲同角△同飛成▲5五角打△同竜▲同銀に△5七歩打と攻めを続けます。




   第3図は、後手の△6九角打に先手が▲3七金打(85手目)と受けた局面です。
   ここまでの消費時間は、▲田中五段5時間35分、△石田五段5時間39分と拮抗、先手はカナ駒の力を結集しての徹底抗戦。
   ここで後手の指し手は、△4五歩ですが先手も△4六歩が金当たりになるのを先に避けながら▲5五金と桂馬を外します。
   さらに△4六歩には、▲6三成銀と根元の角を狙い容易に決め手を与えません。
   後手は、16分を使って△4八銀打と相手玉に迫りますが、先手は▲4六金右とかわし、
   後手の△3一角には、一転して▲4四桂から攻勢に転じました。



   第4図は、先手が99手目に▲7二飛と降ろした局面です。
   次に▲3二銀が厳しく、後手は、△1三玉と早逃げを図りますが「端玉には端歩」と▲1五歩△同歩▲1四歩打△同玉▲1六歩打と寄せを目指します。
   この後も後手は、先手玉にかなり迫りましたが137手目の▲1五銀の局面で投了、激戦に終止符が打たれました。






   投了図以下は、△1三玉▲2四銀△1四玉▲2三銀引不成まで。
   終局時刻は23時58分。消費時間は、両者6時間0分。
   この結果、勝った田中五段、敗れた石田五段は、ともに3勝1敗になりました。










   【写真提供:日本将棋連盟】

 9月の子ども将棋教室と有段者会の結果

         名寄の「児童将棋大会」は中止します

8月23日以来、久し振りの更新になりました。
   この間、厳しかった残暑もがようやく終わって朝晩は、少し肌寒さの残る季節になりました。
   図は、昨日(9/15)、日本将棋連盟HP「毎日の詰将棋」に出された詰将棋で 当市出身の石田 直裕五段による11手詰めです。
   チャレンジしてみてください。
   7月から再開している子ども将棋教室ですが、最近は参加者数も8~10名と定着しています、コロナ禍の状況では丁度良い人数と言えます。
   午前10時からの教室は、実戦を主体にしたハンディ戦3回戦を行っていますが、昇級を目指す子どもたちの真剣な戦いぶりが注目されます。
   昇級は、基本的に14級~5級までは、5連勝又は8勝2敗で昇級。4級~1級は、6連勝又は9勝2敗で昇級と定めています。
   この2カ月間での昇級者は3名、次回の教室で昇級可能な子どもさんもいるので楽しみです。

毎年11月に名寄で開催している「児童将棋大会」ですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、協議した結果、中止することとなりました。
   この大会を楽しみにしていた子どもさんには誠に申し訳ありませんが、ご理解くださるようお願い申し上げます。
   なお、士別市からは、毎年10月に開催している「道北子ども将棋大会」を今年は中止しますとの連絡がありましたのでお知らせします。

===有段者会の成績===
   9月5日(土)に駅前交流プラザ「よろーな」で総平手4回戦・持ち時間一人30分(以後30秒)のルールで有段者会が行われました。
   参加者は7名、松永5級(小6)は、午前中の子ども将棋教室に引き続いての参加です。有段者に交じって2勝2敗と健闘しました。

名   前一回戦二回戦三回戦四回戦勝   敗 勝ち点  順 位 
勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手
①芳 岡 四段 2×73×62-216
②大 田 1級 ×1×3×4×7
③松 永 5級 ×42×152-218
④吉 光 四段 352×63-1242
⑤吉 川 四段 6×4×7×31-37
⑥芳 岡 五段 ×5×7142-2193
⑦千々石 五段 15624-0341

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

   ※図の詰将棋ですが、更新時(9/16)に桂馬の配置に誤りがありました、本日、修正して載せてあります。

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