4月の子ども将棋教室はすべて中止します。

名寄市内では4月7日から小・中学校が再開されましたが、感染拡大を防ぐには依然として不要不急の外出を控えなければならない状況です。
   このような状況を鑑み、今月11日と18日に予定していた子ども将棋教室は中止とさせていただきます。
   これで2ヶ月連続でのお休みとなり、再開を楽しみにされていた方には大変申し訳ありませんが、今しばらくお待ち願います。
   なお、竜王戦名寄地区予選(19日)は全国大会が開催中止になりましたので予選を中止します。

☆☆名寄支部4月の行事(再掲)☆☆

  • 4月11日(土)   第5回子ども将棋教室
  • 4月11日(土)   有段者会(午後1時~参加対象は大人のみ)
  • 4月12日(日)   月例会(午後1時~参加対象は大人のみ)
  • 4月18日(土)   第6回子ども将棋教室
  • 4月19日(日)   竜王戦名寄地区予選

  •    ※会場は駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。


◎右の詰将棋は、11日の将棋教室で子どもたちに考えてもらおうと予定していたものです。
   詰め手数は7手、類似問題も多くありますが駒の配置が斬新でまさに大盤向けの問題でしょう。





 4月は11日の「子ども将棋教室」と「有段者会」から始まります

段々と春めいてくる年度替わりのこの時期ですが、なかなか新型コロナウイルス感染の脅威が収まりません。
   そのような状況ですが名寄支部では4月の行事については日程を一部変更して活動を再開することになりました。
   会場(駅前交流プラザ「よろーな」)ではテーブルの間隔を広げてこまめに換気を行いますが、参加されるみなさんはマスクを着用するなど下記の「お願い」事項にご留意ください。
   なお状況に変化が生じた場合には、直前でも開催を中止させていただく場合がありますので当ホームページにて確認くださるようお願いします。

☆☆名寄支部4月の行事☆☆

  • 4月11日(土)   第5回子ども将棋教室
  • 4月11日(土)   有段者会
  • 4月12日(日)   月例会
  • 4月18日(土)   第6回子ども将棋教室
  • 4月19日(日)   竜王戦名寄地区予選

  •    ※将棋教室は、10時から正午迄、月例会・有段者会・大会は午後1時からです。
       ※会場は全て駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。
       ※北見市で開催予定の「第52回道北支部対抗将棋大会」は中止になりました。
《参加・付き添いをされる方へのお願い》
  • ①マスクを必ず着用してください。
  • ②換気のためこまめに窓を開けますが、室温が下がりますので服装にご留意ください。
  • ③のどの痛み・せき・熱のある方はご遠慮ください。
  • ④会話・感想戦は必要最小限でお願いします。

 将棋では"大は小を兼ねない"ことがあります

週末の外出自粛要請を柱とした北海道の「緊急事態宣言」が今日(19日)で終了とか、そして名寄市でも明日からは市内の一部公共施設が再開されるようです。
   でも新たに感染者が出ている状況では、今しばらくは「我慢」の状況が続きそうですね。
   道内のほとんどの支部が活動を中止していますが、苫小牧支部では将棋教室の休講を受けて生徒さん向けに不定期で「次の一手」や「詰将棋」をブログにアップしたり、 旭川愛棋会支部ではインターネットを活用したオンライン例会を試験的に開催するなど新たな取り組みが見られます。
   3月下旬に入りそろそろ来月の準備をと思うのですが4月の支部行事については、今後の動向をふまえて開催の可否を決定し、ホームページで お知らせしますのでご確認くださるようお願いします。

【将棋コラム:香なら詰むが飛では詰まない】











子ども将棋教室では、駒の価値(序列)をお金に例えて高い方から飛→角→金→銀→桂→香→歩の順ですと説明しています。
   攻め駒なら歩より香車、香車より飛車・角が強いという具合にです。しかし、それにも例外があるというのが上の詰将棋AB図です。
   駒の配置は同じで違うのは持ち駒のみ。そこで4択問題です。
   ①AもBも詰む
   ②Aは詰むがBは詰まない
   ③Aは詰まないがBは詰む
   ④AもBも詰まない
   ・
   ・
   正解は②Aは詰むがBは詰まないです。
   A図は2四香、1一玉、1二歩、同玉、2三馬、2一玉、2二馬までの7手詰。
   B図は2四飛、2三歩合、同飛成、1一玉で1二歩が打てないので詰みません。
   将棋では「打歩詰禁止」のルールがある為に大(飛車)は小(香車)を兼ねない場合があります。 子どもたちにはこのことをふまえて駒の価値を説明する必要があります。
   このコラムは『これだけできれば詰将棋初段』(注)から転載させていただきました。



   (注)『これだけできれば詰将棋初段』は1993年7月に成美堂出版から刊行された詰将棋問題集で、著者は詰将棋作家の 堀内 和雄(故人・ 釧路市生まれ)さんで二上 達也先生(故人)が監修されています。

 3月の行事はすべて中止になりました。

懸命な対策にもかかわらず依然として新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから、3月後半に予定していた支部名人戦(3/15)と月例会(3/22)も中止することになりました。
   今後の予定につきましては、当ホームページで発信していきますのでご確認くださるよう、よろしくお願いいたします。
   皆様方には引き続き手洗いや普段の健康管理等、感染対策を十分におこなっていただきますようお願い申し上げます。

