酢豚について
コース料理で提供するお料理の説明:【咕咾肉】編
咕咾肉=【酢豚】
【咕咾肉】は「古くからある肉料理」を意味します。広東で古くから作られている肉料理です。
海員閣の酢豚はシンプルに「お酢」と「ケチャップ」で酸味を演出しております。初代が鍋をふるっていた頃はケチャップはハイカラな材料としてもてはやされていたのではないかと想像します。だいぶ前にはなりますが海老のケッチャップ煮や牛タンのケチャップ煮といったお料理もメニューに載っていました。
少し変わっていると思われるであろう箇所は具材に「キュウリ」を使用しているところです。中国ではその昔、上水道が整備されておらず水が悪かったので、野菜を生で食すことはせず、加熱して食していました。その時からの名残で海員閣の酢豚にはキュウリが入っています。私の幼少のころの記憶ですが、海員閣の賄いで「キュウリと海老のうま煮」といった加熱したキュウリが食卓に上っていました。
ちなみに余談ですが、改装前の海員閣のコース料理でお出ししていた酢豚の具材にはパイナップルも使われていました。一品料理としてお出ししていた酢豚にはパイナップルは使われていませんでした。