第5回子ども将棋教室

左は、昭和の名棋士 山田 道美九段の実戦手合「将棋精華」です。
吉川支部長の蔵書で、先日の子ども将棋教室の折に見せていただきました。 初版が昭和45年(1970年)ですから、もう50年以上も経っているのですね。
   当時は、大山 康晴15世名人の全盛期、その巨匠に闘志をむき出しにして挑んだ「熱血の棋士」の姿に多くの将棋ファンが感動したのではないでしょうか。
   打倒!大山の担い手として、二上・加藤九段と共に期待されていた山田九段ですが、36歳での急逝は本当に残念です。

5月7日(土)の子ども将棋教室には、小中学生合わせて9名の参加ありました。
   市内の某小学校では、新学期から休み時間中でも将棋が指せるように教室に駒と盤が用意され、ちょっとしたブームになっているようです。
   その効果でしょうか、最近はその小学校の生徒さんの参加が増えていて、この日も新たに1名の参加がありました。

   将棋教室では、最初に将棋を指せる段階を15級のスタート級と認定、その後は、リーグ戦の成績等に基づいて昇級を決めています。
    15級から5級までは、5連勝又は8勝2敗で一つ昇級、5級から4級に昇級するには、6連勝又は9勝2敗が必要です。
   また、新たに、15級から10級については、特別認定による昇級も行っています。
今日の教室では、昇級した藤井一颯君(6級)、森田健介君・斉藤安里君(12級)、塚辺礼温心君(13級)の4名に、吉川支部長から認定証が渡されました。


 石田五段の【実戦次の一手 №12】

4月からの『将棋フォーカス』では、「実は楽しい相掛かり」がスタートしています。
   藤井聡太竜王をはじめ、トップ棋士たちがタイトル戦などの大舞台で、この相掛かり戦法を主軸に据えて戦っています。
   相掛かりの語源は、片方が一方的に攻めるのが、剣道のでは「掛かり稽古」で、互いに飛車先を突き合って攻め合うことから「相掛かり」という説があるとのこと。
   アマチュアにとっては、飛車先を突き合ってからの指し方が難しい戦法ですが、本講座では、基本を易しく解説してくれているので、居飛車党にはうれしい講座です。

石田五段の実戦次の一手、今回は第78期順位戦C2組第2回戦、対△黒沢怜生五段戦からの問題です。
   序盤早々、5手目に角交換をして、互いに馬を作り合う激しい一戦になりました。
   問題図は、先手の石田五段が▲6三角と角を打ち込み、後手の黒沢五段が6四の銀を△6五銀と立った局面です。(90手目)
   先手からの▲7四金を防ぐ△6五銀でしたが、先手には、それを上回る厳しい一手がありました。石田五段が指した次の一手は?

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   金ではなくて、歩を使う※▲7四歩打がまさに一歩千金の決め手でした。(解答図)

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   この局面で後手の投了となりました。
   現状は▲9三金までの詰めろです。△7四同銀には、▲7二角成り以下の詰みで、後手玉は脱出する術がありません。
   ※をなぞると答えが出ます。

  5月の行事のお知らせ

札幌市では、23日に桜の開花宣言が出されましたが、この分ですと、ここ道北地方の開花もまもなくのようですネ。
   散歩コースの市内曙地区の山形神社の境内には、既に「いちげ」の群せいが咲き誇り、また、天塩川沿いの土手にも、春の風物詩の蝦夷延胡索(エゾエンゴサク)が薄紫色に咲き始めるなど、春の息吹が感じられるようになりました。
   5月の行事をお知らせしますが、子ども将棋教室については、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、当面の間、新規の参加を見合わせますのでご理解ください。
   また、参加されるみなさんには、次の事項をお守りくださるよう改めてお願いします。

  • 会場内ではマスク着用と咳エチケットをお願いします
  • 入室時には手洗いと除菌作業のお手伝いをお願いします
  • 当分の間は、室内での観戦及び付き添いはご遠慮願います
  • 体温の管理(37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮願います)

   ☆☆名寄支部5月の行事☆☆
  • 5月  5日(木)   節句まつり将棋大会(5回戦)
  • 5月  7日(土)   第5回子ども将棋教室
  • 5月  7日(土)   有段者会
  • 5月 14日(土)   第6回子ども将棋教室
  • 5月 15日(日)   月例会

   将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 第4回子ども将棋教室が楽しく行われました

4月9日に続いて、第4回子ども将棋教室が開かれました。(4/16)
   前回の参加者は9名でしたが、この日の参加者数は、2名増えての11名でした。(講師は3名)
   年度替わりの4月という事もあってか、教室には、新規参加者が2名ありました。
   参加者の棋力は、5級~初心者と様々でしたので、前段は、簡単な一手詰めの詰将棋を少し解いた後で、 早速、リーグ戦を行いました。
   何といっても、子どもたちには、講座よりも実戦に人気があるようです。(初心者2名は、ルールとマナー等についての別メニューとなりました)
   リーグ戦は、3回戦行いましたが、久し振りの実戦とあって、どの子も真剣な面持ちで対局していました。
   静寂さのなかで久し振りに良い緊張感を味わったのではないでしょうか。この調子で、教室を開いていきたいものです。(次回は5/7)
   大変遅くなりましたが、左側のサイドメニューの「好局熱戦譜」に昨年11月に行われた、第28回児童将棋大会の決勝戦(大友vs緒方)を追加ましたのでぜひご覧ください。




 石田五段の【実戦次の一手 №11】

写真は、谷川浩司著「藤井聡太論 将棋の未来」
   本書では、今も異次元の進化を続ける藤井聡太と言う巨大な才能の謎に迫ることを通して、トップ棋士の持つ能力を明らかにしながら、新たな時代を迎えてつつある将棋の現在と未来を展望しています。
   球種多彩な百六十キロ投手・ケタ外れな「頭の体力」・読み切った時に動きが止まるなど、読者を惹き付ける内容が多く、後に「AI超え」と表現された、 4年前の竜王戦ランキング戦5組決勝戦(対石田 直裕五段)、終盤の「△7七同飛成り」の大技にも触れられていて読み応え十分です。

   4月に入り、将棋もようやく2日の有段者会からスタートしました。
   参加者が少ないにも関わらず、久し振りに実戦をさせた満足感が、みなさんの心を満たしてくれたようです。
   今週末には、子ども将棋教室(9日)と月例会(10日)が行われます。コロナに「慣れ過ぎず」「恐れ過ぎず」に、心底、将棋を楽しみたいものですネ。

今回は、△星野 良生四段(当時)との第77期順位戦C級2組第10回戦からの出題です。
後手の星野四段が、△2六歩と打って飛車先を止めた局面です。
   互いに逼迫した局面で、石田五段が指した次の一手は?