 順位戦C級2組最終戦 △石田 直裕五段vs▲上村 亘五段戦

   第78期順位戦C級2組の10回戦(最終局)全26局が東京と大阪の両将棋会館で行われ、石田 直裕五段(名寄市出身)は東京・将棋会館で上村 亘五段(かみむら わたる)と対戦しました。
   上村五段は東京都中野区出身で中村 修九段門下。
   両者は2012年の前期で同時に四段昇段を果たし棋士番号は上村五段が288、石田五段が289です。
   上村五段は本人によると居飛車党ですが第74期順位戦C級2組の2回戦では先手中飛車を採用しています。(結果は石田五段の勝ち)
   今期順位戦の成績は石田五段が4勝5敗、上村五段は3勝6敗です。


   午前10時に上村五段の先手で開始された将棋は角換わり腰掛け銀(先手▲2六歩型から▲4五銀)になりました。
   第1図は中盤の局面で後手△7六歩の突き出しに65手目▲6六銀と歩の前に上がった局面。
   これを△同角なら▲同飛△同歩▲7四角でほとんど後手業玉は寄り筋。
   実戦は△6四角とかわし以下先手は▲1五香と香を走り後手も△8六飛と飛車先を切り▲8七歩に△8四飛と引きました。




   第2図は先手の▲6五銀に後手が74手目△6八歩と打った局面、歩の手筋です。
   これを▲同飛△6七歩打▲同飛△6六歩打▲同飛△5五角▲6九飛△6五桂▲同飛△9九角成まで進むと後手が優勢になります。
   実戦は途中の△6六歩打に▲6四銀と飛車を捨てて△6七歩成▲6三銀成△同金▲6七角と一直線に進みました。
    83手目▲6七角の局面、時刻は午後10時頃で対局が始まってから12時間が経過しています。





   第3図は▲6七角の局面から少し進んで後手が8七に飛車を成り込んだ局面です。
   傍目には手番は先手でも飛車が先手陣成って次に△7七桂成りから角を取れるので後手が良いように思えるのですが。
   この局面、控室では手番を握った先手が優勢になったと言われています。






   第3図の△8七飛成りに対して先手は2分余りで97手目▲4五角と打ちました。(第4図)
   これが非常に厳しい一手で、▲6三角成△同玉▲7四銀からの詰めろになっています。
   後手は△5四歩と角切りを消しましたが玉が堅くなっているわけではなく苦しい受けになっています
   先手は△5四歩に▲6四歩打△同金▲7二飛△6二歩打▲7三銀打と確実に後手手玉に迫って、結局、123手目先手の▲4四飛(投了図)を見て後手の投了となりました。




   終局時刻は23時38分。
   勝った上村五段、敗れた石田五段は共に4勝6敗で今期の順位戦を終えました。

 3月の行事を一部中止します

明日からは弥生三月、雪解けが進み、近づく春の気配に心躍らす季節になる筈でしたが・・・。
   新型コロナウイルスのため北海道支部連合会をはじめとして道内の各支部でも3月の将棋イベントの中止が決定されています。
   名寄支部においても感染拡大防止のため、3月7日(土)の第5回子ども将棋教室と有段者会及び3月14日(土)の第6回子ども将棋教室を中止することとしました。
    15日以降の大会をどうするかについては、今後の状況を見て判断したいと思いますので、当ホームページで最新情報をご確認くださるよう、よろしくお願いいたします。
   緊急事態宣言が発表されたからには「忍」の一手は仕方ありませんね。
皆様方におかれましては感染対策を十分におこなっていただきますようお願い申し上げます。

 順位戦C級2組 ▲石田 直裕五段vs△中村 亮介六段戦

   第78期順位戦C級2組の九回戦16局が東京と大阪の将棋会館で行われ、石田 直裕五段(名寄市出身)は大阪・関西将棋会館「御下段の間」で中村 亮介六段(なかむら りょうすけ)と対戦しました。
   中村六段は埼玉県入間市の出身で高橋道雄九段門下。中学2年の時に13歳で奨励会に入会。以降順調に昇級昇段を重ね18歳でプロデビューしています。
   振り飛車党で特に四間飛車を得意としています。共著に「新・振り飛車党宣言」があります。
   両者の対戦成績は石田五段の2勝、中村六段1勝。順位戦は3度目の対戦で過去2戦は1勝1敗です。



   順位戦は午前10時開始。持ち時間各6時間で使い切ると一手60秒の秒読み。
   石田五段の先手で始まった将棋は対抗形(後手四間飛車)になりました。
   先手が▲7九金と寄って穴熊が完成。強い戦いに臨める態勢が整いました。対する後手は△7二金と上がり第1図になりました。
   後手の囲いは近年よく見られる形で、美濃囲いや穴熊とは違い展開次第で△3一飛から8筋、9筋に移動する含みを残しています。
   第1図から先手は1時間31分の長考で▲6八角、後手も56分の考慮で△3六歩と打ちました。


   第2図は先手が59手目▲5七銀とした局面。
   この局面は後手の1歩得ですが、銀を三段目に戻した先手陣は手厚い陣形になっています
   図から後手の△2五歩に先手は▲4四角△同銀▲6六銀と上がって6筋の位を確保、大きな拠点を築きました。
   先手の▲6六銀に後手も手持ちの2歩を使って△9五歩と9筋攻めを敢行、▲同歩△9七歩▲同銀と決めてから△2六歩と伸ばしました。
   対して先手は▲7八飛と飛車を7筋に移動して第3図になりました。



   第3図から後手は△2七歩成りと指しましたが、先手は6筋の位と飛車の転回を生かして▲7五歩と攻めを開始しました。
   まだ盤上は中盤の局面ですが両者の残り時間は石田五段が41分、中村六段14分と共に少なくなってきました。
   互いに玉の近くでの攻め合いに進みましたが、穴熊が堅く先手は寄せを目指して厳しく攻め込みます。






