石田 直裕五段の【実戦次の一手 №31】

4月13日の第8回子ども将棋教室の参加者は6名でした。
   中でも、4年ぶりくらいになるでしょうか、佐竹春香・柾軌姉弟が元気な顔を見せてくれました。
   二人とも旭川の高校に通う3年生と1年生になっていました。姉の春香さんは、当教室では5級を認定され、高校のクラブは、囲碁・将棋・オセロ等のボードゲーム部に入っているとのこと。
   弟の柾軌君は、小2から小5までの児童大会で4連覇を果たした実績の持ち主、小6の時には、コロナ禍で大会が開かれず、5連覇を目指せなかったことが今でも惜しまれます。
   今春、進学した高校では将棋部に入部したそうで、「また、一から将棋に取り組みたい」と話していました。 二人には、この後のリーグ戦に参加してもらいました。
   石田 直裕五段の「実戦次の一手」は、第80期順位戦C2組第2回戦の対▲堀口一史座七戦からの出題です。
   戦型は、先手四間飛車に後手居飛車穴熊の戦い、問題図は、後手の76手目△1四香打に先手が▲1五歩と受けた局面です。控室でも好着想と言われた後手の次の一手は?

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   先手の歩切れを見込んで、△1五角と角で取るのが好手でした。
   以下、▲同銀△同香と進んで、△1九銀以下の詰めろになっています。先手は▲2五桂と跳ねて攻めつつ、3七に逃げ道を用意しましたが、△2四銀と自然に上がった手が(参考図)、またしても△1九銀▲3七玉△2八銀打▲2六玉△1七銀不成▲3七玉△2八銀引不成の詰めろになっています。
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   後手の△2四銀に対して先手は、▲4四角打△3三桂▲1四香と迫りますたが、及びませんでした。



【第8回子ども将棋教室】

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 竜王戦地区予選と4有段者会の結果

4月6日に行われた将棋教室は、最初に詰将棋を出し題、後半は、生徒さんと講師3人による二枚落ちでの対局を行いました。
   詰将棋は、1・3・5手詰ですが、短い詰将棋が確実に解けるようになると勝率が確実にアップします。日頃から簡単な詰将棋を数多く解いて駒に慣れてもらいたいですね。
   二枚落ちでの対局、吉田 一経五級(小5)との対局では、どの講師も苦戦の様子でした。吉田君は2月の将棋教室で二枚落ちを指し始めたばかり、指すほどに棋力がアップしているようで楽しみです。
   札幌で開催されるアマ竜王戦北海道大会(4/28)の名寄地区予選が4月23日に行われました。参加者は5名、4回リーグ戦の結果、千々石好弘五段が全勝で、昨年に続いて地区代表になりました。
   また、4月6日には有段者会が行われました。結果は次のとおりです。

【竜王戦地区予選の成績 3/23】

名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
 ①吉光 四段  ×25×3×41-38
 ②吉川 四段  1×3×452-2173
 ③千々石五段  42154-0341
 ④豊岡 六段  ×35213-1272
 ⑤芳岡 四段  ×1×4×3×29

【4月有段者会の成績 4/6】

名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
 ①江良 二段  ×2×65×31-39
 ②千々石五段  14364-0341
 ③香川 五段  45×213-1252
 ④芳岡 四段  ×3×26×51-39
 ⑤佐々木二段  ×6×3×141-310
 ⑥吉川 四段  51×4×22-2153

※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

 4月の行事&竜王戦4組ランキング戦

明後日からは新年度の4月ですね。名寄地方は、ここ数日は天気にも恵まれて、雪解けが随分と進みました。
   昨日(29日)、本市出身の石田 直裕五段は、第37期竜王戦4組ランキング戦で、高野 智史六段と対戦しました。勝った方が準々決勝進出となりますが、残念ですが惜敗、昇級者決定戦に回ることになりました。
   これで石田五段の今期の対局は、すべて終了しました。
   この時点で今期の対局数ランキングは、40局で第20位、29勝11敗で勝利数ランキングは12位、勝率ランキングは0.725で第6位と素晴らしい成績でした。引き続き来期の活躍が期待されます。
   石田五段には、5月11日の将棋教室で「指導対局」をしていただけることになりました。昨年は、四枚落ちで教えていただいた子どもたちもレベルアップしたので、次回、二枚落ちでの挑戦が楽しみです。

   ☆☆名寄支部4月の行事☆☆

  • 4月 6日(土)   第7回子ども将棋教室
  • 4月 6日(土)   4月有段者会
  • 4月13日(土)   第8回子ども将棋教室
  • 4月24日(日)   道北支部対抗将棋大会(稚内市:受付け終了)
  • 4月28日(日)   月例会

  •    〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。



    【第37期竜王戦4組ランキング戦 対▲高野智史六段戦】

    振り駒で高野六段の先手で始まった将棋は、角換わりになりました。
       第1図は、後手の石田五段が△3五歩と突き、先手が20分の考慮で▲1七角と打った局面です。
       この角打ちに対して、後手は、1時間27分の考慮で△2七角と打ちましたが、▲3五歩△5四歩▲7五歩△同歩▲7四歩△同銀▲3四歩△同銀に▲5四飛と進みました。(第2図)

    第2図からは、△4四歩▲同角△同金▲6四飛△6三銀▲4四飛△4三銀▲7四歩に△6四歩と打って、後手は、辛抱しますが、▲7三歩成△同玉▲4三飛成と先手は、桂馬と銀を手駒に加えて攻めを繋ぎました。
       局後の感想では、第1図の局面がポイントだったようで「△3五歩は▲1七角で悪化しましたか。きつかったです」(石田)と話されています。