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   正解は、△2六歩に対して、銀を取る※▲4七飛でした。(解答図)
   この手は、△4七同桂成りと取ると▲2二銀△同金▲同と△同玉に▲3一銀又は、△2三歩からの詰みがあります。
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   △同桂成では、詰みとなる為、実戦は、△3九角成として▲同玉に△4七桂と王手で飛車を払って、▲4八玉に△2三金と進みました。(参考図)
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  4月から活動再開、みなさん 将棋を指しましょう!

2月、3月と長らくお休みをしていましたが、4月から活動を再開します。
   コロナ禍の中での活動となります。
   みなさんには、体調の管理・マスクの着用等感染防止対策のうえ、ご参加くださるようお願いいたします。

   ☆☆名寄支部令和4年4月の行事☆☆

  • 4月  2日(土)   有段者会
  • 4月  9日(土)   子ども将棋教室
  • 4月 10日(日)   月例会
  • 4月 16日(土)   子ども将棋教室
  • 4月 17日(日)   竜王戦地区予選

   ※4月の子ども将棋教室は、第2,3土曜日となりますのでご注意ください。
   ※将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時からです。
   ※会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 石田五段の【実戦次の一手 №10】

問題図は、△神谷 広志八段との第77期順位戦C級2組第7回戦からです。
後手の神谷八段が、△6五歩と6筋から仕掛け、更に5筋の歩も切って、△5五同銀と前進してきた局面です。
   このまま△5六歩と抑え込めれば面白いのですが、ここで先手からは、穴熊流の強手がさく裂しました。
   石田五段が指した次の一手は?

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   陣形差を活かして指された※▲5五角が強手でした。(解答図)

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   解答図以下は、△5五同角▲同飛△同飛▲6四角△7三角▲5五角△同角に▲5二飛となり、87手までで先手の勝ちになりました。(参考図)
   参考図は、厳しい両取りの飛車打ち。以下は、△8八角成くらいですが、同金と取られた局面は、陣形差が大きくて投了もやむをえません。
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 第80期順位戦C級2組11回戦 ▲石田五段vs△西田五段戦

第80期順位戦C級2組の最終11回戦全26局が、3月10日に東西の将棋会館で行われました。
   大阪の関西将棋会館(12局)では、本市出身の石田 直裕五段が西田 拓也五段(にしだ たくや)と対戦しました。
   西田五段は、京都府京都市出身で森 信雄七段門下です。
   振り飛車党の攻め将棋で得意戦法は振り飛車穴熊。いきなり1手目7八飛戦法で、相手の意表を突くこともあります。
   対戦成績は、西田五段の1勝、第78期の順位戦で対戦したもので、西田四段(当時)が先手三間飛車からタイミングよく仕掛けて、攻め合い勝ちを納めています。
   今期の順位戦の成績は、ここまで西田五段が9戦全勝、石田五段が4勝5敗です。


居飛車党の石田五段と振り飛車党の西田五段の将棋は、先手・石田五段の左美濃対後手・西田五段の三間飛車の戦いとなりました。
   序盤、先手は、延ばされた△3五歩を目標に動いて、銀交換を果たし、その銀を▲4一銀(49手目)に打ち込んだのが第1図の局面です。
   意外な場所からの打ち込み!
   △5一金引には、▲3二銀成が角桂両取りに、△3三桂では、▲5二銀成△同金▲3四金で飛車が捕獲されます。
   実戦は、△6三金▲3二銀成△5一角▲2一成銀(桂得)に、後手は、△4六歩(54手目)と突き捨てて反撃に移ります。(第2図)



第2図は、西田五段が△4六歩と突き、石田五段の手番で昼食休憩に入った局面。
   ▲4六同歩では、△4五歩の合わせ歩があり、以下、▲同歩なら△同飛▲4六歩△3五飛▲3七歩に△3八歩と攻めることができ、△3八歩に▲同飛なら、△2五飛▲2八歩△4七銀があります。
    12時40分に対局再開。石田五段は、13時を少し回ったところで▲4六同角と角で応じました。








第3図は、先手が馬取りに打った▲3四歩に、後手が△4四馬と一つ寄って、粘り強く指している局面です。(対局再開19時頃)
   △4三馬には、▲同竜△同銀に▲9四桂が厳しく、△7一玉は、▲8二角で詰み。△9二玉△9三玉は、▲6二竜△同金に▲7一角。
   また、▲9四桂に△同香も▲同歩の取り込みがあります。
   本譜の△4四馬に先手は、▲5二竜と切って勝ちを目指し、終盤戦に入りました。






第4図は、後手の△9九飛打に、自玉の不詰みを読み切った先手が▲9四桂と王手で桂馬を打った局面です(101手目)。
   △9四同香▲同歩が▲9三銀以下の詰めろになります。
   実戦も△9四同香▲同歩と進みますが、ここで後手は、1時間5分の長考で△9八歩成とし、▲7八玉に△8九飛成▲6八玉には、△7七角成と王手の連続で迫りますが、▲5七~4七~3七玉の横移動で際どく逃れ、 △4七銀の王手に対する▲2六玉を見て後手の投了となりました。(投了図)






投了図以下、△2五歩や△1四桂に▲1五玉で先手玉は詰まず、一方、後手玉に受けがありません。
   終局時刻は、22時47分。消費時間は、石田五段4時間54分。西田五段6時間0分。
   勝った石田五段は、5勝5敗、敗れた西田五段は、9勝1敗で今期順位戦を終えました。

  3月の活動はお休みにします

市内においても、新型コロナウイルス感染症の陽性者が拡大していることから、感染拡大防止のため3月の活動も休止します。
   長期にわたっての活動中止になりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
   なお、活動休止中であっても、ホームページの更新に努めますので、引き続き当サイトをご覧ください。