   第4図は先手が97手目に▲3一角と飛車取りに打った局面で以下△5一玉に▲2二歩成と挟撃体制に入りました。
   さらに△9六歩▲4二角成△同金に▲9二飛と打って着実に包囲網を狭め、最後は自玉の安全を見切っての勝利となりました。







   投了図は先手玉に詰みはなく、後手玉は受けが利かない局面です。
   終局は23時35分、消費時間は石田五段5時間57分。中村六段6時間0分でした。
   両者は共に4勝5敗となりました。
   一年をかけて戦う長丁場の順位戦、3月5日の最終戦で石田五段は上村 亘五段と対戦します。








   終局後、棋士室で棋譜を受け取る石田直裕五段【写真提供:日本将棋連盟】


 桑原辰雄詰将棋作品集「榛名図式」(はるなずしき)

   今年一月、札幌の書店で「図式」の言葉に惹かれて「榛名図式」を購入しました。
   著者の桑原辰雄氏(1933.2~2015.10)は将棋五段で県代表クラスの実力の持ち主で詰将棋作家。詰将棋ではこれまでに優秀な詰将棋作品に贈られる塚田賞で短篇、中篇部門各1回を受賞されています。
   豪快な作風は「桑原流」と呼ばれ、その作品は将棋雑誌の「近代将棋」や「将棋世界」に数多く投稿され、それらを「妙義図式」「赤城図式」「榛名図式」として編集・出版されています。
   本書のタイトルは桑原氏の故郷群馬県にある赤城山・妙義山・榛名山の上毛三山(じょうもうさんざん)から付けられたものです。
   作品は実際の対局に出現しそうな局面を元にした実戦型が多く、初手の一手に苦心があると評され桑原さん自身も「初手が命の桑原流」と書いています。

   図は榛名図式の第1問で詰手数やヒントはありません。
   第1問から入り方に迷った問題でした。
   本書には11~13手詰21題、15~17手詰70題、19~29手詰29題のあわせて120題が載せられていますが、初手の入り方に悩みながらじっくりとした戦いになりそうです。

答えは⇒▲3二金△同香▲2二角△同玉▲1三角不成△3三玉▲3四竜△同玉▲3五金△3三玉▲3四歩△2三玉▲2四金までの13手詰め


       2月9日(日)、午後1時から交流プラザの「よろーな」で月例会が行われました。
   参加者は6名と少し寂しい月例会でしたが、久しぶりに佐竹征軌3級が参加してくれました。
   小学2年から将棋教室に通っていた佐竹君も4月からは最上級生になります。
   最近は部活の野球が忙しくて将棋は昨年の11月以来とのことでしたが、久しぶりの将棋を楽しんでいるようでした。
      成績は次のとおりです。
名 前一回戦二回戦三回戦四回戦 勝ち数  勝ち点  順 位 
勝   敗相 手勝   敗相 手勝   敗相 手勝   敗相 手
①芳 岡 四段 ×2×6×531-310
②香 川 五段 14×3×62-215
③鷲 見 三段 ×4×52×11-39
④佐 竹 三級 3×2×652-2173
⑤吉 川 四段 ×531×42-2172
⑥千々石 五段 51424-0341

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 第3回子供将棋教室「一歩千金」&2月行事のお知らせ

今月の将棋は1日(土)の第3回子ども将棋教室で始まりました。
   この日の参加者は8名でお隣の下川町から緒方颯一郎・柊平君兄弟が参加してくれました。
   緒方兄弟は昨年11月の名寄で行われた児童将棋大会に出場、残念ながら予選を突破することはできませんでしたが、将棋が好きで普段は兄弟同士で指しているそうです。
   はじめての教室でしたが早速、初級クラスに入ってリーグ戦で対戦してもらいました。
   結果は今一つでしたが二人とも詰将棋には興味を持っているようなのでこれからが楽しみです。

   日頃、それぞれの駒の価値は、高い方から飛→角→金→銀→桂→香→歩の順ですと教えていますがそれはあくまでも基本的な考えです。
   図は教室でのワンポイント講座の図、持ち駒の「金」と「歩」を使って後手玉を寄せる次の一手は?
   正解は▲2三歩と打って必死になります。(△同金は▲同金又、△3三金は▲2二金まで)
   もしこれが持ち駒が「金」二枚なら▲2三金と打っても△同金▲同金に再び△2二金と守られて千日手になってしまいます。
   「歩」でも局面によっては「金」以上の働きがあり、たかが「歩」と考えてはいけないというのが将棋格言「一歩千金」の教えです

☆☆名寄支部2月の行事☆☆

  • 2月  8日(土)   第4回子ども将棋教室
  • 2月  9日(日)   月例会
  • 2月23日(日)   支部長杯争奪将棋大会

   ※将棋教室は、10時から正午迄、月例会・大会は午後1時からです。
   ※会場は全て駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 第78期順位戦C級2組8回戦 ▲八代 弥七段vs△石田 直裕五段戦

    1月9日(木)に第78期順位戦C級2組の八回戦が行われ、石田 直裕五段(名寄市出身)は東京・将棋会館「雲鶴」で八代 弥七段(やしろ わたる)と対戦しました。
   八代七段は静岡県賀茂郡出身で青野照市九段門下。棋風は自称居飛車党で矢倉を好むそうです。
    2016年度の第10回朝日杯将棋オープン戦では一次予選から勝ち上がり棋戦初優勝しています。
   同棋戦の歴代優勝者の中で、22歳11か月での優勝は当時の最年少記録、五段での優勝も同棋戦史上初、更に一次予選から出場した棋士の優勝も同棋戦史上初でした。
   両者の対戦はこれまでに3局あって石田五段の3勝。
   今期の順位戦はここまで共に3勝4敗の成績です。