     第82期順位戦C級2組    最終戦    △近藤 正和七段戦

    第82期順位戦C級2組の最終戦が3月12日に行われ、本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館で近藤 正和七段と 対戦しました。
       今期の順位戦、石田五段は、ここまで7勝2敗の成績、昇級候補の八番手にいます。この最終戦の結果次第では来期の順位が3位(昇級)から16位までと変動します。
       C級2組は、在籍者が多いため、通常は、前半と後半に分けて対局を消化しますが、最終戦は、同日一斉(東京14局、大阪8局、名古屋5局)に行われました。
       近藤七段は、新潟県出身。(故)原田泰夫九段門下。特に中飛車を好んで指し、2001年度には、氏が開発した「ゴキゲン中飛車」で升田幸三賞を受賞されています。
       両者の対戦成績は、石田五段の3勝0敗。順位戦で当たるのは第80期以来2回目になります。
       午前10時に近藤七段の先手で始まった将棋は、64手で千日手になり、本局は、指し直し局です。 【写真協力:日本将棋連盟】

    指し直し局は、先後を入れ替えて、14時39分から始まり、戦型は、後手の三間飛車となりました。
    消費時間は、千日手局を引き継ぎ、▲石田五段が1時間42分、△近藤七段は1時間16分になります。
       第1図は、後手の飛車を3筋から5筋に誘導してから43手目に▲3六歩と突いた局面です。
       次は、▲3五歩△同歩▲3八飛の攻めが狙いです。
       後手は、△1三香と角筋から香を逃して手を渡し、先手は▲3五歩と突いて開戦、5筋を絡めた攻防で、飛車角総交換となりまし。

    第2図は、先手が角交換で生じたスペースに歩を垂らした局面で、次の▲4五桂が厳しい狙いです。
    対局立会人の佐藤義則九段は、この垂らしについて「指した手が次々とつながっていく感覚」と感想を述べています。
       以下実戦は、後手も△5六歩と突き、▲5三歩成△同金に▲5一飛と先手は、金桂両取りと先着しました。

    第3図は、先手の桂馬を取っての▲2一飛成に後手が72手目、△5六歩と垂らした局面です。
    ▲3二竜の攻め合いは、△7九角成▲同金△5七歩成▲5二竜△8八飛成▲同金△6七とは後手も勝負形に持ち込めます。
       先手は、21分の考慮で▲6八金と引いて受けに回り、△同飛成▲同銀△5七歩成にも▲同銀とあっさり清算して、△同角成には、▲5五飛打と馬金両取りの攻防手を放ちました。

    第4図は、先手が△8八成り銀からの詰めろを防いで、87手目▲2二角と敵陣から自陣に角を利かした局面。穴熊戦で指されることの多い手筋です。
       以下、△8九成銀▲同玉△7八金打▲9九玉に、後手は△6七桂と打って、8八の地点を構わず、△7九桂成からの寄せを目指しますが、先手は、▲4六角と角を投入、△7九桂成▲同銀△同金左には間髪を入れずに97手目▲8八金を決めました。
       この8八金の着手から33分後、近藤七段は、次の手を指さずに投了を告げられました。(投了図)

    消費時間は、▲石田五段5時間6分、△近藤七段5時間18分(持ち時間は各6時間)。石田五段は、8勝2敗で今期を終えましたが、上位陣に勝者が出たため、昇級には届きませんでした。来期のご活躍を期待しています。





     石田 直裕五段の【実戦次の一手 №30】

    石田 直裕五段の「実戦次の一手」は、2月5日に行われた第32期銀河戦本戦Eブロック ▲竹内 雄悟五段戦からの出題です。
       銀河戦は、囲碁・将棋チャンネル主催の早指しテレビ棋戦。全棋士と女流棋士2名、アマ(アマ王将と凖アマ王将)を8つのブロックに分け、各ブロックでパラマス式トーナメントを行い、ブロックの最終勝ち残り者と最多勝ち抜き者各2名の計16名で決勝トーナメントを行います。
       持ち時間は各15分で、切れたら1手30秒、ただし切れてからも1分単位で合計10回の考慮時間があります。
       戦型は、先手・竹内五段の四間飛車・穴熊対後手石田五段の左美濃となり、中盤以降激しい戦いが繰り広げられました。
       問題図は、最終盤の局面、先手が▲5五角と打って、後手の△2八銀打ちからの即詰みを防いだ局面です。 (85手目)
       この5五角に対して、後手の石田五段が指した決め手は?

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    石田 直裕五段の指し手は、△1八金でした。(解答図)
    じっと香車を取りながら詰めろをかける”挟撃の手筋”。この手を見て先手の投了となりました。
       解答図(投了図)以下、▲6七角と受けても△5八銀打▲同角△同銀成りで、後手玉は詰まず先手玉は受けがありません。(参考図)
       3回戦に進んだ石田五段、次戦は、佐藤 秀司八段と対局します。

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     3月の行事と2月例会の結果

    名寄は、例年に比べると降雪量も少なく、ここ数日間は、雪ハネの必要もなくて楽な毎日になっています。
       まもなく3月になりますが、先日、稚内支部(虻川 秀人支部長)から、第53回道北支部対抗将棋大会(4/21)の案内が届きました。
       この対抗戦は、道北の各支部が毎年、持ち回りで開催している伝統のある大会です。
        2020年からコロナ禍で3年間も中断されていましたが、昨年、ようやく北見市で再開されました。
       稚内支部の皆様には、第48回大会(2016年)以来、8年ぶりの開催となりますが、よろしくお願いします。


       ☆☆名寄支部3月の行事☆☆

    • 3月 2日(土)  第5回子ども将棋教室
    • 3月 2日(土)  有段者会
    • 3月 9日(土)  第6回子ども将棋教室
    • 3月10日(日)  名寄支部名人戦
    • 3月17日(日)  月例会
    • 3月24日(日)  竜王戦地区予選

       〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。


    【第4回子ども将棋教室】






    【2月例会の成績】

    名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
    勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
     ①吉光 四段  ×253×42-2173
     ②千々石五段  13454-0341
     ③吉川 四段  ×4×2×1×5
     ④香川 五段  35×213-1252
     ⑤芳岡 四段  ×1×43×21-39

    ※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
    勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