   次の詰将棋は、高橋 道雄九段が若い時に初めて作られた「曲詰め」です。
   詰め上りは、カタカナの文字が浮かび上がります。

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   高橋九段は、五段当時に第24期王位戦7番勝負で、内藤王位を4-2で下してタイトルを獲得された棋士。五段以下でのタイトルホルダーは史上初で、 この最低段タイトル記録は、9年後に郷田 真隆(四段)によって破られますが、奇しくも同じく王位のタイトルでした。
詰み手順は、※▲4三金△3五玉▲4五金△同玉▲5四銀不成△同玉▲6三角△5五玉▲3三角成 までの九手詰め(図)で「ア」の文字が浮かびます
      ※ををなぞってください。
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 石田五段の【実戦次の一手 №9】

名寄市主催の「生涯学習フェスティバル2021inなよろ」で将棋の体験教室を開きました。
   例年は、秋に行われるのですが、コロナ禍の影響で、今回は、1月末の開催となりました。
   会場の文化センターの一室に、大盤と将棋盤を配置して、10時から3時間の普及活動となりました。
   初めての方には、ルールと駒の動かし方をお教えし、指導将棋なども行いました。
   会場には、子ども教室に通う生徒さんとそのお友達、子どもを連れて訪れる方などで賑わいました。
   中には、「将棋を指すのは、本当久し振りです」と言いながら、支部会員(四段)と指し分けられた強い方も・・・・
   ぜひ、月例会や有段者会にも参加していただきたいものですネ。


   問題図は、第77期順位戦C級2組第6回戦、対▲長岡 裕也五段との終盤戦。
後手の石田五段が猛攻、角を切って6八の金を取り、先手の長岡五段が▲同飛と応じた局面です。
   自玉は盤石で手番を握っている石田五段がどう決めるか、次の一手は?

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   間を置かずに指された※7七金(図)が決め手でした。
この金捨てに▲同玉△7六金と打って、先手の投了となりました。
   以下は、▲7八玉△8七飛成▲6九玉△6七香で望みがありません。
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   ※をなぞると答えが出ます。




 『凌ぎの手筋』と『将棋図巧』第九十八番「裸玉」

ワイルドライフ(NHKBS3)を見ていて、長野県の中央アルプスに「将棊頭山」(しょうぎかしらやま)と言う山があるのを知りました。
   標高が2,730mで、山の姿が将棋の駒に似ているところから名前がついたようです。
   ほかに「しょうぎ」の読みがついた山を探してみると、島根県の松江市雑賀町に床几山がありました。
   こちらは、標高41.4mで県内最低標高山と言われています。
   また、岡山県総社市には、標高381mの正木山がありましたが、この山は、しょうぎではなく、「まさきやま」と呼ばれているようです。



図は、「凌ぎの手筋200」(金子タカシ著)の第62問です。
   後手から△9七飛と王手を掛けられた局面で、先手は、どう凌ぐかと言う問題です。
   9八に合いをする一手なのですが、9八合いに△8八銀▲同玉△7七銀▲9七玉に△8六金という詰み筋があります。
   それを防いで8六に利かす桂の合いが正解になります。これなら△8六金には、▲同桂でと取って凌ぐことができます。







   問題図から、▲9八飛と飛車で合いをすると、△8八銀▲同玉△7七銀▲7九玉に△7八金▲同飛△同銀成▲同玉に△7六飛(途中図)となります。
   途中図からは、有名な伊藤看寿の『将棋図巧』第九十八番「裸玉」の詰め手順になります。









凌ぎのあとは、『将棋図巧』の第九十八番にチャレンジしました。
   詰み手順は、
   ▲1三飛△1二飛▲2二金△同玉▲3三銀△3一玉▲3二金△同飛▲同銀成△同玉▲3四飛打△4二玉▲4四飛△5二玉▲5四飛△6二玉▲6四飛△7二玉 ▲7四飛△6二玉▲7三飛成△5一玉▲5三飛成△4一玉▲7一龍△3二玉▲6二龍△2一玉▲2三龍△1一玉▲1二龍までの 31手詰でした。






『将棋図巧』
   将棋図巧(しょうぎずこう)は、江戸時代の将棋指し伊藤看寿により、宝暦五年(1755年)3月に江戸幕府に献上された詰将棋の作品集。 原書名は「象棋百番奇巧図式」という。 兄の七世名人三代伊藤宗看が著した「将棋無双(象戯作物)」と並んで、江戸時代における詰将棋の最高峰といわれている。 全100題から成り、手数は9手詰(第50番)から611手詰(第100番)に亘る。中でも、特に超難解と言われる第8番や、詰め上がり図から『襷詰』と呼ばれる炙り出しの第94番、玉方一段目 実戦初形の第97番、その美しさから神局と賞される最後の3題(第98番『裸玉』、第99番『煙詰』、第100番『寿』)が有名である。

 石田五段の【実戦次の一手 №8】

道北の各支部が持ち回りで毎年4月に開催している「道北支部対抗将棋大会」ですが、担当の北見支部(吉田 忠支部長から、開催中止についての丁寧な手紙が寄せられました。
    2019年の第51回大会(名寄市)から3年連続の開催見送りになりますが、感染拡大が収まらず、まんえん防止措置が発出されている状況では仕方ありませんね。
   再び、開催されるその日まで、各支部でそれぞれ日々研鑽に努めることにしましょう。
   また、手紙の追記文のなかで、藤井聡太・山中伸弥 共著「挑戦 常識のブレーキをはずせ」を読んで、そのなかで、山中教授の座右の銘「人間万事塞翁が馬」が、京都大学IPS細胞研究所の看板に掲げられているという くだりが印象に残っていますと書かれていました。

   ※「人間万事塞翁が馬」=人生における幸不幸は予測しがたいということ。 幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。

   問題図は、第77期順位戦C級2組第4回戦、対▲佐藤 和俊六段戦で、先手が5三の飛車が浮いている弱点を突いて▲4五桂と打った局面です。
   ▲5三飛成があるので、後手は、△同銀と桂馬を取ることができない、△5一飛と引くのではと控室では見ていましたが、石田五段が指した次の一手は?