   午前十時から開始された将棋は持ち時間各6時間(チェスクロック使用)。先後はリーグ抽選時に八代七段の先手と決まっています。
   図1は後手が2二の玉を3一に戻したのに対して先手が▲4五歩(45手目)と仕掛けた局面です。
   この日の東京・将棋会館の対局立会人である中田宏樹八段はこの局面では双方ともに仕掛けるのは難しいと見ていたのですが・・・。
   この仕掛けに対して実戦は△4五同歩▲7五歩△8四飛▲4五桂△4四角に▲6五歩と進み全面戦争の様相になりました。(第2図)



   第2図の▲6五歩と角をぶつけた局面
   ▲7五歩△8四飛の交換が入ったことで、角交換になれば後手陣に隙がありそうと言われています。
   実戦は後手石田五段も△8六歩と反撃の味を残すために8筋の歩を突き捨て▲同歩に△6五桂とこちらも中央に跳ねてのっぴきならない展開になりましたが ▲4四角△同金に▲7三角と先手が狙いの角打ちが入りました。(第3図)






   この▲7三角打ちは、確実に馬ができ、香取りを受ける△8一飛には▲6四角成りの味がすこぶるいいと言われています。
   実戦は以下、△8六飛▲8七歩△8一飛に先手は2筋の歩を突き捨ててから▲6二角成りと後手陣に強力な馬を作りました。








   第4図は後手が△5七桂成りと指した局面です。対して先手は36分程の考慮で▲2二歩と寄せに向かいました。後手からの①△8八角には▲同馬△6八金▲同金△同成桂▲同玉△8八飛成△7八金で大丈夫のようです。
   また、②△8七桂の王手にも▲同金△同飛成り▲2一歩成り△4一玉▲3三桂以下詰み(注)
   ▲2二歩に△5三歩と受けに回りましたが▲2一歩成り△4一玉▲8二歩打ち△同飛▲7三銀打ち(79手)と進んだところで後手の投了となりました。(投了図)




   終局時刻は21時19分。
   消費時間は、▲八代七段4時間3分、△石田五段5時間55分でした。
   (注)▲3三桂以下の手順
△同金▲4二歩△5一玉▲6二銀△4二玉▲5三銀不成り△3二玉▲2二金△4一玉▲3一金△5一玉▲5二歩△6一玉▲6二銀成りまで

 閑話 なよろの開拓記念木&新春将棋大会の成績

☆閑話 名寄点描 其の一
   写真は昭和43年に「北海道開拓百年記念木」に指定されているハルニレの木です。
   このハルニレの木は市の中心部から西の曙地区(あけぼの)にある山形神社拝殿の北側にそびえ樹高は19m、樹齢は300年以上と推定されています。
   名寄の歴史は、先住民であるアイヌの人々、さらに以前へと遡ることができますが、明治33年5月15日(1900年)の山形団体13戸38人による曙地区への入植をもって、和人による開拓の始まりとされています。
   太田 豊治を団長とするこの山形団体先発隊は、小樽港に着くと和寒まで汽車で、士別までは建設中の鉄路をトロッコで、士別からは新造の川船の完成を待ち、荷物を載せて天塩川を下り、またある者は刈分道を徒歩で向かい 団体開拓地であるこの曙地区に入地し開拓の鍬を下ろしました。
   以来今日まで120年にわたってこのハルニレの木は開拓を見守る神木として、曙地区の人たちによって大切にされています。(資料:新名寄市史)

☆閑話休題 新春将棋大会
       1月20日(日)に午後1時から交流プラザの「よろーな」で新春将棋大会が行われました。
   参加者は昨年と同じ5名、この時期は皆さん何かと忙しいのでしょうか。
   持ち時間20分のあとは一手30秒の秒読み、総平手戦4回戦の結果は試合は星のつぶしあいになりました。
      成績は次のとおりです。
名 前一回戦二回戦三回戦四回戦 勝ち数  勝ち点  順 位 
勝   敗相 手勝   敗相 手勝   敗相 手勝   敗相 手
①吉 川 四段 ×2×5×3×40-4
②香 川 五段 13×453-1252
③江 良 二段 ×4×21×51-39
④千々石 五段 3×5213-1261
⑤芳 岡 四段 143×23-1243

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 令和2年 第一回子ども将棋教室&有段者会の結果

1月11日(土)に今年初めての子ども将棋教室が交流プラザの「よろーな」で行われました。
   参加者は初段からビギナーまでの5人、第一回目としては少々少なめの教室でしたがそれでも6名の講師陣がそれをカバーして内容の濃い教室になりました。
   最初に吉川支部長から藤井 一颯君に13級の認定証が渡されました。藤井君は詰将棋が好きな小学2年生、得意の終盤力を生かして名寄での児童将棋大会や比布ストロベリー杯で上位入賞を果たしています。

   大盤を使っての詰将棋は、いつもと違って双玉の詰将棋をみんなで考えてもらいました。(図)
   双玉詰将棋(そうぎょくつめしょうぎ)は受方の玉将だけでなく攻方の玉将も配置されている詰将棋で攻方の玉将が存在するので、逆王手など自分の玉将が取られる可能性にも注意しないといけません。
   この王が2つある詰将棋は戦前の大道詰将棋にもあったとされていますが、双玉詰将棋のジャンルとしての確立は戦後とされています。
   最初に双玉詰将棋を考案したのは元奨励会員の加藤 玄夫氏で対局で逆王手をされて負けた経験から考えたとされています。
   加藤氏は戦後創刊間もない詰将棋パラダイス誌に双玉詰将棋を投稿、その後当時盛んだった大道詰将棋においても多数の問題が作られました。
   大道詰将棋は廃れましたが、双玉詰将棋はジャンルの一つとして確立されており、専門誌などでも通常の作品と同等に評価され掲載されています。
   現代の代表的な双玉詰将棋の作者として神吉 宏充7段(2011年引退)があげられます。
   (Wikipediaより抜粋)