     第82期順位戦C級2組10回戦 △徳田 拳士四段戦

    第82期順位戦C級2組10回戦が2月15日に行われ、本市出身の石田 直裕五段は、大阪の関西将棋会館で徳田 拳士四段(とくだ けんし)と対戦しました。
       今期順位戦、両者のここまでの成績は、石田五段の6勝2敗、徳田四段の5勝3敗です。
       徳田四段は、山口県周南市出身で小林 健二九段門下です。将棋の魅力について、「すべての責任が自分にあるというのがすごく好き、ミスも勝因も、全部自分が勝ち負けに直結する面白さの一つ」と語る若手棋士です。
       両者は、初手合い、石田五段にとっては、本局は、前局の山本戦と同様、総手数155手、終局が23時43分に及ぶ熱戦となりました。





    後手、徳田四段の一手損角換わりで始まった将棋。
       第1図は、先手の▲2二歩打に対して、後手が手抜きで84手目、△9八歩と打ち返した局面です。
       対局立会人の神崎 健二八段「△9八歩は渾身の勝負手ですね。▲2一歩成が王手になりますが、後手は歩が入ると9筋の香車をつり上げて、△8五桂からの詰み筋を狙うことができます。なので先手は▲2一歩成△同玉のあと▲8六歩とする方が安全かも知れません」との解説。
       実戦も▲2一歩成り△同玉に▲2二歩△3一玉を入れてから▲8六歩と突きました。

    進んで第2図は、飛車の侵入を目指す後手の△9一飛に対して、△先手が99手目、▲9六歩と中断に打った局面です。
       △9六同飛なら▲3三歩成△同金に▲5一角の筋があります。
       実戦は、△3四銀上ると攻守を織り交ぜながら粘る後手に対して、先手の▲4四角打は、6二の金取りをみせつつ、3三歩のくさびを打ち込む狙いもあります。以下、△4二桂▲6二角成△6四桂▲5三馬と進みました。

    第3図は、114手目、先手が▲5五馬と歩を払った局面です。
       難解な攻防が続いていますが、棋士室の検討陣からは「先手が厚そう」との声があります。
       後手は、△4四銀と打ち、先手の▲5六角にも△7六歩▲6七玉△5六銀▲同馬△5五桂▲5八玉△5七歩▲4八玉に攻防の△4五香が放ちましたが、先手も▲3四銀打の詰めろで迫ります。

    第4図は、白熱した終盤戦が続くなかで後手が136手目△3六歩と金取りに歩を打って、詰めろを掛けた局面ですが、先手は、▲5四桂から連続王手をかけ、153手目▲5五馬と桂を払い、以下△3七歩成に▲同馬と引いたところで後手が投了を告げました。(投了図)

    先手玉に詰みはなく、後手玉は▲4三香△3二玉▲5二飛成以下の詰めろになっています。
       勝った石田五段は、7勝2敗、徳田四段は、5勝4敗になりました。。
       3月12日に最終戦が行われます。対戦相手は、石田五段が近藤 正和七段、徳田四段は阿部 光瑠七段です。

     石田 直裕五段の【実戦次の一手 №29】

    石田 直裕五段の実戦次の一手は、1月18日に行われた第82期順位戦C級2組第9回戦、▲山本 博志五段との対局からの出題です。
       山本五段は、東京都江東区出身。小倉久史八段門下。得意戦法は三間飛車、先手番ではしばしば、初手7八飛戦法を採用していて、本局も初手に7八飛と振っています。

       午前10時から始まった本局は、総手数153手、終局が23時54分にもなる熱戦となりました。
       問題図は、先手が9筋からの端攻めを敢行、後手が△8四角と打って9五歩を支えたのに対して、先手も▲7七角と9五に数を足した局面です。(61手目)
       先手の数の攻めに対する、後手の石田五段が指した一手は?、参考になる手筋です。

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    石田 直裕五段の指し手は、△8六歩の突き捨てでした。(解答図)
    (1)▲8六同歩と取らせれば、▲9五香△同香▲同角の狙いを消すことができ(2)▲8六同角は△9六歩▲同香△9五歩▲同香△同香▲同角に△4八角成~△8七飛成で竜を作る筋が生じます。

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    実戦は、▲同角△9六歩▲同香△9五歩▲同香△同角▲9二歩(67分の長考)△同香▲5五歩△9四歩と進みました。(参考図)

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      2月の行事と月例会の成績

    写真は、将棋ジャーナル(注1)(1992年11月)特別付録の詰将棋作品集”ねむりねこ”です。
       著者は、釧路市出身の詰所将棋作家・(故)堀内 和雄氏
       現役時には、近代将棋編集部(注2)で活躍され『作意を探せ』や『詰将棋100選』『これだけできれば詰将棋初段』など多数の著書があります。
       趣味は、競馬、猫と遊ぶ、ビデオで同じ映画を飽きるほど見ることで、5000作も創った詰将棋について、あとがきで次のように述べられています。
          音楽と絵は美しい。猫は可愛い。詰将棋は?
          つき合いの長さから言えば、猫、音楽、詰将棋、絵の順になる。
          詰将棋は解くのも作るのも、多分、好きではないのだろうと思う。
          詰将棋創作のいいところは、没頭できること、時間を浪費できること。
          私にとって詰将棋とは、それくらいのものであるようだ。

    (注1) 将棋ジャーナル:1977年~1993年 日本アマチュア将棋連盟の機関誌として創刊される。
    (注2) 近代将棋:1950年~2008年 元・奨励会員でアマチュア強豪の永井英明が編集長として創刊。「近代将棋社」から刊行。

       ☆☆名寄支部2月の行事☆☆

    • 2月 3日(土)  有段者会
    • 2月17日(土)  第3回子ども将棋教室
    • 2月18日(日)  月例会
    • 2月24日(土)  第4回子ども将棋教室
    • 2月25日(日)  支部長杯将棋大会
       〇2月の子ども将棋教室は、第3,4土曜日の開催になります。お間違えないように。
       〇子ども将棋教室は、10時から正午迄、有段者会等は、午後1時から行います。会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

    1月21日に月例会が行われました。
    ハンディ戦による4回戦で、参加者は6名、隣町の美深町から澤田1級(美深中1年)と緒方2級(仁宇布小6年)の参加もありました。成績は次のとおりです。