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   △5一飛が予想されていましたが、25分の考慮で指した手は、飛車を差し出す△4五銀でした。
   以下、▲5三飛成△5七と▲同竜に△5六銀打(図)と進んで後手が指し易い局面になっています。
   飛車を捨てても王頭戦で制空権を握る方が価値が高いとの大局観です。
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 将棋・活動中止のお知らせ

新型コロナウイルスの感染拡大が収まりません。
   これまでのデルタ株よりも感染のスピードが早いオミクロン株ですが、その脅威が道内各地に広がっています。
   名寄支部では、一層の感染拡大の予防が求められていることから、1月30日から2月20日までの将棋教室及び月例会等すべての活動を中止することにしました。
   大変残念なお知らせになりますがご理解くださるようお願いします。
   なお、活動休止中であっても、ホームページの更新は行いますので引き続き当サイトをご覧くださるようお願いします。

 順位戦C級2組9回戦 ▲石田 直裕五段vs△本田 奎五段戦

1月13日(木)本市出身の石田 直裕五段は、東京将棋会館「香雲」で、本田 奎五段(ほんだ けい)と順位戦を戦いました。
   本田五段は、神奈川県川崎市出身で宮田 利男八段門下です。
   相掛かりを得意とする居飛車党で、勢いのある切り込みが武器の攻め将棋と評されています。
   今期順位戦、ここまでの両者の成績は、石田五段4勝3敗、本田五段が6勝1敗です。
   両者の対戦成績は、本田五段の1勝で、順位戦は初手合いになります。





   石田五段の先手で始まった将棋は、角換わりの出だしでしたが、石田五段が序盤早々に動きを見せました。
   第1図の▲2四歩(19手目)がその手で、△2四同歩▲同飛△1三角▲3四飛……と序盤から前例のない、波乱含みの展開になりました。










第2図は、飛・角交換となって、後手が角成りを防いで△2二歩(30手目)と打った局面。
   図からは、▲1五歩△6五歩▲7五角△6二金▲1四歩△7四歩▲4六角・・・と進みました。
   角換わりの定跡形とはほど遠い乱戦の将棋になり、互いの構想力が問われる一局です。










第3図は、激しい攻防が続く中盤戦で後手が△6六歩(50手目)と突き出して反撃に出た局面です。
   この軽手に対して、(1)▲6六同銀は△9五角が王手香取りになります。(2)▲6六同歩も△6七香が厳しそうです。
   先手は、この歩の突き出しを放置して、▲7三角成△同桂▲7一飛と攻め合いに出ました。
   ▲7一飛までの消費時間は、先手3時間32分。後手2時間46分。







局面が進み第4図は、後手が17分の考慮で▲3七角の飛車取りに構わず、74手目に△3九角と相手の金の利きに角を放り込んだ局面です。
   これに対して(1)▲3九金は5八とからの詰み。(2)▲2六角と飛車を取るのも、△6九金▲同玉△7七と▲6七飛△同香不成以下の詰みがあります。
   実戦は、▲6七金△同香成▲6八打と凌ぎますが、後手は、盤上の桂を活用して△6五桂(△6九金▲同玉△5七桂不成以下の詰めろ)など厳しく迫り、徐々に包囲網を狭めます。
   以降も激しい戦いが続きましたが、▲3四香に対する△2一玉(92手目)で先手の投了となりました。
   (投了図)



投了図、後手玉に詰みがなく、先手玉は一手一手の寄りになっています。
   終局時刻は、22時49分。消費時間は▲石田五段5時間42分、△本田五段5時間45分。
   勝った本田五段は、7勝1敗、敗れた石田五段は、4勝4敗になりました。









 石田五段の【実戦次の一手 №7】

   問題図は、第77期順位戦C級2組第2回戦、対▲梶浦 宏孝四段戦で、先手が4三の金を▲5三金と歩を取って寄った局面です。
   この局面で、日浦八段は「後手が勝ちそうだ」との見解、先手の攻めが切れてしまったのではないかと言われました。
   実際、後手・石田四段が指した次の手を見て、先手・梶浦四段の投了となりました。
   先手が投了した次の一手は?
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   図の局面で、1分程で石田五段が指した手は、△5二香打でした。(解答図)
   ▲6三金に△5六香と馬を取れば、先手の攻めが切れるという判断で、ここで18分40秒を使って、梶浦四段が投了されました。
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〇〇新春将棋大会(1/16)の結果〇〇
   優勝 千々石 好弘五段 2位 香川 譲五段 3位 芳岡 慎一四段 4位 吉川 明男四段
   5位 大田 篤史2級

  将棋 本年もどうぞよろしくお願いします

昨年は、”日々是好局 ”をご覧くださり、誠にありがとうございます。
   これからも名寄市出身の石田 直裕五段の活躍や地域の将棋情報をお伝えしますのでぜひご覧ください。
   また子ども将棋教室に通われた皆さん、そして送り迎えをしていただきました父母兄の方々には、深く感謝申し上げます。
   昨年の子ども将棋教室は、コロナ禍の影響で2月からの開催でしたが、今年は、予定通り1月8日からスタートすることができました。
   第1回目の教室では、「基本的なことを反復して覚える」に基づいて、前段のミニ講座では、簡単な詰将棋でウオームアップした後、挟み撃ちによる寄せの手筋を例題形式で連続出題し、 いわゆる「寄せの形」を覚えてもらうようにしました。また後半は、8級から14級までの6名に講師2名が参加し、8名でリーグ戦3回戦を行いました。(次回の教室は15日です)

   ~日程変更について~
   1月23日(日)は、月例会の予定でしたが、この日に「生涯学習フェスティバル2021inなよろ」が10時から名寄市民文化センターで行われます。
   名寄支部では、このイベントに参加して普及活動を行います。フェスティバルには、どなたでも参加できます、ぜひ寄ってみてください。
   なお、これに伴い月例会は、30日(日)に行うことになりましたのでよろしくお願いします。

   【写真は、名寄市の開拓記念樹木】
   由来:明治35年の浅江島農場開設以来、場内の神木とされた。堤防工事の際も地区のシンボルとして市民の要請を受けて切らずに保存されています。
   樹種:ハルニレ
   所在地:名寄市西13条北1丁目地先 天塩川右岸堤防敷地
   樹齢:約500年(推定)
   胸高直径:約140センチメートル   樹高:約31メートル

 今年一年お世話になりました。 来年もよろしくお願いします

今日を含めて今年もあと2日あまりを残すのみとなりました。
   コロナ禍の中で、度々活動が中断された一年でしたが、最低限の活動は出来たように感じています。
   みなさんの将棋にとっては、どのような一年だったでしょうか。
   来年も名寄支部では、様々な大会を予定しています、特に来年こそ、「道北支部対抗」「佐々木治夫杯」などの対外試合が行えると良いですね。
   当支部の「新年指し初め」は、1月8日(土)の13時から複合交流施設「よろーな」で行われる有段者会です。 初めての方や初心者も大歓迎です、ぜひ遊びに来てください。
   もちろん、見学だけでもOKです。
   なお、年間のスケジュールについては、上部ウインドウ「大会予定」をご覧ください。