子供将棋教室が終わって午後1時からは有段者会が行われました。
   参加者は7名、駒落ちハンディ戦4回戦の結果は次のとおりです。

名 前一回戦二回戦三回戦四回戦 勝ち数  勝ち点  順 位 
勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手
①山 田 初段 ×2×7×361-310
②豊 岡 六段 13×4×72-215
③芳 岡 四段 4×2153-1263
④吉 光 四段 ×35263-1272
⑤吉 川 四段 6×4×7×31-37
⑥松 永 六級 ×5×7×1×4
⑦千々石 五段 15624-0341

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 謹賀新年  本年もどうぞよろしくお願いします

新年を迎え早くも一週間が過ぎました。
今年も地元出身棋士石田 直裕五段の活躍や地域の将棋に関する情報をお伝えしますのでHP「日々是好局」をよろしくお願いします。
   さて、年末から年始にかけてはNHKで3つの将棋番組が放映されて将棋愛好家にとってはこの上ないお正月になりました。
   写真は「第45回将棋の日in甲府」(12/29NHK)で来場者に配られたクリヤファイルです。
   羽生九段の姿がみられなかったのは残念ですが、会場の甲府市総合市民会館には豊島名人・渡辺三冠・永瀬二冠に木村王位の4名のタイトルホルダーに藤井聡太七段らが参加して大会に花を添えました。
   恒例の永瀬二冠対渡辺三冠の「次の一手名人戦」の前に行われた~疾きこと風の如く~若手棋士10秒将棋勝ち抜き戦では、中村・戸辺両七段に連勝した藤井聡太七段にちびっこファンからひときわ大きな拍手と歓声が寄せられるなど改めて藤井人気の 高さに驚かされました。
   昨年4月29日に行われた将棋イベント「棋才 平成の歩」において「令和の将棋界はどうなる?」の質問に羽生善治九段はカオス(混沌)と予想していましたが まさに八大タイトルを4名で分け合っている現状をみますと「混沌」というのは言い得て妙ですね。

   図は年末に指し納めとして将棋24で指した将棋を基にした詰将棋です。(玉方が私)
   秒読みの中、自玉は詰みなしと思って相手玉に詰めろをかけたのですが、すかさず即詰みに討ち取られてしまいました。

答えは⇒▲4一銀△4二玉▲3四桂△3三玉▲3二銀成△2四玉▲2五歩△1四玉▲2六桂△2五玉▲3六銀△2六玉▲2七金△1五玉▲1六金△2四玉▲2五金までの17手詰め

 みなさん!今年も一年間大変お世話になりました

今日は大晦日、日めくりもとうとうこの一枚だけになってしまいました。
   みなさんにとって令和最初の一年は「日々是好局」となったでしょうか。
   将棋教室に通われる子どものお父さん達には、毎回送り迎えでお世話くださりありがとうございました
   今年も月例会や有段者会に加えて4月の道北支部対抗(名寄市)や10月の佐々木治夫杯(札幌市)などたくさんの将棋大会が開催された一年でした。
   個人的には11月に和歌山で開催された「ねんりんピック」に参加したことが良い思い出になっています。また機会があればあのような素晴しい大会に出て思いっきり将棋を指してみたいものです。
   新年、支部の指し初めは 11日(土)13時から駅前交流施設「よろーな」で行われる有段者会です。
   みなさんの多数の参加をお待ちしています。もちろん見学だけでもOKです。

☆☆名寄支部1月の行事☆☆

  • 1月11日(土)   第1回子ども将棋教室
  • 1月11日(土)   有段者会
  • 1月18日(土)   第2回子ども将棋教室
  • 1月19日(日)   新春将棋大会
  • 1月26日(日)   月例会

   ※将棋教室は、10時から正午迄、月例会・大会は午後1時からです。
   ※会場は全て駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

日本将棋連盟旭川愛棋会から大会の案内がありました。

 支部チームが連覇!第36回支部・市役所対抗戦

   年末恒例の名寄支部と市役所将棋部(渡辺 博史部長)との対抗戦が12月21日(土)午後1時から「よろーな」で行われました。
   この対抗戦は名寄市役所に将棋部が出来てから2年目になる1983年から行われて、今年で36回目になります。
   当時、名寄のまちでは将棋愛好者が年々増えて、職場内での将棋大会も活発に行われていることから、この年の2月に名寄支部が主催して「第1回職域親善将棋大会」を企画しました。
   大会には市役所・機関区・郵便局・商店街・魚菜市場の5チーム(9人編成で45人)が参加、会場も当初予定していた支部の道場(名寄将棋ホール)では入りきれないことから急きょ 市役所の職員会館に変更して行われました。(総当たりの結果は市役所チームが優勝、準優勝は機関区チームでした)
   この職域戦は数年で断ち切れになりましたが、親善と交流を目的に行われた職域戦は道内でも珍しい大会であったと地元の新聞で報じられています。
   さて、今年の対抗戦には16名が参加、持ち時間がそれぞれ20分で使い切ると一手30秒の秒読み、段級差に応じたハンディ戦のルールでの4回戦が行われました。
   結果は、市役所チームの調子が上がらず支部チームが22勝10敗で勝ち。昨年に続いての優勝となりました。
   成績発表の後で名寄支部としての年度表彰も行われ、「月例会」の部門と「有段者会」の部門で勝率第一位の安達六段と千々石五段に最優秀賞、全道大会で活躍した豊岡六段に特別賞が贈られました。
   このあとは夜の9時頃まで納め会が行われ、それぞれが親睦を深めあった一日となりました。