    【月例会成績】

    名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
    勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
     ①千々石五段  26534-0341
     ②香川 五段  ×14×362-2182
     ③緒方   2級  ×452×12-2173
     ④芳岡 四段  3×26×52-216
     ⑤吉川 四段  6×3×142-2173
     ⑥澤田   1級  ×5×1×4×2

    ※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
    勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。

     石田 直裕五段の【実戦次の一手 №28】

    石田 直裕五段の実戦次の一手は、第79期順位戦C級2組第10回戦、▲中田 功八段との対局からの出題です。
       中田八段は、(故)大山康晴十五世名人門下、福岡県福岡市の出身。振り飛車党で特に三間飛車を好んで指し、本局も先手三間飛車を採用、対する石田五段は、エルモ囲いで対抗しました。
       問題図は、先手が4七のと金を金で払った局面です。(121手目)
       先手の攻めを凌ぎ、手番を得た石田五段はここで、約4分の考慮で寄せの決め手を放ちました、持駒の飛車を使った強烈な次の一手は?

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    石田 直裕五段の指し手は、△5八飛打でした。(解答図)
    △5八飛は、5五香取りですが、詰めろにもなっています。
       先手は、▲5一香成と金を補充して詰めろをかけますが、△3九銀と打たれたところで先手の投了となりました。

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    △3九銀以下は、▲同玉△4九と▲同玉△4七竜△▲同角に△4八金までが一例です。(参考図)
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      有段者会で名寄支部の将棋が始まりました

    今年1回目の将棋教室が1月6日に行われました。
       ミニ講座は、初級者には、前回に続いて”悪手を咎める”2問を出題しました。
       また、上級者向けとして、歩の使用法を18種に分けて解説した「将棋は歩から」(加藤 治郎名誉九段著)の”交換の歩”を題材にしました。
       図は、先手後手ともほとんど同型で、僅かに先手だけが飛先の歩を交換している分、先手優勢と思われる局面。
       ここから、先手がどのように優位を拡大していくかと言うのが問題です。

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       解説では、①▲7五歩と桂頭を攻め、△同歩なら▲7四歩で桂得。また、△8四飛には、▲7四歩△同飛▲6一角△6二金▲8三角成と飛車を攻める手が映り、合格点ですが、ここでは、②▲1五歩△同歩▲1二歩△同香▲4一角△同玉に▲2三飛成がより厳しいとありました。

    6日の午後からは、1月の有段者会が行われました。
    参加者6名によるハンディ戦、年が明けての指し初めとあって、みなさん精一杯指されていました。
       新年早々切ないニュースが続きますが、今年も”HP日々是好局”をよろしくお願いします。

    【有段者会成績】

    名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
    勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
     ①千々石五段  265×33-1241
     ②香川 五段  ×1×4362-2192
     ③吉光 四段 4×5×212-217
     ④芳岡 四段 ×32×652-2183
     ⑤緒方 2級 63×1×42-215
     ⑥吉川 四段 ×5×14×21-39



     第37回支部・市役所対抗戦の結果&1月の将棋

    名寄支部と名寄市役所将棋部(渡辺 博史部長)との対抗戦(12/16)が駅前交流プラザ「よろーな」で行われました。
       この対抗戦は、1983年から行われているもので、2020年からは、コロナ禍のために中断、今回、4年ぶりに復活したものです。
       今年の対抗戦には、小・中学生2名を含む18人が参加、終了後には、納会を兼ねて行われる楽しみなイベントで、1チーム9名、持ち時間15分で1人4試合のハンデ戦が繰り広げられました。た。
       結果は、毎試合、接戦になりましたが、名寄支部チームが勝点3(20勝16敗)をあげて、2019年に続いての優勝となりました。
       成績発表の後は、納め会が行われ、支部と市役所、みなさんが親睦と交流を深めあった一日となりました。

       この対抗戦を以て、日本将棋連盟苫小牧支部の令和5年の公式行事は全て終了です。
    皆様よいお年をお迎え下さい。
       なお、1月の行事につきましては、下記の日程で予定しています。

    【対抗戦の成績】(名寄支部チーム 20勝16敗)

    試 合支部チーム 試 合支部チーム
    1回戦5勝4敗 3回戦6勝3敗
    2回戦5勝4敗 4回戦4勝5敗

    【対抗戦の個人成績】
    成 績氏  名チーム勝 敗 成 績氏  名チーム勝 敗
    優 勝坂田1級市役所4戦全勝 6 位吉光四段支 部3勝1敗
    準優勝江良二段支 部3勝1敗 7 位豊岡六段支 部3勝1敗
    3 位内田1級市役所3勝1敗 8 位緒方2級支 部2勝2敗
    4 位吉川四段支 部3勝1敗 9 位澤田1級市役所2勝2敗
    5 位千々石五段支 部3勝1敗 10 位松永二段市役所2勝2敗


       ☆☆名寄支部1月の行事☆☆
    • 1月 6日(土)  第1回子ども将棋教室
    • 1月 6日(土)  有段者会
    • 1月13日(土)  第2回子ども将棋教室
    • 1月14日(日)  新春将棋大会
    • 1月21日(日)  月例会
       〇子ども将棋教室は、10時から、有段者会等は、午後1時から行います。会場は、いずれも駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。
       〇年間行事は、サブウインドー「大会予定」をご覧ください。

     石田 直裕五段の【実戦次の一手 №27】

    12月9日の子ども将棋教室で、今年度の教室が終了しました。
    今年度は、23回開催して、参加者数は129人、1教室当たりの平均が5.6人でした。 昨年と比較すると、6~8月の参加者が極端に少なく、講師の方が多いこともありました。(笑)
       来年に向けては、3連休や学校行事等を避けるなど、子どもさんが参加しやすい方向で検討します。
       最後の教室には、前回に続いて、年長さんの参加がありました。 この日は、駒の動きを数字で表す”棋譜”と1手詰め「頭金」「腹金」「尻金」を習いました。
       記録を見てみると、年長さんの参加は8年前に教室を開いてから3人目になります。焦らずにゆっくり将棋を覚えましょう。



    石田 直裕五段の実戦次の一手は、第79期順位戦C級2組第9回戦、対△服部 慎一郎四段戦からの出題です。
       問題図は、相掛かりの中盤戦で後手が△3七の銀を△4六銀成と指した局面(68手目)
    ここで石田五段は、後手玉と飛車のラインに着目した攻めに出て戦いを有利に進めました。
       持駒の桂馬を使った次の一手は?