   ☆☆名寄支部令和4年1月の行事☆☆

  • 1月  8日(土)   第1回子ども将棋教室
  • 1月  8日(土)   有段者会
  • 1月 15日(土)   第2回子ども将棋教室
  • 1月 16日(日)    新春将棋大会
  • 1月 23日(日)    月例会
   ※将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。
   ※会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 順位戦C級2組8回戦 ▲藤森 哲也五段vs△石田 直裕五段戦

第80期順位戦C級2組8回戦12局(12/16)が東京・将棋会館(8局)と大阪・関西将棋会館で午前10時から行われました。
   今期の順位戦成績が3勝3敗の石田 直裕五段(本市出身)は、東京・将棋会館四階「飛燕の間」で藤森 哲也五段(ふじもり てつや)と対戦をしました。
   両者の対戦成績は、石田五段の2勝1敗で、順位戦は初手合いになります。
   藤森五段は、東京都大田区出身で塚田泰明九段門下です。今期順位戦の成績は、ここまで〇〇●●ー〇●の3勝3敗。






戦型は、先手藤森五段得意の四間飛車(穴熊)に対して、石田五段の、銀冠穴熊となりました。
   第1図は、対局再開、昼食休憩後に石田五段が66分の長考で△4四銀(40手目)と指した局面です。
   右銀を中央に繰り出して対抗、以下▲3八飛△2二角▲4七金△3一金▲6五歩に石田五段が△3三銀と引いて徹底防戦の構えに・・。
   △3三銀までの消費時間は、▲藤森五段1時間34分、△石田五段1時間46分です。







中盤戦が進んで第2図は、先手の▲6五桂に後手が△2五歩と突き出した局面。
   急所の歩突き、次に△2六歩▲同歩△2七歩の狙い、対して先手は、▲3八金寄としますが、後手は構わず△2六歩と2筋の歩を突き捨ててから、△2二角の自陣角を放ちました。
   2二角の自陣角は、先手の駒を楽に捌かせない狙いがあります。
   以下、▲4七銀に後手は、△5六歩と手筋の突き出しでおおさばきを見ています、対して先手も手筋の▲3三歩で切り返し、△同角▲同角成△同銀と進んで角交換となりました。
   ▲3三歩に代えて単に▲2二角成りでは△同金上で後手の穴熊を固めさせてしまいます。




第3図は、後手の9九竜に先手も▲6一飛に成り込んだ20時30分頃の局面です。
   ここまでの消費時間は、▲藤森五段が3時間56分、△石田五段は、5時間02分で残り時間が1時間を切りました。
   互いに角をさばいて、寄せ合い勝負にはいろうとしています。「後手の方としては、現状香得、2筋と3筋に歩が立ちます。5七にと金を作れる形など 主張が多くありますが、先手の方も2枚の大駒が急所に利いており、形勢は難解」と言われています。







第4図は、後手が△3六に拠点を築いて、84手目に3七に香車をねじ込んだ局面。
   この香打ちで、後手の残り時間は7分になっています。
   実戦は、この後、▲8九歩△9八竜▲3七桂△同歩成▲同銀△4七桂▲4九金に△7八角と進んで第5図になりました。










第5図は、後手が△7八角と打って、先手からの▲2三角成りを防いだ局面、石田五段は、この手で持ち時間を使い切り、秒読みに入りましたが、 自陣の堅さを盾に寄せ合い勝ちを目指し、最終、△3九金を見て藤森五段の投了となりました。
   終局は、22時11分。勝った石田五段は、●〇ー〇●〇●〇の4勝3敗、敗れた藤森五段は3勝4敗になりました。
   消費時間は、▲藤森五段4時間39分、△石田五段6時間00分です。






投了図の先手玉は、△2九金▲同玉△4九竜▲3九歩△同歩成▲同銀△3八銀以下の詰めろで、先手には適当な受けがありません。












 竜王戦5組ランキング戦 対△藤倉 勇樹五段戦

第35期竜王戦5組ランキング戦で、本市出身の石田 直裕五段は、12月6日に東京・将棋会館4階「高雄の間」で藤倉 勇樹五段(ふじくら ゆうき)と対戦しました。
   対局は、午前10時開始、持ち時間は各5時間、振り駒の結果、石田五段の先手で行われました。

藤倉五段は、東京都新宿区出身、桜井 昇八段門下です。二人の対戦成績は石田五段の2戦2勝。
   戦型は、藤倉五段得意の三間飛車に対して、先手石田五段の居飛車穴熊となりました。
   第1図は、後手が3二の飛車を△5二飛と回ったのに対して、石田五段が昼食休憩をはさんだ1時間15分の長考で▲3六歩(39手目)と突いた局面です。
   桂馬の通り道を作り、先手からの攻め味を見せた自然な一手ですが、長考には「迫力が感じられる」と評されました。
   この後、先手は3筋から、後手は5筋から歩を切って戦いが始まりました。




第2図は、19時頃の局面で、後手の△4七角成に先手が、3六の飛車を▲3四飛車と浮いたところです。
   △4六馬には、▲4一飛車打って馬桂両取りの切り返しがあります。そのように進めば後手は、馬取りを受けにくくなってしまいます。
   実戦は、後手の指し手は△4九歩成。これに先手は▲4一飛と打ちおろして、銀にヒモを付けながらの桂取りは、▲5五銀や▲5七銀の馬取りをみせて先手が指し易くなったようです。








第3図は、先手の二枚飛車が実現した局面(79手目)
   次に▲6一金が回ると受けが難しくなるので、後手は、△2五馬と引いて自陣に利かせましたが、この馬引きで先手玉への脅威がなくなり、石田五段が攻めに専念出来るようになりました。











先手の勝勢で迎えた第4図は、後手が△7九銀と打って先手玉に詰めろをかけた局面です。
   先手は、ここから一気に寄せに出ました。即ち、▲7三歩成△同玉▲7一竜△同銀▲8五桂となったところで藤倉五段の投了となりました。(投了図)
なお、▲7三歩成に△同銀は、▲6三銀△同玉▲7五桂からの詰みがあります。