【対抗戦の成績】(支部チーム22勝10敗)
試 合支部チーム 試 合支部チーム
1回戦7勝1敗 3回戦6勝2敗
2回戦4勝4敗 4回戦5勝3敗

【対抗戦の個人成績】
成 績氏  名チーム勝 敗 成 績氏  名チーム勝 敗
優 勝吉光4段支 部4勝0敗 5 位香川5段支 部3勝1敗
準優勝森川4段支 部3勝1敗 6 位松永2段市役所2勝2敗
3 位豊岡6段支 部3勝1敗 7 位坂本2段市役所2勝2敗
4 位山田初段支 部3勝1敗 8 位千々石5段支 部2勝2敗

    ※新年度の大会予定と名寄と士別の子ども教室の日程をアップしました。ご覧ください。

 観戦記「棋士が太陽剣を捨てる日」

   表題は「将棋世界」元編集部の中野隆義さんが第52期順位戦最終局C級2組で昇級のかかった一戦を見た時の観戦記のタイトルです。
   棋士の収入は順位戦のランクによって大きく左右され、そのために他の棋戦とは違って順位戦の戦いには血眼になるのは仕方がない。
   負けまいとする棋士は、順位戦の日、必勝を目指す太陽剣を捨てる。そして携える剣は危うさを排する片刃の剣。
   棋士の棋士たる存在価値は、将棋を通して己の姿を見せることにあるのだが現実はとみれば美しく戦うことを本望として順位戦に臨んでいる棋士は少ない。
   棋士よ。かの順位戦の日に捨てた太陽剣を掴め。


    12月12日(木)に第78期順位戦C級2組の七回戦14局が行われ、石田 直裕五段(名寄市出身)は東京・将棋会館で村中 秀史七段(むらなか しゅうじ)と対戦しました。
   村中七段は東京都北区出身、故高柳敏夫名誉九段門下。本格派の居飛車党ですが後手番ではゴキゲン中飛車などの角換わり型振り飛車も用いることも多い棋士。 両者の対戦はこれまでに3局あって石田五段の2勝、村中七段の1勝。順位戦は1勝1敗です。 石田五段の先手で始まった将棋は角換わり相腰掛け銀になりました。




   第1図は最善型を保ちながら先手からの仕掛けを待つ後手に対し、石田五段が47手目に前例の▲5九飛と▲1七角から離れて1時間26分の長考で▲1五歩と突っかけた局面です。
   このあと香損の先手が攻めを継続しなければならない展開になりました。







   第3図は攻防の△2六角打ちに対して先手も▲5三銀打と銀を放り込んだ局面です。
   (1)△5三同金は▲同桂成△同角▲5五飛で攻めが決まり(2)△5三同角も▲同桂成△同金に▲4五角の王手飛車取りがあります。
   (3)△5一金とかわされたときに継続手があるかどうか、実戦も△5一金と引き▲5六銀△4六銀▲4七銀△5五香打▲4六銀三角5九香成▲5二銀打と進みました。(第3図)





   第4図の▲5二銀打は6三と4三の地点に利かして後手玉の退路を封鎖した手ですが後手は▲5五歩が打ち歩詰めであるのを利用して△4四歩打と桂馬を外しにかかります。
   先手も▲3七金△1七角成▲5一銀と盤上の駒を活用して後手玉に迫りましただ、最後後手の△4八飛打を見て先手の投了となりました。






   投了図以下は一例として、▲7三金寄△9二玉▲7四金寄は詰めろにならないため、△6七銀と先手玉に詰めろをかけて後手の勝ち筋になります。
   終局時刻は22時27分。消費時間は、▲石田五段5時間30分、△村中七段5時間36分。これで村中七段は5勝2敗、石田五段はは3勝4敗と成りました。
   敗れましたが、47手目、前例に倣わず果敢に端から仕掛け局面打開を図った将棋は石田五段らしい攻めの棋風が出た一局でした。



 捨て駒を取らずに逃げるという感覚!(第22回子ども将棋教室)

   一昨日からの暖気で道路の雪もずいぶんと解けましたが一転して今日から北海道は大荒れの予報、各地に暴風雪警報が出されるなど天気の方も乱戦模様ですね。
   第22回子ども将棋教室(12/7)には年少さんから高校生まで10名の参加があり、講師陣も5名と活気あふれる教室になりました。 開始前には例によって簡単な詰将棋を大盤に並べて置いたのですが・・。(図)
   教室の開始時刻になり、さて詰め手順は(1)▲1五竜△同玉▲2四金までの腹金3手詰め(詰め上り図)と説明したのですが、(2)▲1五竜△3四玉▲3五金(頭金)もあるのではとの声がありドキッとしました。(詰め上がり2)

   ▲1五竜の捨て駒からの詰みが作為の手順だと思いますが、その捨て駒を取らずに逃げる。!!!!
   作者にしてみると肩透かしを食らったようですが、同手数で駒余りもありませんので確かにこれも正解だと思います。
   ただ将棋ソフト(激指13)での正解手順は(1)のみで別解は出てきませんでした。ちょっと不思議な気がします。
   それにしても「捨て駒」を意識しながら詰将棋を解く私には、「取らないで逃げる」という斬新な感覚は極めて新鮮でした。