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    石田 直裕五段の指し手は、▲6四桂打でした。(解答図)
    以下、△同歩▲同飛△6三歩に▲7四角(参考図)と進んで、局面をリードしました。

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    相手に桂を渡した代償は、後手玉のコビン攻めにありました。参考図の▲7四角は8五飛当てて調子がよく、▲6三飛成以下の詰めろになっています。

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     第82期順位戦C級2組7回戦 △平藤 眞吾七段戦

    第82期順位戦C級2組7回戦(11/16)で、本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館で平藤 眞吾七段(ひらふじ しんご)と対戦しました。
       平藤七段は、大阪府豊中市の出身、故・賀集 正三七段門下です。
       棋風は、居飛車の戦法も振り飛車の戦法もなんでも指す、オールラウンドプレーヤーです。
       両者は、初手合い、石田五段の先手で午前十時から始まりました。
       戦型は、後手向かい飛車(先手持久戦調)になりました。




    第1図は、先手の石田五段が27手目▲1六歩と端歩を突いた局面です。
    ここから、△4五銀には、▲2六飛△5六銀▲3五歩△4五銀▲3七桂△5四銀▲3四歩があります。
       後手が1歩得できても、先手の切り返しが用意されています。

    第2図、中盤戦、後手が66手目△2六歩と打った局面です。 先手は、▲2六同銀と取りました、△2八桂成には▲3七飛で耐えているという読みでしょうか。
       ▲2六同銀以下、後手は△2八桂成を利かさずに、△2四飛と走り、▲2五歩△2一飛▲5七角と進みました。

    第3図は、先手が8筋に続いて▲6四歩と6筋も突き捨てた局面です。
    これを△同角では▲8四歩が厳しいので、△同歩と取りましたが、先手は▲3三角成と銀取りで馬を作りました。
       先手が優勢に進めています。

    第4図は、先手が4三馬の利きを自陣に通しながら、95手目▲7五角と歩を突いた局面です。
    後手は、△3四歩と打ち先手の飛車の態度を利きますが、先手は、▲7四歩と踏み込みました。
       以下、△8四角▲4五飛△7六歩▲同馬△9六歩▲7五桂△同角▲同馬と進んだところで後手の投了となりました。(投了図)

    投了図から△9七歩成としても▲同銀△同香成▲同香で後手を引き、先手からは▲8四歩から厳しい攻めが続きます。
       終局時刻は、20時5分。消費時間は、▲石田五段4時間54分△平藤七段3時間50分。





      12月の将棋は支部・市役所対抗戦です

    まもなく12月、今年の行事も子ども将棋教室と支部・市役所対抗戦を残すだけになりました。
       コロナ禍の影響で中断をしていた、年末恒例の支部と名寄市役所将棋部(渡辺 博史部長)の対抗戦が、12月16日(土)に復活することになりました。
       この対抗戦は、名寄市役所に将棋部が出来たのを契機に1983年から行われて、今年で37回目なります。
       当初は、名寄支部が主催して、市役所・機関区・郵便局・魚菜市場の5チーム(9人編成で45人)が参加して「職域親善将棋大会」として行われました。
    この職域戦は、数年で断ち切れになりましたが、親善と交流を目的に「支部・市役所対抗戦」が年末に行われています。
       ☆☆名寄支部12月の行事☆☆

    • 12月 2日(土)  第22回子ども将棋教室
    • 12月 9日(土)  第23回子ども将棋教室
    • 12月16日(土)  第37回支部・市役所対抗戦
       ※会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

    将棋サイト「詰将棋専門学校」を覗くと、一度は解くべき古典詰将棋の名作。実戦形から妙手連発!とありました。
       棋聖と言われた江戸時代の棋士・天野宗歩の弟子 松本董仙著・「董仙詰め物集」の短編7手詰で、いかにもありそうな実戦形から華麗な手筋連発で詰みます。。



       詰手順は、▲1二飛△同香▲3三銀△同玉▲1一角▽3二玉▲4三金打ちまで。(詰上がり図)

     第21回子ども将棋教室と自由民主党総裁杯の結果

    11月11日(土)に開かれた21回目の子ども将棋教室の参加者は4名でした。
       はじめに、先の児童将棋大会の結果から、吉田 一経君(東小4)と村山 友哉君(東小4)にそれぞれ6級と8級の認定証が渡されました。
       二人は、共に予選を3戦全勝で勝ち上がり、決勝トーナメントでの将棋の内容が評価されたものです。
       また、この日は、新たに澤田 優君(美深中1年)と鎌塚 大和君(南小3)の二人が初参加されました。
       澤田君は、普段はネット将棋で腕を鍛え、初段の認定を受けているそうです。
       鎌塚君は、名寄での児童大会に出場したことで、「一層、将棋に興味を覚えました」と話してくれました。
       翌12日の第40回自由民主党総裁杯将棋大会名寄地区予選では、Aクラスが豊岡 正起六段が4戦全勝、また、4年ぶりに行われたBクラスでは、 坂田 翔平一級が4戦全勝で共に代表に決まりました。
       全道大会は、12月3日に札幌市ので行われます。 


     石田 直裕五段の【実戦次の一手 №26】

    石田 直裕五段の実戦次の一手、今回は、10月19日に東京・将棋会館で行われた、第82期順位戦C級2組第6回戦、△安用寺 孝功(あんようじ たかのり)七段戦からの出題です。
       安用寺七段は、京都府宇治市の出身で森 信雄七段門下。振り飛車を採用することが多く、飛車を振る場所が多彩な棋風と言われています。
       問題図は、7筋で駒交換が行われ、後手が82手目に△7二馬と指した局面です。
       ここで先手に厳しい手がなければ、後手にも反撃の手番がまわりそうですが、先手に絶妙な一手がありました、石田五段が指した次の一手は?