投了図以下は、
   (1)△7二玉は、▲7三金△6一玉▲7二銀△同銀に▲6二金。
   (2)△8二玉は、▲7三銀△9二玉▲9三金△8一玉▲7二金△同銀に▲8二金。
   (3)△8四玉は、▲7五銀△同玉▲7六歩△7四玉▲7三金△8四玉に▲7五金。
   (4)△7四玉は、▲7五銀△6三玉▲7三金△5四玉▲5五金まで。
   終局時刻は21時14分。消費時間は、石田五段4時間10分、藤倉五段4時間53分です。
   勝った石田五段は、次戦で本田 奎五段ー長谷部浩平四段戦の勝者と対戦します。



 子ども将棋教室と看寿賞受賞作品『新たなる殺意』

12月最初の子ども将棋教室(№17)が4日土曜日に行われました。
   この日の参加者は、棋力が9級から14級までの6名でした。
   最初に将棋世界の「ちょっと手ごわい1手詰」から5問を選んで大盤で出題しました。
   1手詰なのですが、30秒以内という制約をつけたので、難しく感じた子どもさんもいたようです。
   詰将棋の後は、相手玉を確実に寄せる手法→「詰めろでせまろう」、王手よりも一手貯めて確実に!
   初級者同士の終盤では、詰む見込みのない王さまを「王手、王手」で追い回す場面が見られます。これを戒めた「王手は追う手」の格言もあります。
   相手玉を安全圏に逃がさないための考え方として、今回は、挟み撃ちによる寄せの基本手筋を解説してみました。
   リーグ戦を行う前には、詰将棋鑑賞(図)も行いました。
   3手詰めですが難しい!この詰将棋は、平成元年に史上最短手数で「看寿賞」(短編の部)を受賞した作品。
   腕自慢(?)の詰めキスト183人が応募して、98人が誤解答したという名品です。

   ===11月28日に行われた月例会の成績===
    於:駅前交流プラザ「よろーな」:平手戦4回戦・持ち時間各25分(以後一手30秒)

名   前一回戦二回戦三回戦四回戦勝 敗 勝 点順 位
勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
①芳 岡 四段 ×2×5×341-310
②千々石 五段 134×53-1243
③和 田 三段 4×2153-1261
④吉 川 四段 35×2×1
⑤香 川 五段 14×323-1252

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。
   ===12月の行事が変更になりました===
 
   ☆☆名寄支部12月の行事☆☆

  • 12月  11日(土)  第18回子ども将棋教室
  • 12月  19日(日)  最終月例会
   ※将棋教室は、10時から正午迄、月例会は、午後1時から行います。
   ※会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

  12月の行事予定

今年は、「雪が遅い」と思っていた矢先、名寄市内は、24日から雪が降り続き、同日午後2時までの24時間降雪量が60センチになり、11月の観測史上最大を記録しました。
   この局地的な大雪で、市内の小中学校は全て休校、道路も大雪や吹き溜まりの影響で寸断されました。また、大雪が原因とみられる18件の物損事故が発生しています。
   家の前の軽自動車もすっかり雪に埋もれてしまいました。(写真)
   一方、雪雲から外れたお隣の下川町などでは降雪が少ないなど、改めて「局地的」ということの凄さを実感しました。
   まもなく12月、今年もカレンダーは、一枚を残すだけになりました。
   この一年、コロナ禍の影響を受けて、子ども将棋教室は、6回の休みとなり、月例会や有段者・地区予選なども5月から9月にかけて7回が中止になっています。
   来年こそ、マスクをかけてでも、予定通りに将棋が指せると良いですね。

   ☆☆名寄支部12月の行事☆☆

  • 12月   4日(土)  第17回子ども将棋教室
  • 12月  11日(土)  第18回子ども将棋教室
  • 12月  18日(土)  第37回支部・市役所対抗戦
   ※将棋教室は、10時から正午迄、対抗戦は、午後1時から行います。
   ※会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 第80期順位戦C級2組7回戦 ▲阿部 光瑠六段vs△石田 直裕五段戦

第80期順位戦C級2組7回戦(11/11)で、本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館4階「銀沙の間」で阿部 光瑠六段(あべ こうる)と対戦しました。、
   阿部六段は、青森県弘前市の出身で中村 修九段門下。
才気あふれる指し回しが魅力のオールラウンダーで、ここ数ヶ月は、三間飛車の採用が多くなっています。
   過去の対戦成績は、阿部六段3勝。石田五段3勝。
   そのうち順位戦では、2回対戦して1勝1敗です。
   阿部六段の先手で始まった将棋は、先手の三間飛車に対して後手の左美濃になりました。






先手が▲7四歩と突っかけて、△同歩に飛車を走らずに▲3七角と飛車取りに覗き、対して後手が△5五歩と軽い歩の突き出しで応じたのが第1図です。
   ▲5五同角なら、△6四銀▲3七角と先手を取ってから△8六歩で後手が指せそうです。
   この局面で、先手が21分使ったところで昼食休憩に入り、再開後は、すぐに▲5五同歩が指されました、以下、△6四銀▲6五歩△7五銀▲6八飛と進み中盤戦に入りました。










第2図は、78手目に後手が、飛車に当てつつ△6六角と飛び出した局面です。
   次に△4四桂打ちの筋もあり、現状、形勢は後手が若干良さそうと言われています。
   ここから先手は、▲5二歩成△同歩▲5三歩△同歩とと金を5三に寄れる形にしてから▲7一馬と寄り、△4二金には、一転、歩を補充しながら▲9三馬と引きました。
   これに後手は、18分の少考で△4四桂と期待の一手を放ち 以下、▲3七銀△5八と▲同金△同成銀▲同飛△3九角成▲同玉△7七飛成・・・と一気に終盤戦へ進みました。






第3図は、後手が△5八成桂と飛車を取って詰めろをかけたのに対して、先手が117手目、▲1三銀と端に銀を放り込んだ局面です。
   以下、△同香▲同桂成に△3二玉とかわしましたが、ここでは、同玉と取り、以下、▲2五桂△2二玉▲1三角なら△1一玉という順もあったようです。(変化図)
   実戦の△3二玉に▲2四桂のただ捨てが鋭い歩頭桂で、①△2四同歩は、▲2四角からかなり手が続きそうで②△2四同銀は、▲2二飛△4三玉▲4二飛成△同玉▲5三歩成以下の詰みになります。






   後手は、▲2四桂を△同歩と取りましたが、▲2三角△3一玉▲1一飛△2一桂▲3二香△同金▲同角成△同玉に▲1二飛成までで後手が投了、131手で先手の勝ちになりました。
   以下の詰み手順は、△2二香▲2三成桂△4三玉▲3三成桂△同玉▲4二銀△3二玉▲4三金△同玉▲5三歩成△3二玉▲6五馬まで。
   終局時刻は、22時36分。消費時間は、阿部六段5時間8分、石田五段6時間0分。
   勝った阿部六段は5勝1敗、敗れた石田五段は3勝3敗になりました。





 児童将棋大会で大友 瞬君が接戦を制して初優勝!