   そんなハプニングの後は、将棋用語の説明とクラス別リーグ戦を行いました。
   将棋用語「頓死」(とんし)とは本来すぐには詰まないはずが受け間違い・逃げ方の間違いなどで即詰みになってしまうことを言います。
   これを将棋史上最大の逆転劇の一つと言われる升田・大山「高野山の決戦」を例に挙げて説明したのですが、今から70年以上前の話しを子どもたちは興味深く聞いていました。

【写真は子ども将棋教室 12/7】

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 ねんりんピック紀の国わかやま2019 将棋交流大会

   「ねんりんピック」の愛称で親しまれている「全国健康福祉祭」は60歳以上の方々を中心とした健康と福祉の祭典です。スポーツや文化など多彩なイベントが毎年開催され、地域や世代を超えた交流の輪が広がっています。
   今年は11月8日から4日間、和歌山県で開催されて県内21市町でスポーツ・文化の27種目で交流大会が実施されました。
   総合開会式(11/9)の会場、紀三井寺公園陸上競技場には全国47都道府県と20政令市の計67選手団と観客あわせて約2万人が来場、北海道選手団166人も七光星の北海道旗を掲げて観客にアピールしながら入場しました。
   将棋の交流大会は、「高野山の決戦」で有名な高野町(こうやちょう)で行われました。
   高野町は和歌山市からバスで約90分、標高900mの高所にある高野山真言宗の聖地高野山を中心とする町です。
   人口は約3千人ですが年間140万人の観光客があり、選手はみんな4日間の「宿坊」生活を体験しました。
   将棋交流大会は11月9日に高野山大師教会を会場に1チーム3名の団体戦3回戦予選リーグと翌10日に団体決勝Tと個人戦が行われました。
   全国から参加した64チームが16ブロックに分かれて予選3回戦を行い、翌日の決勝トーナメント戦進出を目指しました。
   持ち時間40分の切れ負けのルールで予選が始まり、私たちの”チーム北海”(名寄市・石狩市・芽室町の3名)は1回戦が大山名人記念館チーム(岡山県)、2回戦は栃木県チームそして 3回戦の京都市チームに全て2勝1敗で勝って3連勝、決勝トーナメント進出をすることができました。
   翌日の決勝トーナメント1回戦は北海道と九州の南北対決となり、準優勝の北九州市の玄海チームに敗れましたが優秀賞を頂戴しました。
   60歳以上のシニアの大会でしたが往年の県代表クラスの参加も多くてレベルが高く、今回優勝された兵庫県チームは全国的にも名の知れた方々で編成されていました。
   個人的には1回戦で過去に全国アマ王位・準アマ名人になられた岡山県のF氏との対局が大変勉強になりました、改めて一手の大切さを知った一局でした。
   来年のねんりんピックは岐阜県で開催されますが、6月頃の「高齢者将棋大会」が北海道予選になります。北海道支部連合会のHPを参考にされたら良いと思います。
    ☆☆団体戦の上位成績☆☆
   優 勝   兵庫県チーム(兵庫県)
   準優勝   玄海チーム(北九州市)
   第3位   福井県チーム(福井県)と滋賀県チーム(滋賀県) 









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☆☆名寄支部12月の行事☆☆
  • 12月  7日(土)   第22回子ども将棋教室
  • 12月14日(土)   第23回子ども将棋教室
  • 12月21日(日)   第36回支部・市役所対抗戦(1時)
   ※将棋教室は、10時から12時までの2時間です。
   ※会場は全て駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

”王手”への対応は①逃げる②合い駒をする③王手をかけている駒を取る

将棋には「頓死(とんし)」という用語があります。
   本来すぐには詰まないはずが逃げ方を間違えるなどで即詰みになってしまうことを言います。
    11月19日に行われた渡辺 明王将への挑戦者を決める藤井 聡太七段と広瀬 章人竜王との対局でその「頓死」がみられました。
   第1図は先手の▲3二金(詰めろ)に広瀬竜王が△7九飛と王手をかけた局面です。
   以下▲6七玉△6九飛成の王手に▲6八歩と合い駒をしたのですが、そのために△7六金からの詰みが生じました。
   「合い」をせずに▲5七玉と「逃げ」て先手が勝勢な将棋でしたが、さすがの藤井七段も一分将棋の中では読み切れなかったようです。
   第1図を見ると先手陣には△7九飛の他には後手の駒が一枚もありません、飛車一枚からの王手で頓死が生じてしまいました。


   「頓死」で思い出されるのが史上最高の逆転劇の一つと言われる「高野山の決戦の第3局」です。(第2図)
   今から71年前に和歌山県の高野山で行われた升田 幸三八段対大山 康晴七段の兄弟対決3番勝負、ここまで1勝1敗で本局を制した方が名人挑戦権を得ます。
   図の大山七段の△8八飛の王手に▲4七玉△8七飛上成▲8七同角△8七飛成の王手に▲4六玉と「逃げ」ましたがこれが手拍子の大悪手で△6四角打からの即詰みとなりました。
   △8七飛成には▲5七桂と合いをすれば先手の勝勢でした。持ち時間七時間の将棋、両者まだ時間を残していただけに手拍子の▲4六玉が悔やまれます。
   さて第2図もまた先手陣には後手の駒が一枚もありません、偶然でしょうが二局とも飛車一枚の攻めで頓死をしてしまいました。
   次回の子ども将棋教室では、王手を掛けられたときは①逃げる②合い駒をする③王手をかけている駒を取るという対応についてお話ししようと考えています。

   ==11月例会の成績(11/17)==

名 前一回戦二回戦三回戦四回戦 勝ち数  勝ち点  順 位 
勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手勝   敗相手
①香 川 五段 2×7363-1263
②鷲 見 二段 ×13473-1272
③六郎田 6級 ×4×2×1×5
④坂 田 1級 3×5×2×61-37
⑤千々石 五段 64714-0341
⑥吉 川 四段 ×57×142-218
⑦芳 岡 四段 1×5×6×21-37

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 児童将棋大会で佐竹 柾軌君が優勝!四連覇!!