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    先手が放った、歩の手裏剣「▲6二歩」が妙手でした。(解答図)
       解説では、「嫌みな歩打ちでうまく揺さぶっている。△6二同金なら3筋方面から攻めたときに寄せやすくなる。△6二同馬も後手玉が狭まるうえに△9四馬の味もなくなって大きい。△6二同玉も▲7四歩の当たりが強くなる。 *どれで取っても味が悪い」とありました。

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    解答図からは、△6二同金▲3三歩成△同金▲2一飛△4一歩に▲4二歩の手筋を放ち、以下、△6一玉▲4一歩成△9四馬▲4二と△7二玉に95手目▲8三銀の決め手が出て、後手の投了となりました。(投了図)

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     第30回児童将棋大会で緒方 柊平君が初優勝 !

    名寄市児童センターの協力を得て、日本将棋連盟名寄支部主催の「第30回児童将棋大会(11/4)」が、午前10時から駅前交流施設よろーなで行われました。
       三連休の中日での開催でしたが、大会には、地元、名寄市をはじめ、士別市、和寒町・美深町・下川町から1年生3人を含む6年生までの20名が参加されました。
       開会式では、加藤 剛士・名寄市長から、毎年、審判長として、大会に来ていただいている石田 直裕五段(名寄市出身)への謝辞がありました。また、子どもたちには「プロの先生に将棋を教えていただく機会は、滅多にありません、 とても幸せなことです、どうか、この貴重な体験を良い思い出にしてください」とエールがおくられました。
    このあと石田五段による将棋ミニ講座が行われ、引き続き一人3回戦の予選リーグ戦が始まりました。
       初顔合わせの対戦が多く、そのせいかどの子も真剣なまなざしで盤上を見つめ、会場内には、静けさの中に駒音だけが響いていました。
       子ども将棋教室を開催している効果なのでしょうか、年々参加者の棋力もアップし、予定の時間が経過しても決着がつかず、急きょ対局時計を置く好勝負が続出しました。
       午後からは、3回戦の予選リーグ上位16名による決勝トーナメントが行われ、道北子ども将棋大会で優勝した、魚津 聡一郎君が一回戦で吉田 一経君に敗れる波乱がありました。
       そして、決勝は、道北子ども将棋大会準優勝の緒方 柊平君と準決勝で姉弟対決を制した、今野 知夏さんの一戦になりました。
       戦いは、先手の今野さんが▲7六歩△3四歩に▲2二角成りと角交換をして、△同銀に▲4五角打という、最近では珍しい「筋違い角戦法」の作戦に出ました。
       先手が積極策に攻勢をかけましたが、後手の緒方君が冷静に対応して中盤以降、駒得を生かして有利に進め、70手目、緒方君の△4八金を見て今野さんの投了となりました。
       昨年、この大会で三位の緒方君は、終始落ち着いた指し回しで、念願の初優勝、そして節目の第30回大会優勝者になりました。
       3時からは、表彰式が行われ、石田五段から賞状と記念品が渡されました、今大会は、準優勝の今野 知夏さんと田嶋 友莉さんが4位、そして、今野 柊呂君(小1)が3位に入るなど、女子と低学年の活躍が目立った大会に なりました。








































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     ぴっぷストロベリー杯将棋大会&支部11月の予定

    28日(土)に比布町で、将棋イベント”ぴっぷストロベリー杯将棋大会 ”が開催されました。
       イベントでは、地元比布町はもとより、旭川市・札幌市・士別市や美深町などから将棋に興味のある30名近くの子どもさんが参加しました。
       将棋イベントの内容は、①棋力に応じたクラス別リーグ戦②特別ゲストの日本将棋連盟棋士の所司 和晴七段とお弟子さんの石田 直裕五段(名寄市出身)による駒落ち指導対局に加え、 ③今年、日本将棋連盟の研修会トーナメント【グランドチャンピオン戦】で全国一位に輝いた梅澤 満喜君(比布中央学校6年生)と石田五段との記念対局もあり、一日中将棋が楽しめるイベントでした。


       ☆☆名寄支部11月の行事☆☆

    • 11月 4日(土)  第30回児童将棋大会(申込終了)
    • 11月11日(土)  子ども将棋教室
    • 11月11日(土)  有段者会
    • 11月12日(日)  自民党杯地区予選
    • 11月26日(日)  月例会兼最強戦地区予選
       ※会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

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     道北子ども将棋大会で今野 柊呂君と魚津 聡一郎君が優勝

    ㈱道北日報社と士別地区将棋連盟が主催する、「第6回道北子ども将棋大会」が、10月15日(日)に士別市民文化センターで行われました。
       大会は、㈱道北日報社の北村 浩史社長の挨拶と来賓の渡辺 英次士別市長の祝辞の後、10時30分から1回戦が始まりました。
       試合は、低学年の部5名(小1~3年)と高学年の部10名に分かれて、一人4回リーグ戦による「勝ち点合計」方式で行われました。(1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。)
       この結果、低学年の部では、和寒小1年の今野 柊呂(こんの ひろ)君が、同じ3勝1敗の士別南小2年の藤澤 智輝(ふじさわ ともき)君を勝ち点で上回り初優勝、一方の高学年の部では、士別小5年の魚津 聡一郎(うおつ そういちろう)君が 2回戦で、昨年の優勝決定戦で敗れた美深仁宇布小6年の緒方 柊平(おがた しゅうへい)君に雪辱し、その後の2局も勝ち、唯一人の全勝でこちらも初優勝を果たしました。
       参加者のみなさんお疲れさまでした。
       上川北部の子ども将棋大会、第2弾は、11月4日(土)に名寄市の駅前交流プラザよろーなで「第30回児童将棋大会」(申し込みは10月23日まで)が行われます。

    ===第6回道北子ども将棋大会全成績(10/15)===

        於:士別市民文化センター:総平手戦4回戦
    【低学年の部】

    名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
    勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
     ①川上稜翔(士別南小2)  ×2×53×41-394
     ②眞木悠吏(士 別 小3)  143×53-1243
     ③古城俐音(士別南小2)  ×4×5×2×1
     ④今野柊呂(和 寒 小1 ) 3×2513-1261
     ⑤藤澤智輝(士別南小2)  31×423-1252


