新型コロナウイルスの影響で、昨年は中止となったため、2年ぶりの開催です。
   それでも、未だコロナ禍の中での大会ということもあり、今回、初めて事前申し込みの定員制(20名)で参加者を募集、会場も駅前交流施設「よろーな」の大会議室を使用しての大会になりました。
   午前10時からの開会式では、加藤市長の祝辞をいただき、また、今回も名寄出身のプロ棋士・石田直裕五段が駆けつけてくださり、審判長の任と将棋ミニ講座を行っていただきました。
   石田先生は講座で、対局を優位に進めるためには、「二手、三手先を考えて指すことが大切です」とアドバイスをされました。
   講座のあとは、予選リーグ3回戦が行われ、上位16名が午後からの決勝トーナメント戦に進みました。
   大会は、地元の名寄をはじめ、士別、下川、美深から小学生19人がエントリーして、平手戦で行われましたが、20分を経過しても勝負のつかない将棋は、一手30秒の秒読み将棋としました。
   会場内では、指導対局も行われ、予選・本戦で負けた子どもさんが、石田先生に挑戦、六枚落ちから、中には、平手で挑戦する子どもさんもいました。
   普段、プロ棋士と指す機会がない子どもさんにとっては、貴重な経験になったと思います。
   付き添われた、お父さん、お母さん、お疲れさまでした。
































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〇〇お知らせです〇〇
   新型コロナ感染拡大の影響により、子ども教室の新規加入の募集を見合わせていましたが、11月10日より募集を再開します。
   参加については、左サブメニュー「名寄子供将棋教室」をご覧ください

 第80期順位戦C級2組6回戦 ▲石田五段vs△星野五段戦

第80期順位戦C級2組6回戦(10/28)が、東西の将棋会館で行われ、本市出身の石田 直裕五段は、大阪に遠征して、関西将棋会館の「水無瀬の間」で星野 良生五段(ほしの よしお)と対戦しました。、
   星野五段は、埼玉県上尾市の出身で西村一義九段門下です。
得意戦法は、矢倉を中心とした居飛車全般。
   対ゴキゲン中飛車の戦法では、2010年度、プロの間で流行し始めた「超速▲3七銀」(命名者は勝又 清和)の開発者とされ 第38回将棋大賞の升田幸三賞を受賞しています。
   両者の対戦成績は、石田五段の4戦4勝で順位戦では2局の対戦があります。





   石田五段の先手で始まった戦型は、相掛かり先手腰掛け銀になりました。
   第1図は、先手が▲5六銀と銀を腰掛けたところで、後手が飛車先を切り、▲8七歩に△7六飛と横歩を取った局面です。
   以下は、▲2二角成△同銀▲7七桂△7一金▲6六歩と進みました。
   この▲6六歩は、▲6七金を作り、不安定な後手の飛車にプレッシャーをかけています。△6六同飛にも▲6七金△6四飛▲6五歩といった順があります。







   第2図は、16時頃、後手△4五同桂の局面。
ここまでの消費時間は、先手2時間10分、後手3時間8分。
   先手は、後手の飛車を捕獲、後手としては、狙われていた飛車を銀と交換して、桂をさばいた格好になりました。
   ここから、先手は1時間に迫る長考で▲6七銀と立ち、消費時間が逆転しました。
   以下、△6四角打▲同角△同歩に後手の△5七桂成りを防いで再度の▲4六角打に△6三銀▲5六銀△5四銀・・と進みました。







   第3図は、20時頃、63手目に先手が30分近く考えて▲6四角と飛び出した局面です。
   △6六歩が生じますが、実戦は、△5七桂成▲同金△7七角成▲6八銀△9九馬と進み、さらに▲4六桂△4四馬▲7三角成△4五銀に先手は▲6三馬と寄って▲4五銀の駒得を見せながら相手玉に迫りました。 (第4図)










   第4図以下は、△5六銀▲4一飛△3三玉▲5六金△3一銀▲7一竜△4七銀に▲4一馬と入ったところで後手の投了となりました。(投了図)













   投了図以下は、▲4二銀△同銀▲2四金△同歩▲3二馬△同玉▲2三金以下の詰めろになります。
   総手数は81手、終局時刻は21時6分。消費時間は、石田五段4時間56分。星野五段4時間49分。
   勝った石田五段は、3勝2敗の勝ち越しで前半を折り返しました。

  詰将棋「ブルータスの手筋」と11月の行事予定

「詰将棋おもちゃ箱」や「つみき書店」などの詰将棋サイトを覗くと、詰将棋特有の言い回しが目につきます。
   「ノコギリ趣向」は、龍や馬が鋸型に移動しながら玉に近づいたり遠ざかったりする趣向で、「馬ノコ」「竜ノコ」のように呼びます。
   今夏、将棋世界7月号の懸賞詰将棋が「竜ノコ」の問題でした
   そして、図の詰将棋は、2017年の詰将棋解答選手権の一般戦で出題された9手詰め、短手数ながらも難問です。
   この詰将棋には、「ブルータスの手筋」というややマニアックな手筋が潜んでいます。
   ブルータスと言われる所以は、この手筋の第1号局の結果発表で、続々誤解答する常連解答者に対し、担当者が「ブルータス、おまえもか」の有名な フレーズで論評したことによるそうです。
   詰手順は、①4一角②5二歩合③9七歩④同玉⑤5二香成⑥4七竜⑦9八歩⑧9六玉⑨4二成香まで
   初手41角と最遠打し、97玉に52香成と、自ら角筋を遮断するのが「ブルータスの手筋」と呼ばれる高級な手筋のようです。


   ☆☆名寄支部11月の行事☆☆

  • 11月   6日(土)  第28回子児童将棋大会(受付終了 10時開場 会場:よろーな)
  • 11月  13日(土)  第15回子ども将棋教室
  • 11月  14日(日)  自民党総裁杯名寄地区予選
  • 11月  20日(土)  第16回子ども将棋教室
  • 11月  20日(土)  有段者会
  • 11月  28日(日)   月例会兼最強戦名寄地区予選
   ※将棋教室は、10時から正午迄、有段者会・月例会等は、午後1時から行います。
   ※会場は駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