10月の道北子ども将棋大会(士別市)に続いて、上川北部の子ども将棋大会の第2ラウンド「第27回児童将棋大会」が11月9日(土)午前10時半から名寄市児童センターで開催されました。
   日本の優れた伝統文化「将棋」の次世代への継承を目的に日本将棋連盟名寄支部が主催して行う大会で今年も地元名寄市出身で日本将棋連盟棋士の石田 直裕五段が審判長を務められました。
   大会には名寄、風連、下川、剣淵、士別、中川の小学生19人が出場、対局前に石田五段がミニ講座「形勢を有利に導く戦略」をクイズ形式でユーモアをまじえながら解説してくれました。

   午前11時からは静寂さと緊張感が漂う中で総平手戦の予選リーグ3回戦がスタート、子どもたちは将棋盤を前に真剣な表情で一手一手慎重に指していました。
   午後からは予選リーグの成績上位16人による決勝トーナメント戦が始まり一段と緊張感が増しました。
   3時過ぎから行われた佐竹 柾軌君と六郎田 朔也君の決勝戦、居飛車党の二人の将棋は相矢倉の戦いになりました。(棋譜は好局熱戦譜に掲載)
   序盤から得意の棒銀で攻勢をかけた六郎田君でしたが中盤に大失着がありこれを咎めた佐竹君が持ち前の終盤力をもって91手で後手玉を寄せ切りました。
   第24回大会から優勝している佐竹君はこれで同じく第1回から四連覇を果たした沢田 峻吾君の記録に並びました。(左サイドメニューの児童大会優勝者をご覧ください)

   大会終了後の表彰式では上位8名に一人一人に石田五段から賞状と副賞が渡されました。
   普段、友達と指すのとは違って「静寂さの中で礼に始まり礼で終わる」大会独特の雰囲気の場で頭脳戦を繰り広げたことは子どもたちには貴重な体験になったことと思います。
   また、地元出身のプロ棋士から指導将棋などで手ほどきを受けたことも子どもたちにはインパクトがあり今後の棋力の向上を目指すうえで励みになることでしょう。
   石田先生並びに付き添いに来られた父兄のみなさんありがとうございました。



































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 第78期順位戦C級2組6回戦 ▲石田五段vs△大平六段戦

   第78期順位戦C級2組の六回戦が11月7日に行われ、石田 直裕五段(名寄市出身)は東京の将棋会館で大平 武洋六段(おおひら たけひろ)と対戦しました。
   大平六段は東京都北区の出身で桐谷 広人七段門下。矢倉を得意とする居飛車党でスケールの大きい指し回しが魅力、時折振り飛車を指すこともあります。
    2016年、著書「ネット将棋攻略!早指しの極意」で第28回将棋ペンクラブ大賞優秀賞を受賞されています。
   両者の対戦はこれまでに2局あり石田五段の2勝、順位戦での対局は初めてとなります。



   対局は10時一斉開始でしたが交通機関が遅延したために石田五段が28分の遅刻、10時28分から開始されました。
   石田五段の先手で始まった将棋は先手の穴熊に対して後手の四間飛車となりました。
   第1図は先手が▲6八銀と銀を玉に近づけたのを見て後手が△5五歩と仕掛けた局面です。
   昼食休憩をはさんで46分の考慮で図1から▲2四歩△同歩▲3七桂△5四銀▲5五歩△同角▲2四飛△3七角成り▲2一飛成りと互いに飛車角を敵陣に成りこむ展開になりました。



   第2図は先手の▲2一飛成りに後手が△8五桂と跳ねて穴熊の急所である端に嫌味を付けながら自玉を広くした局面。
   以下、実戦は▲8六角に後手は△9五歩と端攻めを開始▲同歩△9七歩▲同桂△同桂成り▲同香△8五桂打ちに▲1一竜△1九馬と進みました。
   △8五桂打ちまでの消費時間は▲石田五段3時間16分、△大平六段が59分。





   第3図は後手の△1九馬に先手が▲9四桂と王手を掛けた局面です。
   ▲9四桂は狙いの反撃で後手からの端攻めの威力を緩和する大きな一手になっています。
   ここから△8三玉▲5九香打ち△5五桂打ちに先手は▲1三竜と竜の位置を変えて間接的に敵玉を睨み△4三飛に▲同竜と竜と飛車を交換、△同銀▲5五香△同馬に▲5六歩と打ちました。(第4図)





   ▲4三同竜~▲5五香と進み、▲5六歩打ちと後手の馬に働きかけた第4図の局面は、馬を逃げると▲5五桂打ちの金・銀両取りがあって後手が厳しい局面になっています。
   後手は馬を逃げずに△4九飛打ちとしましたが、先手が▲8九飛と飛車を合わせたところで後手の投了となりました。






   投了図の局面、△8九同飛成りとしても▲同玉と手順に玉を9筋から逃げられると後手はすでに挽回が難しい形勢になっています。
   終局は16時20分で消費時間は▲石田五段4時間24分△大平六段1時間11分。
   勝った石田五段が3勝3敗の五分に星を戻し、敗れた大平六段は1勝5敗になりました。
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