    【高学年の部】
    名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦勝 敗勝 点順 位
    勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手勝 敗相手
     ①吉田一経(名寄東小4)  ×210×392-2184
     ②魚津聡一郎(士別小5)  131044341
     ③緒方柊平(仁宇布小6) 4×2153-1262
     ④塩崎 光(仁宇布小6) ×3×5×6×2
     ⑤今野知夏(和 寒 小4 )  ×647×32-217
     ⑥横山翔央(士別南小4)  5×8473-1263
     ⑦高橋結月(名寄西小4)  ×8×9×5×6
     ⑧酒井 月(士別南小6)  76×9×102-215
     ⑨藤澤幸輝(士別南小6)  ×1078×12-217
     ⑩村山友哉(名寄東小4)  9×1×282-217


     竜王戦5組昇級者決定戦決勝戦 対▲藤森五段戦

    第36期竜王戦5組昇級者決定戦(10/10)が東京・将棋会館で行われ、本市出身の石田 直裕五段が藤森 哲也五段を87手で下して、4組昇級を決めました。
       藤森五段は、東京都大田区の出身で塚田 泰明九段門下です。両者の対戦成績は、藤森五段2勝、石田五段3勝。直近の対局は、今年1月に行われた第73期王将戦一次予選で、先手の藤森五段が雁木の戦いを制しています。
       持ち時間各5時間の対局は、午前10時から藤森五段の先手で始まり、戦型は相雁木になりました。

    石田五段が優勢に進めた終盤戦。図は、後手が4五の銀を取って△4五飛成りとしたのに対し、先手が81手目に▲5五金と打った局面です。
       ハッとする金打ちで、△5五同竜に▲4三歩成とする狙い。後手の角道が竜によって止まるので、先手玉の詰めろが解除されます。取らずに△4八竜では▲6六金と桂馬が取られます。
       「△7八銀と打って▲同金△同桂成▲同玉△4八竜で、正確に指せば後手が勝ちそうです」(立会人の上川 猛七段)

    図の▲5五金に、持ち時間が30分を切った石田五段は、竜取りを無視して、バッサリ△8六飛と角を取りました。
       以▲8六同歩は、△8七銀の詰めろが厳しく、実戦は飛車や竜を取らず、▲6六桂を取っての辛抱ですが、△8七飛成▲8八銀△6七歩の局面で先手の投了となりました。(投了図)

     第82期順位戦C級2組5回戦 ▲谷合 廣紀四段戦

    第82期順位戦C級2組第5回戦(9/28)で、本市出身の石田 直裕五段は、東京・将棋会館で谷合 廣紀四段(たにあい ひろき)と対戦しました。
       対戦相手の谷合四段は、東京都中央区出身で、稚内市出身の中座 真七段門下です。
       両者の対戦成績は、これまでに2局あって、谷合四段の2勝。順位戦では初対局になります。
       対局は、午前十時から持ち時間各6時間で始まり、谷合四段の先手四間飛車に石田五段の穴熊という戦型になりました。


    第1図は、先手の谷合四段が49手目に▲1五歩と端攻めを狙ったところ。ここで石田五段は端歩を取り返さず△7六歩▲6六角△8六飛と攻めに出ました。 さらに谷合四段は8筋を受けず▲1四歩と取ったのが強気の一手。お互いにノーガードで攻める姿勢を見せています。

    第2図は、先手が69手目に▲8八飛と飛車をぶつけて飛車交換を目指した局面。
    この手に対して後手は、△8四角と角をぶつけて勝負に出ます。
       以下▲8六飛に△6六角と角を取りながら王手をかけ、眠っていた角を活用、▲4八金の合いには、△1七角と逆サイドから王手を掛けて先手玉に迫りました。

    第3図は、86手目に後手が△1一香と打って先手の竜を狙った局面です。
       「▲1一同竜△同角▲同飛成と進めば数が勝っているが、後手玉が詰めろになっていない。 そのため△6八銀と詰めろを掛けられると、一気に速度が逆転してしまう。先手は攻めの工夫をする必要がありそうだ。」は、控室の感想です。
       実戦は、▲1一竜△同角▲2五桂△3一桂▲1一飛成に△6七銀打と進みました。(第4図)

    第4図の△6七銀に対して、先手は▲3七金右と上がって、△3九飛に▲4八玉と逃げるスペースを確保しましたが △4八歩と玉頭に歩を叩く手があり、この手を見て先手の投了となりました。(投了図)

    投了以下は、(1)▲4八同金は△3九飛。(2)▲4八同玉は△6八飛▲5七玉△5八銀成▲5六玉△5五歩▲同玉△4四角成▲5六玉△6八飛成までの詰みがあります。
       勝った石田五段は3勝1敗、敗れた谷合四段は1勝3敗となりました。
    終局時刻は、20時48分。消費時間は、▲谷合四段4時間38分、△石田五段4時間48分

     10月の将棋と児童将棋大会のお知らせ

    この頃になるとさすがに朝の最低気温が一桁になることが多くなり、一気に秋に向かって10月に入りそうです。
        24日に行われた「市民フェス2023inなよろ」の将棋体験教室には、小学生から大学生・一般の方などたくさんの方が参加されました。
       参加者のほとんどが初心者でしたが、駒の動かし方とルールを覚えると、さっそく対戦を始められるなど、将棋の普及には良い機会となりました。
       お隣のブースでは、名寄市立大学生のボードゲームサークル「ほくほく」さんによる、『ボードゲームならではの学び』の体験もあって、賑やかな体験会場になりました。

       ☆☆名寄支部10月の行事☆☆

    • 10月 7日(土)  第19回子ども将棋教室
    • 10月 7日(土)  有段者会
    • 10月14日(土)  第20回子ども将棋教室
    • 10月22日(日)  朝日アマ将棋名人戦地区予選
    • 10月29日(日)  月例会
       ※会場は、駅前交流プラザ「よろーな」(東1南7 ℡01654-9-4607)です。

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     石田 直裕五段の【実戦次の一手 №25】

    9月最後の将棋イベントは、市民文化センターで開催される名寄市主催「生涯学習フェス」での移動将棋教室(9/24)です。
       将棋の普及を目的に毎回参加している行事で、昨年は、小学生を中心にたくさんの子どもさんが来てくれましたので、今回も楽しみです。
       また、士別や名寄での将棋大会に参加される子どもさんには、良い練習の機会になると思います。

    石田 直裕五段の実戦次の一手、今回は第79期順位戦C級2組第8回戦、▲田中寅彦九段との対局からの出題です。
       問題図は、矢倉模様の出だしから、互いに飛車を5筋に構えた中盤戦、後手の△5六歩の取り込みに先手が43手目▲同銀と応じた局面です。
       ここから、手番を握った後手の攻めが始まります、石田五段が指した一手は?