 第14回子ども将棋教室&石田五段 実戦次の一手

名寄支部主催の第28回児童将棋大会が、名寄市児童センターの協力を得て、11月6日(土)に開催されます。
   コロナ禍での開催となることから、感染拡大対策として、今回は、会場を駅前交流施設「よろーな」の大会議室に変更、参加者も事前予約制(定員20名)で行われます。 (15日で受付を終了しました)
   当日は、本市出身の石田 直裕五段による「将棋ミニ講座」と「指導対局」も予定されていて、久し振りに楽しい将棋イベントになりそうです。
   第14回子ども将棋教室(10/9)が開かれました。
   この日の参加者は、初めての子どもさんを含めて9名でした。
   教室では、参加者の多くが、児童将棋大会に申し込んでいることから、ルールとマナーの確認をしてから、講師3名も参加して4回リーグ戦を行い、実戦感覚を養いました。、

【石田五段 実戦次の一手 №6】

   第1図は、第77期順位戦C級2組第1回戦、対△杉本 和陽四段(当時)戦で、後手の杉本四段が、玉頭から猛攻、92手目に△8五歩と突いた局面です。
   次に△9六歩▲同玉△8四銀の要領で攻め駒を足していけば寄りが見えてくると言われました。
   飛・桂・歩、受けに不向きな持ち駒しかない石田五段がどう凌ぐか。











    24分の考慮で石田五段の指した手は、堂々と歩を払う▲同歩でした。(24分)
   △同桂が手順に王手銀取りになるため浮かびにくい手ですが、以下、▲8六玉△7七桂成に▲6三歩成が痛烈なカウンターになります。(参考図)
   先手の力強い受けに、後手は、△8四歩と合わせますが、後手の攻めの勢いが多少緩んだところで、先手が▲4一飛と打ち込んで態勢を立て直しました。







 第80期順位戦C級2組4回戦 ▲近藤七段vs△石田五段戦

第80期順位戦C級2組4回戦14局(9/24)が東西の将棋会館で行われ、本市出身の石田直裕五段は、東京・将棋会館4階「雲鶴」で近藤 正和七段(こんどう まさかず)と対戦しました。
   近藤七段は、新潟県柏崎市の出身で(故)原田泰夫九段門下です。
    1996年10月1日、25歳でプロ入り。プロデビューから負けなしの10連勝を飾り好スタート切りました。
   これは藤井聡太3冠(2017年)に次ぎ、松本佳介六段(1996年)と並ぶ歴代2位のデビューからの連勝記録となっています。
   いつもにこやかで「ゴキゲン流」の異名をとり、得意戦法の「ゴキゲン中飛車」は有力な戦法として注目され、2001年度には升田幸三賞を受賞しています。



将棋は、先手近藤七段が愛用のごきげん中飛車を採用。後手の石田五段が右銀を6四まで進出すると、先手も歩調を合わせて銀を繰り出して銀対抗の形に進みました。
   第1図は、先手が6六にいた銀を▲5五に上がって交換に出た局面です。(49手目)
   かなり踏み込んだ手で後手の指し手が注目されましたが、後手は12分の考慮で△8六飛と飛車を切り、▲同歩に△5三銀と引いて第2図となりました。









   後手の飛車角交換から△5三銀引きが好手順でした。
   第2図からは、▲5三飛成△同金▲6二飛△5二金引▲7二飛成と進みましたが、△7一歩▲8二竜△8一歩▲9一竜と後手は、歩2枚を使って先手の竜の利きを弱めました。(第3図)












   第3図から、後手は△9五歩と端から反撃を開始。
   先手の▲9五同歩には一転して、△5七桂成と先手の金銀を剥がしにかかります。
   以下実戦は、▲5三歩△4二金寄▲1四香△4八桂成▲同銀△1四香▲同歩に後手は手にした香車で△4六香と側面から崩しにかかりました。(第4図)











第4図から、▲1三歩成りには、△4八香成▲同金△8八飛が厳しく、さばき合ったところは先手ペースに思えましたが、この局面では、いつの間にか後手が流れをつかんだと言われています。
   この△4六香に▲4七香△同香成▲同銀△5九飛(次に△5七馬が△3九角からの詰めろ)▲3九桂△4九角▲4八金と△6七角成▲5八銀打と先手も自陣に手を入れますが、後手がこの後も駒得を重ねて先手玉を追い詰め、 △5七馬(92手目)で先手の投了となりました。







投了図以下は、▲2八玉に△3九銀▲1七玉△2五桂▲1六玉△1五歩▲同玉△2四銀△1四玉▲1三銀△2五玉△3五馬▲1六玉△2五金と手数は長いながら詰みになります。
   終局は、22時12分。消費時間は、近藤七段5時間26分、石田五段5時間25分。
   勝った石田五段は2勝1敗に、敗れた近藤七段は2勝2敗になりました。





 宣言が解除されて子ども将棋教室が開かれました

第13回子ども将棋教室(10/2)が開かれました。
   緊急事態宣言のため、8月14日以来に開かれた教室には、小学2年生から高校1年生までの7名が出席してくれました。(講師は4名です)
   最初に、名寄で開催される「第28回児童将棋大会(11/6)」についてのお知らせがあり、その後、詰将棋鑑賞とリーグ戦が行われました。
   この日の詰将棋は、作者は不詳ですが、古来より伝わっている詰将棋(古作物と言います)から4問を教材にしました。(下図)
   はじめて詰め将棋を教えてもらうときに出題されるのは、たいがいこの類の問題が多いようです。
   詰将棋を鑑賞したあとは、児童将棋大会に備えて、講師3名も参加してのリーグ戦3回戦(時計使用)を行い、久々に実戦感覚を養いました。
   なお、この日は、将棋教室に続いて午後から6名が参加して有段者会も行われました。
   (成績は下表のとおりです)




   ===10月2日有段者会の成績===
    於:駅前交流プラザ「よろーな」:平手戦4回戦・持ち時間各20分(以後一手30秒)

名   前一回戦二回戦三回戦四回戦勝敗 勝点順位
勝敗相手勝敗相手勝敗相手勝敗相手
①吉 川四段 ×2×65×31-39
②松 永4級 1×4×3×61-37
③香 川五段 ×4×5212-2192
④芳 岡四段 32×6×52-215
⑤吉 光四段 ×63×142-2183
⑥千々石五段 51424-0341

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

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