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    後手好調を思わせる次の一手は、「△6六歩」の突き捨てでした。(解答図)
       対して、▲6六同歩ならば、△5七歩▲同飛△6六角▲5八飛△5七歩の手筋がさく裂します。

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    解答図から、▲7四歩△5六飛▲同飛△4五銀(参考図)▲5八飛△4六銀▲同歩△6七角と進んで優位にたった後手は、以後も攻勢を強め66手で勝利しました。
       なお、参考図から▲8一飛と打ち込まれても△7一歩の底歩が堅く、38手目に△7五歩▲同歩の突き捨てを入れた効果が現れています

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     第6回道北子ども将棋大会が開催されます

    9月9日(土)に第18回子ども将棋教室が行われました。この日は、初参加の木村桜大君(西小4)を含めて5名の参加がありました。
       はじめに、先週行われた石田先生との指導対局で好成績を挙げた、吉田 一経君(東小4)と村山 友哉君(東小4)が特別認定され 8級と9級の認定証が渡されました。
       この後、教室は、木村君が別メニューで駒の動かし方などを学び、他の子ども達は、持ち時間5分のリーグ戦3回戦を行いました。
       士別地区将棋連盟(杉澤 悦男会長)から、第6回道北子ども将棋大会(10/15)の案内がありました。
       士別大会に続いて名寄での第30回児童将棋大会(11/4)も開催されます。上川北部の将棋2連戦、頑張ってください。

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     第17回子ども将棋教室(石田五段指導対局Ⅱ)

    9月2日(土)の子ども将棋教室は、今年5月に続いて、本市出身の石田 直裕五段による指導対局が行われました。
       この日は、市内の中学校の文化祭と重なりましたが、それでもお隣の士別市や美深町などからの参加があり、小1から中1まで9名での教室となりました。
       指導対局は、石田先生が子ども達の思い思いの手合いによる”9面指し”で行われました。
       前回は、平手戦が多かったのですが、今回は、90分で六枚落ち8局、二枚落ち7局と平手戦1局のあわせて16局が行われました。
       上手は、大駒を落とした少ない戦力ですが、歩を巧みに使ったプロの指し回しを見せ、また、対局終了直後にはポイントになる局面を再現してのアドバイスは、随分と勉強になったことと思います。
       第30回児童将棋大会(11/4・名寄)には、今回も石田先生が来られるので、会場内に指導対局コーナーを設けて、将棋を楽しんでいただく予定です。

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       石田先生の指導対局で、下手が上手く指せた一局として、吉田 一経九級との六枚落ち戦をハイライト局として紹介します。
       ハイライト図は、上手が、△5八銀打ちと下手玉に迫った局面。ここからの下手の指し手順が「六枚落ちでは十分及第点」と先生から講評が寄せられました。
       ハイライト図以下の指し手▲8五金△同歩▲同竜△6三玉▲5四金△5二玉▲8二竜△4一玉▲4三成桂(参考図)と上手玉を追い込み、以下、上手の攻めを凌いで勝利しました。


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     9月の将棋は石田五段の指導対局で始まります

    例年ならお盆を過ぎると気温が下がり始めるのですが、今年は異常! 24日には、初めて道内全域に「熱中症警戒アラート」が発表されました。
        25日以降は、徐々に暑さが落ち着くという予報も出ていますが、とにかく熱中症には要注意です。
       9月の将棋は、石田五段による今年二度目の指導対局(2日)で始まります。午前中は、子ども将棋教室の生徒さん、午後からは大人を対象にした指導対局になります。
       また、24日には、市民文化センターで開催される名寄市主催の「生涯学習フェスティバル2023」で「将棋体験」を行います。

       ☆☆名寄支部9月の行事☆☆

    • 9月 2日(土)   10:00~第17回子ども将棋教室(石田五段指導対局)
    • 9月 2日(土)   13:00~石田五段指導対局
    • 9月 9日(土)   10:00~第18回子ども将棋教室
    • 9月10日(日)   13:00~月例会
    • 9月24日(日)   10:00~生涯学習フェスティバル2023「将棋体験」
       会場は、子ども将棋教室と月例会が、駅前交流プラザ「よろーな」、24日の将棋体験は、市民文化センターです。

    ===アマ王将戦地区予選の成績===

    8月20日(日)の午後1時から、アマ王将戦地区予選が駅前交流プラザ「よろーな」で行われました。
       参加者は6名。持ち時間20分の総平手戦4回戦リーグ形式で行われました。リーグ戦の結果、全勝者2名により決定戦が行われ、千々石五段が吉光四段に勝ち、地区代表になりました。

    名 前 一 回 戦二 回 戦三 回 戦 四 回 戦 勝敗  勝点  順位 
     勝敗  相手   勝敗  相手  勝敗  相手  勝敗  相手 
     ①千々石五段  26534-0341
     ②豊岡 六段  ×1×4362-2193
     ③香川 五段  ×45×2×11-39
     ④吉光 四段  32654-0342
     ⑤吉川 四段  ×6×3×1×4
     ⑤芳岡 四段  5×1×4×21-37

    ※当支部では成績を「勝数」「勝点の合計」の順で決めています。
    なお、勝点は1回戦に勝つと7点、2回戦8点、3回戦9点、4回戦が10点で全勝は合計34点になります。


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